鈍感系主人公を巡って新たなライバル登場? 勇者危うし? 溺愛BL。

小説

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旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない2

tabi no yuusha wa yadoya no musuko wo nigasanai

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表題作旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない2

アレク・ガラ、世界を救う勇者で幼馴染み、20
ルース・ブラウ、前世の記憶を持つ宿屋の次男、19

その他の収録作品

  • [番外編]かつて魔を支配した者は時を待つ
  • [番外編]勇者の長き片思い
  • あとがき

あらすじ

幼馴染のアレクが勇者として旅立って二カ月以上が経ち、ハシ村に冬の風物詩【断絶の五日間】が訪れようとしていた。そんな折、村に新たな旅人が居ついていた。人間離れした美貌の美丈夫、ウォノクだ。【断絶の五日間】は、何人たりとも外出できないためウォノクを宿屋に受け入れることにしたブラウ家。そこへ駆け込むかのように数人の旅人と予想外のモノが訪れ、ついに閉ざされた5日間が始まる。しかし、逃げ場のない宿屋の中で次々と殺人事件が起こり始め――。犯人は? その目的は? そんな難解な問いに宿屋の息子・ルースが挑む。そして魔の5日間が明け真相が明らかになったとき、ルースにピンチが! そこへ駆けつけるアレク。 だが鈍感主人公ルースの横には、新たなライバルがいて――!?

作品情報

作品名
旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない2
著者
ジツヤイト 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
シリーズ
旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない
発売日
ISBN
9784047360464
4.4

(27)

(18)

萌々

(6)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
117
評価数
27
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数5

挿絵が素敵 SF要素のファンタジーで引き込まれる

web版も読了、コミカライズも読了。読み比べの為、商業化の電子版を購入。
できれば、商業化本での巻目が出たら、1-3巻一気に読もうと積んでおいたけど、
コミカライズも読んで、面白くて待ちきれずに、2巻を読んでしまった。

web版の「亜人の国の王子様は後宮とか持っている……はず」と、番外編前後までの掲載。
「断絶の五日間」・・冬の雪嵐で通行止め。宿屋に缶詰になる間の宿泊客が起こす騒動。
謎の魔王?ウォルクや、亜人国王子のキアが登場する。
この巻も男性にばかりにもてる主人公のルース。
何故か「メール」を知っていたアレク・・・徐々に、アレクの謎も見えだしてくる。
気になるのは、魔王の呟き。
アレクの戦いに終わりはないかもしれない事。

次巻が「仲の悪いエルフとドワーフは種族繁栄を望む……はず」の全部を掲載するなら、多分文字量は、既刊の1や2巻より多くなる。
そのまま紙版一冊にするなら、凄い厚みになるのではないかと思います。

円陣丸先生のイラストが作品のイメージそのまんまで、挿絵があったほうが楽しめます。
次巻の発刊が待ち遠しい。

---
後半をナロウ版で読んだけど、前半と展開が変わって、SF要素を含む世界観が面白い。
人工生命体神=ザグリスは、星全体を調和する存在で、定期的に破滅・浄化を人類に与えようとする存在。

『勇者の運命を握る者』=××の運命を導く者として『使命を果たす』ルース
『星の願いを叶える者』 ザグリスは勇者アレクと同じ称号 アレクは、ザグリスと契約して転生した魂。
ザグリスは、封印された人工生命で=神。

1

溺愛系異世界転生譚、続編が出ましたよー!コミカライズも連載開始ですよ!

超鈍感な主人公が攻め(+周囲の男)を振り回す、溺愛系異世界転生譚、第二弾になります。

こちら、1巻で二人はくっつかないまま終了しちゃいまして。
で、「ちゃんと続きは出るんかーーーい!」と言ってた所、出していただけました。
ありがとうございます。
ついでに、コミカライズも決定したそうです。
おめでとうございます。

で、今回ですね、ようやく二人はくっついて・・・とは行かず、相変わらずジレジレやってるんですよー!
最後の最後で、やっと攻めから恋愛の意味で好かれてると言う事を、主人公が理解したって具合でして。
いや、アレクは頑張ったよ!
理解させただけで、大快挙だよ!!
ちなみに、今回も勇者として旅に出たままと、彼の出番は少ないです。
なんかもう、本当に不憫な攻めだなぁ。

とりあえず、そんなアレクの代わりに、面白すぎる新キャラ達がルースの周りを固めてくれてますので、前作同様、お楽しみいただけると思うんですけど。

で、ザックリした内容です。
幼馴染みで勇者のアレクが旅立って二ヶ月ー。
ほんの少し周囲から頼りにされだしと、変化した環境に喜ぶルース。
そんな中、ハシ村の冬の風物詩「断絶の五日間」が訪れるんですね。
すると、吹雪により閉ざされた宿屋の中で、次々と殺人事件が起こりー・・・と言うものです。

えーと、この断絶の五日間ですが、猛烈な吹雪で五日間の間、建物の中に閉じ込められると言うものです。
で、ルースの宿屋に避難したのが、隣家に越してきた浮世離れした美形・ウォノクに、旅人である戦士と亜人のカップル、魔族史上主義の青年、そしてルースが保護した奴隷印を持つオオカル(狼に似た動物)。
そんな中で、殺人事件が次々起こり・・・と言う流れ。

これ、作者さんもおっしゃられてますが、前作は魔物退治とファンタジー要素強め、今回はミステリ調なんですよね。
それも、いわゆるクローズド・サークルってヤツ。
そう、吹雪の山荘ものですよ!
果たして、犯人の狙いと正体とは?って感じで。

このミステリ部分ですが、あっと驚く真犯人と、なかなか面白いと思います。
あくまで、ミステリものを読み慣れてない、私の感想でですけど。
また、新キャラであるウォノクが、すごく魅力的なんですよね。
自分の事を「我」と言い、生活能力皆無で、やたら偉そうな言動。
で、すっごく頼りになる。
あと、オオカルであるキア。
実は彼の正体は・・・と、こちらもニヤニヤさせてくれる。
いや、ただのオオカルだと思ってるルースがですね、お風呂に入れてやったりと、またまた彼の事も振り回すんですよ。
裸のルースを見て大慌てのキア、可哀想に・・・!

あとこちら、繰り返しになりますが、アレクの出番が少ないです。
少ないけど、最後の最後で良い所を持って行ってと、相変わらず美味しい役処なんですよね。
また、ここでようやく想いを告げと、やっこさ恋愛パート。
しつこいけど、アレク、頑張ったよ!
超鈍いルースが意識するようになったんだから、快挙だよ!!

う~ん・・・。
今回ですね、今後のお話の進行に当たり、大切な下地となる巻だと思うんですよ。
重要なキャラが出揃い、ルースが恋愛の意味で目覚め、またルースの隠された謎も匂わせてある。
次巻でお話の本筋が、大きく進展するとの事なので。
なんか「勇者」と言うのも、単純に正義の味方と言うのでは無く、裏がありそうですしね。
次巻が待たれます。

最後になっちゃいましたが、アレク視点で「勇者の長き片思い」と言う短編が収録されています。
ここで、アレクのルースに対する溺愛っぷりをお楽しみいただけるかと。

2

とんでもなく大きな世界観を持つお話なのではなかろうか

私はweb連載形式は苦手なのです。まとまって出版されるのを待っていたのですが、結構時間が空いたので、かなり焦れておりました。
webの方では長いお話が未だ続いている様ですけれども、出版が進まないのは、改稿作業を丁寧にされているからなのでしょうか?
……ひょっとして『大人の事情』?
この作家さん、『エンタメ上手』とでも言ったら良いのでしょうか、読者を楽しませることが大変お上手な方だと思うのです。エンターブレインさん、途中で出版を止めるなんていうのは無しにしてくださいね。

今回も大変楽しませていただきました。
ハシ村が吹雪に閉じ込められる『断絶の5日間』にルースの宿屋で起きる密室殺人事件が書かれます。謎解きです。こちらは非常にベーシックなトリックでありまして、ミステリ好きならニヤリとするんじゃないかしら。これについての詳細は書きませんので、ぜひ読んで挑戦してください。

私が「大変お上手」と思ったのは、このミステリ仕立ての『この巻のお話』を語るのと同時に『旅の勇者は宿屋の息子を逃がさない』の『全体を通した大きなお話』の中に引き込んでくれる沢山の謎が、この巻の中にばら撒かれているいるからなんですね。

そもそもこのお話、始まり自体が変わっています。
現代日本(らしき場所)で全くモテなかった男性が亡くなってこの世界に宿屋の次男、ルースとして転生する。前世と違って華奢な美しい見た目。前世では叶わなかった『女の子との恋』を夢見るけれど、こっちではマッチョな男性がモテるので結局は女の子からは人気がない。
で、いきなり彼に想いを寄せている幼馴染のアレクが『世界を救う勇者』になっちゃう。
面白いのは、勇者になるのはルースではなくアレクだということなんですよ。
ルースは冒険しないの。小さな村で親の宿屋を手伝っているだけなんです。
けれど、この世界の事件の中心にいるのはルースなんです。

今回、新たにルースの隣人として登場したウォノクというかなり大きな力を持つ魔族にせよ、隣の国の第二王子、オオカル(狼っぽくて可愛い)系亜人キアにしても、この物語が最終的にどこに向かって行くのかの謎を振りまく存在なんですね。
また、前世でのルースの死因や、この世界のヒトの誕生にまつわる神話、また、ルースの命を奪う様『神』に命令されたと言う人たち等々、この巻から『大きな物語』にまつわる伏線がバンバン登場します。
ルース自体は単なる宿屋の次男坊ですから、世の中を俯瞰して見られるわけじゃないんです。この世界の一部、それも非常に小さな一部しか見ることが出来ない。だから、これらの伏線というか『謎』が不自然じゃないのです。
そして、この伏線が非常にそそるんですよねぇ。

この巻でもルースとアレクのLOVEは遅々として進みません。
でもルースの中に、モジモジしたもの、フワッとしたものが生まれます。
だからLOVE方面も含めて今後の期待に満ち溢れる展開です。
最終的には、どれだけの広がりを持つ物語になって行くんでしょう……
とても次巻が待ち遠しい。

0

これはどこまで広がって続くの?

密室ミステリーでファンタジーで追加してBL?

これは…。どこまで続くのでしょうか?
どんどん謎を残して登場人物が増えて。

アレクもルースもどうなっちゃうの?
なぜ狙われてるの?
2人は何者なの?アレクは元は…。

アレクが旅に出てる間に村では事件が起こり、ルースが訪問者の助けを借りて戦い、最後はアレクが戻ってきて敵を倒してまた旅に出る。
もしかしてこの様式でいくのかな?

ルースはいつまでアレクを待つの?

今回はやっとアレクの好意を認識するところまで来ましたね。あとはルース次第。

とても読みやすく夢中になって一気読みしました。
カタカナやゲーム用語?でちょっと取っつきにくいかな?と思いきやあまり抵抗なく。

ルースの人たらしぶりもいいですね。
最強では?魔力も使えて力持ちで優しく賢く鋭く、おまけに勇者の想い人で。

キア可愛かったな。しかし電子限定おまけでは、そんなこと考えてたのー?!とびっくりな内容で。

勇者と宿屋の息子のお話の続きは気になるものの、追えるかしら?

0

イケメン増

円陣先生なのでマストバイ。現在も某所で連載中なもので、今回もまだまだ終わりそうにない様子。中盤まで「2時間サスペンスものか!」と思っていたのですが、後半「おおおお?」という展開になってきて俄然楽しみになったので萌にしました。
WEBで読む気にならないのでお願い3巻出てくれ。本編310Pほど。カバー下は拡大版単一カラー表紙絵です♡

ルース(受け)の住むハシ村に冬が訪れ、今日の夕方には「断絶の5日間」(猛吹雪で一歩も外に行けなくなる5日間)が始まると予報された日。ルースの宿屋には村の新入りさんやら旅人やら罠にかかっていたのを助けたオオカル(=狼)やらが留まることになります。窓に板を打ち付け準備万端となったのですが、宿で殺人事件が起こり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ウォノク(今回最も注目した銀髪ロン毛イケメン!)、白いオオカル(人型は表紙の子、これも注目株)、宿泊客4名。ルースの父母兄、最後の方にアレクの旅の同行者(勇者チーム)は1巻からの引き続きです。みんなカタカナで3~4文字の名前だし、エピソードが深いわけでもないのでちょっと苦戦

++内容に触れる感想

宿泊客の連続殺人とその謎解きが半分以上ありまして。そこが今一つ面白く感じられなかったんです。(先生ごめんなさい・・)なんだかなーと思っていたら、実はWEB上での次章がお話の大きく進展するところらしく、この本の後半も「え?え?なに、これから本筋???」というきな臭さがぷんぷん。それで、楽しみになったところに、アレクとのいちゃこらが出てきて、ご機嫌さんで読み終えることが出来ました。(だってアレク可愛いんだもん、素股どまりだけど)

もし次章がほんとにお話の本筋が進むところなら。WEB由来の小説とはいえ。
ちょっと前半戦長すぎ・・・という気持ちです。
ほんとに最初からその本筋を狙って書いておられたんだろうと思うのですが、それなら1巻の内容、いる?!という気持ちも少々。2巻も大幅改稿されたとのことですし、削るのもなかなか削りにくいんだろうと思うのですが、4人も必要だった?宿泊客・・・と思ったり。

今回イケメン(くふふ・・とほくそ笑んでしまうスーパーイケメンと、もふもふ少年より可愛いイケメン)追加投入されて、それは嬉しかったんですけど、この方々、ちゃんと後で出てくるんでしょうね・・?と疑惑の目を向けてしまったりもします。どうもWEB由来の小説は、苦手だ・・・

文句たらたら述べて申し訳ないです。円陣先生の挿絵がある限り買います!絶対買います!しかもこの後の展開気になるんで買います。少なくともアレクが本懐を遂げるまでは読みたい・・ただこの巻の売れ行き次第っぽいので、皆さまどうかご協力よろしくお願いいたします。

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