電子限定特典付
1巻をめちゃくちゃ興奮気味にレビューしたのがちょうど2年前。
もし仮にakabekoさんのこれまでの作品をすべて見過ごしていたとしても本作で確実にこの作者には辿り着けただろうなってくらい、私の好きなモノが16倍濃縮出汁ぐらいの濃さで詰まっていたシリーズでした。
終わってしまったなぁ・・・と軽くロス状態です。。
1巻のレビューではちょっと濁して書いたんですが、、、
akabekoさんがこの歪な十川兄弟の結びつき方を通して描かれたかったテーマは、私がいつか誰かがBLで描いてくださるのを待っていたテーマでもありました。
それはずばり「胎内回帰」。
「あったけぇ………めちゃくちゃあったけ──…」と弟の胎の温かさに愛情と体温に飢えてきた心が満たされる兄。そんな兄を見て「俺の胎でよけりゃいれてやるよ」と何かが満たされる弟。
兄弟で母子の関係を代替しようとする彼等の姿に、萌えて萌えてヘロヘロになりながら読み終えた1巻でした。
ただ1巻を読んだ時点では弟の兄に抱いている感情は同情だと思ってたんですよね、私。
同情心からの母役なのかなって。
でも2巻で兄よりもずっと危ういバランスにある弟の内面が明かされると、あぁこれ弟は弟で「母の役割」を自分の存在理由として必要としていたのかと。
そこにまたもや死ぬほど萌え、、、
失いたくないものを離しちゃなるものかと繋ぎ止めるように弟が兄にするキスは、兄が弟にするセックス同様やっぱり恋人達がするそれには程遠い糖度のなさで・・・どう頑張っても“Boys Love”には行き着かなさそうな彼らの関係をakabekoさんは何処に帰結させるつもりなのかなぁと思いながら2巻を読み終えていました。
で、待ちに待った最終巻。
読み終えて真っ先に思うのは、このお話をonBLUEで描いてもらえてよかったなということ。
14話のラストで弟の目から流れる涙に心がすーっと凪いでいく気持ちでした。
そうであってほしいところへしっかりと辿り着いてくれたなと思います。
母に愛されていたはずの弟がこんなにも不安定なのは何故なのかってところが、私の中に最後まで残った疑問だったのですよね。
答えは一番反吐が出るものでした。私が一番殺したいタイプの母親。
でもなんかすごいハラオチで・・・だから胎内回帰と懐胎願望なんだろうな結局のところ。
誠は「全肯定されて受け入れられる」存在であることがこのお話においては重要だし、相には「子供が一番大事な」母親役を担わせてあげることがこのお話においては重要なのですよね。
そうすることで彼等はやっと母親の亡霊から解放される。(=母親を突っぱねられる=母親から自立できる)
誠が最後に見ている夢はそれを象徴しているんだろうなって思っています。
彼等はきっと、ここからようやく次は「兄弟」になっていくのでしょう。
BoysのLoveが全然足りないんですけど?!?!って部分はベティ勇で補完させてもらいました。
この2人にはまさかの展開があってめちゃくちゃテンション上がりました!
いやでもakabekoさんの傾向的にはそうだよね……!
やばいこの2人のエッチは蝶花/落果レベルの濃度でもっとしっかり見させてほしいぞ、、、
落果と同じ形式(電子連載)で続編とか始まらないかなぁ。onBLUEさん!
書きたいことが多過ぎてどんどんまとまりがなくなってきたけど、服を脱いで刺青を晒した誠と相のエッチシーンは言うまでもなく圧巻の画面でした!
作画コストやばっ…!っ眺めててふと気になったけど、もしかしてこの2人、兄は背中に九紋龍史進を背負って、弟は兄が背負ってる九紋龍史進の両肩の龍の図柄を自分の両肩に入れてるのか???
弟のキャラなら全然あり得る・・・すごくあり得る・・・だとしたらそれはまたとても萌える・・・
※紙本カバー下なし
1巻から追っていたので、完結楽しみにしていました。
四つ巴というキャッチコピーだったのでどうなるかと思ってましたが、最後はとてもきれいにまとまって良かったです。
まさかベティ×勇になるとは思いませんでした。関西弁で雄のベティ、とてもかっこよかったですし最後の短髪ベティも最高~。
兄弟に関しては、ふたりとも愛憎塗れで拗れきっていてもはや修復不可能では…と思ったのですが。
相が煽ることをやめて素直になったら、誠もそれに応えてくれて…、結ばれたみたいで良かったです。
相の、「自分が誰からも愛されてなかったこと」や「自分には兄貴しかいないこと」の告白に、誠も思うところあったのでしょう。
エッチは今までのように誠が一方的に性欲をぶつけるような感じではなくて、慰め合いみたいな感じでした。相さんが感じてるような顔が初めて見れて良かったです。
相への感情が、「お前いらない」から「お前さえいればいい」に変わったのが、なんとも感慨深く……。
ベティ勇は本当にきれいにBLとして完結したのですが
誠相はまだまだスタートラインって感じなので、もっとこの二人の行く末が見たいなぁと思いました。
美馬と山之辺の愛憎ドロドロももうちょっと見たかったです。
1~3巻を一気読みしまして。
家族が絡むお話は滅法弱いので号泣しながら読了。
特に後半は嗚咽出るほど泣いた…。すっごい良かった…。
読み終えたあと、
(これはボーイズがラブしてる愛じゃないぞ)
(この感覚をなんと言語化すれば…ッッ)
と思ってたら、あとがきに理路整然と書かれていてスッキリ。
カインコンプレックスを題材に描かれただけあって最強の兄弟愛を見た気がします。
あれ…?世の中に兄弟以上の繋がりなんてないんじゃないか?と錯覚しちゃうほど。
相の「血のつながりこそ最強!!!」論に納得させられてしまうわ。誠とDNA近くて良かったね…。
1巻の表紙はまるで他人のように視線が合わない2人。
2巻の表紙は対等に向かい合ってる兄弟。
そして3巻の表紙。
誠と相が欲した愛情・関係はソコしかないんですよね~(泣)
欲しい愛情が貰えなかったのは誠だけではない。
相がずっと抱えていた気持ちと表紙がリンクしててホンマ刺さる…。
さてさて。
誠をどうしたいのかーー山之辺の真意が見えずらい展開でしたが
冒頭で山之辺視点の回想が入り、誠へ向ける感情が見えてきます。
1巻で若頭を解任したがってた理由。
誠を突き放してバッサリ関係を断った理由。
これ決して自己保身じゃなかたんです(;ω;)
自分の為なら命すら平気で捨てようとする誠を守りたかった。
盃をかわしたヤクザの親子ではなく、普通の親子愛のようなものを抱いてたんですね。
可愛い我が子ならば命の危険から遠ざけるのは当然のことですもんね…。
山之辺は誠が殺されかけたことや過去に兄貴分を殺された報復をキッチリする為に動き始めます。
けれど誠は山之辺から捨てられたと思い込んでてますます情緒不安定になり荒れ狂うのですよ(;ω;)
これがも~~~苦しい。誠はちゃんと愛されてるのに本人ばかりが知らないという…。
そんな誠の姿を相は嬉しそうにしてて、ますますカインコンプレックスを拗らせてく誠が痛々しくて萌えた…。(1巻から誠の可哀想っぷりが痛々しくて切なくて泣きながら萌えてる外道です…。←)
で。そんな相の様子は第三者の勇から見たら
誠が山之辺やベティを失って1人ぼっちになるのを待っているようにも見えてるのですね。
勇の指摘にようやく相が子供の頃からずっと飢えてた感情をぶちまけるのです…!!!!
1巻とは印象がガラリと変わりました。
母親からの歪な愛情は相に向けられたものではなく。
山之辺は相を信頼して側に置いているわけでもなく。
なにもかも手にしているようで、何も持っていなかった相。
その中で唯一の存在が誠だった。
ここからラストにかけては号泣しながら読み終えました。
兄と弟であり、母と子であり。
相の尻穴は胎内で、誠はゆりかごの子供なんじゃ。
良い意味も色んな意味も含めて「BL」じゃない気がします。
それがすっごい良かったし刺さりました。
2巻描き下ろしが個人的に弱いんですが、
3巻ラストも兄弟愛萌えMAXで嗚咽でるほど泣きました。
子供時代の誠のいじらしさはホンマ涙腺に壊れるから勘弁して…。
ああ良かった…。良かったとしか言えねぇ。です。
またベティと勇もグッときますね…!
最後の最後まで勇はオドオドしながらもブレなくてカッコよかった!
ずっとずっと六の幸せだけを考えてね。
そんな勇の愛情に救われるのが良きですね。
こちらのCPは真っ当にBLって感じの関係性で描き下ろしではキュンキュンしました。
あと1~2巻では立ち位置がよくわからなくてモヤモヤした会長(実父)と山之辺。
3巻ではクソカッコよくて不器用さが愛おしいオヤジどもで最高でした…!!!
この作品、脇のオヤジたちも刺さって堪らん。不器用過ぎるし言葉が足りなすぎ。そこがいい。
会長が誠の頭撫でたトコも良い。泣ける。
家族モノは涙腺ガバガバな奴が読むと泣けるシーンばっかりなんだよ、この作品。
めっっっちゃくちゃ良かったーーー!!!(叫)
あえて心残りを書くなら美馬のその後が知りたい…。
山之辺への拗らせた敬愛の行方はあれで終わりなのかな(・ω・`)
完結編です。
終わってみると、結構あっけなくまとまっちゃった感が、、、
怒涛の展開というか、ストーリー展開としては過不足なく、組の抗争的な話もちゃんと片付くし、四人の関係も、ちゃんと、愛には愛で向き合って、報い合う結末で、グイグイ読んじゃったので、あっけなく感じたのかもしれないけど、何度か読み返してみると、もっとじわじわと効いてくると思う。
とにかく、みんなが落ち着くところに落ち着いて良かったです。
巻末の、作者さんによるネタばらしというか裏設定を読んでから本編を読み返すと、一層趣深いです。
完結巻です。
本作の表紙もまた素晴らしい。
雄々しい尻で抱く受け、相の目線が色っぽくて釘付けです。
2巻のラストでいい感じになった誠と相だったので、今回はイチャイチャ多めなのでは?なんて思ってたけど、甘かった。
そう、これはヤクザ世界のダークなBLだったわ…。
恋愛パートも濃いので満足度は高いですが、半分以上はヤクザの抗争物語です。
九鬼のもとに殴り込んできた誠のシーンはかなりのインパクト。BLではなかなかお目にかかれないような絵面ですよね。
六と勇がまさか六×勇だとは思ってなかったので驚きました。
最初は頭と股の緩いビッチ愛人と思っていたのですが、結構包容力のある人物でしたね。
関西弁を喋る六は意外に男でした。
誠の悪運が強くて良かった…。
目覚めないままでも案外相は幸せだったのかもとは思いますが、やはりハピエンが後味は良いです。
あとがきもとても面白かった!
確かに相が1番アブナイ奴かも知れない。
濃縮還元近親相姦でフイた笑
電子特典も面白かったです。
腸を綺麗に保つために野菜好きになった相…受けとしての意識が高い!