電子限定おまけ付き
評価など一切読まずポチりました。
間違いなかった。
サスガです。
美しい作画と丁寧な心理描写。
大きな事件が起こるわけでも驚くような急展開があるわけでもなく…寧ろゆっくり過ぎるくらいな日常BLです。
しかし、スローに丁寧に柿谷と周防の「親友」からの変化が描かれています。BLってファンタジーだよねー、なんて感想は抱かないリアルな空気。
柿谷と周防が何処かに現実に存在していても違和感ないな、と思わせるくらいなリアリティを感じる心理描写です。
個人的には普段感情の起伏が薄そうな柿谷が周防を想って、そしてその想いを明確に伝えられない事に「苦しい」と涙する場面、キュン通り越してギュン…
もどかしい…
おそらく多くの人が既視感ある、あのもどかしさです。だからこそキュっと心臓掴まれるような堪らないジレジレ感を体感出来るのでしょう。
とてつもなくイイところでto be continued です。
勝手に柿谷が受けかと想像してましたが最後の雰囲気では周防が受けかも?!
黒髪眼鏡受け属性なので柿谷受けは個人的願望もかなり含んでますが…
どちらが下か、問題も含め続きが気になって仕方ない!
2巻はよ!
幼馴染で同級生で親友の周防と柿谷は、
お互いをただの友人ではない存在として意識しながら、
(そしてその感情を認めたくないまま)
6年間ルームシェアしている…
このどうにもならないまま、どうもしたくないままの6年が
いよいよ、どうにかなろうとしている状況が、美麗な絵と丁寧な心情描写で描かれていてとぉ~~っても好みの作品でした。
同居6年のあふれる想いを抱えながら、危うい均衡を保つ二人の
日常は萌えにあふれていました。まさに壁もしくは隣人になりたい、、
そんな状況に闖入してくるのが、柿谷の会社の先輩(とわださん)なのですが、いいですね~遊び慣れてる感じの悪い大人風サラリーマン。
主人公の理解者としてそそのかし(?)、そして彼らの対比となるキャラクターとして凄く効いてます。いい!
柿谷の周防への気持ちの熱量のほうが高めだった印象なのですが、
とわださんの出現から焚きつけられた独占欲で
周防の熱量がぐっと上がっていく感じにワクワクしました。
普段は淡々としている柿谷が、酔った時と
布団の中で出す表情にキュン死でした。
派手じゃないけど地味にくるラブシーン、
周防が柿谷のほっぺを甘噛みするところで萌え転げました。
日高先生の表現、登場人物の腹の内がわかるような表情が素晴らしいです。
1巻はほぼずっと二人が自問自答しまくり悶々としながら、
ちょっとずつささやかなイベント(ちゅーとかハグ)を通過し、
最後に(次早くーーー!)というところでお預けをくらう感じです。
個人的には”お預け”嫌いじゃないんで大丈夫ですが、
苦手な人は完結してからの購入のがいいんですかねぇ…。
最後に、とわださんとゲイバーのマスターの関係性に( *´艸`)な私にはメイトさんのおまけリーフレットはとても有難かったです。
幼馴染みで、進学する高校も相手に合わせて決めて、大学入ってからは同居して、社会人になってもずるずると・・の主人公二人。
自分達の感情には気がついている。でもどうしたらいいのか分からない。このままじゃ苦しい。
そんな二人の関係性が変わるか変わらないかの瀬戸際が描かれています。
どっちかが肉食系とかだったら、サクサクと進むでしょうに、そうでない男子だからもどかしい。そこが面白い。
すごくドキドキします。
そして1巻が終わっても、どちらが攻めか受けか分からないという・・・この辺も、先の楽しみですね!
すごくありそうな雰囲気というか、実話みたいにすーっと入り込める感じ。
登場人物も突拍子もない絵空事の様な背景があったりでもなく、理解しやすい。
そらそうだよね。と、登場人物の感情に違和感なく読める。
リアルじゃないのは、作者様の描かれる様なイケメンはゴロゴロいないよね。
そこにリアルを求めてはいません。よくわかってらっしゃる。
イケメンを楽しめたらいいのよ。
まだまだ2人の関係の転換地点の始まりなので先が長そう?
楽しみに待ってます。
相変わらず絵が美しいです。
幼なじみで同じ学校・同じクラス・友人・親友、そして今は同居人。
甘えて甘えられて、ふと気が付けば同居人になってから6年も経っていた…
友達以上恋人未満の不思議な関係性の2人のお話です。
流石日高先生と言いますか、職場や日常生活を交えながら両視点で描く事によって、各登場人物の心理描写がとてもリアル。
大きな出来事は起きず、ゆっくりと静かに進むストーリーに夢中になる。
一緒に居る時間が長ければ長いほど、何となく相手に甘えてしまって、細かな事を口に出さなくなってしまう。
けれど、実は「あいつはああいうところはこうなんだよな」と相手は少し気にしていたりもする。
しかしあえてそれを言わない。
この辺りがすごく現実味があるなと。描き方が凄い。
幼なじみで仲は良いけれど、ベッタリとくっ付いているわけでもなく、どこか空気のような感じで淡々とした温度の低いやり取りが続く2人。
お互いにお互いが居ることを当たり前だと思ってしまっている。
でもそれは決して当たり前ではなくて。
いつからか特別に感じていた気持ちに気が付かないふりをして、今までと同じ関係のままでずっといられると思っていた。
両片想いでありながら、柿谷と周防の間で温度差があった事で読者はじれじれとするのですが、ラスト付近でようやく本音をぶつけ合う。
そんな2人の複雑な関係性が大きく動きかけたところで終わります。
もう、終わり方が絶妙で、続きが気になって本当に仕方がない。
どちらが攻めで受けなのかまだ分からない状態ですが、なんだかこの2人はどちらがどうでも良い気がします。
数年を掛けてやっと動き始めた2人の、まだ名前が付けられないこの関係を今後も追いたい。
2巻を楽しみに待ちたいと思います。