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表題作無傷じゃいられねぇ

長谷湘司
一宮輝海,帆波,凪
長谷湘司
一宮輝海,帆波,凪

その他の収録作品

  • 衝動
  • そるてぃきっす
  • 冷めない唇
  • 苦い蜜、甘い棘
  • さざなみ

あらすじ

高校では優等生で通す湘司が、恋人・帆波の初恋相手・テルに嫉妬。
好奇心でノンケのヤンキーに話をするだけのつもりが、本気で惚れてしまった!
帆波を守りながら、テルを愛することが出来るのか。
「この瞬間にヤりたい男と本気で恋愛する!」
自分の本能だけを信じて湘南を高速で駆け抜ける10代の恋に後悔してるヒマはナイ!

シリーズ全6作+雑誌未掲載の番外編、描き下ろしマンガで明かされる
彼らのその後までを完全収録。連載時から大反響の問題作、待望のコミックス化!

-収録作品-
「衝動」
「そるてぃ きっす」
「冷めない唇」
「苦い蜜、甘い棘」
「無傷じゃいられねぇ」
「さざなみ」

(出版社より)

作品情報

作品名
無傷じゃいられねぇ
著者
定広美香 
作画
定広美香 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マガジン・マガジン
レーベル
ジュネットコミックス ピアスシリーズ
発売日
ISBN
9784896441086
4.4

(24)

(14)

萌々

(7)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
105
評価数
24
平均
4.4 / 5
神率
58.3%

レビュー投稿数9

美化されない恋愛劇

 紆余曲折あっても根本的には誰かが1人の相手を愛する物語、というのが大半を占めている今、こういう物語には滅多にお目にかかれませんよね。湘司と帆波は普通に愛し合っている恋人だったのに、湘司が本気の浮気にハマっていくところから始まるこの作品。帆波はモブではなく、最初からしっかり存在感を出しているキャラ。テルとの破局で傷心だった帆波を今は湘司が満たしていて、蜜月を楽しむ2人を見せられてからの湘司の浮気ですから、結構衝撃があります。

 しかも、相手はテル。帆波という共通の人物を通して、背徳的な情事に耽る2人。お互い帆波を通して気になっていたという体で、でも、本当はきっと心の奥底で出会った時からどうしようもなく相手に惚れ込んでいることに気付いている。彼ら2人は悪者なんでしょうか。浮気も不倫も肯定するつもりはないけれど、今のパートナーより魅力的な人物に出会った時、互いに惹かれ合うのは抑えようがない衝動。きちんとパートナーに説明して別れるなら、私は内心ではさほど罪なことではないと思っています。もちろん、この2人は長らくそれができずに帆波を傷付けてしまうので、けっして良い例ではないのだけど。出会うきっかけも順番も運なら、人間はこうして何度でも罪を犯しながら生きていくしか術はない。結果論でしかないけれど、帆波にもちゃんと彼を一番に溺愛してくれる相手が見つかって良かった。浮気される道もあれば、最適なパートナーに出会う道もある。人生の面白さがたっぷり詰まった濃い作品でした。

0

太陽の季節

って感じ。慎太郎と裕次郎な空気感。
て言うのは、とにかく「昭和」。特に1960年代感。
無軌道な若さ、
行き場のない肉欲、
暴走する怒り…

付き合ってる子(♂)に爪痕を残している彼の元カレが気になる…
そして会ってみたらそっちの方に惹かれてしまう!
大切なはずの今カレがいるのに、
今カレの元カレと…

そういう物語。
それが、昭和的な暴走族とか湘南とかバイクでぶっ飛ばすとか、そんな世界観の中で繰り広げられる。
幼い肉欲、そして知る本当の劣情。
相手も自分も傷つけて傷ついて、それでも進むしかないと逸る心…
今カレを裏切り、また他の男をあてがい、そうまでして欲しいのは誰の心なのか。
好き放題に突っ走っているようでナイーブな少年たちです。
この場所(ア◯ル)はお前だけのもの…
3人で愛憎入り乱れながらも自分だけの何かを守り抜く湘司とテル。
浮気、浮気と本気、寝取り、リバーシブル…それらが濃〜い絵柄で繰り広げられます。
読み応え重量級!万人受けするとは思えないけど…BL読みなら一度は触れてみて欲しい世界です。

0

エロで読ませるガチンコラブストーリー

「青春だから」で片付ければとりあえず大体のことは許されてしまう気がする上に、爽やかさもプラスされるのが青春BLのスバラシイところな訳ですが、これはまさにそんな作品。
しかも舞台が湘南ということで、爽やか指数はMAXです!

定広さんを知って2冊目に読んだのがこれだったんですけど、想像可能なレベルのはるか斜め上をいく奔放な性春っぷりに「定広美香のBL辞書に“御法度”という言葉は存在しないのか?!」と開いた口がしばらく塞がらなかったです。
ガッツリ絡まる三角関係が好きで、リバ、3P、二股ドンと来い!って人には良いと思うこれ。
めちゃくちゃ濃いです。
そしてしっかり読ませてくれます。

登場人物は、
主人公の〔湘司〕
湘司の高校のクラスメイトで恋人の〔帆波〕
帆波が片想いしていた中学時代の親友〔テル〕
湘司が出会い系サイトで引っ掛けた男〔凪〕

直接知り合いではなかった湘司とテルが知り合いになったことから、帆波を挟んだ3人の奇妙な三角関係が始まります。(凪はちょい別枠)

湘司×帆波
湘司×テル(リバ)
湘司×帆波×テル
帆波×テル
湘司×凪
凪×帆波
って感じで、身体の方もとんでもない入り乱れっぷりなんですが、でもこれ、とんでもなく入り乱れているように見えて整理すると実は、湘司にはテルしか入ってなくて、テルは湘司にしか入ってないという、主役二人が密やかに貫いている純愛っぷりに泣かされるのです。
その裏で、帆波が本当はテルに挿れてほしかったのに叶わなかったっていうのが何気に切ない…

性春モノだけど、間違いなく青春モノなのです。

リバをお得意とされる定広さんならではのエロで読ませるガチンコラブストーリーでした。
10代の若さと熱とアツい想いがほとばしるセックスシーンに見惚れます。
エロがどれだけ多かろうが定広作品は決してエロBLにはならないのが素晴らしい!

7

3人の強い想いに泣けます

大好きな作品です。三角関係に悩む、青春ラブストーリーです。帆波を挟んで、湘司とテルの揺れる愛情にキュンキュンします。

帆波とテルは、昔から親友で。帆波と湘司は、恋人同士で。
最初は、帆波の初恋相手だというテルが気になって、テルに近付いた湘司。
テルも、湘司と付き合うのを知ってから、自分の帆波への想いを知って。

最初はライバルとして関わってたのに、いつからかそれが言い訳になって会うようになります。
二人とも帆波が大切だから、ワガママになれなくて。帆波にバレた時もあっさりと別れます。
でも、本当は耐えれない痛みに苦悩してる二人が、切なくて泣けます。

結局、収まるところに収まった3人に安心します。
帆波にも相手ができて(湘司の策略だけど)、本当に良かったです。
好き過ぎるから抱きたいし、抱かれたいというリバにもキュンキュンします。

一番好きなところは、帆波にバレての、3Pです。テルが、密かに湘司に送った愛のメッセージに萌えます。

4

湘南が舞台のエロエロ青春ストーリー

最近お気に入りの定広美香さんのコミックです。(UGHもすごく良かった)ストーリーは結構とんでもないです。親友の彼を本気で好きになっちゃって、でも親友を傷つけたくはないから内緒でその彼とsexする。背徳感でまた盛り上がる・・・と他の方もおっしゃってたように男一人・女二人の三角関係だったらかなり嫌な話で、でもBLだと面白い話になってしまう不思議。

BLでも結局親友の穂波を傷つけまくりで、なんて身勝手な恋愛!とも思うんですが主人公達の年齢が16歳から17歳という設定なのでまだ許せるというか、若さゆえの過ちという感じです。アオハルですよ。映画化した少女漫画とはだいぶ違う、男同士でsex漬けの青春ですが(笑)

男の子4人でヤッてばかりで(3Pはあるけど4Pはない)しかも受けも攻めも入り乱れてのリバ天国です。リバ好きなわけじゃないんですがこれは全然大丈夫でした。描き方・見せ方がお上手なんでしょうね。

4人の中で輝海が一番べっぴんさんです。キリッとした眉なのに瞳が綺麗で、もう一人の受けの穂波もいいんですが、皆が輝海に魅かれるのも納得するように魅力的です。魔性の男。最後の方は穂波も「誰かの一番になりてえ」と言ってるのが切なくて、最初の頃よりだんだん可愛くみえてきました。そのように見せる力のある作家さんだと思います。

4

なんと荒けずりな青春ラブストーリーだ

帆波の今の恋人である湘司。そして中学の頃に湘司が愛してた相手、輝海。
そこで女性オンリーだったはずの輝海が帆波を求めるがゆえに湘司を求め、
帆波がそちらに心変わりしつつ湘司も愛していこうとかする。

その3人の関係が攻め受けのリバ、3P模様も最後に入れつつ刻々変わっていくのがスリリングなコミックです。
結局輝海と帆波が結びついて湘司虻蜂取らずのバッドエンド・・・?
かと思いきやそれだけでは済まなかったりするのが深い。
さらに湘司がゆきずりで寝た年上の男、凪が出てくることでさらにもう一流れ。
どこに落ち着いてもどっかがバッドになりそうな流れをこの人がまとめます。

そのうえで何がすごいのかというと、4人の登場人物全員がリバ!
最終的には凪と輝海の組合せ以外はすべてエッチ済みという状態にも関わらず4人でご飯食べてたりしてる・・・
いろいろあったけど結局はまぁお互いやっかんだり喧嘩したりしながら今のカップリングで行くんだろうなぁ。

リバ、3P、複数が地雷の人が見たら発狂しそうなほどの淫乱なストーリーではあるのだけどピアスにしては意外とエッチシーン自体は汁気少なめでねっとりしてないので、けっこうキュンときたりなんかもします。

場所が湘南、スポーツがツーリングとサーフィン、というのも一昔前ではあるもののおしゃれですしね。名前も全員海にちなんでる。実にシーサイド。

6

定広美香は、エロシチュエーションの玉手箱やーv

湘司と帆波は、恋人同士で・・・
帆波の親友で初恋の相手がテル

湘司は、テルに嫉妬しテルに近づくのです。
テルは、湘司に嫉妬して・・・

湘司はテルに残る過去の帆波を求め
テルは湘司に残る現在の帆波を求め

湘司とテルは、お互いの身体を重ねるようになるのです。
それは、お互いの身体を通して『帆波』を感じるための行為だったはずが
いつしか、湘司とテルだけで関係が成り立っていってしまう。

かといって帆波が邪魔になるわけでもなく
リバアリ、3Pアリの絶妙な三角関係でしたよ。

定広美香さんといえばエロに死角なしw
どんなシチュエーションでも定広さんにかかると
エロに最適な場所になってしまいます。
今回は、ガソリンスタンドの洗車中の車内w
時化で波に乗れなかったふたりがワゴンの中にボードを置き
その上でsexという快楽の波に乗ってたのが、あっぱれ!
温泉宿での浴衣の紐sexもすごかったです。

湘司が♂でテル♀で帆波♀だとしたら
どーしょーもない話だと思うのですが
♂×♂×♂であるからこそ成り立つ。

親友も恋人も同じ土俵で、一番はひとり。
大切なものはひとり。
選択がちゃんとされたことがすごくよかった。

定広さんの絵は、好みがかなりわかれると思うんですよね
ところどころ昭和の香りがしますしね
誰にでもおすすめできる作家さんじゃないですが
ズシっと重い。
定広さんが監督のゲイビデオとかあったら買いたいです。

4

突き進む青少年がさわやかだ&リバ天国

帆波という青年を通して湘司と輝海の結びつきを描いた作品、リバってます。
やっぱり骨太で読みごたえがありますね。
青春って感じで、さわやかです。

帆波と湘司は付き合っているのですが、中学の頃帆波が好きで告白できなかったという輝海の話を聞いて興味を持った湘司は、輝海の所属する族へ入ろうとします。
帆波とも付き合いながら輝海(テル)とも関係した湘司は、次第にテルに惹かれていきます。
ここから掲載誌が変わったので、少しトーンと設定に変化がありますが、さほど影響はしていません。
すっかりラブラブになった湘司とテルですが、帆波とも切れず、テルも帆波がまだ気にかかる。
湘司とテルの関係に気が付いた帆波が嫌がらせにテルと関係し、現場を見た湘司も誘い3P!
テルを取り戻したい湘司は偶然出会った男に帆波を誘惑するようにしかけます。
結果、上手くこの3人はそれぞれにうまく落ち着きます。

青少年ですから、性に暴走する姿も、お互いを確認しあう姿も突き進む感じで一生懸命さが出ていて、エチシーンがとても情熱的。
湘司のほうが少し子供が突っ張った感じで、テルのほうが抑えた大人な感じ。
でも言葉にしなくてもテルの愛の深さが先に腕に入れたタトゥーでよくわかります。
絵がうまいので体にみずみずしさがあふれていて、そこがいいのですね~
お互いのイニシアルをタトゥーにして腕に入れてるテルと湘司がカッコイイ!

それぞれを自分のモノとして実感する形としてリバが存在している、リバの良さがここには見えます。

1

何回読んで

何回泣いたことかつД`)・゚・。・゚゚・*:.。

間に、帆波という男の子がいるんです。
帆波と湘司は付き合ってて。
テルも帆波が好きで。大事にしてて。
だけど、湘司は、どんどんテルに惹かれていって。
だけども、テルは帆波が大事だから、傷つけたら殺す!
言ってて。
そのうち、テルと湘司は身体の関係を持つようになり。
帆波は大事できずつけたくなくて。
裏切りたくなくて。
それでも互いに惹かれていって。

というね、ばたばたごたごたしたお話。
絵もさることながら、話の作り方、見せ方が上手いので、ヨン太時は号泣でした。
まさに男泣きw←男じゃないのに

男らしいテルを泣かせるシーンにくぎ付けになり。
登場人物のこれからの展開にドキドキしました。
BLでこんなに心が上下することも最近ないな~とつくづく思います。

5

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