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表題作記憶の怪物 (1)

(仮)千晴/RE614
(仮)千澄

あらすじ

三ヶ月前に兄・千晴を事故で亡くした千澄。
兄の死に苦しむ日々を送っていたところ
〝記憶〟を糧に故人へ擬態するという
人工知能擬態生物「ハピネス」の存在を知り、
もう一度千晴に会えるならと実験モニターに申し込むことに。

ハピネス・型番RE614を起動するとそこに現れたのは
見た目は千晴そのもののクローン人間で――。

主食である、千晴の「記憶を有するもの」を与える度に
外見だけでなく中身まで兄に近づいていくRE614に不安を覚える。
このまま大切な思い出を食い尽くされてまで、
RE614(ニセモノ)を生かし続けることに意味はあるのか…?
千澄は自分の気持ちがわからなくなり――。


〝RE614〟ーー兄のカタチをした擬態生物。
兄の『記憶』を食べるたび、ソレは大切な人になっていく。
台湾で話題沸騰
究極の兄弟愛を描いた作品が1、2巻同時発売!!

作品情報

作品名
記憶の怪物 (1)
著者
MAE 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801969582
3

(15)

(3)

萌々

(2)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
39
評価数
15
平均
3 / 5
神率
20%

レビュー投稿数4

兄のカタチをした擬態生物

〝記憶〟を糧に故人へ擬態するという人工知能擬態生物「ハピネス」で、目のまえで亡くなった兄を再現する千澄。

物語は、SF系。少し切ない近未来もの。上巻は、ほぼ非BLです。
擬態させたいモデルの遺伝子が付着したものを食べさせると、そっくりのモノが出来上がる。
でもそれは、外観が似ているだけで、中身は空っぽ。故人の記憶は何も入っていない。兄であって、兄ではない違和感を感じる千澄。
・・・途中まで読んで、これは科学のタブーがテーマで、結末には凄く悲しい別れがありそうな予感を感じました。
続きの下巻もあります。

でも、エジプトの壁画のような横顔の目の描写が気になって、物語の世界観に入り込めなかった。目がいつもこちらを向いているんです。

2

擬態

記憶を有する物を食べて故人に擬態するという、人工知能擬態生物ハピネス。
兄・千晴を事故で亡くした千澄がハピネスを兄に擬態させ、一緒に暮らしていく中での様々な出来事を描くお話、という感じなのでしょうかね。
これから先、千晴(RE614)と千澄はどんな風になっていくのか…
この1巻ではまだまだわからない部分が多かったです。
ふたりは仲が良さそうだったけど、ただの仲良し兄弟って感じではない雰囲気があって
でもそれが何からくるものかはまだ謎。
千晴が死んでしまった理由もこれから明かされるようなので、今後の展開が楽しみです。

0

判断出来ない

まだ一巻しか読んでいないので何とも言えません。まず始まって直ぐに兄の千晴がホームから落ちて亡くなります。

千澄は兄が亡くなる夢を見ては泣いて、母親は兄が亡くなった現実に耐えられなくなって来ていました。

千澄は街中で首にバーコードのある擬態能力を持つ人工知能生物に出会います。それはハピネといって故人の思い出の品を主食として、食べる事により擬態相手に近付いて行くのです。街中で会ったハピネスは人間にしか見えませんでした。

いつも使用していた携帯とかは満腹度が高く、一度使ったきりのような物はすぐ空腹になるのです。名前も人間と区別する為に、型番で呼ばなければなりません。

千澄は兄に会いたいと願い、ハピネスの実験に申し込みました。ハピネスに千晴のDNAを入れた途端に、兄の姿を取りはじめたRE614に母親は喜びました。

でも千澄は兄とRE614との相違に違和感を感じて、当初はキャンセルしようかと何度も悩みます。でもRE614が階段から落ちた時に兄を思い出して、RE614を生かしておくと心に決めるのです。

ふとした瞬間のRE614の仕草や言葉に、生前の面影を見てしまい千澄は混乱してしまうのです。

ある時サッカーをしている小学生を見たRE614が、してみたいと言うので千澄は一緒にサッカーをします。初めはぎこちなかったのに、途中から見違えるような動きになりゴールを決めました。するとRE614は涙を流して、嬉しいと初めて感情を口にするのです。そして「もう充分」と言う言葉に千澄はショックを受けていました。

この後に千澄はサッカー部を退部してしまいます。兄と一緒に居たい為にサッカーを頑張っていたので、そのことが兄を追い詰めたのでは無いかと考えたからです。
RE614に「だって俺が兄さんを殺したんだ」と告げる場面で終わってます。

一巻の中ではBL要素は皆無ですし、千澄と同じサッカー部員の子とのトラブルはありましたが恋愛要素もゼロです。

二巻もこんな感じなのかと読むのが怖いです。

3

擬態 と聞くとアレを思い出す

擬態って聞いちゃうと【攻殼機動隊】思い出して 出だし少々身構えた
面白いんだけど 難しいんですよ あれ

擬態+電脳+魂  人間てなに?って
で 内容理解する前に 毎度タチコマに泣かされて終わるという ← 何回みても理解できてない人

相変わらずどうでもいいところから入りました すみません


人工知能擬態生物が発表された日 兄がポツリつぶやく
『もう二度と会えない人だったら…』


人の記憶だけを頼りに 擬態で造り上げるクローンの実用化
あり得ない未来じゃないからなのか 若干の薄気味悪さはあっても興味をそそる


突然の兄の死から次第に壊れていく母と 失われる家庭
被験者を募る『実験家庭募集』に食いつきたくなる気持ちもわかるし 結局は偽物 それを維持するために 諦めなきゃいけないものの大きさへの戸惑いもわかる

でも 遺品整理の面倒を考えたらシステム的にはいいよな って思えたのは あたしの冷たさか?


[人間でもなく 死者の再生でもない]その言葉の意味

自分の身内だった人を 番号でしか呼べない苦しみ
記憶から造られただけの擬態には届かない 兄の名前

もう一度会いたい と願ったが為に思い知る愚かさ
大好きな人を 嫌いになりたくない人をキライになっていく迷いや怖れ

思い出したくない 失いたくない それでも求めてしまう

苦しいな……


世話をしながら偽物と交わす言葉が 次第に兄弟のそれになっていく
ただしそれは 記憶も感情も持たない 生まれたての雛のために出来た 逆転した兄弟関係


あ これね 間違いなくBL脳で読んじゃダメなやつです

1

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