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表題作キッスインブルーヘブン

江上 雪親,御曹司
能代 欽之介,25歳,フリーター兼サーファー

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

予定調和な日々を崩してくれるような「ときめき」を求めてる。思いがけないいい波、乗りたくて楽しくてたまらない波みたいな――。欽之介がいつものようにサーフィンをしていると、突然「執事」に声を掛けられる。うちの「坊ちゃま」と別荘でランチをご一緒できませんかと。怪しい誘いに乗って向かった先で、待ち受けていた坊ちゃまは思いのほか歳上で!? これは求めていた、揺れる波のように予測不可能なときめきの予感――!?

作品情報

作品名
キッスインブルーヘブン
著者
雁須磨子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
ISBN
9784065192351
4.2

(38)

(21)

萌々

(8)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
161
評価数
38
平均
4.2 / 5
神率
55.3%

レビュー投稿数9

わくわくするしほのぼのする

雁須磨子先生のBL作品を初めて読んだのがこの作品でした。

それぞれのキャラクターに味わいがあって、ほのぼのしていてそれでいて読んでいるとわくわくするようなお話です。

サーフィンの波のような、予定調和じゃないおもいがけない「ときめき」がないかな~……なんて思っていたきんちゃんの元へ、ある日黒塗りの車に乗った執事が坊っちゃまとのランチの誘いにやってくる……

たまにアホかわいくてロマンチックで、何度も読み返したくなる様な1冊です!

0

富豪に見初められるお話

雁須磨子先生のBLがどれもこれも
大好きなわたしですが
やっぱり他にはない感じのとってもステキな作品でした。
簡単に言うと若くたくましく美しい25歳のサーファーが海辺の白亜の別荘の不労所得イケオジに
見初められるお話です。
一夏のアバンチュールをめぐるすれ違い?かな。
お金持ちのイケオジといっても
上品で身体の弱いいい匂いのするお坊ちゃまで
かつ実は経験豊富?でセックスもうまいという、、
突然黒塗りのベンツに爺やが
現れるところから掴みはオッケー
ときめきのなかったサーファー欽之介に
非日常がやってきます。
はじめてその気になってお泊りする
「俺やさしくされちゃうの??」のとこ大好きです。
うひひたくましい青年は抱かれる側です。
欽之介はほんとにちょっとおバカで性格が良くて
かわいくて魅力的でした。
じゃなければ違うお話になってしまう。
後半クルーザーから飛び込んで泳いで逃げるって
展開がありそこはかっこよ!ってやられました。
おぼっちゃまもほわほわで最後は楽しくて
はぴえんです。波とジェンガの比較とかは
やっぱりうまいなって思いました。
ケ・セラ・セラはなるようになるさで
サーファーと富豪のカップルとってもよきカップルでした!

0

元気出たよ

私の個人的なあれですけど雁須磨子さんの作品は一見ふわっとかわいいんだけど、心情描写やセリフが繊細でどんなにキュンとするかわいい作品でも身に覚えのある感情が刺激されてどこかヒリヒリする。近年の作品はとくにヒリヒリ感強めかなぁと。
…なんだけど今作はタイトルまんまの雰囲気!ほんと「バカンス楽しいー最高ー」みたいなお話だった!
なんかのんびりのんきにテンション上げずゆるく読めるやつかなーと思っていて実際その良さは失われていないんだけど、加えていい意味でマンガ的な、ドラマティックで王道な展開で進んでいきページを巡る手が止まらない。
これまでにない感じの作品かなぁと思います。

主人公欽ちゃんに執事さんを介してお誘いをかける坊ちゃんこと江上さん(実際執事さんに坊ちゃんって呼ばれてる)。物静かで上品なアラフォー?のおじさん。
欽ちゃんは25歳のサーファー。この欽ちゃんがかわいい男子〜。
大っきくてロン毛でおおらかで恋愛にも真面目で見た目に反してチャラついてなくてかわいい〜。ちゃんとすね毛はえてるかわいい〜。
そんな欽ちゃんを見てニコニコしてる江上さんもかわいい。正に「お育ちがよいのだな」という感じのおっとりした人。お金持ち特有?の良くも悪くもギラついた魅力とは対局にあるようなタイプ。
そんな好ましい2人がほのぼのと距離を縮めていき、誤解を乗り越え身分差乗り越え?行き着く結末は王道ハピエン!
こんな最高なの楽しいに決まってる笑。

個人的にコロナでしょんぼりしがちな今ぴったりのお話でした。読後感も良い!
電子でカバー下まできっちり収録されているのも有り難い。

1

アバンチュール

雁須磨子先生の空気感、たまらないです。
若者の出てくる作品ばかり読んでたので、両方成人男性は初めてかも。積んである作品はありますが。

◾︎能代雪親(お金持ち)×欽之介(サーファー)
とても好きでした。
まず、雁須磨子先生の言葉選びが好きなんです。ちょっと変わった言葉遣いなのに、そこに引っかかって違和感になるというよりは、そこが引っかかって愛しさが増す。書き文字でサラッと出てきたりするから見逃せない!「紙み」「かみみ?」とか、可愛いな〜

圧倒的に不審者で言葉足らずなのは雪ちゃんだと思います!欽ちゃんの反応は至極真っ当だ。遠泳は不審者だけど。でもその不思議さが、漫画的フィクションとしてはいい塩梅で、ちょうど良かった!しかしながら後日譚のその嫉妬は早めに言葉にしておいた方がいいぞ欽ちゃん!

「やさしく〜」からの>>寝<<
欽之介と共にびっくりですよホント。ここまで関係性をきちんと言葉にしない2人も大人の恋愛でいいけれどここにきて突如「セックス」って強い言葉が出てくる緩急、雁須磨子先生が好きだ!!
後半突然「恋人」ってワードが雪親さんから出てきて、それを心内で反芻しつつ突っ込まない欽之介…うん、一貫してますね。

今の関係が最高だと思って自分から終わらそうとする展開フェチの自分は、欽ちゃんが別れを曖昧に切り出してるところ辺り大盛り上がりでした。あー好き。弱い、その弱さが好き。

2

NoTitle

最近の雁さんの作品の中で一番好きでした、
王道かはわかりませんがかなり読みやすさを意識してると思います。

舞台が海と浜辺と豪邸なので読んでるだけで旅行してるような気分になれてお得です、さらに見た目はただの病弱なオジサンな江上がなんか可愛い。

ノンケの能代がうっかりフラフラするのも無理ないと思わされます、
一応当て馬っぽいのも出てくるのですがそこまで深刻でなく笑ってしまうようなオチ。

今の季節におすすめです。

0

ページを開けばそこは天国

ただ、ひたすら胸が満足感と多幸感でいっぱいになりました。
満たされすぎて、同時に買った他の漫画を読めなくなるほどでした。

美しくて逞しく可愛い欽ちゃん・・
上品で観葉植物のような優しさと穏やかさのある江上さん・・

恋人達という言葉が何よりも似合う二人を見て心の底から癒されました。

雁先生らしさのつまった、可愛らしく、美しい表現たち。
キーとなるジェンガの使い方が素晴らしい。

温度や香り、波の音まで聞こえてくるような感覚。
悪者のいない、暖かくて優しい、ここはまさに天国。

100ページあたりまで読んだ時点で、
未だあと100ページ以上この幸せが続くのか!!と天を仰ぎました。

積んで壊して・・また積んで
波と一緒だね
それでなくなるわけじゃない

一足先に、幸せな夏の冒険ができました。
ありがとうございました。

今こそ、ぜひ皆さんに読んでいただきたい逸品です。




あと、美味しそうにご飯を食べるひとが大好きです。

3

雁須磨子先生節炸裂

『ひと夏のアバンチュール』的、なんとなく昭和っぽい香り
(題名とか松田〇子ちゃんの歌を思い出す…)のするBL。

丘の上にある別荘に保養にきている体が弱いお坊ちゃま(しかしおっさん)雪親。
いつも波乗りにきている青年サーファー(ちょっとトラウマ持ち)欽之介。
二人のすれ違いの恋のお話は、可愛らしかったり切なかったり。
でもしっかりハピエンだし、雪親さん泳げないのにサーフィン始めるし、欽之介は幸せそうだし。

先生の独特の絵柄とセリフ回りと会話の間が楽しめる。
Hは少しだけなのも先生の魅力の一つだと思うのです。
それでも色っぽいのがいい♥

2003年の『のはらのはらの』でハマって、それからちょいちょい読んでいましたが、最近になって読んでないのも多いので…これから無限回収してGWのお供にしようと思います。

2

なんとも言えない個性

聖子ちゃんかなーと思ってしまうと年代がバレそうなコミックスタイトルですが
雁須磨子作品とサーファーって全然イメージが無かったので驚きですww
そして勝手にやんちゃ年下攻め×優しい年上受けだと思っていたのでそこも驚き…。
帯には“正統派!王道BLここに!!”とありましたけど
正統派…?王道…??となってしまいました。すみません。だって個性的過ぎるので。

サーファーが高台の別荘のお金持ちにご飯を誘われて
恐る恐る執事運転の車で向かったらそこには穏やかそうでお上品な男性が…というお話、
最初から雁須磨子節が軽快で楽しいです。
印象が良かった二人が仲良くなるのも早くて
そういう覚悟を決めて江上さんちに泊まることにした欽之介、
ノンケだったのにそんなにすぐ受け入れられるものなのか!?とここでも驚きました(驚いてばっかり)
なんだろう、江上さんがあまりにも偉ぶったところもなく親しみやすい紳士だから
自然とそんな気持ちになっちゃったのかな…。
元から性別ってそんなに関係ないタイプだったのかもしれないですけど、
葛藤とか欲しかった気がします。
若いから、年上だから、庶民だから、お金持ちだから、
そうじゃなくても違う人間だから色んな感覚が違うのは当然ですが
勝手にアバンチュールなんだろうなって決めたらダメじゃん欽之介…。
エネルギッシュな(どうも古臭い言い方しかできない…)欽之介のほうが未来はいくらでも選べるから
江上さんが気の毒になってしまいました。
でもちゃんと江上さんも言い返してくれてホッとした…。
軽い気持ちなんだったらあっさりいなくなってしまいそうだったから。

波とジェンガの使いどころがお上手だなぁーと感心しながらも、
変わり者の雨矢は常識があるようなないようなところが楽しかったです。
萌×2寄りの萌です。

4

ケセラセラでいいんじゃない?

凪いだラブストーリーだと思ったら、意外と情熱的な恋でした^^
突然始まる御曹司との交流、身分違いの恋、アバンチュールと、人生には〝ときめき〟が必要だし、一つの何気ない出会いが人生を変えるのね、なんて思いました。


フリーター兼サーファーの鉄之助は、突然、執事のような紳士に「坊っちゃま」とのランチに誘われます。 
車に乗り込み、向かった先にいた「坊っちゃま」とはーー…

御坊ちゃまの気まぐれで始まった交流です。
鉄之助はイケおじ・江上と出会い、交流を深めていきます。
江上が病弱で、そして金持ちという典型的な坊ちゃま。
ただし、おじさん。
〝ときめき〟を求めていた鉄之助は、人の好意に敏感な子でありながら、人の好意を踏みにじらない子だと思います。

学祭時代に鉄之助に好意を抱いた、もじもじ地味眼鏡男子。
その好意をキャッチして自分から声をかける鉄之助。
仲良くなるけど、その先で失敗してしまいます。
地味っ子とイケメンチャラっ子じゃ、そもそもタイプが違う。
だけど、ずっと気にしてた鉄之助。
今度は失いたくないと、江上と慎重に関係を築いていきます。

鉄之助が攻めだと思ったら、江上が攻めなんですよね。
すっごく優しく攻めてくるみたいで、鉄之助はメロメロです♡
描写はごくあっさりですが、作風には合ってたかな。

江上にとっては、この関係がひと夏のアバンチュール(火遊び)だと思い、ショックを受ける鉄之助に切なくなりました。
まだ引き返せると思っていても、実際にはズブズブの恋だったんですね。

思い出の積み重ねで今があり、ジェンガの様に詰んでは壊す。
だけど、それでなくなるわけじゃないという江上。
江上は常に新しい思い出を求めてるんだろうな。

でも、過去の積み重ねで今があるなら、今の積み重ねが未来につながるんだよね?
過去の思い出を大切にしない人のところに、良い未来が訪れるとは思えないんだけどな……
鉄之助との思い出は絶対に壊さないで欲しい!頼むよ‼︎

全体的には、ほのぼのほっこりテイストで癒されました。
男二人の恋のアバンチュール(冒険)です。
夏になったら、また読み返したくなりそう^^

分冊版一話無料です。
興味のある方は是非試し読みしてみてください。

8

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