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裏帯読んだらどうやらどっちかが死んでるらしいということが分かって、「え!切なくて明日辛くなるやつじゃん!」と思ったけど、想像してたよりも雁須磨子ワールド炸裂で柔らかく終わったので明日もちゃんと会社に行けそうです。
何冊も作品出してる人の漫画って「このキャラ前の作品の●くんぽいなー」ってのが出てきちゃうものだけど、翼くんのキャラの強さはここ最近読んだ雁須磨子作品の中でも飛び抜けていて読んでて新鮮だった。(オロチの恋に出てくるせんぱいをさらに暗くしてもっと尖らせた感じ…?)
そんで、
ァァ〜〜 翼きゅんかわいいんじゃ〜〜〜心がぴょんぴょんするんじゃ〜〜
『イラ』って効果音(?)が右上に出てるだけで可愛かったし、情緒不安定なのに急に笑顔になったり、しんたろーくんに男が近いた時の殺意のこもった目もめっちゃかわいかった。
最後の最後の「愛してる!」って言うシーン(コマが小さくて笑った)の横に手書きで書いてある「そういえば言うの忘れてた」ってセリフが雁須磨子すぎてあまりにもダサくて最高だった。他の若めの作家だったらこのセリフで二ページ使ってる気がする。
霊や呪いとか悪いものを寄せ付けてしまう子と、超光属性でそれを祓ってしまう子って設定がpixivとかTwitterでバズってる漫画の設定みたいですごく好きだった。(お守りくんとかそんな感じだった気がする)けどそこで終わらせないで、結局呪いの方が打ち勝ってしまって〜っていうシビアな方向に流してしまうのもすごく雁須磨子でよかった。
基本的にそこはかとない絶望感があるのに読んでると栗コーダーカルテットのBGMが聞こえてくる感じ…、だせえ…青野くんに会いたいから死にたいみたいな劇的な設定なのになんかだせえ…けどそのウェットになりすぎないカラっとした感じがはちゃめちゃいい…
文句があるとしたらとにかく一巻じゃ足りない!!しんたろーくんが霊媒師さんに乗り移ったところで半分近くページを消費してて「多分これはページが足りねえパティーンや…」と覚悟していたけどラスト1~2話急に駆け足になってほんとにほんとに足りなかった。。もっと語ってくれ。。
メインの二人以外に重要な人物が霊媒師二人だと思うし設定的に二人が出てくるのは仕方ないけどそれだったら最初から上下巻にしてくれ〜〜無理に一冊にまとめないで〜〜お願いよ〜〜〜
別に決定的に語り不足なわけでもないし、過去話入れてメインの二人の馴れ初めやら謎やらちゃんと説明してくれたし、二人が愛し合ってるのはわかったし、お話しはまとまってて最後オチもついたけど四人がみんな魅力な分もっと長く深掘りして欲しかった。。てか田中さん気になりすぎる。
ラストラストのあとがきの最後のコマ!!あの!!その設定で!!二巻目出してください!!お願いします!!お願いします!!
それにしても翼くんの着てる服ずっとダサくて笑った。ペイズリー柄はダメだろペイズリー柄は。最後の大事な抱き合うシーンもペアルックのフラミンゴ柄がださすぎて最高だった。
ラストちょっと柄がスタイリッシュになっててホッとしたけどあとがき漫画で着てるシャツが草間彌生????って感じでまたズッコけた。
表紙がかわいすぎる…こんなに薄い色みの表紙ないだろって薄さなのがほんとにいい
二話のカラーもちゃんと色付きで見たい……何を買えばええんや
あーおもしろかった
続き書いてください、平に。
200点届いてない!どうしてなのか!
須磨子節でした。
気付かぬうちに8割読み終わってて、もう終わっちゃう!とびっくりした。うーん没入。単純にページが足りないともいう。父登場から駆け足すぎるでしょ!
登場人物全員が皆んな胡散臭いところが面白い。そして何にもハッピーじゃない気もするし、なんだか幸せな気がする不思議。命尽きてから後(父)のものになるってどういうことなの…サインしていいのか怖すぎるでしょ。後(息子)は髪切った方がカッコいい。晋太郎のピカピカなところも、翼がただの可愛子ちゃんではなく狂気の塊なところも大変良くて、一冊で終わるキャラクターではもったいないよ!
名前を呼ぶと引き留めれるってところが言霊&名前好きの自分にはツボな設定でした。薄くなる晋太郎と縮む翼で切ない気分に。電子限定おまけの「頬に赤みもさす」で更に切ない気分に。
『どう考えても死んでいる』。
なんとも心鷲掴みにされるタイトルに思わず引き寄せられるようにしてお買い上げ。
タイトルから、恋人のどちらかが死んじゃった、っていうお話なんだろうなあと思いつつ読み進めましたが。え、そういうお話?という衝撃が半端ない。
うわー、これ、ネタバレなしで読んだ方が絶対に面白いなあ、ということで、なるべくネタバレしないようにレビューを書こうと思います。
主人公は晋太郎。
誰かに名前を呼ばれた気がして、彼は目を覚ます。
けれど、目が覚めた自分はモノを掴めない。
電車に轢かれても電車は素通りしていく。
あれ、自分は死んでる?
と気づく晋太郎だったが。
でも、自分の名前を呼ぶ声に引き寄せられるように飛んで行った先にいたのは、愛してやまなかった恋人の翼で―?
というお話。
翼は恋人の慎太郎が事故死した後、晋太郎会いたさに様々な手を尽くして晋太郎を呼び寄せる行動をとっていた。後という名の霊媒師に大金を払い、晋太郎と交霊しようとしていたのだった。
おい、ちょっと待て。
お前、俺の恋人を騙して大金をせしめようとしてるな?
と憤慨した晋太郎は―。
20年ほど前に封切されたハリウッド映画みたいな話だな。
とか思いつつ読み進めたわけですよ。
霊媒師を名乗る詐欺師と、残された恋人。
恋人を守るために奮闘する幽霊のお話。
そんなバックボーンが、雁須さんの手にかかるとこうも独特な作品になっていくのか。
「幽霊」を描いた作品なので、ちょびっとオカルト風味もあります。
そこまでホラー要素は強くありませんが、怖いのが苦手な方にはもしかしたら不向きかもしれません。
死んでしまった恋人、って題材としてはさほど珍しくはないと思うのですが、「実は死んでなかった」というものも多い。今作品の晋太郎は、はたして死んでいるのか否か―。
結末はね、うーん。
ハピエン、だと思うですよ。
思うのですが。
愛した人のためなら、何でもできる。
その想いが、今作品の軸です。
深い深い愛情を描いた、そんな作品です。
もしかしたら好みが分かれる作品かも。けれど、個人的にはめちゃめちゃドツボに突き刺さる、そんな味わい深い作品でした。
あらすじ読んだ時には霊媒師もモブかと思っていましたが、違います。
受け攻め二人と霊媒師のお話です。
あとがきで「当初50頁が 終わらないので→前後編 終わらないので→連載」となった事が書かれていましたが、とても短編では終われない情報量で、中身が濃いです。
私は生粋の?サラリーマンなので、大人BLの場合でも生活が成り立っているのが分からないタイプのキャラは受け付けないのですが、今回の受けは「これは仕方ない・・というかこういう生き方もアリだな」と素直に思えました。正に「愛に生きる」です。最後には凄いハッピーエンドが待っていました。
作家さん買い。
うーん、レビューが難しいわ、この作品。
まとまらないけど書きます。
死んで幽霊になって……というパターンのお話は何回か読んでるけど、このオチは初めてですね。
どう着地するのかわからなかったけど、予想外だったわー。
強烈な陰陽カプっていうんでしょうか。
闇を引き寄せる強大な力を持っている翼と、光の塊のような晋太郎。
そんな二人が出会ったことによって、まさかの展開。
晋太郎は翼と出会わなければ、まだ死なずに生きていたんでしょうけど、晋太郎にとっては翼に出会わない人生よりも出会った人生(その後の結果も含めて)のほうが遥かに幸せで後悔してないんですよね。
初読時は、まさかまさか&バタバタしてる感じがして飲み込むのに精一杯だったけど、再読すると「お互いの想いの強さ」に目が潤んでしまいました。
でもあとがきで「あと10年くらい」とあって、えー、たった10年……と。
まぁ長さじゃないのはわかってるんだけど……。
男同士がラブしてるから確かにBLなんだけど、BL読まない人でも読めそうだなって思いました。