いきなりの双子の子育てに 俳優5人は大慌て!

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シェアハウスでパパを探せ! 〜五人の俳優と双子の赤ちゃん〜

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表題作シェアハウスでパパを探せ! 〜五人の俳優と双子の赤ちゃん〜

鏑木仁,26歳,実力派俳優
一色奏多,20歳,若手タレント

その他の収録作品

  • 番外編 絵本とコジョたんと幸せなタマゴボーロ
  • あとがき

あらすじ

「あなたの赤ちゃんです。責任を取って育ててください」
俳優5人が住むシェアハウスの前にこの手紙とともに置かれていた双子の赤ちゃん。
びっくり仰天した5人だったが誰が父親かわからず、
芸能方面の仕事をしているだけに表沙汰になるのはまずいと赤ちゃんの面倒をみることに!
あまり仕事がなく子守りになれている奏多と、
リーダータイプの仁がメインで世話をすることになってーー。

作品情報

作品名
シェアハウスでパパを探せ! 〜五人の俳優と双子の赤ちゃん〜
著者
谷崎トルク 
イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784774761930
3.5

(16)

(3)

萌々

(5)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
55
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
18.8%

レビュー投稿数3

5人のパパと2人の天使

12月25日、クリスマスの夜に赤ちゃんが届いた。
舞台は所属芸能事務所が運営している、俳優だけが住めるシェアハウス「メゾン・ド・アクトゥール」
そこで同居している若手俳優5人。
ある日突然玄関の前に「あなたの赤ちゃんです。責任を取って育ててください」と書かれた手紙と共に、置き去りにされていた双子の赤ちゃん。
父親は一体誰なのか?と探り合うものの、誰も彼もが思い当たる節がありません。
天使のような双子の男の子・碧(あお)と珀(はく)を放って置くわけにもいかず、母親が見つかるまでの間、子育て超初心者の俳優5人が育児にあたふたとしながら奮闘するコミカルな子育てもののお話です。

いやあ、面白かったですね!
育児の大変さも伝わって来るのですが、それ以上に日々成長する赤ちゃんの愛らしさが伝わる優しい育児描写でした。
5人の個性豊かなパパ達が奮闘しながらも協力し合い、楽しそうに子育てをしていて読み心地が良いです。
子育てものでこういった読み口の良い作品にはあまり出会った事がないので、不思議に思っていたら、あとがきで作者さまは子育て経験があるとのこと。
実体験を踏まえて書かれているからこそ、育児の大変さも赤ちゃんの愛らしさもより伝わったのかなと感じました。

まず、この俳優だけが住める事務所運営のシェアハウスという設定が面白いですよね。
王子様的美貌の人間たらしナルシストの勝利。
美しく品のある冷静沈着な頭脳派の怜二。
どこか憎めない人柄で、マッチョな個性派俳優として活躍中の剛史。
見た目も中身も完璧と称される実力派俳優の仁。
天使のような見た目で小動物的な愛らしさがある奏多。
全員若手俳優や俳優の卵だけあって、誰も彼もがジャンルの違う華やかさがあり、5人のやり取りが読んでいて楽しくなるテンポの良さ。
嫌な印象を受けるキャラクターが居ないというのも良かったです。
一体誰と誰のCPなの?となりますが、奏多視点でお相手は仁です。
シェアハウス内総BL展開にはなりません。


双子の子育てに奮闘する中で、仁が奏多に好意を抱いていて、周りの俳優達と仲良くしている姿に嫉妬をしているというのが読者にはだだ漏れなのですが、奏多がちょっぴり天然なので噛み合わない会話が絶妙で笑えるんです。
双子と暮らす内に、今までどこか遠い存在にも感じていた仁と接する機会が増え、男らしさや頼もしさ、自然な表情や笑顔に知らず知らずの間に惹かれていく奏多。
ある事をきっかけに2人きりになった時、思い切って仁が奏多に告白をし、やがて2人は恋人同士となります。

もうね、普段クールな表情で滅多に笑わない仁が双子と奏多の前ではでろでろなんですよ。
ただのシェアメイトの時は我慢をしていた分、たがが外れたように溺愛し始めます。
「奏多、おいで」と毎日何時間も奏多を抱っこし、バックハグをしたまま包み込んだり、膝の上に乗せて背中をとんとんしたり、ぎゅっと抱き締めて頬ずりをしたり…これが溺愛と言わずになんと言うのか?
「あー、尊い。あー、幸せ。」「リアル天使…」と悶えたり、これら全てをキリッとしたクールな表情のままやっているのが物凄くおかしくて笑えてしまう(笑)
残念なイケメンとはこのことですね。
抱かれたい男No.1の称号と普段とのあまりのギャップにきゅんとしてしまう奏多もなかなかです。
甘々なバカップルと化していて微笑ましいやらお腹いっぱいやら。
えっちでも、いかに奏多が美しく愛らしいかを熱く語り、結果的に言葉責めのようになってしまっているそちらも必見です。
仁の、優しく相手を思いやりながらの抱き方がなんだかとても良かったですし、誠実な性格にも好感が持てました。
奏多も頑張り屋の愛情深い良い子で、なんとも可愛らしいカップルでした。

終盤では行方不明だった母親も登場し、結局双子の父親は誰なのか?とDNA鑑定をする事に。
その結果には驚くも、何となくその後の展開は読めてしまいますね。
けれど、この決して多くはないページ数の中で、家族や親子関係・新しい家族の形など、家庭や親子のあり方の少し深いところまでを描こうとしているのが良かったと思います。
表現が少し分かりにくい部分や、仁が奏多をどうしてこんなに好きになったのか?など、もう少し過程を書き込んで欲しかった部分や、後半はやや駆け足気味で話運びが気になる点も見られますが、概ねライトな読み口で肩の力を抜いて楽しめる子育てものとなっています。
もちろんラストはハッピーエンドです。

天使のような双子の愛らしさだけではなく、甘々なメインカップル2人の様子も微笑ましいので、癒しを求めている方や残念なイケメンがお好きな方にもおすすめの1作です。

4

エロ描写がうまいなぁ

心理的描写がエロの中にうまく溶けていて、とても幸せな行為に思える。
こんな幸せなエッチ、ステキだわ〜。

ただ特に芸能人設定じゃなくてもいいかなぁと思うんだけど、別に芸能人でもいいかな。
そこはあまり気にしない感じでも楽しく読めた。逆に芸能人を特別扱いしてない感じなんだろうな。

双子ちゃんの出現で5人の性格の良さが伝わってきて、暖かい日常が描かれていて双子ちゃんが幸せそうで良かったわ。みんな幸せそうだし。

珀のゴシ呼びがいいわ〜
碧はゴーシなのに、珀のゴシ呼びはわざとなのよね?



3

双子のパパは、芸能人なのか?

ーーあなたの赤ちゃんです。責任を取って育ててください。

クリスマスの夜、タレント5人が暮らすシェアハウスの前に捨てられていた双子。
この双子の父親は誰なのか?母親は?
という、ちょっとした謎を抱えたまま展開する、ほんわか子育てストーリーです。

遊び人の勝利、知的な怜二、肉体派の剛史、小動物系の奏多、モテ男の仁。
シェアハウスの面々が個性的で、それぞれキャラがたっていて面白かった!
誰が父親か?ということはひとまず置いておいて、5人の子育てが始まります。

もちろん、みんな子育て初心者なので四苦八苦しながら^^;
作者の谷崎先生が子育て経験者ということもあるのか、
子育てのトラブルや悩みが詳細に描かれているところが凄い!

そんな中、抱かれたい男No. 1の人気俳優・仁に告白される奏多。
奏多も仁のことが好きだったこともあり、二人は恋人に。
仁が奏多を抱っこしまくりで、可愛くて仕方がないんだという様子が伝わってきてキュンとしました♡
この二人、Hが意外と濃厚で、お互いの精液を飲み合ったりしてます。
仁が、ちょっとSっぽいところが良かった(゚∀゚)

肝心の双子の父親ですが、DNA鑑定の結果、意外な事実が判明します。
初めは驚いてしまって、うそ?と思いました。
その事実にも真相があり、結果的に仁と奏多で家族として育てることに。

家族とは、親子とは?
突っ込みどころはあるものの、ラストの仁の記者会見は感動的で素敵でした。
家族の形は一つじゃないし、親だって子どもと一緒に成長していくものなんですよね。
親が子を育てるだけじゃなく、親も子に勉強させてもらい、育てられていくんだろうなと思いました^^

あと、あとがきがとても印象的で、赤ちゃんの記憶の話、なるほど!と思いました。

3

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