【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
first call
ふばばさま(その節はお世話になりました)が運営している『【小説読みたい人寄っといで】小説推進委員会』というトピで「面白おかしい小説を教えて」とお願いをいたしまして、教えていただいた一冊。
いやー、面白かったです。
感動するBLも好きですよ。でも私は笑えるBLが大好きなんです。特にトンチキが!
最近、特にBL小説では『ほのぼの系の笑い』はあっても『ぶっ飛んだ笑い』や『予想と違う明後日の方向に突っ走って行く笑い』はとんと少なくなってしまった様に感じていたんですけれども。
これですよ、これ。この感じ。
あまりよろしい発言とは思いませんが、正直な感想として「往年の数々のコメディ名作をおもいだす~ぅ」と叫んでしまいました。
タイトルの様な、現実では決してあり得ないだろうということを読ませてしまう力技。お話のあちこちに散りばめられた、思わず吹き出してしまう小ネタ(今作では『お医者さん、あるある』なんですけれどもね)。
楽しい、楽しい。
おまけに溺愛ものなんですよね。
私、シリアスな溺愛ものだと我に返っちゃう時があるんですよねぇ。
多分、自意識が邪魔をするんだと思うんですわ。
でも、コメディだと平気なの。
もう、どんどん受け様を甘やかして欲しいの。
これはあくまで個人的な資質に関するものだと思うんですが、唯一引っかかったのは、攻めさまの『ヤクザ』が暴対法成立以前と思われる暮らしをしていることなんです。
『高級外車を買って受け様に贈る』などのエピソードを読む度に違和感を感じてしまったんですよね。「いや、そういう設定なんだから」と気を取り直す作業が必要だったんで……こだわりが強くて申し訳ない。
2巻の配信がとても楽しみです。
もっとはっちゃけてくれないかなぁ、わくわく。