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極道アルファとハッピーウェディング

gokudou alpha to happy wedding

  • 電子単行本
  • 電子書籍【PR】

表題作極道アルファとハッピーウェディング

千波大志 30歳 城岡組若頭
笹塚直央 25歳 ウエディングプランナー

あらすじ

ホテルのブライダル部門でウェディングプランナーをしているオメガの直央は、同性婚プロモーションの一環として自分自身の挙式の予定が決まっていたのだが、直前になって婚約者にフラれてしまった。今さらできないとも言えず、傷心の中、焦った直央は相手を探すため大手の結婚相談所へ。さっそく「運命の番」と呼べるほど相性がピッタリの人物とマッチングしたのはいいが、その相手はなんとヤクザ、しかも組長である。断ろうとする直央だったが、先方からどうしてもと希望が入りお見合いをすることに。お見合い当日、なぜか子連れで現れた男、大志――見た目は強面だが、話してみれば傲岸不遜なところは微塵もなく誠実であたたかな人柄のアルファ。正直に事情を話した直央に、大志はホテルでの結婚式の相手役を約束してくれた。その代わりに組屋敷で将来の姐さんとして花嫁修業をしてほしいという条件を出され、直央は『部屋住みの契約結婚』をすることになり…。

作品情報

作品名
極道アルファとハッピーウェディング
著者
谷崎トルク 
イラスト
猫柳ゆめこ 
媒体
小説
出版社
シーラボ
レーベル
ラルーナ文庫オリジナル
電子発売日
3.4

(13)

(2)

萌々

(5)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
43
評価数
13
平均
3.4 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数3

人生塞翁が馬的な物語

トルク先生は、商業デビューする前からweb版で読んでいて、
なんとなく作風が好きで 作品をほぼ全部読んでいる。ホッとする結末が良い。

この物語はややコメディで、結婚相談所の担当、恩田が良い味を出していると思う。
婚約破棄で掴んだ幸せ。

---

●笹塚 直央:オメガ 25才
直央の母はΩ、父はβ。高校の時に両親は離婚。
パラディソス・ホテル& リゾート 、ブライダル 部門 のウェディング プランナー勤務3年目
直央の同性婚の式は、ホテルのプロモーションに使う予定だった。
婚約破棄に困った直央は結婚相談所へ行き、紹介されたのが「ご職業ヤクザ」のα。

●岸谷 寛貴:ベータ 直央の元婚約者。
駅に向かう途中の路上で「男Ωと結婚できない」と婚約解消を告げる。
理由は、のヒートに生涯付き合いきる自信が無い。子供も欲しい。

●千波 大志:30才
「運命の番」に憧れるα。
結婚相談所で紹介されたイチ推し。(結婚相談所の担当員恩田の紹介が凄く面白くて爆笑)
「永威会系「 城岡組」若頭、城岡組直系 二次団体「 千波組」組長」

●小春:3才。
千波の姉の子。おしゃまで可愛らしい。

●五郎丸:千波の犬、ハスキー とてもアホで可愛い。

一番最初の出会いから、直央は千波にどんどん流されて・・
姐さんに納まり、ハピエン。

0

まさにハッピーウエディング

始まりは辛くて、直央が呆然としてるの悲しかった。次に直央の置かれた状況、結婚式をあげるのに新郎が居ないって絶望的。心は傷ついたままなのに動かなきゃいけないって切なかった。
それでも大志との出会いは良かったと思う。契約には驚いたけど、大志なり考えたなが伝わる。
戸惑いながらも距離を縮めていく様子は微笑ましいし、大志の紳士的な態度も素敵だった。
元カレ達の策略には腹が立つけど、雨降って地固まる。直おうの揺れてた気持ちが決まって良かった。強く求め合うふたりも最高!
お式も幸せ溢れていて素敵でした。まさにハッピーウエディングでした✧*。

1

花嫁修業の解釈でひっかかり…

幸せになれという希望と呪い。

冒頭から直央が不憫で(泣)
結婚式の準備もしてたのに婚約者から突然結婚できないと…。しかも蔑みの言葉までかけられ。

タイトル通りオメガバースもので結婚式がテーマです。最初は直央がウエディングプランナーとして勤めるホテルの、ウエディングのPRのために自分の結婚式を行う予定で、あと半年後に迫ってて今さらできませんって言えない!なことから結婚相談所で攻めこと大志と出会うんです。

この大志が本当によくできた人で。
差別意識もなく、運命の番にひたすら憧れ続けてきて。自然体で男前でザ・アルファな体格差で。

直央は訳を話し交換条件を契約して花嫁修業のため城岡組の本家に住むことに。これで大志には結婚式に新郎役として出てもらえることに。

この花嫁修業というのが引っかかって萌え所を削ぐというのか。なぜお互いの解釈を擦り合わせないのか?

直央をまるごと包み込んでくれる、受け入れてくれる大志!アルファなのにオメガをいたわってくれて苦労しただろうって(泣)

色々事件もありましたが、とにかく大志の大きな愛情で!直央は自分の過去やオメガ性のあり方や幸せについて気持ちの整理ができて。

ウエディングプランナーになった理由も泣けます。もとは両親の関係や母親の「オメガだから幸せなお嫁さんになりなさい」という言葉が希望であり呪いでもあり。

とっても良いお話でした。
気になったのが直央はどうして自分からは大志に好きだとちゃんと伝えなかったのかな?

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