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表題作刑事にキケンな横恋慕

田辺恂二,大滝組構成員
三宅大輔,組対の刑事

その他の収録作品

  • 刑事とヤクザと湯けむり旅情
  • アブノーマル・ポリシー
  • あとがき

あらすじ

情報の見返りとして身体を…という関係がズルズル続き、いまではすっかり情が芽生えてしまった――
『組対』の刑事・三宅大輔と大滝組構成員・田辺恂二。
そんなある日、大輔は薬物担当の刑事・天野からふたりの手繋ぎ写真をネタに「やらせろ」と脅される。
田辺を守るため天野の要求を呑む決意をする大輔だったが…なんと天野が汚職の嫌疑で追われる身に…。
そして天野に売られた大輔は『変態パーティー』の生贄として拉致されて…。

作品情報

作品名
刑事にキケンな横恋慕
著者
高月紅葉 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784815532406
4.6

(53)

(42)

萌々

(8)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
245
評価数
53
平均
4.6 / 5
神率
79.2%

レビュー投稿数7

Domぽい甘々溺愛攻&可愛がられているのが可愛い硬派受No1

1.2作目と読み、この巻の変態パーティーに拉致されるという粗筋が余り好みで無く、飛ばして4作目を読んだ(最高だった)のですが、こちらブックパス読み放題にて上がっていたので恐る恐る読みました。
麻酔注射打つシーンはウッとなりましたが、事態は間一髪だったので大丈夫でした。
しかも初めはほのぼの甘々温泉旅行!

途中遭遇した女子大生に牽制したりする大輔の、ぎこちなく拒否するようで逆に誘っている台詞がもう魔性的です…!
行為しなくても、と薄ら考えていた田辺に、見えるところに跡付けんなよと言って部屋に戻る大輔。爆発する田辺。

大輔は田辺のキスにはすぐ勃つし快楽に弱いものの、元来お堅い職業と社会意識持ちだから、田辺への気持ちを自覚するのが遅いし、数ヶ月しなくても平気だったノンケ。が、
“ 大輔の頭の中ではもう、田辺へ腕を伸ばして首にしがみついていたが、実際は身じろぎひとつしない。 ”
この文章には萌え痺れました…‼︎‼︎
今までの恋人や妻には男らしくあろうとし、甘えたり柔い部分を出さなかった大輔が、田辺と過ごす時にはとろけるものの、思うような甘い行動が取れない(田辺にはほぼ筒抜け)のが可愛くてたまらない…
激しくなる田辺に「ゆっくりがいい」と無理を言ったり、フェしてる時や田辺がイクのを見つめるのも凄く良いし、大輔のマイペースで無自覚な可愛さに振り回される田辺の興奮ぷりがなんだか分かる濃厚な文章でした。

田辺の甘々溺愛ぷりも貫徹していて、Dom/Subユニバースなら相当なDomでしょう。実況言葉責めしつつ、大輔が出来そうなコマンド「舐めて」とか「言って」とかを甘く繰り出し、「可愛い」「上手」「素敵だった」と散々褒める。大輔はサブスペース漬けですね。

今回は大輔の“男を知ってる”ケツを狙うモブ(同業天野)の固執変態っぷりやマジヤバ河喜田さんも読んでて楽しかったです。
1.2作目と誰の台詞か分かりづらかったり読み難いところがあったのですが3.4作目は殆ど気になりませんでした。

4

エピソードがもっと欲しい

シリーズ三冊目。
前半は恋人になった二人が温泉旅行に向かう甘々話、後半は大輔が危険な目に遭うちょっとした事件。

前作最後に大輔が口にした温泉旅行が無事に実現したようで、始まりから嬉しそうな田辺が見られて、こちらもとても嬉しかった。
相変わらず田辺が語る大輔はベタ甘評価。褒めちぎりまくって、どれだけ大輔が素晴らしいかを伝えてくる。微笑ましく温かい気持ちになるが、物足りないのも正直なところ。
というのも、大輔の仕事への情熱や全てを背負う性質をいくら田辺のモノローグで語られても、エピソードがないため実感がない。大輔自身の行動やセリフの中から感じ取り、田辺の気持ちに同調したいと思ってしまう。

恋人になり少し素直になったおかげか、今作では大輔のモノローグでも、田辺について今までとは違う語り口で語られる。陰で大輔を守り、一人でかわして乗り越えてきたらしい。が、そこもエピソードが無いのがもどかしい。もっと詳しく知りたい気持ちが満たされず、とても惜しい。別シリーズを読めってことなのかな。

後半は事件勃発。田辺の活躍を期待してわくわくしながら読んだが、静かな決着だった。岩下がラスボスのごとき存在感を見せつけ、西島の好感度が爆上がりしただけのような。

後日談の新条とのやりとりは、なんでそんな話に?という流れで、次はホームドラマになるっぽい匂わせ。刑事とヤクザのロミジュリ設定は活かされるんだろうか……。

やっぱり田辺が好きだなーと思った一冊。

0

大輔の覚悟

ラブラブ度が増している。大輔が甘くなってる。2人の関係が変わったというか大輔の覚悟がすごく変化した作品でした。表紙の大輔の服装。読んだ後にもう一度見て、なるほどなと思いました。
田辺側視点で佐和紀を見ると暴れん坊だなと思う。それは佐和紀が田辺を嫌いだから、余計にきつい態度になるんだよね?仁義なき嫁シリーズだと、もっと優しいイメージだし。
この2人はこの先もどんどん甘くなるのかな。とても楽しみです。

2

・・・

仁嫁スピンオフの「刑事にキケン・・」シリーズ3番目。

大輔が、署内のゲイにお尻を狙われてしまう。
未然に護ることができた大輔は、田辺への気持ちを再確認することになる。
しかし、逆恨みされた大輔は、騙されて売り飛ばされ、周平に助けられる。

結婚後の佐和紀と大輔&田辺が会う場面。挿絵の佐和紀が綺麗。
酒饅頭のお土産を大輔が佐和紀に渡す。
面会目的は、周平に自分たちの仲を公認させてもらいたいという件。
けじめをつけられない田辺に、佐和紀が怒ってお茶をかける。

この場面の挿絵の佐和紀がとてもきれいに書かれていた。
小山田あみ さんの挿絵が書く佐和紀はとても素敵。
このシリーズは、謎の佐和紀の魅力が絶大で、
読み始めたら、イケナイと想いながらも止められず、次を読みたくなる毒性を持ってますよね。

1

あまあま溺愛回

電子書籍の表題作に、2編の書き下ろしが追加された文庫版。電子版も挿絵あとがきあり。

刑事とヤクザと湯けむり旅情
タイトルまんまのお話でした。二人で温泉宿でしっぽり回。
一見、特に進展したことはないように見えるのだが、大輔が素直に田辺を求めることができるようになっていて、なんだか胸熱でした。
大輔は離婚暦のあるノンケで、初めて田辺と関係を持った時もレイプだったため、「男の身で男に抱かれる」抵抗感をずっと抱いていた人。
だけど、元妻とのことがようやく吹っ切れたのか、このお話では欲望に忠実に、田辺にデロデロに溶かされていて、すごく可愛かった。濡れ場がとても長く濃厚で、ひたすら甘い。胸焼け注意。

刑事にキケンな横恋慕
あらすじまんまのお話。大輔を狙う天野という男が予想以上にキモかった…。
拉致られた大輔がどんな酷い目に合うのか、ちょっとワクワク…いや、ハラハラして読んだのだが、直接描写はなし。
媚薬漬けやお道具プレイや緊縛、モブレもなしで、期待…いや、心配していた自分はガッカリ……いやいや、安心しました。
そんなことより、救出後の二人がとにかく激萌え。大輔が、田辺との関係をそこまで深く考えていたことにもキュンキュンしたし、田辺がとても大輔を大事にしているというのが伝わってきて、素敵なえっちシーンだった。
障害の多い二人だけど、絶対に幸せになれる!そんな確信を持てるようなお話。

アブノーマルポリシー
キケンな〜に登場した、河喜田という刑事に焦点を当てた短編。このシリーズは「仁義なき嫁」とリンクしているが、この方も仁義なき〜ではお馴染みのキャラなのか?
そちらは未読なので、岩下や新条といったキャラが登場すると、関係性がよくわからなくて今ひとつのめり込めない。
勿論、このシリーズだけで大丈夫なように書かれてるし、結局は田辺と大輔の関係を楽しめばそれでいいのだけど、例えば岩下、新条らと田辺の間にどんな過去があったのかをもっとちゃんと知ってる方が、より深く田辺というキャラを理解できるような気がする。

長く続いてるシリーズなので、なかなか手を出せなかったけど、仁義なき嫁も読んでみようかなあ…と思わずにいられない一冊でした。

3

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