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魔獣が可愛くてしかたがない年下騎士×魔獣になったら憧れの騎士の側にいられて幸せな中年傭兵
小説
なんともニッチな設定に惹かれて。
こちらの作品。あまり商業では見かけないかなり特殊な設定ではあるのですけれど、内容的にはものすごくピュアで一途な純愛ものなんですよね。
ただそれがいわゆる綺麗どころの青年や美丈夫ではなくて、立派な体躯と体毛を持つ、中年に差し掛かった女受けしない粗野な容姿の男性だというだけ。
それにプラスして、パターンが異なる獣姦が2回あると来れば、もしかしたら回れ右したくなる方もいらっしゃるかもしれません。
獣の亀頭球もありますし、決して小綺麗な描写だとは言い難いです。
でもですね、綺麗事や上部だけではない愛情がたっぷり描かれている作品です。
なんでもいける口の方や、抱く側になりそうな強く立派な男性が自身の体躯に見合ったソレを使うことなく抱かれることを選ぶ様に萌えの欠片を感じる方はぜひ。
きっとニッチな萌えの宝石箱のような作品だと思います。
なぜか狼型の魔獣となってしまった傭兵のダーヴィト。
ひょんなことから、憧れでもあり密かに想いを寄せていた年若い美貌の騎士・エリアーシュに拾われ、魔獣として飼育されることになります。
この生活がまるで蜜月なんです。だって、長年想っていた相手からそれはそれは大切に愛される日々なのですから。
初めは犬好きの心に負けて魔獣を連れ帰ったエリアーシュも、次第にロルフと名付けた彼との生活がなくてはならない幸せに満ちた愛おしいものになっていくんですね。
そして、ひょんなことから女に媚薬を盛られたエリアーシュと「ロルフ」として交わることになるダーヴィト。
さあここからですよ。
正直、タイトルで内容は分かるじゃないですか。
それに一体どう落とし所を持っていくのかなと楽しみだったのです。
魔獣化に関しての謎は非常にふわっとしているので「そういうもの」として読みましたが、パターンが異なる2度の獣姦にも、その後の交わりにも愛しか感じませんでした。
それもこれも、魔獣として生きた数年間の確かな信頼と愛情があってこそ。
姿形は違えど、内面が好ましければ外見が魔獣だって人だってなんだっていいんです。エリアーシュはダーヴィトのことが好みのようですが。
引け目を感じて自己肯定感が低い受けを全肯定して溺愛する攻めの図も最高に良かった。
作家さんはルビー文庫さんからの電子書籍化に疑問を持ったようですが、私はレーベル色に合ったピュアで一途なお話だと思いましたよ。
気になる点があるとすれば、〜だった。の多用かな。
お話は素敵なのですが、少々文章が読み辛いところも見られます。元がWEB小説だとあって、なるほどと。
もう少し読みやすければ…と少々惜しかったのでこちらの評価に。
美女と野獣の結末に疑問を持った方にこそ読んでほしい作品だなと思います。
少なくとも私には刺さるものがありました。
なかなか今までに読んで来なかった設定やプレイでした。
ダーヴィトが何にもないただの傭兵で、そろそろ体力も厳しいおっさんになって。
見た目は厳つく筋骨隆々で。
ただエリアーシュを好きなことだけが大切な感じかな。
このダーヴィトが仕方ないのですがいつまでも卑屈で…。自分を過小評価すぎて…。
ダーヴィトがワンワンになって大好きなエリアーシュと過ごせて幸せな日々だったのに…。
獣姦は初めてで、衝撃でした。わお!
せっかく結ばれた?のにまさかのダーヴィトの変化にその後は切ないことに。
ダーヴィトをひと目で見破るエリアーシュ!
愛ゆえだね!
しかし今度はエリアーシュがワンワンに!
このあたりからはひたすらエッチが多かったですね。
厳つくムサいダーヴィトでもエリアーシュからしたら、美しい筋肉に男らしい顔にこんなに立派な男なのに、自分の下で感じて快感に震えるのが堪らないようで。
うーん、難しいけど良かったね!
胸毛や尻毛とか新鮮でした。
ダーヴィトのどうしようもなかった人生がエリアーシュとワンワンとして再会してからは、愛に溢れる素晴らしい人生になりましたね。口が悪いのが気になったのですが、エリアーシュは全然平気なようですね。
文章があまりうまくないので話にのめり込む感じではなかったです。
話の設定は他にはあまりみられず個性的で興味をひかれましたが、いかんせん登場人物の心情の掘り下げ方があっさりしていて起こっていることをそのままさらっとなぞって文章にしている感じです。
傭兵の視点から書けばもう少し面白くなったかもしれません。
ずっと前に池先生の絵に惹かれて購入してました。そしてようやく本日読了です。
傭兵のダーヴィトが魔獣になる件とか、憧れの騎士のエリアーシュに拾われて飼われるようになる所とかはとても面白かったんです。
魔獣のロルフとエリアーシュとの暮らしぶりは、エリアーシュ視点だったので普通に魔獣と暮らす騎士のお話で楽しめました。
特に獣姦とかも気になりませんでした。まあ魔獣に人間が入れる設定は初めてでしたが…。
次の日にロルフが消えた理由も想像が出来ました。
では何が高度過ぎたかと言うと、ロルフがダーヴィトに戻ってからの2人のセックスの描写でした。体毛とか筋肉達磨とか決して嫌いではありませんが、事細かに書かれた濡れた体毛描写に、自分は萌えない人間だとハッキリ確信しました。池先生のイラストが表紙だけだったので、頭の中で上手く想像出来なかったのも原因だとも思いますが…。
私にはまだまだ分からない分野だと思いました。
人×獣、獣×人、人×人と1作品で3度美味しいお得な作品。獣姦は初めて読んだけど、どれも愛情があるし余裕で楽しめた。
主人公のくたびれた中年の傭兵が受けなのもとても良かった。余裕で人を投げ飛ばせる屈強な男が、身も心も開いて自ら受け止めてくれるとこに凄い愛情を感じる。表紙の池玲文さんのイラストもしっかり屈強なおじさんで大好きです。
序盤の可愛いワンコスタイルを貫く主人公に、これ多分人間に戻るやつだけど大丈夫?!と心配になるけど、人間でも騎士さんのストライクゾーンにしっかり収まって安心した。ゴツイ魔獣と人の姿に共通する面影があるのも良かった。(私は野獣がヒョロッとしたイケメンになるのが許せん村の民です)