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  • まっしろΩを拾いました。

まっしろΩを拾いました。

masshiro omega wo hiroimashita

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表題作まっしろΩを拾いました。

冬馬,β,小説家
ユキ,Ω,記憶喪失

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

平凡なβ×記憶喪失Ω。
βの冬馬は夜間のコンビニからの帰り、
たちの悪い連中に絡まれるΩに遭遇。
逃げる際、階段から転落し記憶をなくしてしまった彼に
「ユキ」と名付けて引き取ることにした冬馬だったが
ユキの突然のヒートについ我を忘れてしまい!?

「とう…ま、オレ…冬馬なら嫌じゃないかも…」

しかし、ユキの頸には「番の痕」がーー。
「運命の番」に翻弄されるβとΩの物語。

作品情報

作品名
まっしろΩを拾いました。
著者
水稀たま 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832291430
3.7

(37)

(10)

萌々

(13)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
137
評価数
37
平均
3.7 / 5
神率
27%

レビュー投稿数6

記憶喪失はどこにいったの...

結構楽しみにしていたのですが、読んでみると疑問に思うことが多くて戸惑いました。

始まりは物語が面白そうだという期待をさせてくれます。
しかし、重要に思えていた受けの記憶喪失が、モノローグ1つで解決してしまうのです。
あっさりすぎてびっくりしました。なにかきっかけがあったか、とか何にも描写がありません。私の見落としなだけかもしれませんが。
まさかの展開に、はてなでいっぱいでした。

結局、ずっと両片思いなので最後はスムーズですが...
なんだか1つ気になってしまうと、上手く読めなかったです。

受けの可愛い顔して、結構男っぽい中身なのは好みでした。

1

バックボーンはとても良いのだけれど。

可愛らしい表紙とあらすじに惹かれて購入。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。

斬新なオメガバースものだな、というのがまず感じた感想です。
設定は非常に面白かった。

まず、β×Ω、というCP。
オメガバースものといえばα×ΩというCPが多い中、βが攻めというのはなかなか珍しい。さらに受けのΩであるユキちゃんが番持ちという試練付き。んー。βの冬馬くんはどうするのかなー、と。

さらにユキは記憶喪失になってしまったこと。
冬馬くんはα至上主義の家に生まれ、でも冬馬くんはβ、ということで実家とは疎遠になっている。

うん。
何回も書いて申し訳ないのですが、設定は面白い。

でも、正直このバックボーンを回収しきれてないと感じました。突っ込みどころが多いっていうのかなあ…。

冬馬のストーカー騒ぎとか、おお、そういうこと…?という肩透かし巻は否めなかった。実際に冬馬がストーカーに困っていたという描写もなかったし、あれはそもそもストーカーだったのか?とも思ってしまった。

ユキの記憶が戻った時、ユキの過去、そういった素敵バックボーンがあるにもかかわらずそれが今一つ活かしきれていない。

また、ユキの番持ちの証拠になりうる「噛み痕」。いやいや、その痕の大きさから、大体何歳くらいの子にかまれたのか想像がつくんでないのかい?

などなど。

あともう一点。
タイトルの「まっしろΩ」。
ユキが真っ白だった、その設定はそもそも必要だったのでしょうか…。「ユキ」という名前に繋がるってこと?

んー。
んんー。
萌えなかった、ということはないのですが、バックボーンを複雑にせず、もう少し一つ一つを突き詰めて描いてくれたなら、あるいはもっと萌える作品になった気がします。というか、バックボーンが非常に良かったので、もう一声ほしい感が否めなかった。

さらりと読む分にはとても可愛らしいお話で、ツボに入る方も多いと思います。完全に好みの問題です。評価下げて申し訳ない。

次回作に期待。

2

まっしろ記憶喪失Ω

優しい小説家・βの冬馬×訳アリ記憶喪失Ω・ユキ

ある日、冬馬はαに絡まれていた青年を助けた際階段から落ちてしまい、その衝撃で記憶喪失になってしまった彼をユキと名付けて一緒に過ごすことになりますが、ユキのうなじには番の噛み痕があって…

少し謎めいたユキ、清楚そうに見えて意外と活発だったり、大食いだったりと思っていたイメージとちょっと違ったのですが、冬馬と恋をしたい、冬馬に自分と恋をしてほしいと一途に思う姿がいじらしく感じました。

そのユキの正体が、実は…というところから冬馬の本当の性やユキの噛み痕の相手もわかります。

 『番ごっこ』は幼いふたりの淡い約束で微笑ましくもありますし、小説のようにはいかなくても最終的にはめでたく結ばれるのでいいんですけど、場合によっては悲恋にもなりうるなあ…と思いました。
小さな痕と新たに冬馬のつけた痕とふたつあるのはなんだか素敵ですけどね。

最後はベビーも誕生し、幸せそうなあったかハッピーエンドで何よりでした。

2

かわいいお話です ※ネタバレ含みます

読了後、一番緒感想は可愛いお話だなーでした。
大好きなオメガバースの世界で、記憶喪失なんて最高なシチュエーションだと思い
楽しく読みました。
ロマンチックで、少女漫画みたいなピュアなイメージです。

ものすごいネタバレなのでここからはご注意ください。

個人的に、攻め様から雄をあまり感じなくて少し、ちょっぴり残念でした。
物語上、βであると思っていた攻め様故、仕方ないのですが
αといえば、ラット化・Ωのヒートに当てられた発情セッが大好きなのですが
それらしいものは1回だけ・・・(´;ω;`)
穏やかなほんわかする物語だからいいんですが、大好きな題材だからこそ
激情もみたかったなと。攻め様の性格上それはなさそうですが;
受け様は超かわいい!文句なしの最高の受けでした。白猫ちゃんですね。

ありきたりにならないからいいのかもしれませんが、個人的に残念ポイントも感じました。
こういう穏やかなオメガバもたまにはいいのかも。


1

「運命」じゃないといけないから。出逢ってしまったら、恋になる。

真っ白なΩ。それは記憶を失くしてしまった綺麗な子だった。

冬馬は行きがかり上、怪我をしたΩの子を助ける。怪我のせいで記憶を失くしたその子を住まわせて、身の回りの世話を焼いているうちに、冬馬はその子に好意を寄せて行くが、その子は既に誰かの番だった…。

いやー、読み手側には割と序盤からラストが読めてしまう展開ではありますが。
すれ違ってしまう切なさがあるんです。
それはほわほわとした、たま先生の絵で優しく柔らかく綴られていく。
冬馬に「ユキ」と仮の呼び名を貰い、記憶を失くした心許なさから。最初は、恐る恐る。
次第に心を許して行く「ユキ」。「ユキ」も冬馬を唯一の恋人にしたいと思うようになっているのに。オメガバースの設定では、既に番いとなっている場合、番い以外との性交に異常な拒絶反応を示す、という設定もあって。これは割と広く使われる設定なのだが、もちろん本作もそれを採用している。なので、冬馬は突然のヒートを起こした「ユキ」とセックスしてしまったのに、「ユキ」に拒絶反応が出ないのは何故か。直ぐに番い反応を調べて貰えば即解決!だった筈なのだが。冬馬は自分をβと信じているので。番い持ちの「ユキ」に浮気をさせてしまった、などとぐるぐる罪悪感を持つ。ヤッてしまってからの、罪悪感。
「ユキ」は冬馬に拒絶反応が起こらないのは、冬馬こそが「運命の番」なのでは?と、話し合おうとするのに。にわかには信じられない、と冬馬は「拒絶」するのだ。こんなにも惹かれているのに。
ちょっぴりミステリーな展開なので。これは一体どういう事なのか。途中ドキドキしました。
冬馬には幼ない頃の淡い初恋の思い出があって。今はミステリー作家として頑張っているが、デビュー作である小さな恋の物語を越えるものが書けないのだ。それは真実の物語。
それこそが、冬馬と「ユキ」の物語であったのに。
冬馬の担当編集の田口さんは経緯を何も知らない筈なのに。何故かナイスアシストをします。
「ユキ」もドラマティックな何かがあったわけじゃ無いのに、いつの間にか記憶を取り戻す。えええ⁈ そこはちょっと拍子抜け。もっとガツンと胸に迫る何かを期待していたよ。
時を経て、離れ離れになっていても。「運命」は必ず2人を引き合わせる、という何ともロマンティックなストーリーだったのに。そこはちょこっと物足りなく思っちゃいました。

2年後の2人には可愛いベイビー。親バカメロメロです。

0

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