いつか雨が降るように

いつか雨が降るように
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神13
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
109
評価数
26
平均
4.2 / 5
神率
50%
著者
 
媒体
コミック
出版社
竹書房
シリーズ
バンブーコミックス 麗人セレクション(コミック・竹書房)
発売日
価格
¥562(税抜)  ¥607(税込)
ISBN
9784812464755

あらすじ

真木匡一が雨の日に拾った少年は、すべての記憶を失くしていた。匡一は成り行きからその少年を「シロ」と名づけ、一緒に暮らし始める。シロと過ごす穏やかな日々の中で、孤独に荒んだ匡一は少しずつ人間らしい優しさを取り戻していくが、その幸せな日々が壊される瞬間が近づいていた…。先が読めないストーリー、思いがけない結末…衝撃の表題作他、5編を収録した待望の作品集!!嬉しい描き下ろし付き!!

表題作いつか雨が降るように

真木匡一
シロ

その他の収録作品

  • 不定周期
  • 確率変動
  • 水鏡
  • 秘密と嘘
  • ひとつのふとん

評価・レビューする

レビュー投稿数10

本当、読ませる作家さんですね。

お、重い。
でも、たまらん。

本当、読ませる作家さんですね。
短編集ですが、物足りなさが全くないという。
少しの後味の悪さが、普段ならば苦手なのですが、癖になりそうな感じです。
表題作と双子の話が好きですが、兄弟のやり切れない話(正直、弟とくっついてくれた方が良かった。この子、絶対苦労する)とリーマン物も捨てがたい。
リーマン物、もしかして一番重くて残酷かもしれないですね。

分かりやすく、この眼鏡リーマンと双子が好きです。
美人受けと地味眼鏡受けが好きなので(てへ)

そして、今更気付いたのですが、昔好きで読んでた漫画の作者さんだ(がくぶる)そうか、アナグラム。

1

ダメ男たちの哀愁と不思議な魅力にとらわれる…ダメンズ短編集

表題作は、やさしさと弱さゆえに人生の悪循環から逃れられない男・匡一と、記憶喪失の少年「シロ」の切ない恋の物語。
なんと描き出しのシーンそのものが伏線になっている、サスペンスタッチの作品です。

表紙絵の傘をさした男が、攻めの匡一。
見るからにカタギではなさげですが、かといってバリバリのヤクザなわけでもない、中途半端なアウトロー。失うものは何一つない…そんな風情の男です。
匡一は、或る雨の日、歩道橋の下に倒れていた記憶喪失の少年を拾います。ぶっきらぼうな匡一に優しさを感じとり、匡一の家に居ついてしまう少年。匡一は彼に「シロ」と名前をつけ、シロは次第に匡一にとって唯一失いたくない大切な存在になっていくのですが…

46ページの短編ながら人物描写が細やか。BLの世界には見た目だけで瞬時に惹かれあうカプも多いですが、この作品には二人の人となりや人恋しさがしっかり描き込まれていて、何故二人がお互いに離れられない存在になっていくのか?という辺りに、とても説得力があります。だからこそ、衝撃的なラストにも共感できる。
後半はシリアスな内容になってきますが、重たさを感じさせない画風と、核続き心の部分は描かず、余韻で感じ取れる仕掛けになっていることで、内容の割にさらっと読めます。
年上の匡一がシロの健気さに惹かれ、彼のペースに呑まれていく辺りの描写も、テンポが良くて楽しい。
ただ、匡一を信じ切ってるシロの笑顔が、逆に切なくて胸に刺さります。

伏線の仕込み方と、後半の伏線回収の手並みも鮮やかですね。
匡一が少年に付けた「シロ」というふざけた名前にも、実は哀しい過去が隠されていて…
笑って読んだシーンが後々事実関係が分かって来ると一転して暗い意味を持つようになったり。至るところでハッとさせられ、気が抜けません。
よくあるストーリーと言えばそうなんですが、冒頭のシーンの切り取り方といい、過不足を感じさせない情報の盛り込み方といい、匡一が醸し出す独特の空気感といい、テクニカルで完成度の高い作品だと思います。

表題作同様、同時収録作品にも(「水鏡」以外)全て、ダメな男が登場します。このダメな男たちが、読み進むうちに何故か愛おしくなる…人間の弱さと、弱さゆえに漂う哀愁と男の魅力を、じわっと感じさせてくれる一冊です。
(「水鏡」は斎藤工主演で映画化されています。)

5

王道ではないイイ感じ

全部で6つのストーリー入り。
でも、6つ・・・と言うよりも、5+1という感じ。

初めて読んだ作家さんでしたが、絵がキレイ。
そして短編集なのに、1つ1つの作品が読み応えありました!

しかも、内容もとにかく多様。
よくある王道な流れではなく、
面白いストーリーにグイグイ引き込まれ「おぉ~」と思いつつ読んでいると
最後の1ページに衝撃的な事がサラリと描かれていたり。

この1冊のすべての作品がそんな感じだったのですが、
特に表題作と「秘密と嘘」が面白かったです。

1

表紙が良い。銜え煙草がセクスィ~

ゾクゾクくる表紙の男。
アウトローな色気が駄々漏れ、挑むような鋭い男の視線・・・
大好きですね。この表紙。

国枝作品は凄い。
どの短編も、話の創りが上手い。
恋愛の工程を軸に丁寧に描いてあるのはもちろんだが、それよりも強調して、訴えかけてくるような人間のずるくて卑しい感情を余すことなく描いてあるのだ。

底辺で生きてきた男が腹をくくった瞬間、凄まじい爆発力を感じた。
男が守るべき健気な愛を押し通した事にとても共感した。

雨よ、すべてを流してくれ

2

ロアルド・ダール調のダークなストーリー

国枝先生の作品は皮肉と不条理に満ちている。
たとえばロアルド・ダールや、アルベルト・モラヴィアを彷彿ともさせるんだが、
ダールよりももっと暗いし、モラヴィアよりも現実的だ。

とくに、表題作と「秘密と嘘」が秀逸。
ラストの数コマで頭の中が真っ白になる。
爆弾を抱えながら愛を求める人たちが痛い。
こういうの好きな人はね、
ぜひ、ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「暗殺の森」を見ていただきたいです。
ラストの虚しさと恐ろしさが似てるんですよ、国枝先生のトーンに。
あ、原作は前述のモラヴィアね。

絵柄は山田ユギ先生にも似たさらっとしたどっかレトロな和風
それにヨーロッパのミステリー小説みたいなストーリー流し込んでるのがね
最初はちょっと違和感あったんだけれども。
でも、さらっとした描線がリリカルな怖さあるなぁと。
水上シン先生と似通ったところもあるんだが、
水上先生のようにガチガチに描いていない分、
淡々とした心理的な恐怖感がドカーンときます。

2

全体的に陰気臭い(でもそれが◎)

前作「夏時間」を読んで、そういう陰気臭さを期待して買いました。
ので、大当たりでした!萌とか超越した何かがある!
軽めで、イチャラブHなのを読みたい時には向きません(笑)

7編からなる短編集ですが、ハッピーエンドだろう、と言えるのは
1つ…?(でもバットエンドって訳でもなかったり)

「いつか雨が降るように」
記憶喪失もの。

「不定周期」「確立変動」
"男は押し続ければ必ず落ちる"と言った友達の言葉を思い出しましたw

「秘密と嘘」
リーマン愛憎劇。

「水鏡」
双子もの。唯一の?ハピエン。
受さんが美人v

「呪」
前作「夏時間」の後日談。すごいタイトルだなこれ…。
でもまぁなんか、そうなってしまうのは解ると言うか…。

長編のシリアスも読んでみたいです。

2

悲しいのに優しい

表題作がとにかく好きです。
記憶喪失もの。こういうのって、記憶を失ってた間の記憶は、記憶を取り戻したときには消えちゃうんでしょうか。前に読んだ木原さんの作品では消えちゃってましたが、これはラストのモノローグからして残りそうですよね。憎い匡と愛しい匡の間で悩み苦しむシロを…。匡一のシロに与えられる最後の優しさがそれなんて悲しすぎる。

同時収録の秘密と嘘もあんぐりなお話でした。これは駄目だろ…って。後悔しても反省しても許されないことってありますよね。許したくても許せないことも。私が片桐の立場だったら、どんなに好きでも受け入れられない。過去が全てではないけど、紛れもなくその人の一部ですからね。

続きが気になるお話ばかりだったけど、これでおしまいだからこそHAPPY ENDと言える気もします。どっちの作品も、何も知らない被害者は幸せそうに笑って終わったし。その笑顔が辛すぎるけど。

2

ハンカチ必須

表題作の威力が相当にある作品集。

「いつか雨が降るように」
わけありそうな孤独な二人が出会い、暮らし始めるシーンから
物語は始まり、少しづつ二人の秘密が読み手に明かされ、
最後にある選択をするところで幕を閉じるお話です。
孤独を知っている人がぬくもりを知ったらもう孤独だったころには戻れないんだなー・・・と涙、涙。
このお話はネタバレしたくない・・・ぜひぜひ手にとって読んでいただきたい!

「不定周期」「確立変動」
形は違えどこの二人「運命の人」なのでは?
両思いだとか好きという感情を超えて互いを埋めあえる存在として
何度も何度も出会いと別れを繰り返す。
国枝さんのタッチだから甘さを排除した関係として描かれていて読みやすかったです。

「水鏡」
わんこ攻め弱いんです・・・そして一番BLちっくでにまっとできました。
性格悪い子も大好きなんです。ああもっとわんこを振り回してくれ!(笑)

「秘密と嘘」
恋がかなってからが辛いというのは、悲しい。「嘘も方便」なんて言うけれどこの嘘は誰かも幸せにできないと思う。ひと時の幸せと引き換えにするにはこの嘘はあま続きりにも大きすぎる。

「ひとつのふとん」
兄弟の成長物語。お兄ちゃんは大人なんです。キミが思ってるより。

3

強烈なパンチをくらってしまいました

短編集です。
某ブログでオススメされてた作品で、なにげなく購入したんですが、強烈なパンチをくらってしまいましたyo
全編、私好みでした。
シリアスです、暗いです。でもラストに余韻が残りまくる作品だらけです。
絵も好きでした。硬質なんですが、奥ゆきのある表情ばかりで、裸とキスシーンがめちゃくちゃ色っぽかった。

とくに表題作は、スゴイ構成でした。
予定調和から、180度外れたラスト。ぽかーんとしたの、久しぶりかも。上質の叙述ミステリーを読み終えたときの読後感に似てました。途中思わず冒頭のシーンを見返してしまった。

国枝さんのほかの作品も読んでみたくなりました。

4

久しぶりに

読み返しましたが、良い作品です。
このあいだから、国枝先生の作品を読み返しているんですが、やっぱりいいですね。
代表作『いつか雨が降るように』は、かなりシリアスめなお話。
真木が拾ったのは、記憶をすべて失った少年。成り行きで、少年と暮らし始めるが~からはじまり、徐々に本当のことがわかっていくというお話。
その間にも、二人の間には明らかになる過去とは違った感情が芽生え始めます。
基本的に、本人達が幸せだと思えばそれが幸せだと想いますが、心境はちょっと複雑。
無邪気な笑顔を向けるシロがどうともいえない気持ちにさせてくれます。

他短編たちも、いろいろなものを抱え、しかしたくましく生きているカップル達のお話。
深いんですよね~私の感想じゃ語りつくせないくらいorz
ちなみに巻末に収録されている『呪』は、コミックス『夏時間』の主題作の続編。
昨日そちらを読んだからタイムリーなんですが、あるいみ読まなきゃ良かったと落ち込んだりもしています。続編は読みたいけど・・これじゃ煮え切らない。
是が非でもハッピーエンドな続きが読みたいです。
センセイお願い!

4

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