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聖なる騎士は運命の愛に巡り合う

seinaru kishi wa unmei no ai ni meguriau

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表題作聖なる騎士は運命の愛に巡り合う

クラウス・ラファエーレ・エスヴァルド,エスヴァルド国王の甥
ティモ,25歳,エスヴァルド国王太子妃ナザリオの従者

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

エスヴァルドの王太子レオンハルトと神官のナザリオの結婚式が終わり、エスヴァルドは王太子妃の祖国・フィオラノーレに財政支援をすることが決まった。
調査のための使者として、エスヴァルドからは王の甥のクラウスが向かうことになり、ナザリオの従者であるティモも同行することに。
しかしティモは、誰からも好かれるクラウスになぜか苦手意識を持っており、さらには警護のひとりがティモに手を出してきて……!?
2019年8月刊行にした「王子は無垢な神官をこよなく愛す」のスピンオフ作品!

作品情報

作品名
聖なる騎士は運命の愛に巡り合う
著者
釘宮つかさ 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
シリーズ
王子は無垢な神官をこよなく愛す
発売日
電子発売日
ISBN
9784775529447
4

(35)

(12)

萌々

(16)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
141
評価数
35
平均
4 / 5
神率
34.3%

レビュー投稿数9

完璧攻めは苦手だったのに

前作も良い話だね、ピーノとロッコ激かわだね、と思って読んだけど
正直続きを買おうかどうか、結構迷った。
でもクラウスは脇役なのに無駄にキラキラ設定で、さらに最後は振られた上に救いのない感じの終わり方。
ティモは最初は重要キャラと思わせて、最後まで怪我のため療養し通しで、立ち位置不明のまま終了。
やはり前作の消化不良を解消せねばと、読みました。
で、結論としては前作以上に良かったんです。
途中泣いちゃったし、どこに泣きスポットが?と問われると困るんだけど、
ティモの健気さがツボにハマったとしか言いようがないのです。
前作不明のままだったティモの立ち位置、また謎だった諸々が今作できちんと回収されていてて、それも読後感の良さに。
クラウスみたいな欠点のない男は、つまらん派なのですが、イラスト効果か、前作の残念な終わりかたのせいか、それともティモにはこれくらい完璧な相手じゃないとと思っちゃったせいか、ひじょーに好もしかった。
今作ではピーノたちはあまり登場しませんでしたが、お馬さんたちに非常に萌えた。
馬萌は初めてです。
釘宮先生は萌動物を描くのがお上手!

7

まるで童話みたいなハッピーエンド

『王子は無垢な神官をこよなく愛す』のスピンオフです。
これ単体でも読めますが、前作読んでおくと国の名前とか登場人物の関係とか丸わかりですし、前作も同じく神なので読んでください王子が無垢な神官にえっちなことするところなんかもう性癖でした。何が「僕の、む、胸の先を、たくさんお触りになるから…は、腫れて…昼間も、とても痛むのです」だ。それは王子じゃなくても「よし!!!確認しよう!!!(食い気味)」ってなるわ。いい加減にして。
すごくおもしろいので、読んでほしい。

さて、前置きが長くなりましたが、ここで、この本のレビューを聞いてください。

「めっちゃよかった」

萌2にしようかと思ったんですけど、愛が成就するシーンで鳥肌立ったんで神ですわ……。
今まで、ナザリオ推し一択だと思ってたけど、突然ティモ推しになったの、なんでなの?いやいいよ?フラれてるしなんなら向こう既婚者だし。みたいな気持ちでいたけど、告白して受け入れられるシーンで、涙出たし「エンダアアァァァァ!!!」って頭の中に響いて白い鳩が一斉に飛び立ち祝福の鐘が鳴り響いたからこれはもう神(一息)。
その発想はなかった!!って膝を打ったね。

前作で(個人的に)大変人気のあったクラウスと後半くらいからまったく話題に出てこなくなったティモくんが、フィオラオーレの膿を出し切るために、かの国に向かい大活躍する話なんですけど、ここにティモへ淡い恋心(ストーカー)が出てきちゃったり、全大司教(嗜虐趣味のヘンタイじじい)が出てこなかったり、もう大変!

前作がおもしろかったな。読んでみようかなって人はぜひとも読んでください。
前作読んでないけど、読んでみようかなって人もぜひとも読んでください。
特に、そこのスパダリ好き。ただのスパダリじゃないから。溺愛してくんの。しかも、超絶紳士。時に強引。最高じゃね?
あと、ティモがその育ちから、なかなか自分に自信がないとこもおいしい。
冒頭で鏡に映った自分のことが全然好きじゃなくて目を背けるシーンがあるんだけど、これ伏線で、後々クラウスに鏡見てって言われて見たらびっくりしちゃうから「彼(クラウス)に繰り返し優しい言葉をかけられ続け、愛を告げられたせいなのだろうか。」って書いてあって、クラウスが!!ティモを!!育てました!!って拍手喝采した。
愛が成せる御業すぎん?幸せが大爆発する。ハッピーエンド最高。
私、普段小説読まないのに、前作がおもしろすぎて、もうちょっとこの世界に浸っていたいなって思って手を出したら、もう二度と現実に帰りたくなくなった。ちょっと、エスヴァルド城の使用人として異世界転生してくる。
なんなら、ティモたんにかわいがられる馬でも可。

あ、h〇nt〇さんで電子書籍を購入しようとしている人は、挿絵がないから注意していただきたいです。
本の表紙から、挿絵を楽しみにしていたんだけど、h〇nt〇さんで買っちゃったばっかりに文字のみの楽しみに堕とされました。

7

まさに聖なる騎士♡

実は「王子は無垢な神官をこよなく愛す」は積み本でまだ未読です。
読んで無くても充分楽しめましたが、レオンハルトとナザリオもちょっとだけ登場するので読んでいればもっとクラウスとティモを理解出来たのだろうと思いました。

とにかくクラウスが非が見つからないくらいの出来た人物でして、久しぶりにこんな完璧な攻めのお話を読みました。
後書きで釘宮先生がクラウスに救済をとの要望が高かったと書かれてました。
前作を読んでませんでしたがクラウスがティモに当時の気持ちを語っていた事で何となく察しました。

でもクラウスの本当の恋はやはりティモが初めてなんですよ、そこにかなり萌えました。
どんな時も(あの時も)紳士でティモを大事にしているクラウス最高でした。

またティモが抱えている秘密と罪悪感を知り、なんて健気で良い子なんだと思いました。
とてもお似合いの2人だと思います。

クラウスの秘密の能力も最高でした。それがコミコミスタジオさんの小冊子でも発揮されてます。

2

天使攻め!

「王子は無垢な神官をこよなく愛す」のスピンオフです。

まさかナザリオの使用人のティモにこんなに重い秘密と過酷な虐待があって、今も彼を卑屈に罪深く苦しめていたなんて…。

ティモがいったい何を抱えているの?と途中まではもどかしく、いつ明らかになるのかジレジレしながらも、クラウスの聖人っぷりに目が眩しくて。

一つ一つやっとティモの秘密が明かされていき。
それを温かく受け止めてくれるクラウス。

ティモの贖罪の意識やクラウスを守ろうとする行動にハラハラし。
最後まで何度も泣けて鼻をかみながら読みました。
いつも誰かのためにばかりなティモ。
そんなティモを守りたいクラウス。

クライマックスでティモが命がけでクラウスを…。
そしてそんな瞬間ですらクラウスの幸せを祈るティモ。

記憶を無くしたティモにクラウスがつく嘘もニマニマでした。いそいそとティモのお世話をするクラウス!

クラウスが聖堂でティモに求婚する台詞、しびれます!
ああ、こんな人が夫なら全世界の妻も幸せになれるのに!と思ってしまいました。

さらなるクラウスの殺し文句も、ああ、こんな人が…以下略でした。

なんで神じゃないかというと、どうもティモに共感しきれなかったというか、読んでて壁を感じてしまって。

まあ秘密を抱えてたので読み手にバレないようにな描かれ方だったのでしょうが。

最後にわかるクラウスの秘密もいいですね!

そしてティモは実は美しく誰もが声をかけたくなる魅力的な容姿だったのですね。
クラウスがティモを自分のものにしたい、閉じ込めておきたいと思うのも、ティモが天使で聖人なクラウスを一人の男にしてしまったんですね。
初めて恋をした二人。お幸せに!

1

見た目も中身も完璧な攻め様が本当の恋をする物語

『王子は無垢な神官をこよなく愛す』のスピンオフ作品の、こちら。

実は「王子は〜」の中でメインCPより気になっていたクラウス様。
そのクラウス様の物語とあれば(正確には主人公はティモなんですが;)読まないわけにはいくまい!ってことで、読む前から若干興奮しながら読みました。

もう、私の癖に刺さりまくる完璧攻め様なのです。
見目麗しく剣も強く、紳士で穏やか。まさに”非の打ちどころなし!”
王子だわ。。
もうね〜前作では「なぜナザリオと結ばれてくれないのか!」って地団駄を踏みました。勝手に。

やはりというかなんというか、そんなクラウスを救ってくれ…と思った方々がかなり多かったらしく、このスピンオフが実現したと。\素晴らしい!/

※以下ネタバレあります


*******************



いやーーー、びっくりが色々!

1.ティモ、美人だったの!?
なんか前作では怪我をしてしまった従者という印象しかなかったし、見た目についての描写もなかった(ような気がする)ので、まさかまさかでした。
美人でも何の文句もないですし美人でいてくれてありがたい!!んですが、逆に平凡な見た目でも良かったかな、なんて。。
平凡で不憫な受けが完璧な攻め様に救われる、そんなベタとも思える話でも自分はキュンキュンしたと思います。

2.ティモの出生の秘密
これ、思いつきもしなくて単純に、本当にびっくりしました。クラウス、よく気付いたね。ってなりました。

2.クラウスの秘密
物語後半で明かされるクラウスのとある能力。能力も含めて、うーん、やっぱり完璧な攻め様。。(うっとり

前作では詳しく述べられていなかった前大司教の行方や悪行の数々、ティモの大きな秘密も明らかになり、ぐっと引き込まれました。
後半、ティモが大変な目に遭った時には思わず涙が…。

ただ、クラウス→ティモへの「好き」っていう感情の動きがもう少し詳しく知りたかった気も。。前作でのナザリオへの思い入れを知っているからこそ、なのですが。
前作では潔く身を引いたクラウスですが、ティモに対しては「身を引けない」ほどの愛を感じるに至ったのはなんでかな?と、ちょっと思ったりしました。

逆にティモ→クラウスは、十分納得!!
クラウス様なら誰でも好きになっちゃいます(雑)

…とにかく。
前作で報われない片想いをし、当て馬役にするには惜しすぎるスペックの持ち主だった攻め様が幸せになり、私は大満足です◎

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内容とは関係ないので、評価には含んでいないのですが。
ちょっと残念に思った点(細かくてごめんなさい;)↓↓

★電子で購入したのですが、イラストなし…なんですよね。表紙だけじゃなく、挿絵、やっぱり見たかった。。
★ところどころ誤植(誤字・脱字)があるのが気になりました。1、2箇所だったらそこまで気にしなかったんですが、気付いただけでも5、6箇所あったので、、
(「ティモ」が「ディモ」になっていたり、「〜こともあったが」の部分が「〜こともがあったが」になっていたり)

★ティモの愛馬の「パオロ」って、牝馬だったのですね。それ自体は全然なんとも思わないんですが、「パオロ」ってイタリア語の男性の名前なんですよね。。女性形は「パオラ」。ファンタジーでそんな細かいこと気にするな!…って感じなんですが、ちょっと引っかかってしまいました;

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