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練習させてください!っていう、BLあるあるなお話。四角関係の中でぐるぐるし、なかなか上手くいかないので、最後までハラハラしながら楽しめる。四者がそれぞれ違う魅力を持ったキャラで良かった。
メインカプは十年友人関係を築いていた成瀬と苅谷。成瀬は元々ゲイで、ノンケの苅谷に好かれるはずがないと諦めており、元彼の宇藤にふらふらいきそうになったり。適度に抑制し、適度にブチ切れる性質だが、恋愛になると弱々。
苅谷はヘタレワンコの可愛さが確かにある。だがもう少し成長してくれないかな、と思いながら見ていた。種明かしがあってもなくても、練習という名目で最後までヤるのは悪手としか思えない。まあ深く考えてはいけないBLなんだろうけど。
四角関係っぽくなってからは、成瀬は苅谷を傷付けないために動き、苅谷は成瀬の幸せのために怒る。そうして他人を巻き込み大騒ぎして、さらに小さな遠回りを経てくっつく。苅谷が弱気になるほど元気になる成瀬に笑った。
やっと出来上がった二人は、成瀬がリードしていくようで一安心。苅谷がさらにダメ犬になりそうな気がしなくもないけど、それも喜びそうな成瀬が相手だし、上手くやっていくのかな。ちょっと懐かしさを感じる作品だった。
タイトル通りのお馬鹿なワンコ後輩に主人公が翻弄されるお話。
後輩からエッチの練習という王道かつ馬鹿馬鹿しい提案をされた時に、トチ狂った! と突っ込みを入れる主人公で良かったです。
終盤に主人公が激怒し後輩をぶん殴るシーンがあるのですが、そりゃ怒るよなと思える展開でした(やりすぎだけど)。
しかしスカッとはしませんでした。
暴行を加える主人公も良くありませんが、後輩は後輩で再度きちんと謝罪して欲しかったなと思います(土下座はしていたものの謝罪としては誠意を感じなかった)。
それなりにクズな主人公の元カレが当て馬として登場しますが、本作の中ではわりと被害者だと思います。
ヘタレ攻め、年下攻め、テイストとして悪くはないんですが、、、
ゲイで小説家の成瀬はお隣さんで後輩の苅谷が好き。でも長年の友人関係にヒビが入るのが嫌でその気持ちは言えずじまい。
そんな苅谷が成瀬のゲイ友?和己のことを好きになったと言いだして…
挙げ句の果ては、苅谷にエッチの練習をさせて欲しい!と頼まれます。成瀬は結局練習台に。。。トンデモ話じゃないですか?これって。
まぁ、減るもんじゃないし、成瀬の方は苅谷を好きなわけで、良いや、てなっちゃったのかもですけど、それならいっそ告白しちゃった方が良かったのでは?と思ったり。練習後に気まずくなったりするんじゃ?って普通思っちゃう気がする。
しかし、お話はそこから実は和己と苅谷が仕組んだ芝居だったことがわかり、二人はめでたく恋人になるんですけどね。苅谷のワンコな感じに少し萌えるものの、グッとくるものは無くて、さらっと読み流してしまえる感じのお話でした。
なぜコレがドラマCDになっているのか不思議…なんでも出せば売れる時代だったんだろうか。
最終的には表紙の通りのラブラブな2人に至るのよ!とわかっていても、そこに至るまでのプロセスにまんまとハラハラ、ドキドキさせられている私はきっといい読者なんじゃないかなと思いました。いい意味で裏切られたというか、さすが英田先生、お互いにモダモダするだけの両片思いじゃないんですね。
受(サトさん)視点なので年下の駄犬の真意がわからなくてもどかしいのですが(我ながら何冊BL小説読んでるんだよwwって思うんですが)、このもどかしさが私にとっての正解の萌なので最高でした。”練習”って言われて、スケベをしてしまう場面はシュールすぎて切ないですね。恋心隠して、あくまで”いい先輩”でいてやろう!という受の男気が可笑しい…(そして哀しい…)。
主軸のCP以外の登場人物も魅力的で、作品を味わい深くしています。ゲイバーのママと宇藤先生とか、遊び慣れた大人同士のスピンオフ的な要素を感じずにはいらませんでした。
恋愛経験豊富な受が一周回って辿り着いた純愛、実は幸せは身近にあったという”青い鳥”スタイルの、王道年下攻め作品でした。
さらっと楽しく読めました。
好きな相手から、「好きな男が出来たから男同士のHを教えてくれ」と言われて、教えてあげることになった受けの切なさよ……。
読んでると、両片思いだろうなぁ、好きな男云々というのも口実だろうなぁとはわかるんです。
だけど、受けは当然わからない。
こんな形とはいえ好きな男に抱かれる嬉しさ、だけど気持ちの通ってない虚しさ……といった描写が切なくて。
全てが明るみになった後、攻めをボッコボコにする受けって初めて読んだかもしれません。
ドヘタレワンコの言い訳を聞くと、確かに仕方ないかもなぁ……とも思うのだけど、ボコられて当然とも思いました。
攻めに怒りの鉄拳制裁&蹴りを入れる受けの姿が新鮮でした。
すごく印象に残るってわけではないけど、楽しく読めました。