謎の超絶美形青年×とある秘密を抱える平凡サラリーマンの、 人外ボーイズラブの衝撃作。

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表題作ノイド~愛のすくう星~

ニア,謎の青年
和田ケイジ,サラリーマン

あらすじ

ヒューマノイド、通称【ノイド】。そう呼ばれる、人類とは違う新種が発見された。彼らは人間と同じ見た目だが、特殊な能力を持っており、満月の夜になると異形の姿に変貌する。人々は【ノイド】を恐れ、【ノイド】を迫害するようになる。そんな世の中で、サラリーマンのケイジは周囲に祖母と暮らしていると言っていたが、山奥の自宅に帰ると出迎えたのは超絶美形の青年で…。
人間と人外の愛と葛藤を描く、箱庭系ボーイズラブの衝撃作。

作品情報

作品名
ノイド~愛のすくう星~
著者
上野ポテト 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
ISBN
9784834264821
4.2

(31)

(15)

萌々

(8)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
131
評価数
31
平均
4.2 / 5
神率
48.4%

レビュー投稿数8

不思議で、大好きなお話

ポテト先生の作品が大好きで……
今作も、連載時からたくさん楽しませて頂いておりました。

普段は所謂「人外」や不思議テイストなお話は肌に合わない性分。
しかし、ポテト先生のお話は他ではきっと見られない独特なテイストで「すうっ……」と体内に入ってくる感じがあり、癖になってしまうのです。

「えぇ、そっちが……!?」となってしまう展開も、個性的且つ自然な雰囲気で描かれる2人の同棲生活(?)も、全部がお気に入りです。

次はどのようなお話を生み出してくださるのか……
ワクワクが止まりません。

4

ネタバレなしで読むのがオススメです

こちらの作品は多分WEB.Bloomで読んだことがあったのですが、もう一度読みたくなり購入しました。

核心に触れるネタバレ無しのレビューです。

記憶を無くした謎の青年と彼を助けたサラリーマンケイジのお話です。
人間の形をした人では無い生き物、「ノイド」が世界各地で確認され、それらは人間に危害を加える恐れがあるとの事で、ノイドを確認した者は通報が義務化されており、さらに匿うと罪に問われるという世界観のストーリーです。

山奥の一軒家で暮らしているケイジが森で記憶を無くしていた青年を拾い、多分ノイドだろうと匿うように2人で暮らすようになる。
彼を「ニア」と名づけるのですが、妙に彼の容姿に合っていて、なんだか浮世離れした感じが不気味なようなそれでいて惹かれるような感じがします。

生活しているうちに2人の関係に変化が…。
ノイドであっても普通にすごせたらいいのにな、っていう描写があるのですが、同性を好きな存在であっても分かってもらえて、普通に過ごせたらいいのにっていう二重の意味があるように私は受けとりました。

謎が解けていく物語が好きな方にオススメの、ほのぼの(?)じんわりとぬるま湯に浸かっているようなお話でした。
人間と人外のLOVEなんだけど妙にリアルな感じもあり、ジワジワ引き込まれる感覚があります。
多分何度も読み返すと思います。

5

奥深いストーリー

上野さんて、ちょっと独特な世界観というか。
綺麗な絵柄ではないし(いや、ごめんなさい。好みの問題ではありますけども)、キラキラな恋愛観とか、そういった華やかさもない。

けれど、だからこそ、かな。
ハマる方にはがっつりハマる世界観を持っている作家さまだと思うのです。

今作品もちょっと不思議な世界が舞台。普段ネタバレ上等でレビューを書いていますが、今作品はネタバレなしで読んだ方が絶対に面白いと思うので、なるべくネタバレなしで書こうと思います。





主人公はリーマン・ケイジ。
祖母と山奥にある家に二人暮らしをする青年です。祖母が家にいるから、職場の仲間との付き合いも早々に切り上げ、家に帰る。

が、家で待っているのは祖母ではなく、超絶美形のニアという青年で―。

というお話。

で。

今巻のキモは、「ノイド」と呼ばれる亜種が人類と共存している、という世界であること。ノイドは人と同じ形をしながら、満月の時だけ異形の姿を現す。凶暴だ、人を襲う、とも言われ、捕獲の対象になっている。

ニアはケイジに拾われた青年だが、ニアこそノイドで…。

「ノイド」の存在が横たわっている作品なので、ファンタジーというかオカルトっぽい空気感がそこかしこに漂うのですが、ホラー感はない。上野作品て、体温が低いっていうのかな。淡々と進んでいくんですよ。登場人物もさほど多くなく、終始ニアとケイジのやり取りで展開していく。

ニアがノイドであっても好き。

そんなケイジの想いが前面に出ていて、愛するというのは入れ物ではなく、中身が大切なのだと。そう訴える作品なんだと、そう思って読み進めたのですが。

んー、そうきたかー!

上野さんの掌の上で転がされたな、っていう感じ。

恋愛要素はあまりなく、主人公たちが男の子同士、という点においてだけBL要素がある感じ。反対に言うと、主人公のどちらかが女の子であっても成り立つストーリーですし、登場人物たちも激しい心情の起伏がないのでめっちゃあっさりしてる感が付きまとう。

なのに、ですよ。

この不思議な感じが、個人的にはすごくツボでしたねえ。
完全に好みが分かれそうでは、あります。

BLというよりも少年誌のような感じ。
キラキラなBLを求める方にはやや不向きな作品かも。

けれど、人として大切なものは何か。
愛するということはどういうことなのか。
自分と違うものを受け入れることの難しさと、大切さ。
そういったことを描き切った奥深い作品だと、そう思うのです。

3

これも人外

山の中の一軒家で暮らしている二人の青年。
その一人には秘密があって、、、。

人外物も、こんなに地味で、しみじみしたお話に仕立てることもできるのね。
あらすじの紹介では、平凡なサラリーマンと超絶美形の青年って事になっているけど、作風的に二人の外見にはそれほど差があるようには見えないし、イチャイチャしたりエチシーンになっても派手な擬音が入ったりしない奥ゆかしいものだし、なんだか「人外物!」っていう派手さが、ババンってないところが逆に衝撃的。
でも、こんな雰囲気は好きです。

2

すこしふしぎSF

最近再読しました。時間をおいて読み返すと、物語の印象がガラリと変わってとても面白かったです。まずはネタバレなしで読むことをおすすめします!

SFチックな独自設定の「ノイド」にまつわるお話です。その設定自体は特殊ですが、物語の主要人物は2人なので、分かりやすくテンポ良く物語が展開していきます。

上野ポテト先生の作品は、舞台設定が抽象的で、キャラクターの心理描写に余白があって、読者が自由に解釈出来る部分が多く、そこが大人向けだなあと感じるのですが...今作は特にその色が強かったような気がします。

サクッと読める楽しいBL漫画も好きですが、今作で時間をかけて物語に浸る良さを思い出しました。
またふとした瞬間に読み返したくなるんだろうなあと思う作品です。

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