電子限定版特典付き
ギャグBLで定評のある(自分的に)作家さんなので手に取ってみました。
まさかの牛、ということでお乳が出る体質の青木(リーマン)と、同僚の須賀のカップル。酪農家の息子だから俺に任せろ!?という須賀によって、突然でるようになった母乳をすってもらうことに。。
思ったほどギャグ炸裂というわけではなかったかな。もっと牛とかを活かした(?)ギャグてんこ盛りだと良かったな~
といいつつ最後まで楽しみました。
むっつりっぽい須賀が必死でお乳を吸うのが笑えました。
酪農家の息子攻め×母乳受けという新ジャンル。母乳は非商業ではまま見るものの、商業ではまだまだ少ないですね。オメガバのおかげでちょっと増えたかな?
青木の母乳出る様になった理由が「何かのアレルギーで」ってそんな雑な。佐々木クリニックよ…
「突然搾乳して悪かったな」「俺とお前で産んだ子だ!」といい、まじめな顔してやってる言動が面白すぎます。常識改変モノのよさ。2話で終わっちゃうのが寂しい。
短編がいくつか収録されてますが、どれもツッコミ不在で勢いとテンポで爆進していく感じです。pixivで拝見していた作家さんでしたが、持ち味変わってなくて面白い。
表題作と他短編が4編収録。
表題作は、ある日いきなり胸からミルクが出てきてしまうトンデモ体質になってしまったリーマン青木のお話し。
ミルクで張ってしまう胸を持て余していると同僚で酪農家の息子だという須賀にあれよあれよとミルクを生搾りされてしまい…
バックハグ状態で搾乳したり、須賀がミルクを吸いながら青木の青木を手コキしたり…あくまで青木の胸のためというていなんですがエロい行為にしか見えない…あ、いや、もうエロでしたね。
他の短編もパティシエ特訓のために生クリームを裸に絞って飾り付けの練習をしてみたり、愛猫の治療費のために友達とハメ撮りしたり、雪山で遭難してしまい寒い中で射精を我慢すると命の危険があるという受けの嘘を鵜呑みにして興奮しだした攻めにそのまま抱かれてしまったり、煩悩を捨てるための褌修行でタイプのおじさんと結ばれてみたり…
特に最後の褌のお話しはお気に入りなんですが、ご本尊にアレを仕込んだらダメでしょ(笑)。
全部のカプにいえるんですけど、みんな真っ直ぐなおバカで、ベースはコミカルなんですが、真面目な目的が大前提にあって、徹頭徹尾真剣で、そのためにやっている事が段々とエロに結びついちゃうというお話しの流れが短編ながら面白いなあ、と思いました。
みーちさんの新刊が読めてとにかく嬉しいです!
表題作の他にアンソロに掲載された読み切りも入っていてお得感もあります。
みーちさんの絵柄が大好きなのはもちろんですが
なんといってもノンケ男子のアホなノリみたいなギャグが最高!!
(キャラ設定でゲイのコもいましたが)
やたらキラキラしている美少年なんて一人もいないのが特に私の好みですし
“そんな展開あるか!?”っていう流れの中でも
本人たちはいたって真剣、みたいなのが更に笑けてきます。
『パティシエ修行物語』と『煩悩まみれの褌修行』の未来が明るい気がして
特に続きを読みたいなと思ったのですが
修行モノが好きだったっけ…??と自問したところ年上受けなのも共通していました。
我ながらわかりやすい…。
BL要素が以前より強めでしたし
みーちさん独特の世界観がてんこ盛りで大満足なの神で!
受けの方も男らしい体つきだけど男の可愛げもちゃんとある好きなタイプの絵柄でした。読んでみるまで受け攻めがわからないドキドキ感が楽しめます。ギャグセンスも良くてセリフやシチュエーションにツッコミどころがありまくりで面白かったです。表題作の他に4作ある短編集でどれも良かったです。
1.俺はお前の牛じゃない(表題作)
男性の母乳もの。これって本当にある事らしいと何かの記事で読んだ気がします。いきなり出てきたら男性はびっくりするだろうな。実家が酪農家の攻めは心優しきいい男です。回想シーンで思い出の牛の目つきが悪くて可愛い。最後の書き下ろしの受けがアホ可愛い。
2.パティシエ修行物語
全編比だとこの話の受けのビジュアルが1番小柄で可愛げがあります。でも性格は男前の先輩受け。先輩がエロ可愛くて良かったです。でも確信犯のツンデレだと思う。しかしパティシエがクリームプレイとかやっていいんかい(笑)
3.ちぃ太の為に俺は脱ぐ!
超短編エロギャグ。悪い友達にまんまと騙されて脱がされて食べられる話。受けはアホっぽいので全然気にしてない様子。まあギャグだから。
4.俺の為にエロ本のページをめくってくれ
タイトルの通りギャグ要素濃いです。冬山で遭難しかけた時に一緒にいるのがこんなアホ(受け)だったらイライラするだろうな。癒されるのかな? なんだかんだで最後はラブラブ。
5.煩悩まみれの褌修行
この話が1番ツッコミどころが多くて笑った。まず「精通寺」という名前。ここで煩悩を落とせると主人公は本気で思ったのか。ゲイの人が褌姿のガタイのいい男達と修行だなんて拷問なんじゃないだろうか。あるおじさんとの出会いがありラッキースケベも色々あります。1番怪しすぎるのはこのイベント主催の住職。もう絶対BL寺でしょ!と思います。
バラエティ豊かな短編ばかりで楽しめました。中編や長編だとどんな感じになるのかな?と気になる作家さんです。