【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
ネッド、君がここを出て行く前に、抱いて欲しい
舞台は日本ではなくて。
オレンジやレモン、明るい陽射しと海の感じから、
イタリア、スペインあたりかな?と思いつつ…。
(あとがきを拝見したら、イギリスの港町クロヴリーにある村を
モデルにされてらしたそうです。)
窓を開けたら海が見える、
どこでもない、世界のどこかの、素敵な場所。
避暑に訪れる小説家の卵のネッドと、
ホームステイ先のマギーとアルという姉弟の物語。
ネッドは素直で明るく、育ちの良さがにじみ出てるイケメン。
アルはクセ強めの儚い系美人、料理が上手。
3年間を通して、徐々に、強烈に
ネッドとアルが惹かれ合っていく様子が描かれます。
ただ、ずっとお互い「好き」とは言葉にしないんですよね…。
それがめちゃくちゃ切ない。
言葉にできない理由はいろいろあると思うのですが、
この2人の場合は「状況」
男同士とか以前の問題が山盛り阻んでくる。
お互いがいられるのは最後とわかったとき、
今までの一線を越えて、感情のままに求めあうんだけど…
その時の「君の気持ちは言葉にしないで。自分も言わない」
アルのセリフがぶっ刺さるーーーーー!
ずっと一緒にいられないってわかっている覚悟みたいな。
この先の自分の世界に、相手がいないことはわかっているんだけど、
今この瞬間、お互いを求め合わずにいられない。
唯一無二の相手だと、痛いほど理解しているけど
でも「好き」とは決して口にしない。
つら!!!!!このセックスがつらすぎて
涙ナシには読めません!!!
でもマジで美しい。その儚い瞬間が
生きる糧レベルに大切な思い出になっていくの美しい。
そんな切なくて美しい物語が、
ぱるあ先生の描く海の見える美しい避暑地のシーンと相まって
ものすごい破壊力で迫ってきます。
(個人的にはもっと台詞が少なくてもよかった…)
これは、恋愛のままならなさを知っている
大人の方にオススメしたいな…。
このまま悲恋でも素敵だったけど、
最後はちゃんとハピエンで幸せな気持ちになれますよ~!
文句なく神作品でした。感謝!
とても素敵な表紙に惹かれて読みました。
海外が舞台のお話で映画のような雰囲気がありました。
年に一度訪れるホームステイ先に居る受けに惹かれる攻め。
受けも満更ではなく、両想いか…?と思いきや、攻めは親の命令で自由にできるのは3年のみ。
最後の想い出にと一度だけエッチするのがなんとも切ない…。
そして本当に攻めは親が決めた許嫁と結婚!!
それから数年の月日が経ち、二人は再び出会います。
その後、どうなったのかはぜひ本編でご確認ください。
ちなみに私はこの結末に満足です!
一番印象的だったのは、作中に受けが「キラキラ星」の英語ver.を歌うシーン。
雰囲気が合っていてとても良かったです。
小説家のネッドが日常から逃れるために訪れた避暑地のホームステイ先で出会ったアルとのお話でした。
美しい海と心地よい風、夜空一面に輝く星。
そんな素敵な地で出会ったネッドとアルはすぐに恋に落ちたわけではなく。
一年に一度、その場所でともに過ごす日々の中でお互いに気持ちを募らせていく様子がとても美しかった。
外国でのお話なので感情表現やその受け取り方に違いがあって、ややわかりにくい部分はあったけれど。
彼らが出会ったこと、みんなで過ごした夏、苦しい別れ。そして運命的な再会はドラマチックで美しく、とても引き込まれました。
マギーが亡くなった悲しみは簡単に拭えるものではないけれど、
ネッドと暮らすアルの幸せそうな表情からは前を向いて進んでいく彼の強さも感じられて
そんな彼らを見守ることが出来て良かったなと思いました。
神評価ですが、はっきり言って雰囲気漫画です。キャラ・ストーリー・絵に少しずつひっかるところがあります。だけど画面から爽やかな風を感じられそうなところや、人の優しさ・温かみが伝わってくるところ、切ない時の流れを感じる空気感なんかが堪らなく大好きで、雰囲気萌え?世界観萌え?が神でした。
メインカプはネッドとアル、舞台は日本じゃないどこかです。海の側にある姉弟の家に、ネッドがホームステイするお話。素朴な絵柄とのどかな風景、カントリーな小物のトーンがかっちりハマり、この世界にぐっと引き込まれます。ちょっとポエミーになるところは、舞台設定を魅力的にする要素の一つになっていると感じました。
二人の会話もとても良いです。ユーモアを織り交ぜ、緩急があって、ときにシリアスだったりもして。本音の隠し方に萌えました。
物語は淡々と進んでいきます。ネッドは結婚離婚を経験し、アルは姉の死を乗り越えてからの再会。シネマティック・ラブストーリーとある通り、本当に映画のような綺麗な流れでした。
爽やかな風を感じたいとき、海辺の街にトリップしたいときに読み返したい作品です。
自分は表紙の雰囲気と中の絵柄が違うな、と思ったので、試し読みをお勧めします。特にデフォルメのちびキャラが多用される点、一昔前のweb漫画や少女漫画感があって少し苦手。絵柄はじめ、コマ割りやセリフ運びに漫画として読みにくいところがありましたが、個人的な好みの問題な気もします。
たった数日間の恋人生活、エドワード(攻め)の結婚、見つけて欲しい受け…この辺りがツボでした。お姉さんの病気、過去の問題、エドワードの家庭のいざこざといったトラブルでむしろありがちか安っぽい話になってる気もして、ちょっと勿体ない。