SS付き電子限定版
かわい恋先生、まだまだビギナーです。
新刊含めてまだ数冊しか読んでいませんが、読んだもの全部が面白くて萌えて、大好きな先生のお一人です。
キャラ文庫さんのフェア特典(小冊子とクリアカード)が欲しいなあと思い、対象作品だったこちらを購入。
出だしがちょっと、自分の萌えの好みに刺さらなくて不安になったんですが…
ページをめくるほどに面白く&攻めの王子・ジュリアンが好きになっていき、300P超えとボリュームのある一冊、気付いたらあっという間に読み終わっていました。
黒猫を守ろうと事故に遭ったところで童話の世界へ異世界トリップ、気付いたら「神子」と呼ばれ王子とまぐわう準備をされ、知らない美形王子と体を繋げられていてー
と始まる物語。
この序盤で、正直ちょっと「うっ」っとなってしまった。。
事故に遭い異世界トリップとか、心が通わないうちからの陵辱的なものとか、個人的に苦手なので…;
でも読み進めるうちに、主人公・勇利の気持ちに共感し、出てくる竜たちの境遇に胸を痛め、またそのカッコ良さにワクワクし…と、ドキドキ胸が高鳴る展開に夢中になりました。
片目の炎竜・ドレイクが個人的推しです。喋り方もオス感溢れてて良き…!怒らせたらきっとかなり怖いけど笑
勇利が、割とずっと悩んだり迷ったりしているためちょっとここは好みの分かれるキャラかなあとは思いつつ。
高校2年生、15歳か16歳そこらで突然異世界に連れてこられ、無理やり体を開かれて…なんて目に遭ったら、そりゃ恐怖で怯えて逃げ出そうともするし、王子に触れられられるのさえ嫌がる&怖がるようになるよなあ、と共感。
少しずつ王子ジュリアンに心を開いていき、竜の話をしたことから一気に心の距離が縮まり恋心が育っていく様子、ほのぼのと楽しみながら読みました。
寡黙で無表情のジュリアンも、勇利の気持ちを和らげようと一生懸命なのが、なんかもう、可愛くて。攻めに対して「可愛い」ってちょっとアレかもしれませんが;
いやでも健気で可愛い攻めなんですよ…野に咲く花を「おまえに似ていると思って」なんて言って摘んできて渡したりとか。きゅんです。
本に書かれているとおりに物事が進まなくなっても、自分で考え、選択して最終的に未来を掴んだ勇利の成長も見応えありました。
前半〜中盤にかけて、あんなに「嫌だ嫌だ」と帰りたがって泣いていたユウリ(勇利)が…!
あと、竜とかドラゴンとか、翼のある生き物大好きな自分にとって可愛い竜、かっこいい竜といろんな竜が出てきてくれるのがシンプルに嬉しかった〜!
私も行ってみたいです、保護竜カフェ。子竜の鱗と背中、撫でてみたいなあ。
不幸にも卵を失ってしまったジュリアンの愛竜・エレインが今度こそ幸せな子育てができますように( ; ; )それだけがすごく気になる。。あのシーンは読んでいて本当に心が痛みました。
ほのぼの系のタイトル&表紙ながら、なかなかにシリアスな内容でもあったこちら。
序盤のうーん…という展開からの、後半にかけての盛り上がりがとてもインパクトがあり、面白かった!10代の少年の冒険物語、堪能しました✨
事故からの転生かー、よくあるパターンか~
なんて思っていたら!
まさかの卵から誕生!!
思わず笑ってしまいました^ ^
ほのぼのした表紙とタイトルに、エッチは巻末かな〜と思っていたら!
即【儀式】が笑笑
ジュリアンの人付き合いの下手っぷり、
会話のぎこちなさは愛すべきですね。
人形で練習ってwww
経験値ゼロのユウリとズレた状態で合ってるのも◎
最終的にま〜るく収まってからの本屋シーンには
ギョっとなりました…!
え?まさか戻ってきちゃうの?!って。
エレインとドレイクの新しい恋も始まり、
とってもあったかい読後感です♡
かわい恋先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ファンタジー 4
エロ 3
健気 3
不憫 2
な感じだと思います。
親を亡くし、叔父の家に身を寄せている勇利くん。暴力は振るわれないが、勇利くんのバイト代で酒を飲み、怒鳴られ物を投げてくる叔父の元、生活していた。しかし、世はクリスマス。自分の為に何かクリスマスプレゼントを買おうとしていた時、子供の頃大好きだった絵本の外国語版を見つける。絵本を手に入れ、絵本の主人公の様に日々を頑張ろうと思っていた矢先、トラックに轢かれてしまう。
野生の竜がいる、絵本と同じ異世界に来てしまった勇利くん。だけど異世界の人物の言葉、更には動物や竜の言葉まで分かってしまう。そんな困惑の中、何故か神子と呼ばれ、様々な手を使われ身体を高められ、王子であるジュリアンと契りの儀として身体を繋げられます。更には竜の護り手であるジュリアンと神子の勇利くんは番とされ、竜の発情を促す為に何度も身体を重ねる役目でもあった。
物語り初っ端から絡み描写はありますが、勇利くんの気持ちを思って、ジュリアンは勇利くんに触れようとしません。なので次の絡みは物語り中盤となっております。その後は何度も役目として身体を重ねるのですが、ジュリアンのことが好きだと自覚してからは、身体を重ねることを躊躇ってしまいます。
その後も発情し過ぎた竜達の気性の荒さに怯えてしまい、また役目を果たせなくなり、ジュリアンとの関係が甘くなったりシリアスになったりと行ったり来たりします。
物語り前半は、異世界の世界観や人物、竜の存在などが細かく説明されていて、タイトルにもある保護竜カフェの描写は物語り中盤からとなっております。
様々な竜達が登場して、どの竜も個性的で愛嬌があって特に仔竜達が可愛いですが、個人的には言動とは裏腹に、勇利くんのことを気にしている、火竜のツンデレ具合に萌えました。
世界観や竜の存在、ジュリアンと勇利くんのお互いを想う心情がとても細く書かれているので、読み応え充分ですので、是非とも読んでほしいです。
異世界で保護竜カフェを始めるのは、物語の中盤になってからなんですが、はじめの部分がつらすぎて読むのやめようと思いました。
受のユーリが、ワケもわからず異世界に来て、混乱したのち命の危機を迎えたり、攻であるジュリアンの好意を無碍にしたり、ドキドキハラハラしっぱなしです。
でも、半分くらい読んだところで、ユーリがこの世界を受け入れ、保護竜カフェを開こうと腰を落ち着けたあたりくらいから話は一気に進んでいきます。
気付いたら、一気に読んじゃってました。それまでは、ページをめくる手が止まりがちだったんですけどね!
人生楽もありゃ苦もあるをうまくまとめきった大作です。
ストーリーとして、とても面白かったです!
絵本の中へトリップしちゃった異世界ファンタジー。
受け様は、両親を亡くし叔父の元で肩身の狭い生活をしていた高校生の勇利(ユウリ)。
仔猫を助けようと車道に飛び出し、貰ったばかりの絵本と仔猫を抱えたまま、気が付いたら異世界に迷いこんでいた。
神子と呼ばれ、訳が分からないまま、美形の王子と契りの儀式を交わしていて。
この王子が攻め様の竜の護り手であるジュリアン王子。
竜がいる、大好きだった絵本の世界に迷い込んだようだと気付いても理解が追い付かない勇利は、怯えて警戒しまくり。。
神子と竜の護り手は惹かれあうもの、と思い込んでいたジュリアンは戸惑いながらも勇利の気持ちを優先してくれる。
人付き合いが苦手なジュリアンが、不器用ながら勇利に歩み寄ろうとする姿は、その不器用さがかわいい。
勇利の情が欲しい、この世界に残って欲しいと口説くストレートさがまたよかったです(≧▽≦)
この世界にいるのなら出来ることをしていこう。
勇利は、竜と人間の架け橋になれば、と保護した竜と人間が触れあえる場『保護竜カフェ』を提案する。
覚悟を決めきれない勇利にやきもきもさせられましたが、ジュリアンの根回しの悪さにもしっかりしろよ、と言いたくなる。
駆け引きとか苦手そうだもんなぁ。
権力者とあそこまでこじれる前になんとかできなかったのか。
そしてその権力者の大神官と王様ですよ。
自分の思い通りにいかない相手なら排除するやり方にムカつきました。
国を護る立場なのはわかるんだけど、美しくない。
騒動の後、もうちょっと反省する姿がほしかった。
でも、エピローグには拍手。
なるほど、こうハピエンを迎えるのか(⌒‐⌒)
最後まで物語っぽくてほっこりでした。
イラストは夏河シオリ先生。
竜がかわいかったです。