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ずっと積んでいてとうとう読んだ作品の下巻。表紙は結城×環。気になるカプなのでワクワクします。(以下ネタバレあります)
まず前半は、芳野×伊月編の続き。
上巻レビューに書きましたが、このカプは好みではなくてあまり刺さらず。
しかし、二人の裏切りを知った環が想像以上に激しく憤る姿に、この人にこんな激情があったのか!と、ちょっと心動かされるものがありました。
環の、結城と過ごした日々の回想がとても切ない…。こんな悲しい過去があったから、芳野と伊月に置いていかれるのがつらいのかと、身につまされる…。
「また、これだ」
かつて結城に捨てられたように、また伊月に去られる自分を、嘲り涙する環が不憫すぎて…泣けてしまいました…つらい…。
環の入院中に、屋敷を出る算段をする芳野と伊月に、本当にこのまま幸せになれるのだろうかと思いましたが…。
最後は、伊月のことはきっぱりと諦め、軽井沢に隠居すると、明るい笑顔の環にほっとしました。
芳野と伊月は、残念ながら最後まで刺さりませんでしたが、環がそこまで悪人でなくて、また伊月達も良い感じにまとまって良かったです。
後半は、結城×環編。
好みのカプなので読むのを楽しみにしてました。軽井沢に隠居した環の元に結城が遊びにやってくるところから。
結城、上巻ではミステリアスな雰囲気でしたが、意外に人懐っこくて可愛い顔をする。さすが育ちのいい貴族。
初めに環視点で、二人の少年時代の回想。
互いの足の爪を贈り合うシーンが艶かしく、結城の言葉に喜び、ずっと結城の爪を大切に持ち、愛してしまった環。しかしその結城から傷つけられるシーンは、本当につらくて環が不憫で…何度読んでも泣いてしまいます…。
そして現在に戻り、結城は環にある事を報告。また環は鈍く傷つき…。
続いて結城視点の回想。
上巻から結城の気持ちもなんとなく感じてはいたけれど、まさかここまで長く重い気持ちを募らせていたとは…‼︎ 読んでいて胸を撃ち抜かれました。
「相変わらず君に夢中だよ」なんて、あのシーンでそんな事を思っていたのね‼︎
結婚して十数年、ようやく妻に子ができても、どうしようもなく環に焦がれ涙する結城に、胸が痛みます…。
結城の子供の写真を見て泣いた後、とうとう「大好きだった」と告白する環。ここからのシーンも、ずっと切なくて泣けてしまいました。
どんなに想いあっても、結城は子爵で妻子がいて、どうにもなれない…。
でも今夜だけはととうとう体を繋げる。「子どもを作ろう」なんて、できるはずもないのに…。どうにもやりきれなくて切なくて…。
それでも、ずっと苦しい片想いだった環が、結城から愛されていると知ることができて良かったと思いました。ラストの環の笑顔が、哀しくも美しい…。
結城×環の悲恋には、大変に胸を打たれました。本作を読んで良かったです!
二人の続編が連載中なので、単行本にまとまるのを楽しみに待ちたいと思います。
⚠︎結城は環を愛しながらも既婚者で、妻のことも大切には思っているので、きっと地雷の方がいるだろうと思いました。
電子(ebj) 白抜き修正(竹書房なので。白抜きの周りはケバゲバなので、紙とRentaはぐしゃぐしゃ塗りの良修正と推測されます)
下巻では環様がまるで別人?いや元に戻ったのかな?
伊月と芳野がようやく解放?されて、だけどまだ不安な感じでしたが、環様がふっ切れたのかあっさり解決で安心しました。
いつまでも自分だけの存在が欲しかったんですね。だからってなあ…。
そしてお話は軽井沢編と環と結城の過去へ飛び。
う〜ん、罪深い。結城と環視点で子供時代から結城の結婚へと、なんて残酷な…。
身分差や世間体やままならなさの中で結城は環を愛しながらも妻を娶り子作り…。一方で環は伊月に執着し…。
結城が軽井沢へ環に会いに来て。どうなるの?通い夫?子作りしたら環がお腹こわすの繰り返すよ?
逃げれば解決にはならないですよね?環の心が壊れた15年、どうしようもないのはわかるんですが、結城!お前か!でした。
下巻が好みでした!
評判がよくて、表紙とタイトルと時代設定が素敵で、ずっと気になっていた作品です。
絵柄が個人的な好みよりも少女漫画色強めなので、あと一歩迷ってしまってこんなに読むのが遅くなってしまったのですが、一度気になった作品って結局いつか読んでしまうんです。
遅ればせながら拝読しました。
正直な話、上巻は好みではなくて。
ですが環の話に照準が変わってから「おっ…!」と。
私は結城×環推しです。
不憫な境遇の2人と紆余曲折の末気づけば奉仕の精神に行きついている環に感情移入し応援…そして、なんとも言えない空気感で幕を閉じる“もやつき”が好きでした。
真綿の地獄といいますか、環の話になってからは一気に視野が広がり雰囲気が変わって、あかね先生の本領発揮だなと思います。
言葉選びも好きでした。
「子供を作ろう」「流産」「ふたりがいい」。
少女漫画も好きな方、好きだった方はセンスが刺さることかと思います。
阿呆だったので…と過去形で語られているのですが、恋したときから今もなお阿呆は継続中だと思ってしまいました。
恋なんて阿呆になるのが正しいのでしょうから、病むほど辛い時があってもある意味いい恋なのかもしれない。
環を見ていると、こんなに身を尽くすほど誰かを好きになってみたいものだな…と少し思ってしまいます。
寝子・猫・遊女・指切り…と、そのあたりの繋がりからも、はじめから最後までしっかりお話を考えて描きあげられた作品だと感じさせられました。
ただ、評価が難しい。
何回も読み返す作品か考えると私の中では多分そうじゃない。
下巻は好きなんですが、キャラクターにタイプの子が1人もおらず、個人的な好みの問題でキャラ萌えは控えめ。
でも足が不自由なのが逆転するのは好み。
2 人にとってはハッピーエンドだけど、読者からするとまだ未到達な段階とも言える最後です。
結城には、できるだけ早めに身辺整理して責任を果たしてくれよ!と思ってしまうのですが、妻のことも同情と不憫さからせめて幸せにと考えてしまう人が、まさか子を捨てれるとも思えない。
自分優先で環優先に傲慢になれているといいけど、それはいつの日なのでしょうね。
子が成人してからとか、おじいちゃんになってからとかだとしてもしっくりきてしまうけど、流石に環が可愛そうすぎるし結城自身罪悪感でしんどいはずだし…。
電子特典がこの「待ってて・待ってる〜」の部分を少し補完する内容だったので、そこが気になる方は電子を選んでみるのもいいかもしれません。
下巻のスタートは壮絶です
初めだけ読むと環さんに対して嫌悪感を持つ人もいるかも
でも読み進めてください
不憫で不器用で歪んで、でも一途な想いを持ち続けた男がそこにいます
個人的には結城×環さんがこの作品のベストCP
なんとも切ない2人
現代であれば、もしかしたら結ばれたのかも
この時代では世継ぎだのなんだの世間体もあり、盲目的に、素直に愛を伝え合えなかった
でもきっと、ほんとに心から愛していたんだなと
環さん目線でも、結城目線でも苦しいことが伝わる
今後のことを考えると本当に2人が結ばれることは無いのだなと
とくに結城は既婚者で、、、
ハッピーエンドとはいえないのが辛いですね
上記で触れたように結城が既婚者なので不倫関係となってしまうため、苦手な方は注意してください。
また上巻と違い環さんが受けですので、そちらをご承知を。
兼ねてよりこの作品は泣くよと聞き及んでいたせいか、期待大で読み始めたのですが、
期待が大きすぎたせいか、上巻では、自分のなかでふーーん(大変失礼なヤツ汗)程度で終わってしまいました。
それから下巻読了までは時間が空き(まりあげはの悪いところ。すぐ続きを読まない)、そう言えば下巻読んでなかったなあ、なんて気軽な気持ちで読み始めたら、とんでもない爆泣き作品であったことに気づいてしまいました。
遅いよ!
まりあげは!!
旦那様であった環と結城の話が切なすぎて(涙涙涙)
時代がね、
2人を両想いにさせてくれなくて、、、
でもね、結城はどうしても環を諦められなくて訪ねてきたわけですが、あまりにも2人は離れていた時間のほうが長かったんですよね。
でもね、あそこで環が勇気を出して告白したこと。
そして、結城への想いが苦しみから少しでも幸せに変わったこと。
あのエンドには賛否両論あると思われますが、全く救いがないわけではないだろうぼやかしエンドに、こちらまで救われました。
ちなみに終盤、どんどん減っていくページ数にハラハラさせられましたが、反比例するように次第に落ち着いていく環に、どうしてもエンドのその先が読みたくなっていた人は何人おりますか??
今、手を挙げた方。
ぜひ握手させてください。(おい!)
そしてこの作品、続編とか連載してませんでしたっけ??
令和の時代だったら環と結城は、イケおじ同士でいちゃラブしてるんだろうなあとか妄想してしまいました。(すぐエンドのあとを妄想する女)
ああ、余韻が重すぎて好き...!
