電子限定描き下ろし漫画付き
こういう設定はあるあるなのかもしれませんが、猫田さんにしては珍しいかな?
かわいい魔王さん(羊みがある)と、その仕立て屋さんの夫婦。いや、タイトルで子どもも出来たって言ってるからいいよね?ネタバレじゃない、うんうん。
クールな仕立て屋さんは、なぜ魔王とこの仕立て屋ごときが、的なひがみをぶつけられることもあるのですが、本人たちはほんとにラブラブでかわいくて、モフモフな子ども達もすごくキュート。
そして最後にある秘密が。。
これはぜひお読み下さい。
「だってこの人かわいいし子供も2人もできたから」というタイトルの作品なんですが、ほんとタイトルまんまのストーリー展開でタイトルに偽りなし!でした。
不幸な出来事、変な当て馬、意地悪な人などが登場しないので変に身構えることなく安心して読めます。
「魔王様」と「武器商人」という物騒な肩書きを持つカップリングだというのに内容はラブ&ピースという実に素晴らしいものでした。
マヌルネコ似の2人の子供は可愛いし、武器商人さんの秘密も面白かったし、魔王様だけじゃなくて、魔王様の叔父さん2人、勇者や勇者のひいおじいちゃん、国王などの脇を固めるキャラもいい味出してました。
カバー下に描いてある4コマ漫画、話と話の間にときおり登場する、4コマ漫画、可愛いです、好き。
最初は「癖が強いなぁ」と感じた絵のタッチにしても読み進めるうちに気にならなくなり読み終えたあとは、なんの違和感も感じなかったので絵のタッチと内容が合ってるんでしょうね。
黒髪、メガネ、オーダー物の高級スーツをビシッと着こなす武器商人さん。魔王様とあんなことやこんなことをいたすシーンでは、なんと、全てのシーンにおいで武器商人さんスーツ着たままです。めちゃくちゃエロい。ご褒美ありがとうございます。
対する魔王様は素晴らしいプリケツと可愛らしいしっぽの持ち主です。そんな2人のいちゃこらシーンを見ながら、心の中でガッツポーズをしたのは言うまでもありません。
紙コミックで読みました
作家さん買い&試し読みで好みで、竹書房の日でお値打ちになるのを待っていたら発売から1年以上経ってしまった。しかし1話のなんとも言えない出オチ加減がピーク。「読み切りのつもりで描いた」とのあとがき情報に妙に納得してしまう。
武器商人さんのアレもまぁ想像の範囲内ではあったのだけど、話の展開をすべて会話に頼ってる感じや、登場人物の内輪受けノリというかメタっぽいノリがどうにも自分の好みではなく。コメディだからいいんだけどね!魔王はずっと可愛かった。猫田先生らしいといっちゃらしいのか。
インキュバス的悪魔が受けなお話は何作か読みましたが、魔王受けって珍しくないですか?
私は初めて読んだかも?
まあ兎に角、魔王が可愛い!可愛いったら可愛い!
子供を作るために必要なのは「精子」であって、肉体的接触は必要ないのに…しちゃう。
だって好きなんだもん。
はっきり言わないけどバレバレな魔王いとかわい。
武器商人は武器商人で、まあ何考えてるのか分からないし、でも育児には協力的だし、そばに居てくれるし。
二人のハッキリしないけど甘い生活がゆるくてまた可愛い。
最終兵器なお子さんたちもまた可愛いくて、可愛いの満漢全席でした。
途中、武器商人のアレやこれで少し切ない展開になるのもまたいいスパイスでした。
切なくなり過ぎないのが、この作品的には正解だと思います。
ふわっとしたファンタジーと甘い二人にポワポワさせられっぱなしでした。
双子ちゃんはもちろん、各キャラクターひとコマひとコマではかわいい!
あと、お話のオチもなかなかよかったかなと思います。
ただ、先生もあとがきでマヌルネコが描きたかったと仰っている通り、メインは双子ちゃんのビジュアルであり、ストーリーは二の次、後付け感が否めませんでした。RPGの世界観、魔王と武器商人の人間性や二人が親となった今に至る経緯など、すべてがふわふわしたまま、気づいたら二人がなぜかセックスをしていて、なんとなく円く収まっていました。
エロ重視でないので、個人的にはBLとして萌え切ることもできず、不完全燃焼な感じです。
呼称にも一般名詞が用いられる面白い設定だったのですが、やはり恋人や家族の関係性においては不自然な距離を感じたり、物語の具体性が失われたりすることで、没入感が損なわれ上滑った印象を助長してしまっていたのかもしれません。
あんなに仰々しく触れられていた「最終兵器」や、魔王さまの「魔王」という肩書き、魔界と人間界の確執、終いには「かわいい」とされる魔王さまの魅力でさえも、設定として自分の中で腹落せず疑問の残る読後でした。
あまり何も考えずにやんちゃな子マヌルネコたちに癒されたい時には問題ないと思います。
ただそれ以上に、BLとして練られたストーリーや感情移入できるキャラクターを求める場合にはお勧めしないかと。