攻に必須の×××がない――!?

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作スズヘビ求愛論

コマヅ,雀族
白什,白蛇族

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

雀×蛇


「2本あるなら、1本ちょうだいよ!」
雀のコマヅはある日森で、白蛇と遭遇!
食べられる、と思いきや、白蛇・白什(しらとお)は彼をピンチから救ってくれた。
徐々に歩み寄っていく二人、しかし、偶然にもコマヅは見てしまう。
白什の股の間に、雀族にはないそれが、2本も生えているのを!!!
興味津々で、白什の股間をまさぐるコマヅ。
ところが共に過ごすうち、白什と交尾したいという感情が芽生え、
それは、種族の違いを突きつけられる結果に……。

作品情報

作品名
スズヘビ求愛論
著者
夏生んな 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686492
4.4

(99)

(65)

萌々

(21)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
14
得点
434
評価数
99
平均
4.4 / 5
神率
65.7%

レビュー投稿数14

すずめとヘビ

お転婆(男)なすずめと、しっとりしたヘビ(男)の恋。
最初は捕食者であるヘビを恐れいているすずめですが、生あるものを食らうことに罪の意識を持ち、食を控え、1つの命を頂くたびに1つ種を蒔く庭を作っているヘビ。

動物ものだと割とあるテーマかもしれません。自然界では当たり前に行われている肉食ですが、友情や愛情関係が入ってくると、この捕食の問題をどう解決するか避けては通れない道かなと思います。

生物としてはそうでも、個体同士では違った関係があり得る、というのだったら分かるのですが、ヘビさんがあまりにも自己否定的なのでちょっと現実感が乏しかったです。

カップル自体は可愛らしく、生態を押さえたHも⚪︎なだけに、ストイックすぎるヘビさんの部分が引っかかってしまいました。

0

食べられてもいいという愛情

 異種間、捕食する側とされる側という攻め受けは珍しくはありませんが、ヘビとスズメという組み合わせで、尚且つ強者であるヘビの方が受けというのは斬新でした。表面的な見た目だけでなく、生殖器についてもヘビとスズメそれぞれの特徴をそのまま当てはめている所も面白かったですね。攻めとはいっても被捕食者であるコマヅは白什以外の捕食者の前ではびくびくしがちで、何とも可愛げのある攻めでした。ヘビでありながら食べられる者のために涙を流し花を植える優しい心の持ち主白什は、ファンタジーでしかないキャラクターですが、その表情に思わず同情したくなる魅力的な受けでした。

0

蛇と雀の恋のお話

前からずっとこの作品が気になっていたのですが
読んだことがない作家様ということで躊躇していました。

ですが!今日買って読みました。
読んだ後に、なんで今まで読まなかったんだろう~(>_<)ととても後悔しました。


雀族のコマヅと、白蛇族の白什のお話。
本来は、蛇と雀なので捕食するものとされるものなのですが
そんな二人が出会ってから恋愛に発展するお話です。

とても温かくて切ないんです。
白什はとても優しくて、コマヅも真っすぐですごく良い子で
読んでて心が浄化されるようなお話です。

雀の生態も知ることが出来るし、蛇の生態も知ることが出来ます。
本来なら結ばれることが難しい二人の恋が結ばれた時
涙がドバーっと出てきました。
コマヅの決意が男らしくて私はすごく好きでした。
読めて良かったです(*´▽`*)

0

命がけで愛する

雀のコマヅと白蛇の白什は自然界を生き抜くうえでは共存できない関係なはず…なのだけど。
たくさんの困難や命の危険があったとしても、ふたりがお互いを求め合ってそれを乗り越えていく様子は美しく、そして諦めないで一緒にいる道を選んでくれて本当に良かったなと思いました。

食すモノたちの命を決して軽んじているわけではないのに、そのモノたちにとって"悪"の存在となってしまうという…心優しい白什はどれだけ悲しい思いをしてきたのでしょうね。
コマヅの言葉に傷付いた白什を見るのはツラかったけれど、きちんと気持ちを伝えたことでふたりの距離は近付きわかり合うことができて。
とっても幸せな結末になったのがすごく嬉しかったです。

絵もとっても綺麗で細かな部分まで丁寧に描かれているのが本当に素晴らしかった!
また何度も読み返したくなるような作品だなと思いました。

3

雀だし、蛇だし。

とりあえず、雀が可愛い!!って時点でもう既に神!
爬虫類もビジュアルが好きなので、白蛇も美しい。
外見の人型との変化の具合もいい感じです。
ストーリーの展開にも納得できるし。
これは、神で

1

異種間の求愛

スズヘビ、という蛇がいるのか…と思ったら。
スズメとヘビのカップリングのことだったんですね!スズxヘビの求愛論。
なんか、「日本昔ばなし」を思い出しました。
千と千尋のハクも…
ほのぼのしくて、優しくて、可愛くて、でも根底には食うか食われるか的な生の残酷も感じられて。

雀の里では蛇は自分達を襲い食べる敵と教えられていて、ある日森でひとりの白蛇に出くわした雀のコマヅは、イノシシから助けてくれたのに恐怖心から「悪魔!」と罵ってしまう。
その時白蛇が浮かべた表情は…

教えられてきたのとは違う、現実としての「白什(しらとお)」と会い、話をし、笑いあい。そうして惹かれ合う2人…
…はいいとして。
全裸姿になった時に自分には無い「性器」というものを白什の股間に見つけ、おもむろに揉む、という展開は!
はぁ〜⁉︎
そっか、異種間だとこういうのアリか…と、納得はしつつの驚き。
最後には「性交」も果たすわけだけど、雀にとっての歌と踊り、蛇にとっての抱擁、そこで感じる心からの歓び/悦びの方が主でも良かったかな、と思いました。
その部分こそが「スズヘビ求愛論」だと思うから。

1

かわいいかわいい!!

心があったかくなる、素敵な異種間BLです!
ヘビとスズメで尻込みしちゃう人が多いのかな?
悶絶するくらい可愛いので、もっと多くの方に読んで欲しい!

お話はもちろん可愛いだけじゃないです!
異種ゆえに悩んだり頑張ったりしてるキャラたちがとても魅力的。
クライマックスシーンのコマヅには泣きました。

あのシーンはちょっと特徴的??
でも電子だと詳しいところは真っ白で分かり辛いかもw

作家さんのデビュー作ときいてびっくりしました。
作画も素晴らしかったです!!!

0

分からなかったけど絵がすごくきれい

カラー表紙もステキですが、漫画の絵も凄く美しいです。どのシーンもステキ。けれども登場人物の気持ちの移り変わりを私が感じることができませんでした。
異種間で好きな気持ちに転じる様な出来事だったかな?とか。

0

トゲトゲきのこちゃん

作者さんのデビューコミック。
捕食者である蛇と被食者である雀をBLにした所が面白かったです。
ちょっとロミオとジュリエット的でもあり。

他作者さんの蛇が攻めの作品を読んだときに、エロへの探究心が押さえられず"蛇 性器"で検索した者としては当然蛇の方が攻めという意識があったので、受け攻めが反対だったのも予想外で良かったです。
本作は擬人化しててもあの部分は蛇のままみたいなので、あのトゲトゲだとコマヅの大切な部分が大変な事になるので逆で良かった。

蛇というと獰猛なイメージですが、白什の繊細で傷つきやすいナイーブな性格とキャラデザがぴったりでした。
やんちゃなコマヅとの相性も良かったです。
雀たちや蛇たちの住んでる集落の世界観も好きでした。

相容れない存在同士が惹かれあっていく様子が初恋のイメージそのもので可愛らしくてキュンとしました。

コマヅのチ◯チ◯を成長させるって所はちょっと苦しかったかな?
作者さんも苦肉の策だったのかも知れませんね。
雀の交尾の方法もまた検索してしまうな…。

2

幸せな気持ち

人外はいろいろな種族を拝見させてもらっていますが、雀×白蛇はまた珍しいカップリング。
雀と蛇の生態を絡めつつ、作者様オリジナルの設定が加わっていて発想力が光っています。

雀のコマヅと白蛇の白什(しらとお)。

食物連鎖、捕食する者される者、種族の違うコマヅと白什のそれぞれの葛藤、そして、愛と命と。
独特な世界観で丁寧に綴られたコマヅと白什の物語。
豊穣祭の時にコマヅが白什とにこにこして一緒に踊り歌う姿はめちゃくちゃかわいいです。
表情が生き生きしていてすごく魅力的。
着物も各々種族で違っていて。
異種間を越えて結ばれたふたりの愛おしいという感情が溢れ出ていて、胸がいっぱいになってすごく幸せな気持ちにさせてもらえました。
描き下ろしで愛してるよ〜、と抱き締め合うふたりを見ていたらまた胸がぎゅうっとなって目頭が熱くなりました…。

絵も柔らかくて優しくて、細やかに描き込まれた背景も世界観にぴったりで、とても素敵でした〜。
素晴らしいデビューコミックスをありがとうございました。
作者様の次の作品も楽しみにしております。

5

切なさと純粋さと萌えと温かさと

一言で言うと種族を超えた愛の物語!ってことになるんですが、そんな簡単な言葉じゃ言い表せないくらい、たっくさんの切なさと純粋さと萌えと温かさがあって、もう素晴らしかったです!

雀のコマヅと白蛇の白什が出会うところから物語が始まります。喰う者と喰われる者であるはずの二人なので、最初は当然コマヅの方が警戒心丸出しです。が、白什の心からの叫びや謝罪にほろほろ絆されていくんですね。コマヅがイイ子ってのもありますが、この白什の表情が全部すごく良くって!もうきゅんきゅんで心掴まれちゃいます。

印象的なシーンもたっくさん!コマヅが食材に恨み言を言われる蛇の気持ちに初めて触れたシーンとか、白什が花を植える理由を聞いたシーンとか、二人笑顔で歌い踊るシーンとか。何度も読み返したくなるシーンで溢れてます。

作画も隅々まで凝っていて、白什は人間らしい舌ながら先端が二股になっていたり(スプリットタンっぽい)、コマヅの瞳の中に映る白什が淡く描写されていたり。デフォルメされた二人や蛇と雀の姿をした二人も可愛すぎて…っ!萌え!

二人はやっぱり蛇と雀なので、そこが障害となって立ち塞がります。最後はコマヅの頑張りがカッコ良くて泣けてめちゃくちゃ良かった!もうすんごく!良かった!

気になるえちシーンは蛇と雀の生態にちょっと詳しくなれるかも?w

本当に読めて良かった~とじんわり泣いて、幸せに浸れました。たぶん何度も読み返すと思います。もう大好きだ~!

4

BL史上最強に可愛い攻

雀と白蛇の異種BLですね~画も綺麗でとても可愛いお伽噺のようでした。
私は雀が大好き!特に冬の雀は福良雀と言って羽毛が膨らんで、重そうに飛んでスッゴクかわいいんです!
まさかの雀攻とは…最初は白蛇ちゃんのしらとおに助けてもらったのに、食べられるかと思ったり悪魔呼ばわりしてたのに、こころを許したらきゅって抱きついたり、求愛ダンスしたりとてもかわいかったです。

白蛇ちゃんのしらとおは綺麗で優しい心の持ち主、自分が、奪った命を忘れないようにしてる。しらとおのきば可愛いです!
コマツはしらとおに食べられてもよいくらいの深い愛情もっている。普段は天真爛漫でも決めるときには決める男なのです

あと雀さん達のお家が巣箱みたいで可愛い!白蛇の住み家は優雅で神秘的なのも良いですね

4

これはいい異種BL!

雀と蛇とかって捕食対象ですよね?
恋愛が成立するのか??って思ってましたが…
これはしっかりと恋です!
恋というより愛です!素晴らしいお話でした!

雀のコマヅくんの種族からしたら蛇は『悪』
危ない所を木の上にいた白蛇に助けられたのに、嘘つき・悪魔呼ばわりしてしまい(パニックで)その言葉に傷ついた目をした白蛇の事を忘れられずにいた。
再度出会った蛇は人型で、言い争った時の白什(しらとお)の涙ぐんだ表情にまた傷つけたのだと知る…

人型を保てるのは精神的に安定しているときで、ビックリしてしまうと雀や白蛇に戻ってしまうけど、獣の姿も人の姿もとても綺麗に描かれています。
本当に綺麗な絵を描かれる作家さまだなあ…と感動します。

生殖器を持たない雀の「2本あるなら1本ちょうだいよ」がくっそ可愛らしくて!

そんな二人ですが、最後はちゃんと結ばれますよ~っ♥
その方法はご自分でご確認くださいね!

5

スズメミーツヘビ!!

BLになかなかないスズメ・ミーツ・ヘビ!
ヘビ好きさんやスズメ(鳥)好きさんにはたまらない一冊のはず!

わたしはヘビ好きで、発行情報を知った時絶対にお迎えすると決意しました。
物理的に一緒になることが難しい一匹と一羽だが、次第に歩み寄って、心の葛藤を受け止めて一緒に乗り越えるーーその描写が胸にきます。
重い話と予想していたがそうではなかった。
主人公、特にスズメのコマヅが無邪気で末っ子気質でかわいいです
属性で言うと、年下わんこ攻め×真面目ピュア受けでしょうか
先生の描かれる動物姿の彼らもまた愛らしいです。
絵柄がかわいくて物語もデビューコミックスと思えないしっかりしている。繊細な表現や描写もあるが全体的に割とコメディで可愛らしく、テンポも軽いのでサクッと読める一冊です




以下は少しだけネタバレあり(設定バレ)感想です
帯にも書いてあるが攻めに必須のち○こがないです。鳥の生態上(普段全然意識してなかったので個人的に結構びっくりしました)
自分にない部分を白什(ヘビ)が持ってるのを見て、好奇心に駆られて彼の股間をまさぐるコマヅ(スズメ)のあの純粋な目がたまらないです。
1回目は遊び程度の触り
2回目は酔っ払ってもっと深く触り合い
最後に結ばれる時、退化しているコマヅの性器を、白什は白蛇の不思議な力で成長させるの、つまり攻めの性器を受けが作る……この天才すぎる発想に内心スタンディングオベーションです
ここまでこちらのレビューを読んでくださった方には、絶対にこのシーンに注目してほしいです

16

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP