箱入りオメガは溺愛される

hakoiri omega ha dekiai sareru

箱入りオメガは溺愛される
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
5
平均
2.2 / 5
神率
0%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
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イラスト
すがはら竜 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784866693866

あらすじ

発情期が狂うほどの、秘密のご褒美
アルファの両親から箱入りで育てられたオメガの奏は、アルファの人気講師・宇柳のチャラさに呆れるも、宇柳のオーラと、何かが刺さるような違和感を覚える。特別扱いされている事実に、自分だけではないはず、と意識しないでいるも、酔った勢いで高級マンションに連れ込まれてしまい!? さらに予定より早い発情期が始まって、本能に抗えない宇柳との初めて経験するキスとセックスは、奪われるように情熱的で!!
イケメンチャラ大学講師α×物静かで健気な大学生Ωの溺愛ラブ!!

表題作箱入りオメガは溺愛される

宇柳透,28歳,アルファの大学講師,社外役員
坂藤奏,20歳,オメガの大学生,

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

溺愛というには弱い

個人的に義月先生は当たりはずれがあるなあという印象の作家さんなのですが、今回のは……個人的にはやや外れ寄り。

タイトル通りのオメガバースものですが、特に目立ったオメガ差別だとか番にするしないのハラハラドキドキ的なストーリーはありません。
あとがきを見るとおり、子猫的な可愛らしい受けをかわいいかわいいと攻めが愛で倒す、そういう話を書きたかったのだろうというのはわかります。

実際、出てくる人物はごく一部を除き、明るく優しい大学の生徒や受けの親族ばかりで、誰もトラブルを起こしたり二人の恋路を邪魔したりということはありません。強いて言うなら一番トラブル起こしてるのは受けのカナタ君かな?

ただ、読み終えたところ、タイトルの『溺愛』はちょっと違うなあって感じです。
攻めの宇柳はほぼ後半まで自分の恋心には無自覚。カナタの事は可愛い猫ちゃんだと思っており、気まぐれにかまうだけだと豪語。実際その通りで、作中何度もカナタが忙しい宇柳とすれ違ってばかりで不安を抱える場面が目立ちます。

溺愛というならもっと甘さを出してほしい。というのが感想ですね。

二人の恋についても、描写が足りていたかと言われると微妙なところ。二人はお互い特別な何かを感じていたようなので、多分運命の番……なのかな?というところですが、カナタはどうも他人からの『宇柳はすごい』で勝手に好感度上がってヒートからのセックスに気持ちが引っ張られた感がものすごい。(直接二人が接していた時に宇柳がそんな好感度上がるような言動をしたように見えない)
宇柳は一応作中ただ気まぐれにかまってたカナタを本気で好きなのかも?と考える描写や、これこれこうでカナタが好きなんだよと告白するシーンがありますが、それよりなんかもう常の上から目線がどうにも鼻について……

『傷ついて怒ってるカナタ可愛い』とか言ってる男はやはり溺愛ではないと思います……。

話自体は平凡な日常描写メインの割には面白かったのですが、『溺愛』というタイトルから甘いお話を予想してたのでなんか裏切られた気分です。

カナタ君自体はとても可愛かったですが、とにかくかわいい受けが一人でぐるぐるしてるのが好き!という方くらいにしかお勧めはしないかな……。

1

甘々なオメガバもの

糖度120%のオメガバが読みたい!と思われたなら、もうこちらの作品を推させていただきたい!

と思う、めちゃめちゃ優しい世界観のオメガバものでした。

義月さんて何となく俺さまな攻めさんが多いイメージが個人的に強いのですが、今作品の攻めさんもちょい俺さま。強引な攻めさんスキーさんにもお勧めかなと思います。

ネタバレ含んでいます、ご注意ください。




主人公は大学生の奏。
アルファが多い一族に生まれた青年だが、オメガであるという性に関係なく家族から愛され育ってきた青年である。

アルファ、ベータ、オメガ、という性による差別は少ない世界が舞台。それでもオメガという性に負けないよう人一倍努力する努力家の青年でもある。

そんな奏はある日講座の教授に頼まれとあるボランティアに赴くことに。そこで彼は圧倒的なオーラを放つ若く優秀な講師・宇柳に出会い…。

というお話。

可愛らしいビジュアルに、裕福な家で、家族に愛され育った奏。まっすぐな性格と努力を怠らない、一本筋の通った青年。けれど中身はなかなかに豪胆。それが奏という青年である。

一方の宇柳と言えば、良家の子息で、αで有能で、イケメンで、若くして大学の講師、さらに友人の会社の役員も兼ねているという正真正銘のスパダリ。

少し前までスパダリというとアラブの石油王とか、大企業の社長あるいは嫡男、とかそういったパターンが多かったですが、オメガバものが定着した昨今、スパダリ=αという図式も多い。

で、今作品の攻めさん・宇柳も、紛うことなきスパダリ男性である。

もうね、ザ・王道といった展開。

が、今作品が王道のオメガバものと一線を画すのはその糖度の高さかと思われる。

甘々です。
ほのぼのです。
ホンワカです。

オメガバもの=シリアス、といった大方の予想をばっさり切り捨てる、糖度の高いオメガバものです。

こういう甘々~なオメガバものも良い。
良いのですが、うーん、もう一声ほしかったな、と。

宇柳と奏。
この二人は早い段階で身体の関係を持つに至ります。奏の発情期に中てられる形で。そこに、二人の恋愛感情はなく、さらに言うとこの二人が恋人同士になったのは、バッサリ言ってしまうのであれば、アルファとオメガだから、でしかないような気がしました。

恋人同士に至る、紆余曲折はほぼありません。
奏は宇柳に仄かな恋心を抱いてはいますが、宇柳の方は可愛いオメガの子がいるなーくらいな感じしか持ってない。そこから二人想いが繋がっていく過程に萌えを感じる性質なので、このあっさり感に今一つ萌えきれなかった。途中まであっさりしてた宇柳が、急に奏に対して執着心を露にし始めますが、んー、なんで?と思ってしまった…。

周囲の人たちもめっちゃ優しいですし(ヤな奴も少し登場はしますが)序盤から最後までずっとほのぼの。

オメガバものだからシリアスでなくちゃ、という風には思っていませんが、もう少し波乱がある方が好きなんです。私は今一つ話に乗り切れませんでしたが、この辺りは完全に好みの問題なので、糖度の高いオメガバものが好き、という方には超お勧めかと思われます。

5

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