電子限定描き下ろし漫画付き
なんでもない日々が、君といると天国になる。
高校生の頃、他のクラスに好きな人(攻め)がいて、休み時間に廊下で話しているその人を見るためにいつも廊下に出ていたら、卒業式の後、その人から「お前って俺のこと好きなの?」と訊かれて、正直に「好きです」と答えたことで一週間後に会うことになり、その日のうちに体の関係になります。受けは一度だけだと思っていたようですが、帰り際に「また会いたい」と言われてお付き合いする流れになりました。
高校卒業後、攻めは就職して受けは大学生となったため、攻めが仕事で忙しく、会っても毎回ホテルに行くだけというセフレのような関係になります。受けが不安になる中、攻めの携帯に「今日はありがとう。次も楽しみにしている」というメッセが入って来て、デートする相手がいるのだと思い、受けは別れ話を切り出されることを覚悟します。
攻めが忙しくしていたのは受けの家の近くに引っ越すためで、携帯のメッセも、職場の同僚と食事をした際に恋人のノロケ話をしていたため、「また話を聞かせて」という意味のものでした。
告白から始まる話で、それまでは話したこともない二人だったので、お互いに容姿以外でどこに惚れ込んだのかはわかりませんでした。初デートで最後までした後は、お互いのことを思い合っていることが伝わってきます。
多忙によるすれ違いや携帯のメッセージで浮気を疑ったりはよくある話ですが、一途で健気な受けに感情移入して十分に切なさを感じられました。
1話目からドキドキ幸せの連続なので、読んでいるこちらも毎回天国に召されます。
特に1話目は林目線で、どうなっちゃうんだろう、という期待、歓喜、寂しさで心臓が忙しく鼓動しました。
ピュアでかわいい林と、誠実で相手を大切にする藤田。
この2人は見飽きることはないので、いつまでだって見ていられます。
どのエピソードも大好きですが、最後の描き下ろしで「あ〜!!藤田〜!!」となり、胸を鷲掴みにされて見事に昇天しました。
スポンジのふわふわ、生クリームの甘さ、可愛い模様の上に鎮座するイチゴの美しさ!
今まで何回も食べてるから想像出来る味なんだけど、また食べたくなる美味しさ。このお話にはそんな良さがたくさんあって定期的に読み返したくなります。
林が先に好きになり視線を感じて気になり始めた藤田。もうほぼハナから両思いじゃんかぁ!
林がちょっとしたことですぐネガティブになっちゃうのは本人の性格と言葉足らずな藤田のせいなんだけど、もっと自信を持ちなされっと応援しながら読みました。
藤田は藤田で好きだからもっと林が喜ぶ顔が見たいといろいろ考えてビックリさせようとするところが、可愛らしい。
浮気やウソ、昔の彼氏/彼女など、話を盛り上げるためのマイナスなネタは無く心穏やかに読め癒されました。穏やかなんだけど面白く描くのって難しいと思いますが、ちゃんと両立してる素敵な作品です。
片想いをしていた同級生・藤田から呼び出された林。
好きですと告白したところすんなり受け入れられて、何故かホテルでエッチすることに。
かなりの急展開にびっくりでしたが、後々実は藤田も林のこと気になっていたことがわかるのですが、言葉少なすぎて全然林に伝わってなかった。
林は藤田のことずっと好きだったから嬉しいけど藤田が何考えてるのかわからなさ過ぎて最初不安に思っていて、思い出作りで付き合ってくれてるんだと思っていたら実は藤田も林のことかなり好きだと分かったので良かったです。
もっと言葉で伝えないと林が可哀想。
お互いの気持ちがわかってからは更に甘々で幸せでした。
2巻が出たので読み返したら、1巻の魅力も増して感じたのでレビューします。
高校生だった2人、1人はずっと片思い、もう1人はそれに気づいて問いただします。
想いが伝わった後、なんと、2人はセックスすることになります。
驚きの、しかし切なさを感じる始まりでした。
片や社会人となり、片や大学生となります。
無骨な攻め、藤田武の頑張った告白、繋ぐ言葉がひとつひとつ素敵で萌えます。
初デートの日に高熱を出してしまう受け、林直和、いろんなことに自信がなくて、考えて迷っておろおろしてしまうところがかわいいです。
2人のやりとりが、すごく青春!という感じできゅんきゅんします。
出てくるお友達もみんないい子たちで、すごく青春を感じます。
キスシーンですごく素敵だったのは、それぞれからのマスク越しのキスのあと、マスクなしでキスをする、計3回のやさしくて甘いキスです。
親との関係、名前呼びのきっかけ、ゆっくり優しく穏やかに関係が深まっていく様に浸り、萌えました。