ボタンを押すと即立ち読みできます!
溺愛する勇者×誤解から嫌われる平凡な幼馴染み
序盤、横恋慕してくる王女のエピソードなどを読んでいると、何となくこの先はこういう展開だろうなーみたいな憶測を持ってました。
BL小説を読み込んでいる人ほど、そういう憶測を持ってしまうのではないかと思うのですが、この作品は見事に展開を裏切り続けてくれました。
例えば、
・攻ジオが王女を完膚なきまでにフッたけど、きっと王女は諦めないんでしょ?後々何か仕掛けてくるんでしょ?
・受レイルは自己犠牲の塊みたいな性格だから、自分の気持ちにもジオの気持ちにも鈍感で、二人の恋は中々進展しないんでしょ?
・初めて自由に生きる選択肢を得たレイルは、これまで出来なかったことを優先したりするんじゃ…満足行くまでそれをしてから、ジオと身を固めるんじゃ…。
こういうBL小説鉄板みたいな予想を持ってしまったのですが、全部ことごとく完全に裏切られました。
全然違う展開だった。
あとこれもすごく強く予想してたんですけど「レイルはきっと、Hの時、淡白に違いない」と。
淡白というか、ジオに流されて終始照れながら恥ずかしがりながら終わる…みたいなの予想してたんです。
でも実際のレイルは…はい、甘えん坊のえ○ちな男の子でした。
ジオに素直に甘えまくるのね…。
ジオに気持ち良くしてもらうことは大好きなのね…。
そしてジオがまた……甘ーい!!!(っ'ヮ'c)
だってレイルを追い出した王女に「胸糞悪いガキ」と面と向かって罵り、王女との結婚を「苦役」とまで言うんですよ!?
そんな人が、レイルには優しく微笑んで「可愛い」と言いまくるんですよ。
たまらんわい!( ˃ ⌑︎ ˂ )←
溺愛攻大好きで、特に受に対して「可愛い」と言葉にする攻がツボなんですけど、ジオよ……君ほど「可愛い」と言う回数が多い攻も珍しいぞ…。
ദ്ദി 'ω' )グッ
そりゃそこまで言われまくってたら、ジオが言う「可愛い」や「綺麗だ」を、レイルが「好きだ」と言われてると変換するのも無理ないよねぇ。
というかジオって、口は悪いしぶっきらぼうだけど、レイルに気持ちを告げてからはめちゃくちゃ優しいスパダリなんですよ。
そもそもレイルに思いを告げず、そばにいられたらいいと我慢していたのだって、レイルのため。
孤児院をきりもりして、自分のことは二の次で十分に食事も取らず、寝る時間も満足に確保出来ず。
そんな生活をずっと続けているレイルに、これ以上負担をかけようとは思わないと。
ものすごく深い愛なんです。
序盤の攻と受のキャラクター描写からは想像出来ないほど甘々なイチャイチャシーンがたくさんありました。
ちょっとこれは…サブタイトルででも「溺愛」って入れた方が読者の目に留まったのでは…くらいに溺愛甘々な作品でした。
一つだけちょっと気になる点を挙げさせてもらうなら、行間でわかるようなことを、モブキャラが台詞として言っちゃう…みたいなシーンが何回かあり、それが不要だなぁと思いました。
「勇者さんの亭主面がすごい」とか「元勇者一行の本気過ぎる火遊び」みたいなことをモブキャラが呟くシーンがあり、その度に、うん…言わなくてもわかるよ…みたいな気持ちになりました。
むしろジオがレイルの亭主面をしてることは、モブキャラの台詞ではなく、ジオの行動だけで読者に伝えてほしい。
何かいきなりモブキャラが場面説明するように不自然な台詞を言うので、その度にせっかく物語に浸っていても現実に引き戻されました。
決して面白くない訳ではありませんが、両片思いの焦れったさを期待していた自分としては少し違ったなー…と言う印象に。
魔王討伐後の世界。
勇者の婚約者である王女から、手切れ金を渡された勇者の幼馴染み(所謂モブキャラ)が、書き置きだけを残して旅に出る……
が、実際には王女の勝手な妄想で婚約なんかしてないし、何なら勇者は一途に主人公のことを想い続けていて、旅に出た主人公を追いかける…と言う、見事な〝すれ違い展開〟にワクワクが止まらず一気読み!
序盤はめちゃくちゃ好みで「こりゃ、文句なしに神だな!!!」と思っていたのですが、勇者との再会が思ったよりもアッサリしていて、両片思いの焦れったい攻防戦が続くのかと思いきや、意外とすんなり両思いに…
主人公は攻めの事を「大切な幼馴染みで兄弟」と言っていたのに、いつ恋心を自覚したんだろ?
王女との婚約の噂も「良かったねー」と祝福して嫉妬心等も無かっただけに、主人公の心の変化が分かり辛くて「あれ?」となりました。
また、コロコロ視点が変わる文章に慣れなくて大苦戦
とは言え、冷たい態度をとりつつも、受けを一途に想い続ける攻めの不器用さにキュンとして、そんな攻めに「嫌われている」と勘違いしつつも、攻めとの思い出を支えに1人で生きていこうとする受けの健気さも良く、思わず応援したくなる2人でした◎
ピッコマで試し読みをして、もう猛烈に続きが読みたくなり、あっという間に本を購入!
もう素晴らしい作家様に出会え、こんな幸福はございませぬ!!
もぉね、もぉねぇーーー、痒いところに手が届く!
読んでてワクワク♡ドキドキ♡ニヤニヤが止まらないっ!!!
本も単行本より大きかったので、これも嬉しい♡
読み易いし、イラストも大きな画面で見られてヨダレものであります!
そして国1番の勇者であり、めちゃくちゃかっこいい攻めが、受けの事を好きで好きで愛し抜くその姿勢に感涙(´இωஇ`)♡
まさか自分が愛されてるなんてまるで思ってもいないーだって普通の男性だし。(だから気付きもしなかった)受けも、コレまた良い!
勇者の行動を誤解し、受けを排除しようとする勇者の仲間達や、王太子、勇者に惚れて我が物にしようとする王女、読み出しのこの絡みがコレまた絶品!!。獣人の一言で全てが覆えされる場面が何度読んでも面白くて、ヤバいくらいでした。ハイ、ホント何度も何度読み返してしまった 笑。
でもここ迄まではホンの序章!
この後も面白い!面白い!!
良くある「クールな攻めが何考えてんだかサッパリわからん」が無いのよー!!
どうにか受けを傷付ける事無く、一生涯をかけて守って行こうとする攻めのまぁ健気なこと♡
でも皆にバレちゃったから、もう遠慮なくグイグイと行くあたりも良いし、受けが間違って媚薬を飲んでしまい、どうしようも無く乱れても、そこをつくこと無く物凄い精神力で自分を抑え、ひたすら受けに尽くす所も、(読んでてこっちが欲求不満になりそー 笑)愛が深いっっっ。
そしてちょっとした誤解で、受けも攻めを愛していたと自覚し、晴れて二人が結ばれるのももう拍手拍手
(゚∀゚ノノ"♡パチパチパチ♡
おめでとー!!と声を限りに叫んじゃうよ ♡
本当に素敵な先生に巡り会えました!
またこの物語を盛り上げてくださった素敵なイラストの白崎小夜先生、まだ感動がおさまりません!!
またまた追っ掛けする先生が増えましたが、シアワセなんだなぁ~~~(*˘︶˘*).。.:*♡
ありがとうございました♡♡♡
健気すぎる攻めと鈍感で頑張り屋な幼馴染の孤児院院長
既に詳しくレビューされているので、詳しくは他の方のレビューを参考にしていただいて、ちょっとだけ。
勇者としての武功を挙げ凱旋してきた幼馴染ジオ(攻め)に寄生しているとジオの仲間たちに思われてきた孤児院院長のレイル(受け)。
何度もジオを自由にしてやれとアドバイスされ、とうとうジオと結婚すると噂の王女から手切金を渡され旅に出ることを強要されたレイルは、その言葉に従い、初めて自由を得ます。
それを知ったジオは烈火の如く怒り狂い…
話は普通なら中盤あたりに出てくる当て馬に程よく追い出されるところから始まります。
激怒するジオに対して仲間達は自分たちの考えを訴えますが、それに対してジオの明かされることになかった恋情と気遣いに驚かされます。
報われなくてもいいレイルの負担を少しでも減らせれば、というジオの気持ちとレイルの置かれている立場に驚き、何も知らないで必死に子供たちを守っているレイルを傷つけたことを悔いる仲間達は本当はとてもいい人たち。
一言レイルに謝りたいと皆でレイルを迎えに行くことにするのです。
ジオの献身にはもう感動しました
レイルは一人での孤児院の経営により心身ともに疲弊していて子供たちを健康に育むことに精一杯でジオの気持ちに気づくことはありません。
ジオも気がつかれないように気をつけていて、二人の恋人でもない家族でもない、同士のような関係がとてもいいです。
本編最後の孤児院の一番の年長の片腕的存在のウィリー視点の独白で泣きそうになりました。
子供たちことでいっぱいいっぱいのレイルに自分の心配をさせたくなくて一生懸命言葉を尽くして勇者の仕事に危険はないというジオの献身を、幸せになった二人をずっと間近で見守ってきた様子がとてもよかったです。
あと、何度か出てくる誓句、これがとても心に沁みます。特に最後の「火神サラシネを抱く兄弟たちへ、変わらぬ愛を注ぎます」と言うところが好きです。
二人の手紙の最後に必ず書いてあることに、そして何かあった時にいつもそれを読んで心慰められることに泣きたくなるほど切なくなりました。
とても素晴らしい話だったのですが、一つ難点を言うとすればタイトルで絶対損してると思います。軽めの話と思っていたらずっと重くて深い話で嬉しい誤算でしたが、タイトルで敬遠する人がいるのではと思うのです。
もったいないなー。
