SS付き電子限定版
川琴ゆい華先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
擦れ違い 4
甘さ 3
エロ 2
な感じだと思います。
キャビンアテンダントの恒生さん×編集者の奏さんのカプです。
癒しを求めて訪れたゲイバーで、好みのイケメン、恒生さんと出会った編集者の奏さん。最高の夜が訪れると思っていたが、ガンガンに腰を振るだけのヘタクソで、もう会うことはないだろうと思っていた。しかし、取材で密着するキャビンアテンダントが恒生さんだったことを知り…。
タイトルに王子とか深海魚とか書いていて、パッと見、人魚モチーフだったり外国物やファンタジー物と思うかもしれませんが、そうではなく、身体の相性は悪いが、人としての相性は良い日本人2人のお話です。因みにへたくそとは、絡みでのことです。
2人共、時間が変則的な仕事をしているので、擦れ違いが多いですね。他にも、恋人同士になってから、奏さんが恒生さんの為に色々と頑張るのだけど、それがことごとく恒生さんの不安を煽ってしまって…行動にも気持ちにも擦れ違いがあり、ちょっと焦ったさがあるかもしれません。
でも、奏さんの主義として身体の相性は重要だけど、それを曲げてでも恒生さんの人となりに徐々に惹かれていく心理描写が丁寧に書かれていたり、奏さんを気遣ったり、真摯な言動をする恒生さんの想いが甘くて、最初こそ最悪な夜だったが何だかんだラブラブになる2人の甘さを是非とも読んでほしいです。
BLにおける攻めといえば、何がとは言いませんがちょっと立派なものをお持ちで、初回から受けを気持ち良くさせてしまう謎の能力を持っている…なんてイメージが強くないですか?
こちらの作品はそんな攻めあるある像に一石を投じる、ずばり「えっちが下手な攻め」が登場するんですよ。
顔良し性格良しの年下攻め。ただしセックスが下手。
自分本位に動いてしまって受けから本気で叱られてしまう、BL界にはあまりいなかったタイプです。
これはどんなお話になっていくんだ?と、掴みはすごく良かった。
川琴先生の書かれるお話は大好きなんです。
でも、ちょっと今回はあまり萌えられず、お仕事描写的にもいまいち盛り上がらないまま読み終え今に至ります。
「へたくそ」を期待して読んでしまったものですから、あっさりとへたくそっぷりがなくなり、もうちょっとへたくそなのも読みたかったなあと思っていると、気付けば恋愛面もサクッとくっついてしまう。
嫌な展開はないお話なんです。誤解をしたり、嫉妬をしてしまったりと焦ったい部分もある。
しかしながら、かと言ってすごく刺さったか?というと好みとは違ったかな。
受けが終始女性的なものの考え方の人だったことと、仕事第1な人には見えなかったのが残念。
1番残念だったのはやはり、合間合間でへたくそへたくそと繰り返すわりに、すぐに受けが痛がるほどの下手くそっぷりではなくなるのがすごく気になりました。もっと下手でも…良かったんだよ…
攻めの方が年下らしい可愛気があって好みだったかもしれません。
糖度は高くて良かったのですが。刺さらずでした。
出落ちがすごい!!
超絶モテそうなイメンなのにHが下手くそ!
期待MAXの出会いから最悪な一夜…
そこから人となり知って好きになり深め合う!
手取り足取りえちちを教えてあげるって最高ですね!!
これまた甘え上手な攻めでよちよちわしゃわしゃしたくなる可愛さ~~~
お互い恋愛下手すぎるから、頑張り合わないでいようってとこも、でも好きだから頑張っちゃうとこも、不安になっちゃうのも良い。必死なワンコの可愛さったらないですね!
へたくそを引きずりすぎなのは笑ってしまいます。
奮闘してはしょげて、しまいには鍛え上げられたインナーマッスルに陥落するのが可愛すぎてしんどい……
年上受けからの『おいで』威力も個人的に大好きな挿入部に指を添えるシーンもあり、さらにさらに、孔に触れて観察する大おまけ付。ニッチな性癖もりもりでした!!
愛されてる~~~って感じのえっちに満たされました!!!!
好きだから努力しようって頑張る姿も好感もてました!!!
いやぁ、この着眼点、萌えました。
ただ突っ込んでガンガン攻めるへたくそな奴。
経験はあるけど、仕事が優先で恋愛は今ひとつなゲイの奏。
男性CAとして黒一点の職場で頑張る攻めの恒生。
お互いにいい感じでやっちゃったんだけど、なんと恒生はド下手くそ(笑)相手を無視したSEXに奏は恒生を置き去りにして立ち去る。
ところが、仕事で再開してしまい…そこから彼らの恋が始まります。
純粋な気持ちをちゃんと伝えながら進んでいく恋愛ストーリーは、読んでいてほっこりするお話でした。仕事から離れてだらけてゴロゴロしている姿を深海魚ってなぞらえるのは、すごいなって。私も休日は深海魚!(笑)
ちょっぴり恒生が嫉妬する所もありますが、そりゃあれだけ変化したら浮気を疑われるでしょう〜でもちゃんと話をしようとする奏ってえらい。そういうところはしっかりしているよね。お互いにすれ違いの生活だから、少しでも時間が共有できるように一緒に住もうっていうのもいいな。
恒生が、下手を脱出したのがどこか?がちょっとわかんなかったかな。
単純に、急ぎ過ぎてただけだったのか。そうだとしたら奏もあそこまで下手って言い切るのも可哀想だったかも。まぁ、恒生自身もゲイビで勉強したってことか。
ただ、これからもっと二人の仕事は大変になるだろうから、お互いに理解しあってバランスとりながらずっと仲良くやっていって欲しいなと思います♪
ドヨーンと落ち込む作品の後に読んだコメディ。
面白かった、他にない組み合わせのBLだと思う。
日高恒生:
外観最高の美男、男性が希少な職場。アレが物凄く下手くそなノンケ。
柚木野奏:
年上、ゲイ、辛辣な言葉の会話、仕事優先の自分勝手、恋愛が長続きしない交際下手。
「深海で泥まみれのメンダコ」で、平素は衣服に頓着せず、深海魚のように潜んで他人に構われたくないマイウエイ。
前半は、恒生のヘタクソについて。
最悪な一晩の後、もう二度と会わないと思っていたのに、仕事で再会してしまった。
奏は、自分の恋愛下手を棚に上げて、攻めの技術的な欠点を挙げ攫う。
でも、攻は先天的に尽くしたいM気質、下手下手下手と刺されても、奏に逆に執着する。
後半は、奏のヘタクソについて。
なんだかんだと言っても、一途な恒生に奏は惹かれている。
大好きなのに、奏の言葉足らずで上手くいかないすれ違い。
年下彼氏に飽きられないよう、料理を勉強、ストレッチ、お肌やヘアのお手入れを始める。
破れ鍋に綴蓋のカップル
ハピエン。