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ラブストーリーとして最高レベル。楽しませてもらいました。2人共好きな仕事を頑張る20代後半の男性っていうのは共通してるけど、性格は真逆。攻めの真嗣は28歳スタイリストでSNSのインフルエンサーでもある。社交的でポジティブでコミュ力の高いタイプ。受けの蒼央は27歳のスーツの仕立屋(タイユール)兼店長。フランスで6年も修行して実績があるのに、仕事以外での自己評価が低すぎてネガティブでコミュ症気味の性格。でも仕事の時はシャンとしている美形。
2人はお互いにスポーツクラブで好印象を持っていて言葉を交わさなくても存在は意識していた。ゲイの真嗣はターバンでおでこ丸出しでも好みの美形で人を寄せ付けない頑なな雰囲気の蒼央を「雛鳥さん」と呼んで密かに愛でていた。蒼央の方でも真嗣のスタイルや顔が好みのど真ん中でチラチラ盗み見ていたけどそれは恋愛ではなくアイドルを見ている感覚で…そんな2人が蒼央の店で運命的に出会います。
2人が自己紹介し合ってからスポクラで再会するシーンが最高に面白いです。蒼央が真嗣に面と向かって「顔も身体もセンスも最高」とべた褒めし、コミュ力高いはずの真嗣もあたふたします。それで恋愛的な意味ではないっていうんだから天然小悪魔です。
前途多難な2人の恋愛が成就するまでもしてからも私の萌えメーターが振り切れまくっていました。蒼央の天然殺し文句はベッドの中でも発動されるので真嗣は嬉しい悲鳴を上げっぱなしです。2人のキャラが立っててお仕事描写も丁寧で興味深く、ストーリーもえっちシーンも良いので甘々好きの方には超おすすめです。でろ甘です。
雑誌掲載時からとても好きだなー、と思っていたので文庫化を心待ちにしていました。
スタイリストでありインフルエンサーの攻め様と仕立て屋(タイユール)である受け様の、両視点ですすむお話です。
受け様である綿辺はフレンチスタイルのスーツのタイユールって事で、フレンチスタイルのスーツのお話、なるほどー、と勉強になりました。
スーツにもいろいろスタイルがあるのね。
確かに自分の体に合うスーツ姿ってそれだけでカッコよくて男ぶりが上がりそう。
スーツ馬鹿の綿辺は、スポーツクラブで見かける吉成のことを、スーツが似合う自分好みの人だなー、密かに眺めていて。
一方で攻め様である吉成も、スポーツクラブで見かける綿辺のことを、密かに゛雛鳥さん゛と呼んでときめいていて。
仕事上で知り合いになって、改めてスポーツクラブで会った時、帰り際に話す2人のやりとりがめっちゃかわいくて、吉成視点だったので、吉成と一緒に綿辺さんってばかわいいじゃないかーっときゅんきゅんしちゃいました。
名前も知らずたまに見かけるだけの存在の時から、相手のことをいいなー、と眺めていたのが、知り合ってみたら、ますます好みでいいなーって思うようになった2人。
お互いに相手のことを「かっこいい」「かわいい」「「好みだー」」と内心思いまくっていて、ちょいちょいそれがダダ漏れちゃってるのが、とってもかわいくてきゅんがあふれてしまいました。
相手の一挙手一動に浮かれたり、沈んだり。
あぁ、恋し始めってこんな感じだな、とにまにましつつ2人を応援してました。
書き下ろしでは、お付き合いし始めほやほやの2人。
ちょっとした言い合いのあと、恋愛偏差値の低い綿辺が逃走しようとしたところ、吉成が「すれ違ったままかえらないで」と訴えるのが、めっちゃかっこよくてやられました。
きっとこれからも、何かすれ違いがあったとしても、ちゃんと話し合って2人のペースで2人の関係を築いていけるんだろうな、と思わせてくれる2人で、とってもかわいく楽しかったです。
初読みの作家さまです。
インフルエンサーなスタイリストと人見知りな仕立屋という組み合わせに惹かれて購入。
な、なんて可愛らしい作品なのでしょうか…
可愛いというレビューしか書けない自信があります。
最初から最後までたっぷりと楽しませて頂きました…!
同じスポーツジムで見かけていた名も知らぬ相手へとお互いに好意を持っていた2人が、これまた偶然仕事で会う事になり、そこから交流が生まれ…というお話です。
あらすじは他のレビュアーさまが詳しく書かれているので割愛致します。
社交的な真嗣とかなり内向的な蒼央という、性格が真逆な2人の両視点で描かれている今作。
ころころと視点が変わるのですが、どちらも相手に対して「可愛い」「好き」「かっこいい」「愛おしい」「素敵」という気持ちが溢れ出ているのがとても微笑ましく、「君たちは絶対に上手くいくよ…早くくっつくんだ…」と、2羽の雛鳥を見ているような気持ちで読みました(笑)
相手の仕事や性格に対してリスペクトの気持ちが溢れているのもポイントが高かったです!
この2人、お互いに好意を持っているものの、真嗣は「恋愛としての好き」蒼央は「(仕立屋視点で)理想的なスタイルと顔が好き」という見事な好意のすれ違いっぷり。
BL作品のカップルがくっつくまでのすれ違いといえば切ないがつきものだと思っていましたが…
いやいや、すれ違いすらも可愛すぎる…なんですかこの2人は……??
蒼央はあまり人とのコミュニケーションが得意ではなく、大好きなスーツの話や仕事関係の事になると雄弁になるものの、仕事モードを脱するとポツポツとしか喋ることが出来なくなってしまうのですが、その分心の声はよく喋る!(笑)
そして行動も発言も素直すぎてやや天然気味。
しかしお仕事は真面目に真摯に取り組む職人肌。
この、仕事となるとビシッと切り替わるギャップもたまりませんね。
仕立をするシーンはとにかくかっこいいです。
真嗣もいつも通りの社交的な態度で蒼央にアプローチをかけるものの、突然心のシャッターをガラガラと閉められてしまって戸惑ったり、予想外のどストレート超速球な素直発言にきゅん…としてしまったり、なかなか思うようにいかずもだもだとしながらも夢中になっていく様子が可愛らしかったです。
蒼央が言葉が足りず上手く伝えられていない…と感じた事も汲み取って話したり、大事にし過ぎるあまりに先へと進めず若干ヘタレ気味になってしまったり、とにかく受けに対して終始本当に優しく細かな気遣いが出来る良い攻めでした。
ベッドシーンでの柔らかめの甘い言葉責めもツボでした!
250Pの「あらら、そう?」からの蒼央を甘やかすようなやり取りがとても良かった。
この2人はこのままお互いを尊敬し合いながら、ずっとベタベタに甘い幸せなカップルで居て欲しい…!
今作は受け攻め両視点で描かれておりますが、蒼央が可愛すぎてどうしても攻めと同じ気持ちで読んでしまいました。
恋愛面でも駆け引きなんてものは出来るはずもなく、思ったこと・して欲しいことをそのまま真っ直ぐに伝える受け…
ベッドシーンでのあまりの素直さに真嗣と同じく「ふーーっ…」となってしまいます。
仕事モードの職人っぷりとのギャップ…こんなの攻めじゃなくても萌えますよ……
可愛いだけじゃなくてかっこいいんです…
久しぶりに読中・読後どちらでも「萌えた…」と感じたお話でした。
くっつく前もくっついてからもとにかく甘々で幸せな2人なので、可愛くて読んでいて癒されたり幸せになれるお話が読みたい!という方へ特におすすめの作品です!
ただただ可愛い2人のすれ違いっぷりをちょっと覗いてみませんか?
蒼央のフランス風スーツの仕立屋という、普段あまり聞き慣れないお仕事についての描写も細やかに描かれていて、お仕事BLとしても非常に楽しめます!
スタイリッシュでクールな印象の表紙から予想してなかった甘々、でもしっかりお仕事BLでした。
スーツを仕立てる行為(主に採寸)の官能みを再認識しました。そもそもスーツフェチなので、タイユールのお仕事周りの描写にウハウハしてしまいました。かっちりしたスーツほど色気を感じる!!密かに積んできた妄想が言語化されているような作品で楽しかったです。
コミュ障の受と社交的な攻、出会ってすぐ攻がグイグイいきます。でもこのグイグイには理由があって…のスポクラのエピは丁寧な仕立てだなと思いました。対人関係に慎重で心のシャッター重めな受なのですが、なぜそういう人なのか、読みながら理解できる自然な流れがよかったです。攻があまりにしれっと”好き”を伝えるのですが、これ受視点だけだったらちょっと本気度疑わしい行為に見えるのですが、両視点でそれぞれの状況がわかる分、受の心のシャッターにじれったさをおぼえて萌えました。
書き下ろし、お付き合いをはじめたものの、お互いへの遠慮とか過剰な配慮で距離ができそうなところで、きちんと話し合いをするという描写が尊くて好きでした。”周囲への理解に時間をかけるのは後でいいし”という攻の性癖に対しての考え方がスマートでかっこいい!と思いました。互いの仕事をリスペクトしながら、仕事優先の多忙な時間をやりくりして恋人との関係を大切に育てていこうとする2人の姿勢がとーても素敵でした。
最終的にはバカップル誕生なのですが、頭の中が”はちみつのマリナード”のようになる、快楽に素直な受の可愛いエロいにニヤけます(普段とのギャップ!)。仕事一筋だった受が、一生懸命恋をして、慣れないエロに積極的で、しかもMっ気があるところも高ポイントでした。(寝落ちした自分に落ち込んでググるとか可愛すぎ。)さらに、見多先生のイラストが最っ高!でしたので、内容とイラストとの総合評価で神とさせていただきました。
大人のジレジレラブであり、「恋する気持ち」と言うものを、甘く可愛く時にほろ苦く、とても丁寧に綴った作品になります。
人見知りですぐに逃げ腰になっちゃう受けにも、そんな彼を逃がすまいと懸命な攻めにも、終始ニヤニヤさせてもらいましたよ。
時に大人の方が、ずっと純情で可愛い恋をしてたりするんですよね。
ところで、個人的に川琴先生の作品が大好きでして、いつも楽しみにしてるんですよね。
が、今回は特に好みの作品で、ひたすら萌え転がっちゃいました。
川琴先生と言うと、どこか詩的と言うか、キレイな文章が魅力だと思うんですけど。
で、その持ち味がとても生きた作品なんですよね。
とにかく印象的で心に響く文章が多く、もうひたすらキュンキュンしどおしでした。
いや、恋する気持ちって、何にも代えがたい尊いものだよなぁ。
内容ですが、スタイリストでインフルエンサーでもある真嗣×フランス帰りのタイユール(仕立て屋)・蒼央による、お仕事BLであり大人のジレジレラブです。
フランスで仕立て屋として修行した後、スカウトされて日本でタイユールとして働き始めた蒼央。
取材で店を訪れたスタイリスト・真嗣が、実は仕立て屋として理想的な素材だったんですね。
そんな彼から、「俺の事が好きだよね?」と口説かれー・・・と言うものです。
まずこちら、蒼央ですが、実はかなりの引っ込み思案で口下手だったりします。
で、仕事バカと言うか、とにかく職業病が酷いと言うか。
運命的に出会ったタイユールと言う仕事に憧れ、フランスでの七年にも及ぶ修行を経て、夢を叶えた努力家なんですよね。
で、そんな彼のお相手となるのが、人気スタイリストでインフルエンサーでもある真嗣。
人当たりが良く器用で何でもこなしちゃう、爽やかイケメンになります。
こちら、この二人の親しくなるキッカケと言うのが面白くてですね。
口下手な蒼央が「(仕立て屋として)とても好みでついつい目が行ってしまう」と本人に語るんですね。
で、その言葉を聞き、「好みど真ん中の人から好みだと言われてしまった!」的に、恋愛的な好意を持たれてるんだと浮かれる真嗣。
そう、完全に勘違いした攻めが、受けも俺を好きなんじゃね?とドギマギしてる描写が楽しくて仕方ないんですね。
いや、いくつになっても男ってバカねって感じの、浮かれっぷりなのです。
またこれ楽しいのが、主役二人の両視点で進む所。
読者は当然二人のズレに気付いている為、「(好みの素材に会えて)舞い上がって変な事を言っちゃった!」みたいな蒼央の内心だったり、「こんなに情熱的なセリフを言うなんて、上品な顔して実は恋愛方面に奔放な人なのか?」みたいな真嗣のニヤケっぷりに、それこそニヤニヤしちゃうんですよ。
と、ここまでは攻めの浮かれたアホ面に笑わせてもらい、ここからはひたすら甘酸っぱく可愛い恋模様にキュンキュンさせてもらう感じでしょうか。
親睦会も兼ねた飲み会で泥酔し、真嗣のマンションに泊めてもらった蒼央。
自身を好きなんだと思い込んだ真嗣からキスされた事をキッカケに、互いの勘違いに気付くんですね。
で、それは真嗣の勘違いで恋愛対象としての好意では無いと告げ・・・と言う流れです。
えーと、これ、作者さんも書かれてますが、真嗣と言うのは大変「しなやかで親和性が高い」です。
要は、打たれ強い!
へこたれる事なく、ここから口説きにかかるんですね。
で、そんな真嗣からグイグイこられ、また上手い事言いくるめられ、「本当は好きなのかも」と意識し始める蒼央。
ここに、ちょっとしたスレ違いなんかも経て、二人が結ばれるまでが丁寧に綴られって感じになります。
これ、前半の二人のズレも相当面白いですが、後半のジレジレの恋愛模様もめちゃくちゃ面白いです。
恋するって、あたたかくて幸せなだけでは無く、嫉妬したりささいな事で不安になったりと、切なかったり辛い部分も多いですよね。
ふわふわと宙に舞うような幸福感を持ったり、逆に大好きなハズの仕事に集中出来なくて、自己嫌悪に陥ったり・・・。
そんな今まさに「恋してる人間」の心情が丁寧に綴られ、読者も大いに共感してしまう。
いやもう、超キュンキュンですよ。
この二人、なんて可愛い恋愛をしてるんだ!てなもんですよ。
と、スレ違いなんかも乗り越えつつ、二人が結ばれるまでが雑誌掲載作で表題作になります。
ここから、書き下ろしで結ばれた二人のその後ー「恋を知った仕立て屋」となります。
この書き下ろしですが、こちらは恋人同士だからこその新たな不安って感じでしょうか。
里帰りした蒼央ですが、家族や親戚に真嗣の事を言えなかった事を後ろめたく思うんですね。
また、二人でパーティーに出掛けると、真嗣が自身の事を「恋人ではない」と否定した事に傷付き・・・と言うものです。
この二人、実はゲイ×ノンケなんですよね。
真嗣の方はある程度割り切ってますが、まだ男と付き合い始めて間がない蒼央は、なかなかそこまで割りきれない。
そんな彼の葛藤がメインとなるお話でしょうか
若干、蒼央がグルグル悩みすぎて鬱陶しかったりもしますが、とりあえず真嗣の愛が揺るぎないのでご安心を。
まぁ、雨降って地固まるって感じで、更にラブラブ度を増した二人にニヤニヤさせて貰えます。
この二人、こうやって時々スレ違いながらも、ずっと愛し合って一緒に居そうだなぁ。
なんだかとっても心が和むカップルですよ。
最後になっちゃいましたが、仕事中の蒼央がとってもストイックなのに、どこか色っぽいです。
そもそも仕立て屋自体が、なんか硬質な色気があるイメージなんですよね。
ところで、テーラーじゃなくタイユールって珍しいですよね。
タイユール自体、初めて知りましたよ。