恋におちた仕立屋(タイユール)

koi ni ochita Taiyure

恋におちた仕立屋(タイユール)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×210
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

64

レビュー数
5
得点
91
評価数
23
平均
4 / 5
神率
39.1%
著者
川琴ゆい華 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
見多ほむろ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403524912

あらすじ

男の全身でまず目が行くのは胸ーーそんな仕立屋の性を持つ蒼央が、 顔も体も全部が好みの真嗣から「俺のこと好きだよね?」と囁かれて……? 

表題作恋におちた仕立屋(タイユール)

吉成真嗣、イルフルエンサー、スタイリスト、28
綿辺蒼央、フルオーダースーツ専門店の仕立屋、27

その他の収録作品

  • 恋を知った仕立て屋
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数5

かわいいじゃないか、タイユール。

 雑誌掲載時からとても好きだなー、と思っていたので文庫化を心待ちにしていました。
スタイリストでありインフルエンサーの攻め様と仕立て屋(タイユール)である受け様の、両視点ですすむお話です。

 受け様である綿辺はフレンチスタイルのスーツのタイユールって事で、フレンチスタイルのスーツのお話、なるほどー、と勉強になりました。
スーツにもいろいろスタイルがあるのね。
確かに自分の体に合うスーツ姿ってそれだけでカッコよくて男ぶりが上がりそう。
スーツ馬鹿の綿辺は、スポーツクラブで見かける吉成のことを、スーツが似合う自分好みの人だなー、密かに眺めていて。

 一方で攻め様である吉成も、スポーツクラブで見かける綿辺のことを、密かに゛雛鳥さん゛と呼んでときめいていて。
仕事上で知り合いになって、改めてスポーツクラブで会った時、帰り際に話す2人のやりとりがめっちゃかわいくて、吉成視点だったので、吉成と一緒に綿辺さんってばかわいいじゃないかーっときゅんきゅんしちゃいました。


 名前も知らずたまに見かけるだけの存在の時から、相手のことをいいなー、と眺めていたのが、知り合ってみたら、ますます好みでいいなーって思うようになった2人。
お互いに相手のことを「かっこいい」「かわいい」「「好みだー」」と内心思いまくっていて、ちょいちょいそれがダダ漏れちゃってるのが、とってもかわいくてきゅんがあふれてしまいました。
相手の一挙手一動に浮かれたり、沈んだり。
あぁ、恋し始めってこんな感じだな、とにまにましつつ2人を応援してました。


 書き下ろしでは、お付き合いし始めほやほやの2人。
ちょっとした言い合いのあと、恋愛偏差値の低い綿辺が逃走しようとしたところ、吉成が「すれ違ったままかえらないで」と訴えるのが、めっちゃかっこよくてやられました。
 
 きっとこれからも、何かすれ違いがあったとしても、ちゃんと話し合って2人のペースで2人の関係を築いていけるんだろうな、と思わせてくれる2人で、とってもかわいく楽しかったです。


 

2

"好き"にもいろいろあるのです

今回はSNSで注目のイルフルエンサーでもあるスタイリストと
フルオーダースーツ専門店を任されるタイユールのお話です。

受視点よりで受様の店の販促で関りを持った2人が恋を実らせるまでと
攻視点よりで恋人になった2人の後日談続編を収録。

受様はフレンチスタイルのフルオーダースーツ専門店の店長にして店で
ただ1人のタイユール(仕立て屋)です。

この専門店は主にセレクトショップを運営する企業が立ち上げた新規
事業であす。エグゼクティブディレクターがフランスで目を付けたのが
20才で渡仏して技術を磨いていた受様でした。

受様はカッター(型紙を起こし生地をカッティングする職人)でしたが、
新店のタイユール(採寸からカッティング、縫製のすべてにおいて最高
の技術を持つ職人)としてスカウトされ帰国したのです。

受様は引っ込み思案な上にマイペースで会話下手というコミュ障で、
プレオープン最終日な本日もスタッフとの何気ない会話にも四苦八苦
します。仕事であるスーツに関してなら際限なく語れるのですが、スタ
ッフと普通に会話できるまで3年くらいはかかりな雰囲気です。

プレオープン期間は雑誌やマスコミなどの取材が入り、事前に招待され
たファッション業界の人や事業主の関係者などがかわるがわる来店しま
す。本日も開店して間もなく1人のビジネスカジュアルに身を包んだ男性
客が来店しますが、その男性客は受様が見知っている人だったのです!!

彼は最近SNSでよく見かけるスタイリストで、インフルエンサーとして
名の知れた人物でした。彼は店の母体メーカーのジャケットと他メーカー
のアイテムを上手くコーディネイトしていて、受様は自分の仕立てたスリ
ーピーススーツを着せたいと思います。彼こそが今回の攻様です♪

受様は2ケ月前から会員制スポーツクラブに通い始め、そこで攻様を見かけ
ていました。受様は職業柄、周りの男性の身体を観察してしまうのですが、
その基準はスーツが似合いそうかどうか。攻様はトレーニングウェア姿でも
まさに受様にとって理想的な体形の持ち主だったのです。

改めて対面した攻様はすっきりした顔立ちで、身体がかっこよくて顔も良く
服のセンスもおしゃれと、受様にとって完璧な逸材でした。

攻様は月毎にスタイリングする企画ページの打合せを兼ねて来店でしたが、
サンプルのジャケットを試着した攻様が「初オーダーしたい」と呟くと
受様はついすごい勢いで反応してしまいます。実はそのサンプルは攻様を
モデルに仕立てた品でした。

攻様は「はじめてのオーダースーツ」なる企画も打診されていると言い、
話はあれよあれよという間に進みます。打合せからフィッテングまで受様
も顔出しでという企画に躊躇しますが、店の宣伝としては申し分ない話
です。

実は攻様もスポーツクラブで受様を見かけていたのです。不器用にジムに
励む受様を"雛鳥さん"と呼んで見守っていたため、企画をきっかけに受様
と親しくなりたいと距離を詰めていきます。

果たしてこんな2人の恋に行方とは!?

雑誌掲載作のタイトル作に続編短編を書き下ろしての文庫化になります。
スポーツクラブでお互いを意識していた2人が受様が任された新店開店に
て関りを持ったことから始まるラブコメディになります♪

2人は名前や職業などを知る前からお互い可愛いな、素敵なだなと思って
いるのですが、受様の店の開店に合わせた販促公報の一環で正式に知り
会います。

受様は体力と適度な体型維持を目的に通い始めたスポーツジムでも職業
気質を発揮してスーツの似合いそうな男性チェックをし、受様のお眼鏡に
叶ったのが攻様だったのです。但、受様の基準はあくまでスーツを着用
する「素材」として恋愛感情とは別ものだったのです。

対する攻様はもともとジムに通っていて、新たに通い始めた受様に目を止
めていました。受様はむさい男たちの多いクラブ内で浮くほど綺麗な顔立ち
であり、明らかに初心者なのにインストラクターからの助力も拒み、黙々と
1人でマシンをこなす姿が危なかしすぎて気になりまくりだったからです。

攻様用のスーツの制作過程でお互いを知っていく2人なのですが、受様は
スーツ体型に惹かれ、攻様は受様の人を寄せ付けない危なかしい姿に惹かれ
た為に、受様は攻様の恋に気づかず、攻様は受様の好意を恋情だと思い込む
のです。

お互いに惹かれ合っているのは間違いなくても、それぞれがイメージ先行的
&思い込み過多で対するために、お互いの真意が上手く伝わりません。でも
両片思いなのでハピエンに到達するまで安心して、2人がすれ違うジレジレ
感を堪能させて頂きました (^O^)v

人って見たいモノを見たいように見るし、1度思いこむと訂正とか修正って
なかなか難しいですよね。そんな人の習性を上手く利用して微妙にズレて
いく展開が面白かったです。

タイトル作は雑誌で読んでいたので、書き下ろしを楽しみにしていました。
まさかラブラブかと思いきや、なかなか一線を越えられない仲だったとは
ちょっとびっくりでしたが、攻様がヘタレ気味だったのがけっこうツボで
した♡

今回は両片思いなお話で月村奎さん『それは運命の恋だから』はいかがで
しょうか。こちらは受様がゲイ、攻様がノンケなカプになります。

1

恋に落ちた雛鳥さん

ラブストーリーとして最高レベル。楽しませてもらいました。2人共好きな仕事を頑張る20代後半の男性っていうのは共通してるけど、性格は真逆。攻めの真嗣は28歳スタイリストでSNSのインフルエンサーでもある。社交的でポジティブでコミュ力の高いタイプ。受けの蒼央は27歳のスーツの仕立屋(タイユール)兼店長。フランスで6年も修行して実績があるのに、仕事以外での自己評価が低すぎてネガティブでコミュ症気味の性格。でも仕事の時はシャンとしている美形。

2人はお互いにスポーツクラブで好印象を持っていて言葉を交わさなくても存在は意識していた。ゲイの真嗣はターバンでおでこ丸出しでも好みの美形で人を寄せ付けない頑なな雰囲気の蒼央を「雛鳥さん」と呼んで密かに愛でていた。蒼央の方でも真嗣のスタイルや顔が好みのど真ん中でチラチラ盗み見ていたけどそれは恋愛ではなくアイドルを見ている感覚で…そんな2人が蒼央の店で運命的に出会います。

2人が自己紹介し合ってからスポクラで再会するシーンが最高に面白いです。蒼央が真嗣に面と向かって「顔も身体もセンスも最高」とべた褒めし、コミュ力高いはずの真嗣もあたふたします。それで恋愛的な意味ではないっていうんだから天然小悪魔です。

前途多難な2人の恋愛が成就するまでもしてからも私の萌えメーターが振り切れまくっていました。蒼央の天然殺し文句はベッドの中でも発動されるので真嗣は嬉しい悲鳴を上げっぱなしです。2人のキャラが立っててお仕事描写も丁寧で興味深く、ストーリーもえっちシーンも良いので甘々好きの方には超おすすめです。でろ甘です。

3

仕立屋さんは芯が強い

なんだか表紙が可愛くて購入。雑誌でも読んでいたはずですが、書き下ろしでの受けがしっかりしたように感じられて良かったので萌2と萌の中間というところです。先生らしい、まったり甘めなお話で、「雑誌掲載分140pほど+書下ろし100p超+あとがき」です。

南青山、骨董通りで間もなくグランドオープンを迎える「タイユール・ヴェール・マラン」。人見知り気味な店長兼タイユール(仕立て屋)の綿辺蒼央(わたべ・あお)はある男の人を迎えて胸がドキドキ。スポーツクラブで時折見かける身体も顔も超好きな男性で、有名なスタイリストさんと判明。ファッション誌の企画で店を取り上げてくれるとのことで、彼は試着したスーツが気に入ったらしく、「フルオーダーしようかな」と言い出し・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの友人さん、受けのお店のスタッフ等々、色々出てきますが、ほぼ二人で進むお話という印象です。

**好きだったところ

攻めがイケメンさんで、受けを大切にしようと紳士に頑張る部分は良いですが、それよりも。

受けが本当にスーツ馬鹿で、めちゃくちゃ優秀なタイユールさんで、自分が美人さんってちっとも思ってなくて、邪魔だからと営業時間外だとちょんまげみたいに前髪をてきとーに縛ってしまって、がしがし手縫いしちゃうところが、最高に良かった!

駆け引きなんて全くできなくって、ぐるぐるしてるはずなのに急展開で好きですって自分からぶっちゃけてしまうわ、最後まで抱いてほしいからと自分で頑張ったりするわ、もう何なのこの人と鼻血気味。
受け視点で読むことが多いのですが、この本は攻めと一緒に「くそ可愛い・・・」と萌え転がる心地でした。

人間関係不器用ですがお仕事に真摯に取り組む可愛らしい仕立屋さんが気になる方はぜひぜひ!
こういう方にスーツ作ってもらうと、絶対着心地違う!とめちゃくちゃ思います。
スーツ作りたいーーーーー!

2

大人の恋は、純情で可愛い

大人のジレジレラブであり、「恋する気持ち」と言うものを、甘く可愛く時にほろ苦く、とても丁寧に綴った作品になります。
人見知りですぐに逃げ腰になっちゃう受けにも、そんな彼を逃がすまいと懸命な攻めにも、終始ニヤニヤさせてもらいましたよ。
時に大人の方が、ずっと純情で可愛い恋をしてたりするんですよね。

ところで、個人的に川琴先生の作品が大好きでして、いつも楽しみにしてるんですよね。
が、今回は特に好みの作品で、ひたすら萌え転がっちゃいました。
川琴先生と言うと、どこか詩的と言うか、キレイな文章が魅力だと思うんですけど。
で、その持ち味がとても生きた作品なんですよね。
とにかく印象的で心に響く文章が多く、もうひたすらキュンキュンしどおしでした。
いや、恋する気持ちって、何にも代えがたい尊いものだよなぁ。


内容ですが、スタイリストでインフルエンサーでもある真嗣×フランス帰りのタイユール(仕立て屋)・蒼央による、お仕事BLであり大人のジレジレラブです。

フランスで仕立て屋として修行した後、スカウトされて日本でタイユールとして働き始めた蒼央。
取材で店を訪れたスタイリスト・真嗣が、実は仕立て屋として理想的な素材だったんですね。
そんな彼から、「俺の事が好きだよね?」と口説かれー・・・と言うものです。

まずこちら、蒼央ですが、実はかなりの引っ込み思案で口下手だったりします。
で、仕事バカと言うか、とにかく職業病が酷いと言うか。
運命的に出会ったタイユールと言う仕事に憧れ、フランスでの七年にも及ぶ修行を経て、夢を叶えた努力家なんですよね。

で、そんな彼のお相手となるのが、人気スタイリストでインフルエンサーでもある真嗣。
人当たりが良く器用で何でもこなしちゃう、爽やかイケメンになります。

こちら、この二人の親しくなるキッカケと言うのが面白くてですね。
口下手な蒼央が「(仕立て屋として)とても好みでついつい目が行ってしまう」と本人に語るんですね。
で、その言葉を聞き、「好みど真ん中の人から好みだと言われてしまった!」的に、恋愛的な好意を持たれてるんだと浮かれる真嗣。
そう、完全に勘違いした攻めが、受けも俺を好きなんじゃね?とドギマギしてる描写が楽しくて仕方ないんですね。
いや、いくつになっても男ってバカねって感じの、浮かれっぷりなのです。

またこれ楽しいのが、主役二人の両視点で進む所。
読者は当然二人のズレに気付いている為、「(好みの素材に会えて)舞い上がって変な事を言っちゃった!」みたいな蒼央の内心だったり、「こんなに情熱的なセリフを言うなんて、上品な顔して実は恋愛方面に奔放な人なのか?」みたいな真嗣のニヤケっぷりに、それこそニヤニヤしちゃうんですよ。

と、ここまでは攻めの浮かれたアホ面に笑わせてもらい、ここからはひたすら甘酸っぱく可愛い恋模様にキュンキュンさせてもらう感じでしょうか。
親睦会も兼ねた飲み会で泥酔し、真嗣のマンションに泊めてもらった蒼央。
自身を好きなんだと思い込んだ真嗣からキスされた事をキッカケに、互いの勘違いに気付くんですね。
で、それは真嗣の勘違いで恋愛対象としての好意では無いと告げ・・・と言う流れです。

えーと、これ、作者さんも書かれてますが、真嗣と言うのは大変「しなやかで親和性が高い」です。
要は、打たれ強い!
へこたれる事なく、ここから口説きにかかるんですね。
で、そんな真嗣からグイグイこられ、また上手い事言いくるめられ、「本当は好きなのかも」と意識し始める蒼央。
ここに、ちょっとしたスレ違いなんかも経て、二人が結ばれるまでが丁寧に綴られって感じになります。

これ、前半の二人のズレも相当面白いですが、後半のジレジレの恋愛模様もめちゃくちゃ面白いです。
恋するって、あたたかくて幸せなだけでは無く、嫉妬したりささいな事で不安になったりと、切なかったり辛い部分も多いですよね。
ふわふわと宙に舞うような幸福感を持ったり、逆に大好きなハズの仕事に集中出来なくて、自己嫌悪に陥ったり・・・。
そんな今まさに「恋してる人間」の心情が丁寧に綴られ、読者も大いに共感してしまう。
いやもう、超キュンキュンですよ。
この二人、なんて可愛い恋愛をしてるんだ!てなもんですよ。

と、スレ違いなんかも乗り越えつつ、二人が結ばれるまでが雑誌掲載作で表題作になります。
ここから、書き下ろしで結ばれた二人のその後ー「恋を知った仕立て屋」となります。

この書き下ろしですが、こちらは恋人同士だからこその新たな不安って感じでしょうか。
里帰りした蒼央ですが、家族や親戚に真嗣の事を言えなかった事を後ろめたく思うんですね。
また、二人でパーティーに出掛けると、真嗣が自身の事を「恋人ではない」と否定した事に傷付き・・・と言うものです。

この二人、実はゲイ×ノンケなんですよね。
真嗣の方はある程度割り切ってますが、まだ男と付き合い始めて間がない蒼央は、なかなかそこまで割りきれない。
そんな彼の葛藤がメインとなるお話でしょうか

若干、蒼央がグルグル悩みすぎて鬱陶しかったりもしますが、とりあえず真嗣の愛が揺るぎないのでご安心を。
まぁ、雨降って地固まるって感じで、更にラブラブ度を増した二人にニヤニヤさせて貰えます。
この二人、こうやって時々スレ違いながらも、ずっと愛し合って一緒に居そうだなぁ。
なんだかとっても心が和むカップルですよ。

最後になっちゃいましたが、仕事中の蒼央がとってもストイックなのに、どこか色っぽいです。
そもそも仕立て屋自体が、なんか硬質な色気があるイメージなんですよね。
ところで、テーラーじゃなくタイユールって珍しいですよね。
タイユール自体、初めて知りましたよ。

9

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