わかる…? 司さんのここ、とろとろ――

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表題作ルームメイトの溺愛レッスン

遠藤春人
27歳,個人事務所を持つ美形デザイナー
眞城司
28歳,少女漫画編集者

その他の収録作品

  • Milk and Honey
  • Sweet Kitten
  • あとがき

あらすじ

ゲイで、恋に憶病な少女漫画編集者の司は、ひょんなことから憧れていた美形デザイナーの春人と同居を始める。
そんな二人は、漫画のネタ出しとして『少女漫画のいちゃいちゃ』を実践することに!
仕事のためとはいえ、料理上手で穏やかな彼にとろけるように甘やかされ、惹かれてしまう司。
過去の恋愛経験でノンケは絶対好きになっちゃダメだと思うのに、その気持ちは揺らいでいって…?

作品情報

作品名
ルームメイトの溺愛レッスン
著者
切江真琴 
イラスト
篠崎マイ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866570181
4

(48)

(15)

萌々

(24)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
195
評価数
48
平均
4 / 5
神率
31.3%

レビュー投稿数10

まさに溺愛

BLの王道を外さない展開と甘さが最高で
一つひとつの何気ないやり取りにもキュンがたっぷり、めちゃくちゃ萌えました…!

ひょんなことから始まる同居生活のなか、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる春人のアレコレには
わかりやすすぎるくらいの好意が表れているのに司はそれを恋愛のソレだと気付かず。
むしろ「なぜ気付かない…!?」みたいなツッコミもわきあがりつつ(笑)、その微妙なすれ違いというか食い違いに萌えがつまっていたなとしみじみ思いました。

がっつり恋愛脳じゃない司だからこそ、春人も惹かれたのでしょうね。
これまでの恋愛観を変えるような出会いになっていたのが伝わり、お話が進むほどに甘くなる空気感に悶えました…!

元カレの登場にはハラハラさせられましたが、結果的にふたりの関係が一歩前進するキッカケになっていて
抱えたモヤモヤも幸せに繋がっていくのがすごく良かったです。
かき回すような当て馬の登場もなく、ただただ甘くて幸せなお話に大満足でした。

1

少女漫画のヒロイン胸キュンとBLの融合?大成功!

スラスラ読めて楽しくキュンキュンしました。
少女漫画のヒロインとBLの融合?成功ですね。

んもう甘くて甘くて、なんか年下超イケメンがすっごく優しいんですけど…な展開で。
いきなりルームメイトになって、少しずつ距離を縮め親しくなって、二人で過ごすのが楽しくて一緒にいられるのが嬉しくて。気遣いや些細なこともしっくり思いやりが感じられて。

ゲイの主人公司がどんどん春人を好きになって、悩むんですよねえ。ノンケとうまくいくはずないし、恋心はそっと大事にしていこう。からの春人になら破れても構わない打ち明けようとか。

司の気持ちは春人にバレバレだったんですねえ。
そして春人がまさかの!

今までは受け身だった春人が司には自分から行きたいと。
過去の恋人との経験で萎縮してしまう司が本当の恋を体験し自分を開放して幸せに包まれるのもとっても良かったです。

春人が語るいきさつにそうだったの!?
そんなに前から司のことを。
イチャイチャ胸キュンは頼まれたからじゃなくて、やっぱり自然になのかな。

甘いイチャイチャキュンキュンから飽きないところで、恋心がつのってきての切なさ、そして告白と見事な塩梅でした。

司を可愛いって言う春人と、そんな春人を可愛いと思う司。もう最強だね!
松江さん、でかした!

2

糖度の高さに悶える

うう、なんて可愛いんだ…萌えた…可愛い…

切江先生の溺愛ものって、糖度も高ければ癒し度も高いと思うんですよ。
1度読めば、その甘さと可愛さが詰まったお話にどっぷりと浸れて幸せになっちゃう。
日常に甘い癒しをくださる大好きな作家様です。

今作の2人は、受けも攻めもお互いのことを可愛いと思っているようだけれど、どちらも可愛い。すごく可愛い。
可愛い2人に悶えながら、それを微笑ましく見守る自分はこの部屋の壁。
あとがきで先生が「観葉植物視点BL〜」と書かれていて、そ、それだ〜!となってしまった。
最初から最後までひたすらに甘く、嫌な人は出て来ない。毒気のない糖度の高い作品が読みたい時にぴったりの作品でした。

本の装丁を手掛けるデザイナー×ゲイの少女漫画編集者の組み合わせ。
アパートが建て替えになるため退去せねばならず…と困っていた司が、同僚の紹介でデザイナーの春人とルームシェアをすることになるお話。
共に暮らしながら、少女漫画的な胸キュンとはなんぞや?と悩む恋愛スキルの低い司が、春人に協力してもらっていちゃいちゃシチュエーションを実践していくことに。
ルームシェアといちゃいちゃ模索が一緒になっているのがとっても良いです。日常の中に文字通り少女漫画的な胸キュンが詰まっている感じ。たまらないですね。

攻めの春人がものすごーーく甘い。優しくて甘い。良い攻めです。
年下攻めの良さも可愛さもありますし、終始「◯◯だよね」「◯◯なの?」という穏やかな口調で良いんですよ。一人称が「僕」だったのも個人的には好き。
溺愛っぷりと甘々な口説き文句が気持ち良かったです。稀に言葉遣いが乱れるところもたまらなかった。
司を可愛いと溺愛してやまないけれど、あなたも十分可愛いよ…
そんな春人に「可愛い」と言われてはドキドキしてすぐに赤くなっちゃう司も初心で可愛くて!
少し天然な部分も微笑ましく読めました。自己評価は高い方ではないものの、うじうじ系じゃないところも好き。
お互いを可愛いと思っている2人が好きだ。

何より、2人とも性格が良いので安心して読んでいられますし、攻めも受けも対等な関係だったのが良かったなあ。
なんというか、ちゃんとしてるんですよ。一方的に与えるばかり、与えられるばかりではない2人が繰り広げるこの甘さが心地良くて。
お仕事に真面目な人達だったのも好きでした。
デートだったり、日常のやり取りの中に優しく甘いときめきに満ちていて、司が春人に惹かれていく過程も甘さたっぷりのまま、無理なく自然に描かれていて好印象。
もう、どっちも可愛くてどうしよう…
ベッドシーンもこれまた誉め殺しのような甘さいっぱいの言葉責めでとろける司が可愛くて、そんな司に煽られて余裕がなくなる春人の図も大変美味しゅうございました。
とても良いいちゃいちゃ。好きだなあ。

これは恋なんだと自覚する前の、名前が付けられないムズムズした甘い感覚がずっと続いているような雰囲気で、甘いものでお腹がたっぷり満たされ、終始和みながら楽しめました。
派手な展開や大きな波風は立ちませんが、読んで可愛く読み終えると元気が出る作品。

3

糖分補給に。

少女漫画のかわいい編集さんとデザイン系の仕事をするイケてるメンズがルームシェアをして、キャッキャうふふと楽しく甘い日々を紡ぐお話。

本篇「ルームメイトの溺愛レッスン」
ショートで「Milk and Honey」「Sweet Kitten」の2本が入っております。
ミルクの方は攻め視点のお話。

話のトーンは常に甘め。
見てるこっちが照れちゃうくらいに(*´꒳`*)♡

司(受け)が過去の交際から、誰かと付き合う事に二の足を踏む描写はあるものの、うじうじ悩む事は無くいつもポジティブでかわいい。
春人(攻め)は少女漫画の王子様のように出来過ぎなのでは!?と思うほどの王子様キャラ。でも、過去の交際相手の登場で分かる事なのですが、それは司限定の事で。
萌えポイントーー!!その人限定で甘いって良いですよね〜(//∇//)♡

糖分補給にピッタリの一冊です♪

2

いい溺愛もの

初読み作家さんでした。中古書店で(失礼;)偶々タイトルが気になって手に取ったもの。粗筋も好みでしたし、イラストが好きな先生だったっていうのもあったので読んでみました。

タイトルに偽りなし!いい溺愛ものですね~。
溺愛ものって普通の男女ものティーンズラブでは鉄板ですし、BLでも甘々ものの代名詞みたいな感じでありますけど、大体そういうのって受けさん・女の子の立場で物語が描かれていて、終止「何でこんな素敵な人が俺の為に…?」みたいなノリが続いてて、イラッとする事もしばしば^^;勿論設定や進むお話の中で、攻めさんが溺愛してしまうような理由みたいなのも読者に納得してもらう為に入れられているので、こちらとしては解りながら読んでいるけども、卑屈モードなまま読むのって結構しんどいんですよね。

さて、この話での受けさんは、結構ワーカーホリック。攻めさんに連れて行かれた場所でもついお仕事の事を考えたり。そもそも連れて行ってもらった理由が、仕事と紐づいてたり。そういう「仕事観」だとか、ルームメイトとして一緒に暮らしていく中での生活の合わせ方だとか、ちょっとした事が色々積み重なって攻めさんは納得しながら受けさんに惹かれて溺愛していくのが解りますし、受けさんがそんなやさしさを受けとりながら好きになっていく様も丁寧に描かれています。
この受けさんも攻め溺愛ものの鉄板:自分に自信が無い受け、ではありますが、攻めさんの言葉を聞いて自惚れたりでも自分で否定したりと、ここがリアルでいい。そう、やっぱり自惚れるんですよね~。卑屈になってばかりのがしんどくなるのはこれが無い事が多いので。大変なお仕事頑張るワーカーホリックですが、それを楽しんでやっているのが判りますし(俺こんなに頑張ってるのに報われない!系じゃないお話なので楽しく読めます)、元恋人のああだこうだも有りますけど、でもそこから、相手が自分にしてきてくれた事を信じる事、自分の気持ちに正直になる事に対して前向きになったりと、凄く好感が持てる受けさんです。こりゃー攻めさんじゃなくても「かわいい」連呼しちゃいますわ(笑)

あとこれは私だけかもですが、受けさんの容姿に対して、客観的に見て上クラスらしいのに、受けさんでの視点で描かれている物語だからか、自分の容姿に対して「俺はこう見えるらしいが正直嫌だ」みたいな鉄板部分が無かったのが、この話における好印象です。攻めさんや他の同僚さんに言われている言葉で受けさんのどうやら上クラスらしい容姿を想像するのも楽しかったですし、その容姿に対する言葉に大きなアクション(変な卑屈な言葉や、折角の言葉を否定するような言い返し)を返してなかったのもいい。それは、自分の容姿に自信を持っている訳でなく、単純に自分の容姿に対して興味が無いだけだな、というのが伝わってくるというか。

中古書店で偶々見つけた初読み作家さんでしたが、良い出会いをした~と思ってます。充分満足したお話でしたが、評価順で並び変えたら、こちら、これでも低い方なんですね…という事はまだ読んでいない別の作品はもっと満足できるかも!ということ。作家読み決定です。

3

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