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表題作灰とラブストーリー

中馬史嗣,内科医
久我山誉,28歳,左遷された広告代理店CD

その他の収録作品

  • 隣人とラブストーリー
  • あとがき

あらすじ

大手広告代理店のクリエイティブ・ディレクターとして、社内でも出世頭だった久我山。
ところが社内スキャンダルに巻き込まれて、鹿児島の一営業所に左遷!?
仕事も土地もローカル一色でふてくされる久我山だけど、隣人で医者の中馬が、なぜか親切に世話を焼いてくれて…!?
灰の降る地で咲いた恋の花
ワケあり医師×美人広告マンのご当地ラブストーリー!!

作品情報

作品名
灰とラブストーリー
著者
砂原糖子 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199007705
3.7

(88)

(24)

萌々

(33)

(23)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
326
評価数
88
平均
3.7 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数12

大人でムッツリな攻め

砂原さん、読むの9冊目にして初の★5です。
文句なしに面白かったし、とても萌えた!!

いわゆるツンデレ受けで、大人でちょっとムッツリな攻めが
とても上手な対応で受けを掌の上で可愛がりますが
ごくたまに、余裕がなくなって振り回されちゃうときもあるという、
攻めにも可愛いげのある話です。
受けは美形で女にもてるわ、仕事はできるわで、
しかも気が強くて意地っ張りな毒舌です。
最悪な出会いから恋に発展というよくある話。

攻めと受けの関係性が、
月村さんの「CHERRY」に通じるところもありますが、
こちらの受けは28歳なので、
あれより世間との折り合いはつけられてるかな。
デレもあれより素直で可愛いし、エッチでの蕩け具合もかわいいです。
それにこちらの受けは本当は心根の良い奴なんです。

ノンケ同士なのですが、
あれこれ好きになる要素を説明的に並べられちゃうと
『親友でいいじゃん?』って思うので
今作のように一目惚れ系が良いですね。
だって惹かれちゃったんだもんね、と納得できます。

医者攻めなので、初心者同士でも安心感があります。
ちゃんとオリーブオイルで解していたしwww

鹿児島が舞台の作品で、火山灰がキューピッドです。
この灰がキューピッドであり、受けの仕事にも絡み
全編で実に良い味出してますし、噴火や降灰の話自体がとても面白い。
鹿児島に行ってみたくなりました。

6

ノンケ同士、反発し合う隣人同士・・・からの恋・・・

初読みは少し前の事になります。
この作品がきっかけで砂原先生の作品をたくさん読むようになったと記憶しています。

この作品との出会いは、ちるちるでの検索でした。
ノンケものが読みたくて、ちるちるで検索してヒットしたのがこの作品でした。
ご当地ものというのも、好きなジャンルでしたので、迷わず読む事を決めました。
そして、この作品にすっかりはまってしまったんです。

ノンケ同士って凄く良い!!!やっぱりとても好きなジャンルです。

それに、攻め様が高スペックで、更には見た目とは違って結構エロくてねちっこい・・・という設定も大好きです。

受け様が強気なのもこれまた良い感じです。

お互い第一印象はサイアクだし、まさかの隣人同士(攻め様は一軒家で、受け様はマンションですが・・・)で、犬猿の仲っぽかったのが、いつの間にか距離が近づいて・・・という流れも、なんだか古くからの友人同士のやり取りを見ているみたいで(実際には友人同士ではなく、鹿児島に来て知り合ったわけですが・・・)良かったです。(実は、昔からの友人同士物も好きな私・・・)

鹿児島と桜島が舞台になっていて、火山灰と共に暮らしている鹿児島の方たちの日常も知ることができましたし、個人的に未踏の地である鹿児島に興味を持つきっかけになりました。
ちょうどこの本が出版されたあたりで、国内で大きな噴火が起きたり、鹿児島の桜島自体も今噴火の問題が起こっていたり・・・という現実もあったりしますが、そんな今だからこそ敢えてこの作品を!!!という気もします。

とにかくこの本を読むと間違いなく鹿児島に行きたくなります。

それぐらい、鹿児島での暮らしが活き活きと興味深く描かれているのです。
ご当地ものとしても、とてもおすすめの一冊です!!!

5

素晴らしいタッグ!!!

砂原さんの言葉のチョイスにはいつも楽しませていただいて、
コミカルだけど切なさとかもきっちりあって
テンポは良いしあっという間に読んでしまって勿体ないくらいです!
更に穂波さんのイラストがまた…。
毎度毎度私を骨抜きにしてくれるわけで…!!

この度の主人公・久我山誉は、
大手広告代理店のクリエイティブディレクター。
両親から受け継いだ美貌と、出来る仕事っぷり、
生まれ持っての運の強さで順調な人生だったはずが
女性関係で事実上の左遷で鹿児島へ来る羽目になったのです。
地に足をおろしてまもなくバスで出会った男とその連れらしき男に
不快な思いをさせられ憤慨しますが
誉の方が相当嫌なヤツなんですよ!w
あれ、こんな印象悪い男が主人公で大丈夫かな?と思うほどにww
大体にして全てを見下してる感じが好ましくなかったんです。最初は。
そんな誉を打ちのめしてくれる桜島の降灰が
住むと大変だろうなぁ…ドカ雪の方がまだいいかもな…というくらいで
描写だけでも圧倒されましたよ!
地元の方々は日常でしょうけれどね…。

嫌な印象のバス男(いえ、内科医のw)中馬が隣人で、
それこそまた言い合いになりますが
こういう二人が恋に落ちる展開って、おらわくわくすっぞ!w
ご飯を一緒に食べる仲となり、中馬宅で飲むようにも…。
ノンケで、東京では
“デパートの試食品でも摘まんで回るみたいな恋をして”きた誉が
優しくされ、落ち着いた雰囲気の背の高い美形に揺れてくるのです。
た…楽しい…!!!

実際、中馬みたいな男性は同性から見てもかっこいいはず!!
穏やかだけど誉の憎まれ口に対抗するとか好ましかったw
当の誉も、ただ嫌なヤツじゃなかったんです!
女性問題があった真相も
(冒頭はネタバレにならないような書き方をしていらっしゃって、
うまい!すっかり騙されましたw)
仕事に対する姿勢も、
世渡り上手そうでしたたかそうな反面、熱い気持ちも意地もあるし
なんだ…いいヤツじゃんか!!
中馬が誉を表面上だけで判断してくれなくて良かった!!

Hシーンではあの誉が可愛くとろけてて、
中馬にかかれば仕方あるまいな、というくらい気持ち良さげでしたよ!!
いつも可愛げが無い男が…ぐふははははww
中馬も紳士そうに見えてすけべえな感じがナイス!!
もっと啼かせてやって下さいなー!w

書き下ろしの「隣人とラブストーリー」は
付き合う事にはなったけどなかなか素直になりきれない誉が
また成果を上げたら東京に戻れるかもしれないけど、
しょうもないプライドでつい言い放った言葉が
恋の雲行きを怪しくさせます。
大人だからとか、みっともないとかそういう感情もわかるけど
ここぞって時は伝えあわなくちゃね。

脇キャラの支局長とか誉の助手の新留さんとか楽しかった!!
こういうキャラ達がまた輝いていると物語に入り込みやすいです♪

最後に!穂波さん!!
あのなめらかな背中や腕や喉のライン…。
優しいまなざし、やわらかそうな髪、男性らしいけど綺麗な手…。
穂波さんのコミックスも勿論また読みたいですが
画集も出して下さいぃいい!!!!!愛してます!!!!!

13

受け様が可愛い

受け様は美人で有能な広告会社の社員。攻め様はお医者さん。
ハイスペックなカップルです。
受け様が口が悪くて、攻め様にも「性格が極悪」と評されたりしています。
なのですが、私個人的には受け様が可愛くて仕方ないです。
本当はいい子なのに口の悪さゆえ、無駄に敵を作ってしまったり。
素直になれなくて、本心からそう思ってるわけじゃないのにツーンとしてしまったり。
自己弁護しない潔さとおうか、不器用さというか。
そういう色々が可愛い!
大人な攻め様がツンツンな受け様を、懐柔したり、牽制したり、気持ちを繋いだりするのにもぐっと来ました。
エッチもラブラブで、ツンな受け様がとろとろに泣かされてしまうのに萌えました。
蛇足ですが、鹿児島が舞台のこの作品。桜島が印象的に扱われていて、見に行きたくなります。
ちなみに自分は関東在住ですが、まんまと影響されて鹿児島旅行の予約をしてしまいました。

6

天邪鬼さんのラブストーリー

 とにかく口が悪く天邪鬼な受け様の久我山くんと懐のふかーい攻め様の中馬さん。
ノンケ同士のラブストーリーです。
 
 出会いはお互い最悪なイメージしかなかったのに、どうやってラブストーリーに流れていくのかしら、でした。
天邪鬼だけど、ところどころ素直でかわいい反応を返してくれる久我山君に中馬さんってば気持ちをもってかれちゃってってました。
久我山も子供扱いする中馬さんに反発しつつ一緒に過ごすのは居心地よくって惹かれていって。
受け視点でお話が進んでいくので、懐の深いいい男の中馬さんに惹かれていくのは共感できました。
ってゆーか、私もホレちゃうよ?

 くっついた後のお話の「隣人とラブストーリー」
ここでも久我山くんの口の悪さが災いしてすれ違って。
反抗期か!!!と言いたくなる素直じゃない久我山くん。
でもまぁ、そんな天邪鬼な久我山君をかわいい、と思い直してくれる中馬さん、惚れた弱みというか、大人だなぁ。
 でも、桜島で1人海に向かってもんもんといじけてる久我山くんは、うん、かわいかった。
んで、携帯片手に「君からもらってうかれたかった」とか言っちゃってる中馬さんもかわいかった。

 えちシーンは大人というか、ちょいエロオヤジ系だった中馬さんでに翻弄されてる久我山くんでした。ふふっ。

3

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