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表題作お化けより怖いもの

寺田修平
三流ゴシップ誌記者
ナオ(栗山)
Yチューバー

その他の収録作品

  • 書き下ろし: 記憶・後日談/あとがき

あらすじ

動画配信サイトで特集記事のネタ探しをしていた
ゴシップ誌ライター・寺田がたどり着いたのは、
心霊スポット巡りの生配信チャンネル。

画面の先には、
火照った顔で何やら様子がおかしい配信主の青年・ナオ。
ローターを仕込んできたという下半身が映し出され
廃神社の鳥居前で行われる低モラルな自慰に驚く寺田だが、
その異様さと不謹慎さ、快感を心底享受するような
うっとりした表情に思わずのめり込んでいき、
気づけば動画の配信通知を待つようになってしまう――…。


「可哀想と思うなら、もっといっぱい可愛がってよ」
くたびれ三流ゴシップ誌ライター×モラル底辺な年下心霊ナマ配信者

後ろめたさと欲望が入り乱れる中、歪んだ性癖が織り成す
不可思議で非日常的な"こわいはなし"――。

台湾在住の注目新人作家・雪国ウム、渾身のデビュー作!!

作品情報

作品名
お化けより怖いもの
著者
雪国ウム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784801974005
3.7

(37)

(14)

萌々

(8)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
132
評価数
37
平均
3.7 / 5
神率
37.8%

レビュー投稿数10

怖さよりも疑問が残る

雪国ウム先生の初単行本を拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
女装 3
恋愛 0
な感じだと思います。

寺田さん×ナオくんのカプです。

ゴシップ誌ライターの寺田さんが出会ったのは心霊スポット巡りの配信者のナオくん。恐怖と興奮が似ていると、心霊スポットで自慰などをする不謹慎でモラルの低いことをしている。あまり関わるべきではないと思いながらも、ナオくんの行動を完全に無碍に出来ない寺田さん。

デートをしたりする2人なのですが、ナオくんが女装を2回しているのと、そのまま絡み描写になるので、個人的にはちょっと萌え辛かったですね。

人を翻弄するナオくん。そんなナオくんに絆され心が揺れ動いている寺田さん。でもナオくんの方はそうじゃなくて…。何だかんだ寺田さんに執着しているナオくんなので、2人とも何かしらの想いはあったのかもしれませんが、如何せん恋愛要素は殆ど読み解くことが出来なかったですね。

何とも言えない2人の関係性、時折描かれる心霊現象っぽい描写、本編のオチとしてもお化けよりも人が一番怖いということなのか?疑問に残ることが多くてイマイチスッキリしなかったですね。

結末としては2人は結ばれないので、設定やキャラ属性など今まで読んだ作品にはあまり出会わなかった要素が新鮮ではあったので、読んでみては如何ですか。

0

インモラルなモラトリアム

めちゃくちゃ良いです。もっと早く読めば良かった!

お話の構成や台詞回しに無駄がなくて美しく、そのためメリバ表記ですが読後感は不思議とすっきりしています。

そして何より絵が、絵がすごく素敵です。様々なアングルから描かれる人体はもちろん、家具や小物まで全て自分の絵柄に落とし込まれていて、画面の完成度が高く、芸術的で、読みながら自然と物語の中に引き込まれていきます。
(特に体液の描き方がとてもエロくて、魅力的な人体と合間って色気が凄いです。最高!)

1話の時点ではこの子は人間なのかお化けなのか...!?とドキドキしていましたが、ホラー要素で引き込みつつ人間ドラマが展開されていく様がお見事で没入感がすごい...!ラストの後日談もまた良くて、本当におすすめです。

読み終わってからタイトルを噛み締めました。配り歩きたいくらい好きです。

0

人を選ぶ作品!

初レビューなので読みにくかったらすみません

ホラーBLかと思って買ったのですが、あまり怖いイラストとかは無かったですね(雰囲気怖めは少しありました)

は ハッピーエンド・バッドエンド・メリバのどれにも当てはまらないような感じでした
最後は2人とも普通の生活を手に入れた感じでしたが、寺田の表情などからまたズルズルと関係が続くのかなとも思いました!

そして何より、ナオのヤバさというか、不思議さ?というのが凄かったです!
特に、最後の行為のシーンで言った「子供が出来たら呪い殺す」「その子供として生まれ変わるのもいいんじゃない?」のセリフが忘れられません!
そこまで執着するか?と
これはヤンデレの部類に入るのか?と何とも言い難いような感じがありました。
寺田がナオに毒されていく感が凄かったです!

ハピエンが好きな人やしっかり話が終わるのが好きな人にはオススメしません。

0

これは、珍しいかも〜

これは、完結なんだよね?
タイトルの後に番号無いもんね。

完結しているコミックで、主人公達がお互い惹かれ会ってるのに、カップルになる前に関係を終わらせる設定を初めて読みました。
うぁ〜、これは癖になる。好きかも。

動画配信者のナオ(受)に、興味を持った寺田(攻め)が、配信先を特定して会いに行った事がきっかけで出会います。その後、怒涛のエロ!

このナオが闇系ビッチで、とんでもない奴。
生配信で、お地蔵さんに顔射してるのは〜ぉぉおおお、随分攻める描き方するな!と、笑った。
攻めの寺田は、3流ライターで、ナオに翻弄されるけど・・・途中から、日常に溶け込んだ自然な2人がそこにあったから、お互い良い感じだよね。

ナオが、拗れてるよなぁ〜気を許しあえない信じられない、深入りするのが怖い。
ナオの背景が少しと、ボソッ呟く言葉が過去を物語っているのかなと。

ナオが執着してストーカーになる始末。
寺田はなんだかんだと世話焼きなんだから、ナオも思い切って、そこに飛び込んで行けば良かったのに。

1回読んだ後、タイトルと内容から一言で言うと、お化けより人間の方が怖い!って話と、思ったけど、一言では片付けられないくらいディープだったので、何回か読み直しました。
この物語は、答え合わせはしない方がいいのかとも思ったり。

巻末に、成長したナオ・・・なんか、寂しそうだったな。うん、その後が読みたい。

初の作家さんでしたが、とても面白かったです。今後も、期待しています。

0

人怖BL版

半年に一度くらいのペースで心霊スポットについて調べ、
その度に怖くなって落ち込んでいる学習能力の無い者です、
題材から興味を示しました。

タイトルやあらすじ、終始不安の付き纏うようなストーリーから、
ハッピーエンドで無い事は予測出来ました。
怖い話を謳っているのだから、
さぞかしショッキングなバッドエンドなのだろうと身構えていたのですが…

極端な話をすれば、修平がナオを本当に殺めてしまうとか、
平穏になった修平の生活を再会したナオがブチ壊すとか、
私はそういうのに期待し過ぎてしまって物足りなく感じてしまいました。
BLとしてはバッドエンドかもしれない、
でも彼らの人生はまだバッドエンドでは無いと思います。

心霊スポット描写に期待して買ったので、
スポットをあちこち巡るシーンもあるかな?と楽しみにしていたのですが、
ホラー要素があまり目立たなかったのも残念でした。

主役二人もあまり好きになれなかったな…
幸せになって欲しいと思えないからこそ、
この結末も受け入れやすいのかもしれないけれど。

黒を基調に電子的な文字が描かれた洒落た表紙と、
ナオの女装の外見が可愛かったくらいしか好みの点が見つけられず、
私個人としては中立評価なのですが完全に好みの問題なので…
万人受けを狙わない一味違うストーリー重視の話を評価し「萌」にします。
思っている以上に解り易いハッピーかバッドしか楽しめない自分を自覚し、
単純頭さに軽くショックを受けました…(^-^;

ハッピーエンドで幸福感を得たい人も、バッドエンドで衝撃を受けたい人も
どちらにも向いて無さそう、物語としてはよく出来ていると思いました。
BLに萌えたい!って時にはハッキリ言ってお勧めし兼ねる、
お化けなんかより現実味のある、じわじわと「こわいはなし」でした。

0

初めて読んだこんな本・・

くっつかないBL初めてじゃないですか?
多分ふわふわ甘々系好きな人読んだら卒倒すると思う。それぐらい重いしどろどろぐちゃぐちゃで気持ち悪い系(めちゃくちゃ褒めてる)
とにかく受け(黒髪)がサイコすぎて個人的にめちゃくちゃ鳥肌立った。夏の夜に読みたいBL漫画ナンバーワン賞受賞できるレベル(語彙力)
こんな愛の見えないせっせは初めてです。こわい。(褒めてる)
最終的にちゃんとくっついてハッピーエンド(?)になるかと思ったら、くっつかないし永遠にサイコは改心しないサイコのままだしいろいろ引く(死ぬほど褒ry)
これはやばい!!!!!!新しい沼にハマった気がする。

0

一番気になる謎が放置されたまま

まず最初にネタバレしますが、表紙の二人はくっつきません、この一冊の中では。クズな三流雑誌ライターとクズな動画配信者が出会ってヤリまくった後、クズライターの方はお見合い女性と利害一致で幸せになりましたエンドです。BLカプの終わり方は後味が悪すぎる!好みが分かれそうな作品でした。
寺田とナオの出会いはまさに今風クズって感じで、屋外エロ配信中に寺田が凸っていきます。そこからズルズル関係が続き、ナオが異常さを見せつける展開が続きます。
寺田は堕落してる感があったんですが、ナオから受けた衝撃で目が醒めたみたいで。それが情をかけた相手への期待と裏切りで、心に刺さるものもなくはないです。とてもドロっとしたものなんですけど。
結局ナオは全てをぶち壊してしまいます。闇深な心に変化の兆しは見られたものの、寺田に相手を変えられるほどの何かはなくて、ただの怖い話として終わらせてしまいました。一体なんだったのか…という気まずいような読後感。
一番気になっていたのは、四話で描かれていた、寺田の部屋の窓に外から付けられていた手形の正体。ずっとこの伏線回収を待っていたのに、謎のまま終わってしまったので怖いままです。
描き下ろしの後日談もやっぱりザラっとした読み心地でした。

1

でもやっぱりお化けはこわいぞ

新人の作家さんということですがすごく面白かったのに、どこを見てもレビュー数が少なく、でも一人でも多くの方に読んでもらいたいと思いちるちるでは初めてレビューを投稿する決心をしました。届けこの熱い思い、そして広がれ読者の輪!

まずは、中表紙で、怖い!ってなる仕掛けあり、オカルト好きな私はテンションが上がりました。え、後ろ…ってゾッとしませんか。

深入りしちゃだめってわかってはいるけどぐずぐず…といきつつ、二人が普通にデートしてる日常は正直なやりとりが楽しく、このまま続け尊い日常…と思わせる描写が、その後の落差を引き立ててすごく上手でした。

そこからの徐々に不穏になる落差が絶妙でした。落ちるとわかってジェットコースターで上がっているんだけど、ガーーーって急降下ではなく、景色が見えながら、ちょっとずつ、ちょっとずつ落ちる、って感じで、急降下よりもより怖い!そして、落ちていく先がどこなのかわからない、とりあえず真っ黒い奈落が見える…!ってまたまた怖さが倍増する書き下ろしまで完璧でした。

といっても、バッドエンドという訳でもないと思うので、心が折れることはないとお知らせしたいです。

BLのLが足りてないと編集さんから言われたと読みましたが、キラッキラのLではなくともBたちのじめっとした執着がこれでもかと表現されていたので、ものすごくBLだったと大満足です。

ナオは本当は執着してるんだけど、それを全部見せて相手のためになることをするよりも、自分のエゴが大事で、腹の中は見せられないんだろうね。寺田のおじさんは大人なので、ナオが覚悟決めるならば受け入れる覚悟があったのかもしれないけど、そうはならなかった。

でも大きくなったナオがきちんと人間関係を築けるようにちょっと成長していたら?で、まだがっつり彼にロックオンされてたら…?そのときは、もう手遅れなのでは。。。とその後を想像してしめしめ。。。ってなりました笑

ちなみに、おばけよりこわいものがタイトルの通りテーマで効いてますが、オカルト好きなので、途中のちょいちょいお化けネタも怖くて美味しかったです。トンネル配信とかも、ジャパニーズホラー映画のパロっぽくておかしくなっちゃって楽しめました。

最後に、海外在住だそうですが、このコロナの中、海をこえて出来上がった素晴らしい作品ということに意味があると思いました。土地に囚われることなく心動かされる作品が出来上がったということに感謝と希望の光を感じました。これからも応援します!!

8

お化けより怖いもの【ネタバレ】

アラフォーゴシップ誌のライター×低モラルな配信男子。動画配信者の特集ネタ探しをきっかけに、心霊スポット巡りオナ配信をする受と出会った攻は闇深い男の子に翻弄されていた。受に弄ばれたたびに、身を引こうとしつつも受の異様さを受け入れ、さらに非日常的な渦に陥っていたが...不穏な雰囲気。
お化けより怖いものはなんだろ?人の心?考えながら読んでいた。攻の視点から見ると、お化けより怖いのは「正常」の人生から離れることじゃないかと。世の中の普通という基準に合わせて生きようとするのは当たり前のこと。そうじゃないと生きづらいだろう。受目線が少ないから受にとってお化けより怖いのは何かわからないが...続編が読みたい!ここで終わると受は可哀想すぎる!この2人の後について気になる!

3

あなたの知らない世界?

「夏だ!ホラーだ!オカルトだ!」勇ましく積み本崩しの掛け声にしたわりに やっぱり積み本崩しの手はすすまず

タイトルで買いました ごめん積み本たち ←ほんとに アホなのよ


三流ゴシップ誌の記者が深夜に見つけた動画
ただ闇雲に心霊スポットを歩くだけの配信が 幽霊出没時間になると有料チャンネルにかわる

スリルを求める生配信の使い方がいい

特に気にしてなかったものに手を出したがために のめり込んでいく様とか
【怖いもの見たさ】ってのをフル活用してるのがお見事

なのですが 

このお話 受けのヤバさ・異常さをどこまで受け入れられるかで好き嫌いが分かれるヤツではないかと…… とにかく胸くそ悪いととるか 哀れな部分に喰われて同情するか


ん~ 個人的に この異常さはキライじゃない が 同情までの情は持てない
ただ パッとしない自分の人生に憂いを感じる男が陥った闇だけはわかる気がしないでもない

いや 申し訳ない

絵面の雰囲気が個人的に好みじゃないってのはあるんだけど 話の内容によっては そんな事まったく気にならなくなるんで手を出したのがアレだったのかな?

すべてがねっとりしつこい挙句 語りが多くてテンポよく読める作品ではなかった
ってのが正直な感想


惹かれるところは隠さず 互いに醜さをさらけ出した本気の駆引き
そんなものが読みたいときにはいいのかな?



いろんなもん詰め込まれすぎて 読解力のないあたしとしては あっちこっち振り回されて
で 結局なんだった? どうしたかった? 若気の至りとか 魔が差したをみせたかった?
そんなモヤモヤと なんとも不思議な放心状態に襲われ

そこに執着があるわけではないのね?
これぞまさに憑き者? 他者承認欲求の権化? もう何が何だか
動画配信するナオの 快楽至上主義に至ったトラウマ部分や興奮 が弱くて読まなきゃいけないところがわからないからのかな?



あ~ ごめんなさいッ! 評価下げたい訳じゃないです
読解力がないあたしがすべて悪い

歪んだ性格が厄すぎて 『あなたの知らない世界』ではなく
あたしでは理解できない 異様な世界がここにありました

3

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