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全く知らない世界の話なのに理解がスルッとできるのは描写が細かく描かれているためで、最後まで全くの違和感無く読むことができました。
登場人物もそれぞれが魅力的で、性格や習慣も読みやすくそれでいて細かく描写されているため、読みながら頭のなかでこの人物ならこうするだろうな、と自分の頭のなかでその人物が動き出すような想像力を掻き立てられます。
激しい描写はなくとも主人公の二人の愛情が深まっていく何気ない日常に胸がほっこりする昨晩だと思います。
三日月(1巻)・満月(2巻)を含めの感想です。ネタバレあり。
元皇太子という立場から得た国政の知識とカリスマ性を発揮し、貧しい領地を立て直していく主人公(受け)。困難に前向きに取り組む姿は清々しく、日本に於いても歪なナショナリズムが目立つ時代だからこそ、為政者・軍人・国民の有り様を描いた意義深い作品だと感じました。
BLらしく、惜しみなく愛に満ちた生活もふんだんに描かれています。
安っぽい正義を振りかざすのではなく、「敵を殺す」、それが戦争なのだと綺麗事を排した描写には説得力があります。終盤の死別については、個人的にはやや地雷。年を重ねるほど、死に際に接する感情は人と共有できるようでできない、とてもパーソナルなものだと感じています。とはいえ全体の評価は変わらず、神作品だと思います。
前国王陛下に仕えたタージェスが、崩御した陛下の一房の頭髪とともに長い旅をするエピソードがお気に入りです。孫にあたる主人公と出会い、旅を終えるまでの物語。
月夜先生の他の作品も、大手プラットフォームで読めるようになることを切に願います。
腐仲間おすすめで読み始めました。
独特の文体が世界観を作り出していて
どんどん引き込まれていきます。
国やら領地やら村やらいっぱいカタカナが出てきて
なかなか把握できない汗。
エルンストとガンチェが思いのほか早くくっついてくれるのですが、くっつくまでの、じんわり距離が縮まっていく過程が最高でした♡
基本的にはエルンストが国を復興していくお話ですのでエロは2割という感じです。
閑話がいくつかありますが、それも良いです^ ^
ダージェスと皇帝陛下のくだりは涙が出ました。
長いお話ですが下巻も頑張って読むぞ!
上下巻で長かったですが、読んで充実感がありました。
皇太子でありながら病気で成長が止まり跡継ぎを望めなくなった事が理由で皇太子の位を排されたエルンスト。
王宮を出て、一貴族として与えられた領土は、雪深い辺境地。更には何の産業も無く貧しさから人々が疲弊しきっている土地でした。
エルンストの伴侶となったのは、王宮で皇太子だった彼の下男をしていたガンチェ。
この2人がとにかく、運命で結ばれた2人で。最初からラストまでずっとお互いを溺愛していて、途中、邪魔が入るとか、離れ離れになる事も無く話は進むのに、2人のラブラブが飽きることなく読めました。
話の主軸はエルンストが領主となった土地メイセンで極貧生活から抜け出す為に奮闘する事。
王宮での生活しか知らないエルンストが、急に暖炉の薪も、食べ物も節約しながらの生活を強いられます。しかし、元皇太子として学んできた帝王学を活かして、ガンチェと二人三脚で兵士や農民を巻き込んで領土の抱える問題や領民の意識改革など様々な角度から貧乏脱却を目指します。このエルンストの思いつく施策が丁寧に描かれていて、エルンストがとにかく思慮深く人を見極める目があるのが読んでいて爽快でした。
周りの環境は厳しいけど、その厳しい生活の中で、エルンストとガンチェが2人だけの時間を過ごす時は甘い生活なのが読んでいて癒しでした。
三日月ではエルンストが住民の信頼を得て、土地改良に着手しますが、エルンストには王宮の陰謀が立ちはだかっているところまでが描かれています。
忠実で、誰よりも力強い伴侶ガンチェがエルンストを護ることができるのか?気になるところです。
初見ですが、同じ作品が過去に別の会社からも出ているご様子?
新しい方が良いのかなとこちらを選んでみました。
二冊あるようで、一冊しかまだ読んでないですが独特の静けさみたいなものを感じる作品世界でした。
攻めと受けが別の人種で
攻め=逞しい兵士さん。短命。大人だけど年下。
受け=見た目が少年(種族特有の病気で体の成長が止まった)の元皇太子。世間知らずで下々と大分感覚が違うけど思慮深く、年上。
・受けが種族特有の病気で体の成長が止まり子を作れないと判断されたので廃太子される
・元々一目惚れしてお風呂のお世話係してた攻め(受けにとってはたまに思い出されるモブみたいな認識だった)が受けを追いかけて、というか…先回りみたいな形で再び従者になる(美味しい)
・好きです→慕われて嬉しい→そういう好きじゃないんです、みたいな(萌え)
・受け側が性知識や常識ない感じでとても初々しい
・体液適合者、という設定があってお互いの体液が好ましく感じられるようです。
全体的に静謐な雰囲気があり、視点の関係で少しずつ世界の解像度があがっていったり他人がみえてくるような感覚がとても良かったです。
