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国一番の騎士である王弟に嫁いたのは、怯えた様子の身代わりの花嫁で!?
幼少期の虐待で発話出来ないものの、育ての家で家族のような慈しみとともに育まれた優しい心と感謝のきもち、守られた無垢な心身。そして王子と同じ名前。
ほぼこれだけが平民である受けのスペックであるところから、色んな人の愛と慈しみと平和への願いが二転三転の奇跡を起こして、親会社の立ち位置の隣国の王弟と結ばれるお話。
番絶対の狼獣人である攻めの溺愛ぶりはもちろんヒタヒタで、クスッと笑えるほどの執着も含め、ストーリーはシンプルで、予想想も裏切られない。
それでも読んでいると、受けの周囲の人達の素朴で掛け値のない慈しみが胸に迫ってきて、じーっとかみしめてしまうシーンがいくつかありました。そこが想定外でした。
優しいさ、思いやり、こういう温かい気持ちが全編にあって、穏やかに癒される作品です。
本作品でハピエンにいたっていますが、続編があるのがまた幸せ。
静かな日常に幸せを見つけたいなぁといった気持ちにフィットする作品だと思います。
ストーリーと挿絵の作家様の祈りみたいなパワーを感じられます!
おすすめして頂いた本です。
すっごく良かった…!
ケモミミファンタジーで、狼獣人の国と猫獣人の国に住む獣人が登場人物です。
受けの猫獣人のシェインは声の出ない黒猫。
シェインは母親に捨てられて倒れていたところ、公爵の管財人であるマクガレンに拾われて公爵家の下働きになります。
公爵家の使用人の人たち(みんないい人)は、健気で一生懸命なシェインを優しく受け入れて「うちの末王子」というあだ名つけます。
シェインという名が本物の末王子と同名だったから。
ある日、本物の末王子の身勝手な駆け落ちのせいで、シェインはわけもわからぬまま、身代わりとして狼獣人の国に嫁がされることになって…というお話です。
シェインが嫁がされた相手は狼獣人の国の王弟ランフォード。
このランフォードが最初からシェインにめちゃくちゃ優しくて最高でした。
ランフォードのような寡黙で朴念仁だけど、受けのことになると冷静でいられなくなる攻め好きです…!
シェインも声が出ない代わりに、手のひらに文字をなぞって一生懸命伝えようとするのが健気で可愛かった…
最終章のマクガレンさんのシーンはすごくウルッときてしまいました。
ランフォードもシェインも猫獣人の家族もみんな幸せになってほしい…
続編も積んでいるので早速続きを読みたいと思います。
”不憫受けの救済物語をお求めの方、はいここに大集合ー!”…って叫びたくなるほどに萌え転がる作品でした。
溺愛攻め × 不憫な奥手受けの甘々なストーリーをお求めの方に、強力におすすめしたい一冊。
甘々なんですがシリアスな展開もあり、読み応えたっぷりでした。
主人公は、幼い頃のトラウマから声が出せなくなってしまった猫獣人、シェイン。
親に捨てられ街で打ち震えていたところを拾われ、公爵夫妻の別邸で下働きするようになります。
理解のある仲間達に囲まれ平和に暮らしていたある日、突然現れた公爵夫妻の息子とその恋人(国王の皇子:名前は主人公と同じくシェイン)。
別邸に着くなりわがままし放題のシェイン皇子ですが、戦争に協力してくれた隣国への儀礼的なお礼として結婚させされるのを拒み、自分の身代わりとして同じ名前のシェインを拘束し、無理やり入れ替わって隣国へと送り出してしまうのです。
そうしてシェインは意思に反して隣国の王弟狼獣人・ランスのもとへ送り込まれるのですが。
嗅覚に優れ、相手の感情を読み取ることのできるランスは、王宮に着いた身代わりシェインの恐怖と不安にいち早く気付きー
というストーリー。
もう、この攻めのランスが最高にいい攻め!!寡黙溺愛攻めです。
王宮付きのダルニエ医師に「朴念仁」って言われてます笑
口数少なく表現下手なんですが、溺愛っぷりが尻尾とか態度にデレっと現れてるのがたまらんです。。寡黙な騎士が、体を繋げて部屋から出てきた時、喜びのあまり尻尾をぶんぶん揺らしちゃってるんですよ…これが萌えずにいられるか。否。
溺愛ものといっても、最初からランスが溺愛しているわけではなく、2人が手探りで距離を縮めていく様子がじっくり描かれています◎
狼ならでは?の、「匂いつけ」の習性も個人的に激萌えでございました。
猫獣人でそんな習性のないシェインにはその意味が伝わらず、人に指摘されて自分をくんくん嗅いでるのも可愛い…✨
シェインを陥れた悪役末っ子シェイン皇子もきちんと成敗され、スカっとしましたね。
電子特典の書き下ろしも良かった。。ランスの義理の姉の王妃のキャラが好きです◎ランス兄(国王)が叱られてしょぼんとなってる様子を想像してふふっと笑っちゃいました。
とにかく。
不憫受けの救済、寡黙溺愛攻め、などのワードに引っかかる方にはぜひぜひオススメしたい作品です。文字通りクスっと笑いあり、涙ありの素敵すぎるストーリーでした。
不憫受けを探しているときに同志に紹介してもらった1冊です。
一言でいって最高でした。
まず不憫とされる受けのシェインの不憫要素は声が出ず、親に捨てらたという境遇と捨てられたあとに田舎の公爵家の管財人に拾われ使用人として穏やかに暮らしてたところ末の王子の思惑に巻き込まれ他国に身代わりとして送られてしまったという点です。
作中はほとんど嫁ぎ先の狼獣人の国で暮らしているのですが、物語を通して夫となったランスにひたすらに溺愛され、周りから何か傷をつけられても絶対的に愛をくれるランスがいるのでめちゃめちゃ安心感があります。
なにより感情を匂いから読み取ることのできるランスが最初に泣きじゃくるシェインから悲しみと恐怖だけを読み取ったシーンの出会い方が、ああもうシェインはこの人に間違いなく溺愛されるだろうなと確信を持てる個人的に印象に残るものだったので初手からこの物語に惚れてました。
とにかく溺愛攻めが好きな方に間違いなく満足な1冊だと思います!また獣人というファンタジーの物語ですがお話も世界観も比較的単純明快で読みやすいので小説初心者でもぜひ!!
愛情深い種族、という設定好きです。
オオカミ族は生涯伴侶はただ一人。素敵ですね。ランス達の御父上の先王は深く奥様を愛していらっしゃったなんて、素敵すぎます。
ランスは匂いで感情がわかるという、本人にとっては苦痛でしかない体質を持っているようですね。たいてい、本音がわかるというのは大変なことが多いですから。
今まで苦労したけれど、声を出せないシェインの理解できるので、大切な番と彼をつなぐ、重要な能力だったんでしょうね。
ランスの能力のおかげで、シェインは不当な扱いを受けるでもなく、罪人扱いされることもなく、大切に護られたのですから。
声を出せないから嘘をつかないというのは原因の一つであり、大きな理由は、あのお屋敷の人達が可愛がってくれたからなんでしょうね。
結婚式にマクガレンさんを呼んでくれて、ウルっとしました。
実はお忍びで、ランスとシェインが、あのお屋敷に行くのかなと思っていたのですが、他国ですし、難しいですよね。
でも、いつか実現してほしいです。
本物のシェイン王子が考えた計画がオソマツすぎましたね。何故なんだろうと思ってましたが、それはいかに彼らが浅慮なのかを表現するためだったんですね。
ランスは彼らのおかげでシェインに会えたので、良かったのかも。
声が出るの??という所で終わったので、続く予感があり、良かったです。