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表題作きみと手をつないで

兵藤香澄 派遣の家政婦(夫) 
神堂風威 ホラーミステリー作家

その他の収録作品

  • 海まで歩こう
  • おいしい生活
  • あとがき

あらすじ

金髪で派手な家政夫・兵藤香澄が派遣されたのは謎めいた有名ホラーミステリー作家・神堂風威の家だった。
香澄は、偏食が多く不健康な神堂に生活改善を徹底断行。
何もできない神堂の世話をするうち、香澄は庇護欲以上の感情を抱くようになる。
雇い主に恋するなんて…戸惑い、神堂から遠ざかろうとする香澄だが…。
商業誌未発表短編も同時収録。

作品情報

作品名
きみと手をつないで
著者
崎谷はるひ 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
きみと手をつないで
発売日
ISBN
9784344809154
3.7

(39)

(9)

萌々

(14)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
143
評価数
39
平均
3.7 / 5
神率
23.1%

レビュー投稿数11

好きなお話

崎谷先生のおぼこ受けが好きです。さらに経験豊富で包容力のある攻めに開発されちゃう展開が大好きです♡

とりわけ本作の魅力は、二十七歳売れっ子ホラー作家「新堂風威」の絶望的な生活能力の無さ。セレブ御用達の家政婦サービスから派遣されたハウスキーパーが新堂のお世話をすることになって、浮世離れした彼にどハマりしてメロメロになっちゃうお話です。BLすぎてシビれます!

そのハウスキーパーは新堂より二歳年下の金髪チャラ系青年で、名前は乙女な兵藤香澄くん。施設で育ち、成人してからも住む所を持たない彼は、家政夫を天職として選んで以降、住み込みの仕事を通して擬似家族を楽しませてもらっているとか。そんな彼が新しい職場となる鎌倉へやって来ます。

ゾクリとする耽美な新堂の登場シーンは印象的で忘れられません。謎めいたホラー作家の意外な素顔にあっさりと裏切られちゃうけど、全体を通して新堂のキャラクターが実に魅力的に描かれていると思うんです。今じゃ彼みたいに過敏体質で一つの能力に秀でた人は、周りから配慮してもらえるようなタイプなのかもしれませんが…

生活能力皆無なため、幼馴染みでもある編集担当の仲井(たかちゃん)がいなければ生きていけないところがこれまた、ウザさを通り越してなぜか可愛く思えてしまいます。アラサー男なのにどうして許せてしまうんだろう…
年下の攻め視点越しからひたすらエロジジィ目線で愛でさせてもらってました笑

本編の後に短編が二作収録されていて、対人関係はまだしも、恋愛に無知だった新堂が嫉妬の感情を覚えたり、自分からエッチを誘うようになったりと、その成長ぶりが描かれていて微笑ましいです。にしても毎度のことですがエロが素晴らしい。あんだけ描いといてわたしにはワンパターンに感じないのが崎谷(先生による)エロの威力かと思われます。

とはいえ、一番楽しんだのは、ホラー作家設定を活かして、所々にホラー映画っぽい演出を施してくれているところ。不意に心理的な恐怖感を煽られるのは、おそらく無意識に新堂のそれとシンクロさせながら読み進めているからでしょうか。多視点で読めるBLって奥が深いですよね。

コミカライズは気になりつつ未読ですが、崎谷先生の作品はその気分じゃないとなかなか入れなかったりするところがあるので、ムラムラした時に読んでみたいと思っているところです。ずーっと読めていないので、いつになることやらな感じですけど笑

0

可愛いです

雑誌「RuTiLe」で鰍ヨウさんがコミカライズされてるのをちょこっと読んで面白そうだなと思ったのですが、コミックの方はまだ完結しそうになかったので原作を読んでみました。

攻めの香澄は見た目は厳ついけれど家事全般を完璧にこなす家政夫さん。幼少期に家族を失うという過酷な体験をしたためか優しく懐も大きく、ナイスガイですごく好きなキャラです。
対して受けは10年間ベストセラーを出し続ける作家さん。あまりの天然ぶりに初めはええ~??とも思ったのだけれど、彼の孤独や家庭環境を知ってしまうと可愛くて、香澄がヒナを守るように大事にする気持ちに納得。すごく可愛いです。香澄に愛され、守られ、徐々に「育っていく」過程がたまらなくツボでした。

何も知らないがゆえに「恥ずかしい」という感情もなく性的にも貪欲で、性欲のままに求める受けの新堂先生がまたエロかった…!先生を大切にしている香澄の、「可愛くて仕方がない」という愛にあふれたエチシーンは凄く良かった。

あと仲井さん。あの腹黒な感じが良いですねえ。既に既婚で子どももいるので、彼のスピンオフが出ないだろうというのが何とも残念ですwww。

全体を通して甘い空気が流れ、可愛らしい二人に癒される、そんな作品でした。

3

香澄めっちゃイイ男です

コミックが発売になり、先にそちらを読んでしまいましたが
いいところで1巻が終わってしまい、まだまだ色っぽいシーンが一つもないまま
2巻へ続くとなってしまい、どうしても先が気になりこちらを読みました。

攻めであり家政婦の香澄、イイ男ですね。
何でもできて見た目もイケメンで、とにかく恋人に優しくて
こんな男性、どこかにいませんかぁ?
と言いたくなるような、良い男を絵に描いたような人。
最初に受けである新堂に初めて会った時から、香澄のなかでは
恋愛の対象であったにもかかわらず、よくあの時まで
無防備な新堂相手に耐えたと、褒めてやりたいです。

それにしても、一度SEXの味を覚えてしまった新堂の乱れっぷりは
天然を通り越して、ある意味神のような域に達しています。
思ったままに感じたままに、もう無邪気になんでもかんでも口にしてしまうのは
どんな忍耐のある男でもずっきゅんずっきゅん来てしまいますよね。
ちょっとそこらの女より、よっぽど色気があってそそられそうです。

あまりにも想像を絶することを平気でやってのける神堂なので
最初は「はぁ~?」と思うのですが
読み進めていくうちに、読んでいる側の私も香澄と同じで神堂に対して慣れてきます。
なので、Hの最中の歯の浮くようなセリフも
「次は何を言うかなぁ?」と楽しみにしてしまう自分がいます。
そして初めて香澄のサーフィンを見に行った神堂がちょっとした嫉妬をするところ
すごく可愛いと思えてしまいました。

可愛い神堂とカッコいい香澄、とにかく恋が実って良かったです。
しかし、仲井になんでもかんでも特に二人のSEX事情までを相談してしまうのは
いくらなんでも、ちょっと香澄が気の毒なような気がしました。
まあ、しょうがないといえばしょうがないですが・・・

3

家政夫×作家先生

 金髪で長身、アロハシャツを身にまとった男・兵藤香澄の仕事は家政夫。見た目とまったく沿わないその仕事に香澄は誇りを持っていて、今までクレームを受けたことが一度もなかった。
 しかしながら、今回の新たな依頼は少々厄介。
 依頼人は「神堂風威」という名のミステリー作家。
 しかし、そのこと以外に彼に対する情報は一切貰えず、引継ぎに対する最低限の情報すらももらえなかった。
 そんな最初から困難を感じる依頼に、頭を抱えていた香澄の前に現れたのは、なぜかしどけない格好をした青年。
 思わず、家政夫の依頼者である作家の趣味を疑ってしまうが、青年は「自分が神堂風威だ」と言う。
 てっきり、物語のおどろおどろしさから、自分よりも年上の中年以上の男性を想像していた香澄は驚く。
 しかも、空腹により目の前で倒れられてしまった香澄は驚愕。
 パニくる香澄の下に、出版社に勤めていて、実質的に神堂のすべてのマネンジメントを引き受けているという仲井から連絡が入る。
 その仲井と神堂のただならぬ仲である様子を見せられ、香澄は微妙なモヤモヤが胸の中に湧き上がるのを感じる。
 また、自分で着付けもできないにも関わらず、浴衣を着ている神堂の着付けをしていると、その肢体になぜかクラクラしてしまう自分に気がつく……
 すべてを自分のモラルの中に押し込めて、普通の雇用主と家政夫の関係でいようと努力をするが、「今度結婚するんだ」という仲井の言葉に酷く落ち込む神堂の姿に遂に、一線を越えてしまう。
 そのことに酷く落ち込み、一時は、クビにしてもらうことも考えた香澄だが……

 という話でした。
 実は自分よりも年上であるにも関わらず、過敏すぎる感性を持っているが故に、殻に閉じこもり、情緒面が育っていない神堂にクラクラしっ放しの香澄のラブラブの話。
 鎌倉についてのきれいな話もいっぱい書いてあるので、ちょっとした観光本にもなりそうなくらい、作者さんの鎌倉に対する愛にも溢れています。

 ワイルドだけどキレイな年下攻めとちょっと幼系の受けの話でした。
 まったりした感じの恋愛話が好きな人にはオススメだと思います。

2

この攻めはかなりイイ。

これはよかったです。キャラクターの設定は結構とんでもないんですが、内容は意外なくらいおっとりのんびり~という感じでした。

神堂(受)が『不思議ちゃん』という言葉では言い表せないくらいなんとも『ありえない』存在なんですが、まったく嫌悪感も違和感もなく読めました(私は)。『ダメ過ぎ』ではなく『可愛い』と思えるんですね。崎谷さんはこういうところが上手いのかなあ、と感じました。

香澄(攻)は見た目と中身にギャップがあるんですが、私はギャップそのものには特に惹かれないんです(ギャップがイヤという意味ではないですよ)。それはともかくとしても、香澄はかなり好きなタイプです。仕事にプライドを持っていて、しっかりしててカッコイイ。

そう言えばこれ年下攻なんですが、神堂があまりにも幼いのでまったくそういう感じがしませんでした。

そして、これはさすが崎谷さんというべきなんでしょうか、ほのぼのトーンのわりにH濃い!もうびっくりしました。

ただ、メインキャラクターもストーリーも好きなんですが、私は仲井(神堂の幼馴染み・編集者)がなんとも不快で堪りませんでした。安易に当て馬にしなかったのだけはよかったと思いますが、このキャラクターはとにかくダメでしたね。生理的に受け付けない。
個人的に、崎谷さん作品の男性キャラクターでいちばんキライです。

3

攻の誠実さ

金髪ハデな家政婦の香澄(攻)が、ホラー作家の風威(受)の家で
働くことになったことから始まる物語。

風威の育った環境に起因する性格の「不安定さ」が
何となく、恐いです。
「そういうことあり得るのかな~」と子育って難しいものなのね・・・
と考えてしまってみたり。
ちょっと話がズレましたが、
風威の浮世離れした性格は上記のことを考えなければ、
なんともかわいいです。

そして、そんな風威をまっとうにしようと奮闘する香澄。

また、風威の幼馴染であり、編集者が曲者で、
もしかして、あて馬的な?と思わせといて、違うってもの、
なかなか面白かったです。

2

面白かった~

CDを先に聴いてて、そのときは「このストーリー、原作だと苦手かも」と思ったのですが、ぜんぜんそんなことなかったです。
てゆか、エロ描写以外は小説の方が好きでした。
崎谷はるひさんには苦手意識があって、読んだのは本当に久しぶりだったのですが、むしろ心地よかったです。
なにがいいって、文章力がある。失礼ながらBL作家さんには文章の基本ルールが分かってない方もたくさんいるし(それでもストーリーが面白かったらあまり気にしないのですが、内心アチャーと思うのは避けられないし)、最近いろんな作家さんに手当たり次第に手を出してはアチャーと思ってた私なもんで、この安心感!安定感!心地よすぎて涙出そうになりました。(大袈裟)

ストーリーも良かったです。
突き抜けた幼さと天然っぷりを見せてくれる受けが、可愛かったし。
攻めは申し分なくカッコよくてタイプでした。
激情にかられ、相手をなだめすかしながら及んだ最初のエッチは萌えました。
ただ、エロ描写に関しては、受けがAV女優が演技してるみたいなセリフをぽんぽん次から次へと口走るのは、個人的には苦手です。でもCD化されると、これが逆にめちゃくちゃ好きポイントになるので、いくら苦手でも「これがなかったらいいのになァ」とは思わない、というw
どうも私は、文字と音声での萌えポイントが微妙に違うみたいです。

1

コミック配信中

今Yahoo!コミックの方で漫画バージョンが配信されてます。絵は小説担当の緒田涼歌さんの方が私は好きですけど。

金髪で派手な家政夫・兵藤香澄×有名ホラーミステリー作家・神堂風威(鈴木裕)のお話です。
神堂はもうすぐ三十路だというのに一人では何もできない生活無能力者。食べ物の好き嫌いも多く、着替えも満足にできない。

そんな神堂の生活を改善しようと奮闘する家政夫・香澄は実に甲斐甲斐しい男です。年下なのにね。
香澄は明るく世話好きなイケメンで、サーフィンが趣味。雇い主の神堂の世話をするうちに、庇護欲以上の感情を抱くようになってしまいました。

…で、あることがきっかけで香澄は神堂を抱いてしまうのですが、最中の神堂が可愛すぎ(>д<)あんた犯されてんのわかってる?

エロスはいつも通り濃いですよ。でも香澄や神堂の生い立ちや心理描写もしっかり書かれていたと思います。両親を早くに亡くした香澄と両親にスポイルされた神堂。今後は二人で愛情を与えあえるといいなぁと思いました。

気持ちが通じあった後のHは、神堂がますます可愛くエロくなっております。無知で無垢な身体に教え込んでいくのはいいですねぇ。香澄は香澄でさわやか青年だと思ってたら、意外にエロい。まぁさわやかなエロだからいいのか?

本編は香澄視点で話が進んでいくんですが、続編では神堂視点で読めたのもよかったです。
情緒というか、何かが欠落していた神堂が香澄の影響で少しずつ羞恥や嫉妬などの感情を得ていく所がよかった(o・v・o)


この作品はドラマCDになっているんですが、三枚組でお値段もなかなかなのでまだ聞いていません。でもいつか…!(>_<)


2

天然もここまでくるとかわいいかもw

最初に表紙のイラストを見た時に「受けが苦手なタイプだ」と思ったんですが
まあ、あくまでも見た目の問題だし
それよりも
金髪で派手な家政夫とホラーミステリー作家というめずらしい組み合わせが気になって
イラストの事は頭の中から完全消去して読み始めたんですが
それが良かったみたいで、ほとんど違和感なく読み進める事ができました。

それどころか
この作品を読んであらためて、自分の萌えポイントに
「人並みはずれた天然」っていうのが入っていることに気付かされましたよw

それくらい
この引きこもりホラーミステリー作家・神堂(しんどう)の天然具合はすごいレベルで
イライラするのを通り越して、珍獣を観察するみたいで楽しかったですw

それに、実際に神堂のような子供時代を過ごしたら
こうなってしまうのも仕方ないのかな、と考えさせられる部分もあって
同じく、神堂の過去を知って庇護欲以上のものを抱いてしまった香澄と共に
神堂から目が離せなくなってしまったのかもしれません。

やや唐突かと思える初エッチのシーンや
お互いの気持ちを確かめ合った後の激しい行為なんかも
ただ天然だ、というだけで
小説の資料などで知識だけはあったんだろうし、と思うと
特に不自然さは感じませんでした。

ただ、個人的な希望だったりしますけど
神堂の幼馴染の仲井がもっと二人の間に入り込んで来るのかな?
と思っていただけに
その辺は肩透かしを食らってしまった感がないわけではないですが。。。

イラストの好き嫌いは、それこそ個人の好みですが
この絵を見て「ショタ?」と思った人も、試しに手にとって見てもいいかも。

2

OTZ

秘密のヴェールに包まれた人気ホラー作家 神堂風威の元へ
派遣された家政夫は、金髪サーファーwの兵藤香澄
でも仕事は完璧の年下攻め。

どこかあどけなさの残る27歳年上受けは
家事生活能力ゼロ。
自分で服も着れません。
馬鹿じゃないんですが、回路がズレてます。
そこをかわいいと思える人向けw

十代デビューで、世間知らずのまま家に引きこもってしまった受けの
恋心の変動も、どこか幼い。
心は幼いけど、身体は大人で、そのアンバランスさが萌えなんだと思うんだけど
やはり27歳なら27歳なりの機微があってしかりだと思うんだ・・・。

挿絵。
受けの身体もちょっと27歳でお願いOTZ
パンツ・・・萌えないOTZ

3

庇護欲をそそられます。

派手な外見の家政夫・兵藤香澄×有名ホラーミステリー作家・神堂風威のお話です。

保護者のような包容力と、おおらかな優しさを持った香澄が
神堂の家に家政夫として派遣され、
生活能力が全く無い、情緒の不安定な、子供(というか動物?)みたいな
2歳年上の作家のお世話をしていくうちに、惹かれていく…というストーリー。

物語の前半の香澄のお母さんっぷりというか、しつけモードには、笑った~。
「おやつ抜きですよ。」って、30近い大人に普通言わないでしょ(笑)
言われて、しゅんとしてしまう神堂、たまらなく可愛かったですが…。

神堂は、庇護欲、そそるタイプですね~。
人物設定に関しては、引きこもりで、対人恐怖症っぽい感じですが
こういう人って実際にもいるかもなぁ…と、
割と不自然さを感じずに読むことができました。

香澄の気持ちの温かさと、神堂を思う故の厳しさ…。
神堂はいい相手に巡り合えたなぁ~と、温かい気持ちになれた一冊。
包容力攻め様がお好きな方は是非どうぞ~。

3

この作品が収納されている本棚

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