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空気読みすぎ男子×鈍感童貞男子の青春ラブ
2人のガタイのよさに身構えていたのですが、ピュアで愛おしい話です。
「俺んち、寄ってく?」のひょんな一言から始まる親友以上のちょっぴりハレンチな関係が堪りません。親友でもそうはならないだろwとツッコミたくなるハレンチな関係を築きますが、受けの性格あっての展開だと納得させられます。こんなはずじゃなかったと不覚に思いながらも流されてしまう受けがかわいいのです。受けがノンケからどう目覚めていくのか、親友の地位が徐々に恋人へ自覚していく模様が見どころとなっています。
体の関係から始まっているものの、そこに愛おしさを感じたり、自分に向けられた愛情に気づいたりして徐々に行為自体にも情が交わっていきます。
親友からの恋人展開だいすきです。
作者が別タイトル名で約二年半に渡りウェブ連載していた作品の単行本化。
男子高校生同士の友人から恋人になる物語。
「この二人いいな」って思える、そんな物語。
友人からゲイであるとカミングアウトされた時の反応、素敵だなって思いました。
「自分を知ってもらう事は、相手を知る事なのかもしれない」
受けが華奢でも女顔でもなく、背の差も体格差もない、等身大な彼らの友情と恋愛の物語、見守りたくなります(*´꒳`*)
2023/12/09 読了
初読みの先生です。表紙の帯に『Webで人気!』って書いてあって、なんか雰囲気的に「甘えたかわいい系後輩受けと陽キャ先輩攻めがワイワイイチャコラしてるHAPPYスクールモノかな~」とか思っちゃって敬遠してましたが、ふたを開けてみればまあ素晴らしい。
ひっさしぶりにクリーンヒットしたので即レビューを書きに来ました。いつもは数回読んでから書くんですけど。
ストーリーとしては王道というか、女の子の恋愛も一瞬だけ絡むテッパンDKBLって感じなのかもしれませんが、自分があまりDKモノ読まないので新鮮でした。
ヒットポイントはたくさんあるんですけど、やっぱり片方の「自分はゲイだから恋はかなわない」と葛藤があるところですよね。
いえね、DK恋愛にそんな重いテーマは酷なのではとも思うんですが、DKならではの、下手に身体だけの関係に走らず葛藤している感じ、そしてそんな片方を受け入れて好きになっちゃうもう片方……いいんですよねーーーーーーーー!!!!!!(ここに関してはどっちが受けでも攻めでもいいので”片方”という表現になってしまう)
それと、終始雰囲気がワチャワチャしてる感じがなくて、静かにストーリーが進んでいく感じがすごく好みでした。これは攻め様・瀬戸くんのおかげかな。クレバーで思慮深い感じ、すごくよかった……!逆に受け様・菊池くんはちょっとアホ系ですよね(褒めてるからね)、瀬戸くんの口車にすぐ乗せられてるし笑
でもそこがいろいろ魅力につながってるというか……。自分で自分の気持ちをちゃんと認識して女の子を断ったりとか。たまに芯のある行動するからギャップがくぅぅぅぅぅ~!!!ってね。
あとは単純に、私の好みとして黒髪の男らしいのが受けてるの好きなので眼福だった(途中までどっちが右か左かわかんなくて、ヤるまでの展開もそれらしくてよかった……!)……そうなんだよ菊池くんみたいのが受けてくれると嬉しいんだよ私。
と、語ったら止まらぬほどヒットポイントが多い本作、続刊ありとのことなので早速カゴに入れてきました……
絶対この作品、何度も読んで楽しんじゃうやつだ……と今から再読を楽しみにニヤニヤしていますが、好みの本に限って端から端まで異様な記憶力で覚えてしまう現象のためいったん時間を置きたいと思います。あーーーーよかった!!!!!
もひとつよかったとこ、最後にあとがき的な部分で明かされる瀬戸君の名前、篤紀と書いて あつき なんですね……!!!漢字も読みもハマりすぎだよっ!!名前からして好みの攻めの香りがプンプンしてしくるよっっ!!
親友同士の菊池と瀬戸がAV鑑賞をキッカケに抜き合うようになるところから始まるお話です。
菊池にフェラをしても拒否られなかったため瀬戸が段々と大胆に菊池にアプローチしてきます。
気持ち良さに抗えないのは男子高校生らしいです。
瀬戸が女子の宮坂が菊池を好きだと気付いたときに図書館で二人きりにしてあげたりと二人の仲をお膳立てするところが切ないです。
イルカショーで告白するところは良かったですが、周りに人がいる場所でなく二人きりの時が良かったと思ってしまいました。
DMMは白刻み海苔修正でした。
瀬戸を抱く夢を見てゴムを買った後の菊池が瀬戸にあっさり挿れる方を譲ったのが不思議でした。
初めてのセックスで菊池がバックで挿れられて達した後に、騎乗位で腰を揺らすのは無理がある気がしました。
また、菊池が瀬戸の乳首を舐めたりするので瀬戸に挿入してるようにも見えて頭が混乱しました。
瀬戸がまず、ヤベーヤツである。
イケメンなのは勿論。やることなす事スマートで。己れの欲よりも、相手の幸せを願える良いヤツなのだ。合掌。
齢10数年でありながら、この完成されたスパダリみよ!これはもぅ。好きにならずにはいられないでしょうよ。
みーち先生は、「俺(=吸血鬼)の獲物がゴーインすぎる!」を持っていて、時々読み返してしまう程好きなのですが。あのカサッとした線で、キャラデザも2種類程度しか無く(攻め受け確定している。)シンプルなんだけど、繊細な表情が読み取れてしまう巧みさが素晴らしい。かの短編集の中でも「後輩のパソコンのEnterキーが俺のちくbと連動している話」(タイトルが長くて出オチで全て。)をこよなく愛しているものだから、本作もそういった短めのコメディかと思ってて、何なら油断していた。瀬戸の、科白の一つ一つが、菊池の発する言葉の速さとは違う。まるで、時をたゆたう様に。それだけがキラキラとゆっくり聴こえてくるのだ。イケメンだからね。(強調)それもさることながら。彼の表情が言葉以上に発している気持ちが、想いが、切なくなる程ギュッと、ジワリと、心を掴んで離さない。
冒頭でこそ。BLあるある的な「魅惑のノンケ落とし」的な始まりをする。自身で女の子が好きだと言いながら、童貞あるあるなのか、気持ち良い事に流されてしまう、菊池。彼のその単純さ(チョロさ)につけ込む様にして、エッチな事をドンドンかまして行く瀬戸。スマートだが、手慣れている風の瀬戸は、この時ちょっと黒い。手のひらの上で菊池を転がしている様にも見える。けれど。読み進める内に、我々は気付かされてしまう。瀬戸の、苦しい胸の内を。流されて気持ち悦がっている菊池を見るのは嬉しい。しかし、本当に、純粋に、菊池を好きで、恋をしている瀬戸は、「好きな人」の幸せだけを願っている。そして、恥じてはいないものの、自身が性的マイノリティだという事に引け目を感じているのだ。自分は決して「選ばれることは無い。」と。高校生にして、こんな哀しい結論を自分に下している。だから、普通に可愛い女の子・宮坂の登場で、瀬戸は静かに身を引こうとする。宮坂もいい。2人の様子を気付いた彼女もまた、そっと身を引くのだ。
きちんと告白して。自分の気持ちを整理して。
だから。菊池も自分の気持ちに気付く。素っ気なく振る舞おうとする瀬戸に、振り払われても、ちゃんと。自分の気持ちを伝える菊池もまた。男前なのだ。
何なの⁈ この子達!尊過ぎる!
「描きおろし」の「1年前の話」も良い。放課後の電車内。シンプルな絵柄なのに、午後の空いた車内に、暖かな陽射しが差し込んでいる空気感が余す所無く描かれている。彼等の通う高校は、住まいは、郊外なのだろう。そして瀬戸のモノローグ。気持ち。菊池の、気持ちのいい単純さに救われた瞬間。何処を切り取っても素晴らしい。
みーち先生は、空気感を描く天才だと思う。