ボタンを押すと即立ち読みできます!
作家さん買い。
読むのは3度目。
1度目は、うーん悪くないけど超好き!!って感じではないなぁ……と。
2度目も同様。
3度目で何か変わるかと思ったけど、やっぱり悪くないけど、他の典雅さん作品のように何かあるとついつい手にとって再読してしまう中毒性みたいなのはないなぁ……という結論にいたりました。
というのも、5年間にわたる誤解&すれ違いが長い、辛いなぁ……と読むたび思ってしまって悶々とする。
いやいや5年どころか10年以上誤解し続けたままのカプだって、BL世界にはたくさんいるよ!!って感じなんですが、そういうのは読む前からある程度覚悟して読んでるから、10年どころか20年すれ違ってても、わぁ〜せつない!!とそれすらも楽しめるんだけど、典雅さん作品だと、ええっ5年もっ!?!?となってしまう自分がいるんです……。
義母と攻めがまさかの不倫?!と誤解して頑なな態度をとってしまう受けの姿がつらいというか、なぜ冷たくされるのか理解できないままそれでも一途な攻めの態度とか。
「小猿のように」しがみついて号泣するフィンぼっちゃまみたいな表現とか、後半の「たとえ90歳のフィンレー様にほほえみかられても天使だ……と思う自信があります」と述べちゃう攻めの部分は、大好きです。
小林典雅さん作品比では、「萌」ですが、BL作品としては萌ちょいプラスって感じなのでおまけして萌萌で。
誤解からの両片想いから
両片想いのすれ違いがちょっと切ないけど、読んでるこちらにはそれほどのストレスに感じられることもなく甘くて優しくてかわいいとても素晴らしいお話でした。
主従ものは主人が攻めで主人主導型と従者が攻めで下剋上型の二つしか読んだことがなかったので、とても新鮮でした。
従者が攻めだけど真面目で主人のために頑張りすぎるくらいで、従者が遠慮するから淫乱だと思われたくないけど、自分から誘う小悪魔天使な受けって最高では?
詳しく他の方が書いてくださっているので感想だけ。
虚弱体質のフィンレー(受け)がお世話係のダリウス(攻め)の秘密を誤解してお互い大好きなのに5年もすれ違った後、誤解が解け甘々になるのですが、両視点で描かれているため、ちょっとヘタレなダリウスの心情も、ダリウスのことが気になりすぎて一向に体調が良くならないフィンレーもどちらのこともわかってとても楽しいです。
特にダリウスの心情は必死なんだろうけど笑ってしまいます。
夜になると一角獣に変身してしまうダリウスのフォローで入った家庭教師(後にフィンレーの継母)のリーズとダリウス2人の掛け合いとか、一角獣に変化したのを見られダリウスだと気づかないフィンレーにキスされて失禁しそうになったりするところとか、フィンレーが襲われそうになっているのを助けに入る素早い動きとか、脳内映像してみると楽しいったらありません。
両思いになってから、それまでの五年間の溝を埋めるべく言葉を惜しまないフィンレーの素直に好意を口にしたり誘い受けになったりも楽しかったです。
人間の世界にいくことを反対していたダリウスの両親や人間とに結婚に反対していたリーズの両親をも陥落させるフィンレーの天使っぷりも楽しかったです。
どのシーンを取っても楽しい話でした。
天使のようなおぼっちゃま・フィンレー(受け)と身体に秘密を持っている世話係・ダリウス(攻め)の物語。あとがきに書かれてる通り、混みいった設定ナシなのでファンタジーが苦手な方でも楽しめます。典雅さんの場合、現代ものだろうが歴史ものだろうがファンタジーだろうがキャラクターが全部独特の面白いい人ばかりの典雅ワールドの住人なのでいつも安心して楽しめるのですが。
フィンレーの魅力は人間力。純真な天使のような容貌とふるまいで幼い頃から周りの人々を骨抜きにしていくのですが、トラブルが起こった時「僕が行って説得してみます」と言って、絶大な人たらし能力というか交渉力を発揮して全て解決してしまうのです。柔らかい物腰だけど押しが強いできる子です。
ダリウスはBL界では大人気のアンドレ攻め。ヘタレっぽい所もあるけどいつも全身全霊で受けの味方でいる所が素敵。攻めもメルヘン世界の獣人なのでピュアな童貞攻めだったのですが、獣人姿の時はちょっと受けっぽくなってしまうのが可愛かったです。
他のキャラクターも皆楽しくて笑わせてもらいましたが、お気に入りは受けの幼馴染みの親友・エリアル。現実的でちょっと口が悪い子だけど芯はいい子だと思います。彼のスピンオフとか読んでみたい。受けで。
非日常が続いて気が滅入るような今の時代に小林典雅さんの明るく楽しいBL小説があって本当に良かった!とここ数年は特に思います。
サクっと読了。一角獣でお世話係のダリウス×良家の子息フィンレー。幼心にダリウスを慕うフィンレーには、ダリウスと義母の不倫は辛かったよね、避けがちになるのも仕方がない。 それでもずっと好きで、複雑な想いを抱えてたのはかわいそうだった。ダリウスにしたても身に覚えはないし気の毒なんだけど。誤解が解けて、想いが通じてからはラブラブ。好きゆえに一角獣である事等々素直に信じるフィンレーは純粋、その割にエチに積極的でギャップに笑った。個人的にエリアルが頑張ってたのが微笑ましかった。可愛い作品でした。
おおやかずみ先生の麗しいイラストと、何やら秘密を抱えた攻のダリウスに、最初から反抗的な受のフィンレーの両片思いのお話を焦ったく思いながら楽しませて貰いました。
攻視点のお話もあるので二人の思いは分かっているので、切なさを求めていたらちょっと違うと思うかもしれません。
でも拗れに拗れた原因である出来事を、ダリウスだと知らずにフィンレーが話した時のダリウスの反応に爆笑してしまいました。
小林典雅先生らしくクスッと笑えるお話になっていました。
書き下ろし分の「天使の秘め事」では、フィンレーの以外な一面も読めてタジタジになりながらも嬉しそうなダリウスとの関係がやはり面白いのです。
天使な見た目や素直な性格でダリウスの両親どころか、義母のリーズの両親まで魅了するフィンレーが産まれて来る赤ちゃんの為に活躍する様子が可愛いです。
何だかんだと家族に優しくて甘いフィンレーのお父さんに幸あれと思ってしまいました。