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愛されたがりさんと優しい魔法使い

aisaretagariyasan to yasashii mahoutsukai

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表題作愛されたがりさんと優しい魔法使い

レイ
記憶喪失の自称魔法使い
永瀬史
26歳,テイクアウトの卵料理専門店店主

その他の収録作品

  • 愛したがりさんと元魔法使いの新しい生活
  • あとがき

あらすじ

史が駅でたまに見る彼は、その日センスが行方不明な格好をしていた。そして「俺はきみをしあわせにしないと普通の人間に戻してもらえない」となぜか彼に縋られたことから……?

作品情報

作品名
愛されたがりさんと優しい魔法使い
著者
川琴ゆい華 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784403525414
4.1

(56)

(25)

萌々

(20)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
225
評価数
56
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数12

攻めの、そこはかとなく漂う残念感がたまらないです

「何も覚えてないけど俺は魔法使いなんだ!」とか言ってるイケメン攻めが、勃起不全からメスイキが夢の受けを幸せにすべく奮闘するラブコメになります。

これ、設定の時点で既に笑わせに来てるとしか思えないんですけど、更に二人のやりとりと言うのがめちゃくちゃ面白いんですよ。
えーと、ポンコツ攻めとどこかズレてる受けで、まるで漫才と言うか。
それもダブルボケと言うか。
試し読みだけで思わず吹きましたよ。
この攻めと受け、面白すぎるわ~。
お空でフワフワ嬉しそうにと、表紙でのお目出度い感じもたまらないわ。
攻めの、そこはかとなく漂う残念感も絶品ですわ。

えーと、一応ですね、笑えるだけじゃなく「本当の幸せとは何ぞや?」って感じで、すごく優しくてあたたかいお話でもあるんですよ。
好きな人を幸せにしたいと言う純粋な気持ちって、めちゃくちゃ素敵ですよね。

内容です。
テイクウトの卵料理専門店を経営する史。
駅でたまに見かけるイケメンリーマンから、自分の事を知ってるんじゃないかと縋りつかれるんですね。
実は魔女により記憶を奪われた彼は、心臓を代償に魔法使いにされたとの事。
自分を唯一知る人物を幸せにすれば、心臓を返して貰えて普通の人間に戻れるんですね。
そこで、対象の人物であろう史を「幸せにしたい」と迫ってきてー・・・と言うものです。

で、最初は当然信じなかったものの、魔法で危ない所を救って貰った事で彼に協力する事にした史。
幸せになる為の願いを聞かれて咄嗟に出たのが「メスイキしてみたい」だった。

まぁそんなワケで、悪い魔女から心臓を取り戻すと言う目的のもと、毎晩メスイキすべくエッチに励む二人。
果たしてレイ(攻め)は、史をメスイキさせまくって幸せに出来るのか?
そして心臓を取り戻し、普通の人間に戻る事が出来るのか?
と言うのが見処じゃないでしょうか。

こちらですね、印象としては現代版おとぎ話なんですよね。
マ○コ・デラックス似の魔女が出て来たり、攻めは魔法のステッキを使って魔法を掛けたり。
で、これがとにかく楽しい雰囲気なんですよ。

や、繰り返しになるんですけど、そもそも攻めがめちゃくちゃ面白くて。
えーと、ブリティッシュスーツをビシッと着こなしたイケメンでありながら、言動に常に漂う残念感だったりポンコツぶりが笑えて笑えて。
なんてったって「君をメスイキさせて幸せにしたいんだ!(キリッ)」ですよ。
や、なんかね、その格好いい外見に見合わないトボけた言動に、いちいち吹いちゃうと言いますか。
これね、本人は至って真面目な所がまた笑わせてくれるんですよ。
またさ、彼の言動は大概ズレてると思うんですけど、同時にすごく真っ直ぐなんですよね。
ベースに心臓を取り戻すと言う目的はあれど、彼が史を幸せにしたい、そして笑顔を見たいと思ってるのが本心だと伝わってくるから、読んでてとてもあたたかい気持ちになると言うか。
ポンコツだけど、めちゃくちゃいい男なんですよ。

また、主人公となる史がですね、個人的にすごくツボでして。
願いがメスイキとかなりトリッキーなタイプに思えるでしょうが、実はとてもさみしがり屋ってんですかね。
ちょい面倒臭いタイプでもあるんですけど。
彼が地位とかお金とか、幸せになる為に普通に望むようなものじゃなくメスイキを希望した理由ー。

えーと「人それぞれの幸せ」と言うのがテーマになると思うんですけど、幸せになるもならないも自分次第なんだなぁと、読み終えたあとジーンとなると言うか。
史はタイトル通り、まさに「愛されたがりさん」なワケですが、どれだけ愛を与えられようと、それを信じられなければ、受け止められなければ、ずっと満たされないままなんですよね。
や、実はレイはレイで、記憶を無くして史と関わった事で変化したんですよ。
そして、史は史で、レイに愛された事により、変化した。
すごく素敵ですよね。

ちなみに、書き下ろしでその後の二人が語られますが、こちらもとても優しくてあたたかくてと素敵なお話でした。
結局は記憶が戻らないままのレイ。
そして幼少期の出来事から、母親とぎこちない史。
それぞれの家族の事が決着すると言った感じでしょうか。
うん。
いい話だ。
全編通してエロエロなのも、またいい所だ。

と、そんな感じで、笑いありホロリありエロエロありと、とにかく素敵な作品でした。

14

優しくて紳士でイケメンな魔法使いとお人好しさん

デラックスな魔女が主人公史の本質をついていて、こちらも考えさせられました。

一年くらい電車でよく見かけるイケメンを素敵だな〜と思ってたら、ある日…。

史が愛されたいのに愛される自信がないから、強引に誘われるのを待ってるから、自分から愛を示すことが出来ず、愛を受け止める勇気もなくて。
レイの言葉にも愛情表現にも気が付かないで、思い込みで勝手に傷ついて。
やっと勇気を出してぶつかって。

魔法が解けたら今度は相手に嫌われたくないから、差し出がましいから、そんなこと言える立場じゃないから…と、今度はレイの家族問題に悩んで。
でも勇気を出して二人でレイの実家へご挨拶に。

なんか史の遠慮する気持ちがわかる気がして、こちらも本当に考えさせられました。
レイがもっと話してほしい、頼って欲しいって言ってくれて、良いですね!

二人が本当に幸せそうで。魔法使いの間もレイは史のことが可愛い可愛いって言ってて。
エッチの描写がかなり多いです。メスイキの言葉の意味をようやく知りました。

でもでもだってとばかり考えてるとデラックスな魔女がやって来ちゃうよ〜。面白がって記憶奪われちゃうよ〜。魔女のおかげで二人が幸せになれましたね。

3

デラックス縁結びの神

ある日電車に乗ったらブリティッシュスーツに身を包んだイケメンが大きな魔女っ子ステッキを持っていた。
彼は言う。魔女に魔法をかけられて心臓を奪われ記憶を失って残ったのは通勤中気になっていた貴方の記憶だけで、貴方を幸せにできたら心臓は返してもらえます。どうか貴方を幸せにさせてください。と。
持ってるのはアタッシュケースと魔法のステッキと外そうとしたら首を絞めるネクタイとそれについているハートのネクタイピン。
色々ツッコミどころ満載の彼に伝えた青年史の希望は「メスイキヲシテミタイ」。
色々どこから突っ込んでいいのかわからないスタートですが、逆に全く予想がつかないのでぐいぐい読ませます。
表紙と口絵で笠井先生のスーパーイケメン魔女っ子レイ(仮名)の映像を脳にインプットされた状態でなので、脳内が非常に楽しいことになっている上に、このイケメン魔女っ子さんは真面目すぎる故なポンコツ気味なのです。
史ちゃんはそんな魔女っ子にいきなり「君を幸せにさせてくれ」と言われなんだかんだでも受け入れちゃういい子なのに、その答えに「メスイキしたい」なんて答えるアンバランスな、でもいい子。そしてそのいい子な自分を誰より自分が信じていない子。
出会ったその日に致して魔法を使ってメスイキに至ってそのあとは行為に夢中になって、と、本物のデラックスさんに「そんなの愛じゃないんじゃない、肉欲なんじゃないの?」なんて言われそうですけど、そう思えなかった。
同じ電車同じ車両に乗ってなんとなく目で追っていた2人の間には好意に近いものがあって、でもお互い踏み出せないでいたからこそデラックスな魔女に目をつけられた。つまり記憶もないけど、なにも覚えていなくても魔女っ子は史ちゃんを好きだったんですね。史ちゃんもかっこいい人だなと思っていた。
知らない人だけど、何故か許せる感じ、滲み出る好感、から少しずつ心も欲しいと思う様になるのも自然で、その空気感がとっても可愛くて良かったです。

非常にファンタジーの様で2人の持つ生活基盤や、背景などはリアル社会に根ざしていてそのバランスもとても良くすらすら読めました。
デラックスな魔女はきっと
「もう!なんだか気になってるくせに声もかけられなくてめんどくさいわね!好きなら好きって言える様になればいいのよ!」
とか
「どうして自分の気持ちが言えないのよ!言って2人で考えればいいじゃない!」
ともやもやしちゃったんでしょうね。
心臓を取り上げるのは良くないけど、イケメンにブリティッシュスーツに魔法のステッキとか楽しすぎるし、何より2人の本当の幸せへのきっかけをくれた素敵な縁結びの神様(魔女様?)だと思います。


どこか他の迷えるイケメンにも魔法をかけてあげてください。


1

スーツを着た魔法使い?

なんだかとても奇妙な取り合わせの登場人物
面白かった。

1

一緒に幸せになりましょう╰(*´︶`*)╯

魔法使いの攻め様に、デラックスな魔女も登場。
ファンタジーなんだけど、リアルだわ~って思うとこもあって、とても楽しく読ませて頂きました(・∀・)


受け様は、たまご料理専門店を営む史。
ある日、通勤電車の中で、密かにカッコいいな~と思って見ていた男性が、いつもと違う雰囲気の格好でいるのを見かける。
その男性こそ攻め様であり、魔女に心臓と記憶を奪われ、自分を知る唯一の相手を幸せにしなければ普通の人間に戻してもらえない、と縋ってくる。
自宅まで連れ帰り、名前も分からない彼を“レイ”と名付けて一緒に素性を探すことに。

幸せにさせたいから、とレイから願い事を尋ねられた史の願いは「メスイキしたい」という、なかなかなもので。

メスイキえちえちをしながら、レイの素性を探していく2人。
なので、割とえちシーンが多いような気もしますが、このお話の魅力はえちえちではなく、史が一歩を踏み出していく姿でした。
レイの胸に飛び込んだら、史は素直でとってもかわいい。
そして、史の事が大好きで一生懸命なレイも、とても魅力的でした。

私も波風をたてたくないタイプなので、ゴージャスな魔女の言葉がけっこう胸に刺さりました。
史の考え方が、私にとってめっちゃリアルで、身につまされる(^o^;

愛を渡すのも受け取るのも、相手を信じてこそできる事で、勇気がいるものなんだなぁ、としみじみ思っちゃいました。


イラストは笠井あゆみ先生。
もうね、表紙の魔法のスティックを持ったレイがいろいろと完璧。
口絵のお三方もコレやねって感じだし。
お話にピッタリのステキなイラストでした(^∇^)ノ♪


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