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表題作雨馨る

掛江純平
22歳,ホームセンター勤務
有川一穂
新卒薬剤師

その他の収録作品

  • 後日譚 春霞

あらすじ

ドラッグストアチェーンに就職した新卒薬剤師の一穂が5月に本配属となったのは、地元・東京から遠く離れた田舎の小さな町だった。可愛らしい顔立ちと外面の良さで、ドラッグストアのアイドルとして町の人々からは歓迎されたものの、一穂にとってそれは喜ばしいことではなかった。田舎特有の人と人との距離感、悪気なく向けられる厚意の過干渉に、もともと人付き合いが得意ではない一穂はうんざりしていた。特に一穂を悩ませていたのは、やたらと懐いてくる近所のホームセンター勤務の純平。いかにもスポーツマンといった鍛えられた身体と朗らかな人柄で、町中の人から愛されているムードメーカー。明らかに一穂とは真逆の人種だというのに、純平は事あるごとに一穂に構い、食事に誘ってくる。にべもない態度であしらい続けていた一穂だったが、ある日とうとう断りきれず、二人で食事に行くことになり……。

94ページ

作品情報

作品名
雨馨る
著者
吉田美野 
イラスト
ヨシヲ 
媒体
小説
出版社
くるみ舎
レーベル
スピカ文庫
電子発売日
4

(3)

(2)

萌々

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(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数1

キャラに魅力を感じない

主人公の一穂の心理描写が愚痴ばかりで、特に前半は読んでいてストレス。二人の関係は純平が一方的に動かしている感じで、一穂は不機嫌に付き合い流される。魅力を感じないキャラたちのお話だった。

一穂は嫌でも断れず、強引な純平の誘いを受ける。それは結局自分が招いた状況なのに、心の中で文句ばかり言っている。このどうにも嫌な性格の悪さが見える心理描写を聞き続けると、こんな一穂に惚れる純平もちょっと……。

純平は、一人を好む人間に二人の方が良いと自分の価値観を押し付けるウザキャラ。配慮不足な他人との距離の縮め方に、昔っぽさを感じる。局長と共謀して一穂に近づこうとするやり方が卑怯で気分が悪くなった。

一穂の気持ちが前向きになってからは、鬱々とした心理描写の雰囲気も変わり、読みやすくなっていった。特に何が起こるわけでもない、田舎の日常の記録。ノンケ同士として見ると違和感かな。

1

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