ボタンを押すと即立ち読みできます!
――こいつにある変な引力。キラリと胸をひっかく、やみつきになる――
「憧れのピアノ王子」である要とピアノデュオを組むことになった大型ワンコの狩野明慶(かのあきちか・攻め)と、ピアノに情熱を懸けるクールなようで人たらしな眞木要(まきかなめ・受け)の、音大生ピアノデュオ二人の絆と成長と恋の矢印を見守るメロディアスラブストーリーです。ちなみに現地点では挿入はないので、受け攻めは仮となります。電子配信のみ、こちらは上下巻の上巻となります。
明慶→要の片想いの話と二人の「ピアノデュオ」としての絆と成長の話、要の家庭事情や、要と明慶のピアノや音楽に対する情熱の話など、何本も柱のあるどっしりとしたお話で読み応えが抜群でした。281ページはダテじゃないです。そしてまだ上巻のみ というのがポイントで、これからまだ下巻が待ってるというだけでワクワクしてしまいました。
ストーリー的には、一難去ってまた一難といった具合に、うまく行ったか?と思いきやまた新しい壁が立ちはだかって、そう簡単に大成功させてはくれなかったりするのですが、歩み寄ったり、それぞれが考えたり努力したりして問題に立ち向かう様子が素直に心地よかったです。特に、初めて二人で「ドリーの庭」を連弾した際の台詞の無い数ページがとても印象的で好きでした。
明るく元気な明慶が演奏に集中した途端にキリッとしちゃったり、真面目で性的なことに疎そうな要が明慶との性的接触にわりと積極的だったりと、二人それぞれのギャップがいいなぁと思いました。
しかし、恋愛面が本当にもどかしいですね。明慶の方は要への気持ちが細かく描写されているので恋する想いがわかるのですが、要の明慶への気持ちが「デュオの大切なパートナー」からなかなかラブにならなくて。明慶の心情を考えると切なくなります。要から明慶への矢印が伸びる瞬間を期待して、ワクワクして下巻を読もうと思います。
音大生2人がピアノデュオを組むお話。
育った環境も音楽への思い入れも全く異なる2人が、1台(1人)で完結できるピアノを敢えてデュオとしてつくり上げる過程での心の機微が丁寧に描かれています。
2人の行方も去ることながら、作中でのピアノのシーンや作曲家の話など、画面から音楽が聴こえてくるようで楽しい。
丁寧に描かれている分、いわゆるBLらしさは薄いかもしれませんが、下巻で2人の関係がどうなっていくのかが気になります。
音大生の明慶と要がレコード会社のオーディションを受けてピアノデュオを組むことになる話。
才能やお金の話、商業としてのピアニストの話など音楽の厳しい世界の描写と片思いの切なさがとてもいい。
明慶はマイペースにピアノを弾いて要のピアノには敵わないと憧れているばかりだったけど、要と他の人のデュオを聴いて衝撃を受けるシーンが良かった。
上手い人同士だとこうなるんだ!という衝撃と自分が要の隣に見合ってない悔しさとか嫉妬目覚めて、本気モードでピアノに打ち込むようなる。
音楽の上では相性抜群でラブラブになっていく二人なんだけど、それはあくまで音楽の話ですよね〜と魔性のピアニストに翻弄されながらもおあずけ状態なワンコくんも哀れで可愛い
純情な大型ワンコの明慶が可愛かった。
電子書籍限定なので、ひとめにとまりにくいかもしれませんが、これは是非読んでもらいたい名作です。ピアノを習っていたり、ピアノ曲聴くの好きだったり、そして特にネットで連弾みるのが好きな方は必読。デュオとはピアノの連弾のデュオ。私の性癖刺されまくりの連弾シーン。きっと皆さまにも刺さるはず。目と目、手と手、指と指、息づかい、全てで互いを感じてふたりでひとつの曲を作り上げる、一台ピアノの連弾ってエロなんですよ、ほんとに。音大生が悩んで成長していくシリアスな展開でもあり。下巻は描き下ろしのみで、はとこ先生が7年かけて完結された渾身作です!みんな読んで〜
何年か前に連載していたものに、この度大幅描き下ろし…下巻は全部…を加え、電子のみで満を辞して発売された作品。この作品を完結で読むことが出来たことがまず嬉しい!
音楽や絵画など、芸術系を学ぶにはお金がかかる。
それこそかけたお金を回収してできる地位にいける人はほんのひと握りであろう。
才能があるだけでは続けることすら難しいのが芸術の世界だと思う。
まさにこの主人公の1人、音大生の要は才能があり特待生で学校に通うくらいなのに、お金がない。
もう1人の主人公である同じく同じ学校に通う明慶、彼は才能がありながら自覚がなく、お金持ちの坊ちゃんであるため競争心とか粘りに欠ける。
この2人がプロデビューのためにコンビを組む。それぞれの思惑は全く違っているため最初はぎくしゃくするが…。
画面から音が溢れるようであった。
出てきた曲、知らない曲も多かったので聴いてみたいくらい。
BoysがLoveするだけではない、音を紡ぎ出す者としての葛藤や苦悩や、その中で明慶が最初は憧れの要に近づきたい、一緒に演奏したいだけであったのが、徐々に成長していく様子もじっくり丁寧に描いてある。
家庭環境的に、愛するという感覚がよく分からない要が段々変わっていくところもしかり。
しかし、コンビとして成長する間の明慶の苦悩が辛すぎて、それを受ける要も可哀想で、もうハラハラドキドキであった。
しかし、ご安心下さい。
はとこ先生の作品は皆読後はハッピーです。
そして脇の人達、女の子やお母さんや、当て馬でさえも皆いい人達ばかり。嫌な気持ちになりません。
そして外せないH、きちんと大人の男性の身体で絵が綺麗なのでエロいです(リブレさんは大体修正が白抜きとか白ボカシなのでそれが唯一残念でありましたが)。
本当にオススメ!