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もっと、もっと続くのかと思っていて、何なら少し油断していた。何となく前巻の終わりを記憶してはいるが、何なら最初から一気読みするべし!と、自分に課して、ここは丁寧に読み返す事にした。そうそう、恋に関しては百戦錬磨のアダムが、どうしても堕とせない難攻不落の聖人君子、モンタギューことジョエルを相手に悪戦苦闘する傍ら、王位継承権奪還を企む先王の弟、サイモンの暗躍。という、架空の王国を舞台にした、史実(っぽい)ファンタジーロマンス!でした。序盤では余裕シャクシャクでジョエルを口説きにかかってたアダムは、ちょっ早で、ジョエルに愛を乞うワンコになったかと思えば、突然諦めたかのようにツンケンして。そんなのやっぱり無理で、ジョエルの虜。ただの恋するワンコになる。ジョエルはイマイチ恋が分からないので。その天然さから来るツンデレっぷりで、アダムの気持ちを煽り、アップダウンさせてばかり。でも。いつしか。アダムはジョエルをただ可愛がる相手では無く、彼の聡明さや、国を想う気持ちごと愛していて。ジョエルもまた、アダムの勇敢さや美しさもろとも愛してしまう事となる。この2人だけを取り巻く世界なら。とっても分かりやすくて単純なロマンスだったとも思う。
全てのキャラクターが饒舌過ぎて。ちょっぴり分かり難いのだ。よほど集中して読まなければ、見過ごしてしまいそうにもなる。そして、一見めでたし!で終わっているものの、作者もあとがきに書いている様に、回収されていない「その後」もあって。今一つ食い足りない感もあるのだ。ここで終わって欲しくなかったなぁ、という心残りがやっぱりある。
アダムとジョエルのイチャイチャはもう少し見ていたいし。
ジルとタンセの次期国王となるルイスのその後。というか、危うくサイモンの手の内に転がされそうになったルイスの即位は大丈夫なのか。タンセ国の政情もまた、揺れ動きそうな気もする。
ルカと幼ないクリス陛下の恋の行方もまた気になる。今のところ、真摯に愛情を見せるクリスだが、ルカが成長すれば、もしかしてルカは攻めに転じるかも。どちらに転んでも、モンタギュー卿には今日にでも男同士で婚姻出来る法律を制定して欲しいもの。
王の実弟で陛下の叔父であったサイモンと、彼の乳兄弟で近衛兵隊長のレオネルは、死んで尚処刑され。サイモンは王族の系譜からも抹消される。そう、この事件が、物語が、まるで初めから無かったかの様に。それが実際の史実にあったかの様に物哀しい。
ラスト周辺には、アダムの出自がもっと明らかになり。この物語自体が喜劇の様であったかの様に締め括られる。うーん。狐につままれた様な気がしないでもない。テハナの女王、恐るべし。
そして、アダムの忠実な従者であり、彼の恋を応援していたポールには今更ながら笑わせて貰った。脇役にしては、彼は存在感あり過ぎ。いい人過ぎる。アダムと共にある為に家族を呼び寄せたというからには、家族総出でアダム贔屓のご家族の様子も見たかったなぁ。
クリス陛下が王として。政治を全うすべき時期が来るまでの枢機卿とモンタギュー卿は二輪で支えてくれる安定した国の未来。平民にも教育を与えるというモンタギュー卿の夢の実現とか。アダム達に協力していた旅芸人に扮したリストと、彼を慕っているであろう美しいオリヴィエとの話も気になってしまう。誰もがカップルになる必要は勿論無いんだけど、この2人は怪しい。是非ともオリヴィエの恋が成就して欲しいと願ってしまう。等など。読み返す度に想いを新たに馳せてしまうんだろう。
ジョエルの希望でアダムはまた美しい髪を伸ばすみたいだけど、短い髪のアダムも素敵。
表紙の変遷も素敵。重そうな着衣のジョエルが軽やかになって。アダムとの間の距離が縮まって行く、2人の心の間の距離みたい。
時代感を取り混ぜた衣装も素敵だった。ああ、本当に終わってしまったのが惜しい。
いつかどこかで。新章を期待します。
もともとBE×BOY本誌を買っていて『BARBARITIES』をチラッと見かけることもあったんですが、主人公におヒゲがあり、しかも受けになりそうな雰囲気…ということに抵抗を感じ、毎回読まずにいました。
でも最終巻が出て、ちるちるさんで評価が高いもんだから、「えーそんなにいいの?」と半信半疑で読んでみたんです。
そしたらまぁどっぷりハマってしまいました。
世界観もしっかりしていて、登場人物がみんな魅力的!
そして何より見た目に抵抗があったはずのジョエルがかわいい!なに!なんなの!すき!
1巻では完全にアダムに振り回されていたジョエルが、最終巻ではアダムを翻弄している(無自覚)!
はぁーっ最高なんですけど!
くっつくまで長かったんですが、これリアルタイムで追っかけてた姐さん方は6年間もヤキモキさせられたって事ですか?え、修行?修行かなんか?
もっと2人のイチャイチャ(出し入れを伴う)が見たいので、番外編、続編を熱烈希望ですー!
表紙のジョエルがキュートで可愛い。髭があっても。美形軟派風の年下攻め(金髪ロングヘア)×頭が良くて頑なな年上受け(黒髪チリチリヘア)の架空の中世ヨーロッパ風世界観の物語、大団円にて終了です。
満身創痍でジョエルを守るために体を張ったアダムが男前でカッコよかった!こんなにカッコいい人だったんだ。難攻不落に見えたジョエルもついにアダムの愛に絆されて落ちましたよ。もう落ちないかもと思ったので4巻まで焦らされた初夜が本当に良かったです。幸せそうで、ねちっこくて。
前半はシリアス展開でしたが、平和になってからはアダムの従者の恋のアシストがハンパなくて笑えました。寝屋でのジョエルが緊張から言葉数が多くなって可愛かったです。おじさん受けっぽいのも結構気にしてる様子でした。アダムは大満足で幸せ噛みしめているんだけどね。
亀の歩みのカップルだったけど最終巻でガッツリ結ばれて読者の私も大満足です。衣装もとても素敵ななんちゃって中世ストーリー、最後まで楽しかったです。最初から読み直したい。
めっっっちゃ楽しかった!
最高!大好き!!情報多くて萌え死ぬ!!!
どこがって書き出したら止まらなそうだしせっかくなら前情報なしで読んでわぁーってなってほしい。
表紙のⅣが追いやられてるのめっちゃ笑った~
私をbl沼に沈めた罪深き作品。
blは長らく食わず嫌いをしていたのに、BARBARITIESをチラ見して続きを欲してしまったがために、電子書籍に手を出してしまい、沼にどっぷり。
アダムが美しい。とにかく美しい。アダムが神。
完結した感慨も深いですが、まだ何年か待つことになったとしてももっと続いて欲しかった気もします。
広がっていた風呂敷が、広げた勢いで描ききられていたら。もっと長編になっていたとしても、アダムだけじゃなく作品全体が神だと言いきれたかなとは思います。
よし、電子が出て深夜の内にスマホでⅣ読み終えただけだから、家族のいない内にパソコンのでかい画面でⅠから通して堪能するぞー。