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表題作BARBARITIES III

(仮)アダム・エリック・カニング子爵,司法卿の警護
(仮)モンタギュー・ジョエル・リトラー,司法卿

同時収録作品BARBARITIES III

(仮)クリストファー(クリス),ロライン国の国王
(仮)ルカ,タンセ次期国王の義弟

同時収録作品BARBARITIES III

(仮)ジル,元奴隷の従者
(仮)フレデル公(ルイス),タンセ次期国王

その他の収録作品

  • and more(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

昔々、どこか遠い異国の物語。憧れのモンタギュー司法卿の警護に就いた美貌のアダム子爵。だけど彼が初めて本気になった相手は堅物な政治家のジョエル…⁉いつもと勝手が違う相手への想いに流石のアダムもあきらめムードかと思いきや、そこには自分の恋心よりもジョエルの警護を最優先するアダムの姿が‼そしてそんなアダムを複雑な眼差しで眺め続けるジョエルの気持ちは…。時同じく、ロライン少年王の叔父で王位継承権を持つ問題児のサイモンが帰国。サイモンは自分の野望を叶えようと暗躍するが、常に彼の前に立ちはだかるジョエルの存在が疎ましくて…⁉恋も国家も翻弄される、異国ロマンスから目が離せない!物語が大きく動く、波乱の第三弾!

作品情報

作品名
BARBARITIES III
著者
鈴木ツタ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
BARBARITIES
発売日
電子発売日
ISBN
9784799751923
4.5

(103)

(73)

萌々

(20)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
467
評価数
103
平均
4.5 / 5
神率
70.9%

レビュー投稿数10

え!どうなっちゃうの!?最高のクリフハンガーが憎らしい!

約3年半ぶりということで、前巻よりも大分厚みのある1冊でした。
ストーリーも恋に陰謀に、大きく展開しております!

事件的要素が強く、ジョエルとアダムの仲は進展なしにも見えますが、
今回はジョエルから!→アダムに!キスをしているんですよ~!
しかも、せがまれたわけでもなく、自分から、自然に!
個人的にはめちゃくちゃ萌え要素でした♡

まずは、小さなロライン王クリスとタンセの王子ルカの別れ。
兄ルイスから国への帰還を命じられたルカ。
大好きなルカと離れたくないクリスは司法卿であるジョエルに
「おとこどうしでけっこんできるほーりをつくって!」と懇願します(笑)
無茶ぶりだけど、クリスの純粋な恋心にキュンとなりました。

落ち込むクリスにアダムはルカのためのお別れパーティーを提案します。
同じく同性のジョエルに恋するアダムにはクリスの気持ちが
痛い程にわかってしまうんでしょうね…
恋の相談にのったり、励まされたり、想い人の話に
花を咲かせる二人がいいコンビで微笑ましかったです。
そして、クリスとルカの将来が楽しみです。

一方、国内では何者かによりジョエルの政治的な立場を
揺るがす悪評が広がり、不穏な空気が流れていました。
そのことに胸騒ぎを覚え、ジョエルに改めて心からの忠誠を誓うアダム。
ジョエルは照れながらも「わかっている」と答え、
そんな二人の強固な信頼関係にニマニマしてしまいます。

けれど、アダムの不安は的中し、ある日、
ジョエルと交流のあった書記官の遺体が発見されます。
国の信仰に反発する異端の者か、ジョエルを恨む
王の叔父サイモン一派による犯行か。
遂に殺人まで起きたことで、アダムと新たに加わった
旅団メンバーは犯人逮捕のために動き出します。

けれど、時を同じくして、サイモンもまた罠を張り巡らしていました。
タンセの次期国王ルイスとその従者ジルを巻き込んで謀反を企み、
大悪党級のゲスっぷりを発揮するサイモンですが、ルイスとの会話の
強者に媚び、弱者を虐げる的な小者感に少し拍子抜けでした。
こんな奴でも謀反できちゃうんだ…

義弟のルカを人質にとられ、身動きのとれない
ルイスは一芝居を打ってジルを逃がします。
元は奴隷で、裏切られてもおかしくないこの局面で全てをジルに託したルイス。
主人と従者という関係を超越した彼らの絆が感じられます。
ただ一つ気がかりなのは、ルイスの撃った銃弾が
ジルの胸を貫通しているように見えること。
逃亡のためとはわかっていても…大丈夫かな?
企みを知るジルに彼らの命運がかかっているだけに逃げ切ってほしい!

そんな中、謀略に嵌められ、囚われの身となってしまったジョエル。
陥れられても尚、正しく、他者を気にかける姿に人としての高潔さを感じました。
だけど、暗い牢の中で心細くなったとき、頭に浮かんだのはアダムでした。
こんなの実質もう両想いですよね(確信)

そして、ヒーローは遅れてやってくる!
味方に裏切られ、孤立したジョエルの元に駆け付けたアダム。
先の「いかなるときも常にあなたの味方」という誓いがここで生きてきます。

助けに来たアダムを前に感極まるジョエル。
来てくれたぁ…っと何とも言えない表情をしています。
それに釣られて泣き出しちゃうアダムも格好いいのに可愛い…

ジョエルを救い出すため、自らを囮にしたアダム。
ラストの綺麗な笑顔がフラグっぽくて怖すぎる!
他にも誘拐されたルカの安否や逃亡したジルの消息は…?
見事なまでの八方塞がりで、クリフハンガー的結末に
今から続きが気になって仕方ありません!

7

面白ーい!

あとがきで鈴木ツタ先生が書かれていた通り、大幅に増えてしまったそうでⅣ巻まで続くそうです。

少年王クリスの叔父のサイモンの根回しが効いて、今回はジョエルが捉えられた所で終わっていました。

ルイスとの会話で如何にサイモンが破綻した人物なのかが読み取れます。

サイモンの失敗はルイスに取ってルカがどれ程大事だったか知らない事でしょう。
そしてルイスとジルの従僕を超えた絆です。

まさか善良そうなレオネルがサイモン側だと思いませんでしたが、彼が寝返る可能性が無いとは言い切れないと思いました。

アダムとジョエルにまだ進展はありませんが、ジョエルのアダムに対する気持ちはかなり変化したと思います。
むしろこのままの関係でも萌えます。

個人的に好きなロッチ枢機卿とアダムが気が合ってたシーンがお気に入りです。

Ⅳ巻で終わらなくても良いし、なんならⅤ巻まで読みたい気持ちです。

早く続き読みたーい!

3

波乱のIII

ここでお話が一気に動き出します。
正義の人ジョエル。その正しさ故に取り立てられるも、それをよく思わない輩、王子の弟サイモンに恨みを買っているようです。

ジョエルはサイモンの陰謀に巻き込まれて、盗賊されますが、ジェエルを信頼する協会、そして絶対的に彼を支える存在、アダムが彼を救います。
口には出さずともただ信じて待っていたジョエルが、本当に自分を救いにきてくれたアダムを見たときの表情が、泣かせます。

幼い王と、ルイスの弟ルカの友情&恋情を脇に添えつつ、メインカプの絆がより一層深まるIIIです。

0

喜劇

あの髪にあの髭のジョエルを口説くアダムを見てもお笑いにはならないところがすごいなぁと。ツタ先生の絵が綺麗だからか。ジョエルご本人は喜劇と言っているが。

この類の作品は、やはり完結後に読むのが自分向きだと確信。広げた風呂敷が読者に歓迎される形で完結している安心感が欲しいのです…

この作品のお色気担当ルイスとジルもお色気的な意味では静かだったので、濡場のない1冊ですが、ジョエルとアダムはいちゃいちゃしてます。2人の距離は正直1巻で既に詰まりきっていた気もしますけれど。特にジョエルに大義名分が必要なだけで。
ボーイズのラブではない側面が盛り上がってます。政治のうんちゃら。ジョエルが捕まる展開は面白いですね!謀略が深すぎる作品ではないところがまたとっつき易いのかな〜とも思ったり。

0

水清ければ魚棲まず

待ちに待った3巻目。
「II」のラストで、サイモンの冷酷に震撼したのですが…
「Ⅲ」の冒頭は可愛らしい幼王・クリスと隣国王子・ルカの仲良し〜なエピソードから始まり、ホッとする。
しかし、この2人の可愛らしさもしっかり陰謀暴きの舞台に関連してきます。
ルイスはサイモンの魔の手からルカを遠ざけるためにルカをタンセに帰国させる、そのお別れパーティーを仕切るのがジョエル/アダムの腹心・リスト。当然諜報の舞台という事に。
このように、モンタギューへの脅迫から始まった王宮の権力争いを絡めての宗教覇権争い、またサイモンの陰謀は未だ渦巻いて…
ついにジョエルが陥れられる!
裏切り者は誰だ‼︎私は驚きました!
陰謀との闘いはますます佳境に入ってハラハラ。
しかしBL的には、うーー…ん、まだまだといったところだし、エロ担当ジルxルイコンビの方もヤバい展開に。(ここはルイスがわざとジルを野に放ったんだと解釈してるんだけど…)
あとね、個人的にはサイモンの株が下がっちゃった。
「II」ラストでの冷酷さ、悪の枢軸、最恐ヒール、そんなイメージだったのに、実はなんとも底の浅いいじけ野郎。いつも2番手/それ以下というのには訳がある、思慮なし野郎、頭の回転遅い野郎。
敵の質が下がれば抗争の質も下がっちゃう。そこが残念のタネ。
次巻待ってます。

2

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