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マイ・バッド・ペインキラー

my bad pain killer

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表題作マイ・バッド・ペインキラー

榊天音(悪魔と呼ばれた男)
三國玲央(借金を抱えたフリーター)

その他の収録作品

  • 書き下ろし
  • 反社のおじさん、友達作りを試みる
  • 天音、弟と再会する

あらすじ

「俺がお前の悪魔になってやる」神に祈ったところで救われない。だからこそ自分の負の感情を肯定してくれる"悪魔"に魅入られていた三國玲央。ルーチンワークと化した悪魔召喚の儀を行っているときだけは、孤独を感じない時間であった。そんなある日、大きな雷の音と共に黒い服を身に纏った長身の強面イケメンが姿を現す。この風貌、まさしく悪魔…! と大興奮する三國をよそに、悪魔のような男・榊天音は玲央の自宅に転がり込み、衣食住の提供では飽き足らずセックスを要求してきて…!?

作品情報

作品名
マイ・バッド・ペインキラー
著者
紫比呂 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784866694375
3.6

(40)

(17)

萌々

(5)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
6
得点
136
評価数
40
平均
3.6 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数6

ブラックとコメディの塩梅が良い

神を信じられなくなり悪魔を召喚した青年と、悪魔みたいな男の出会いと復讐と救済。
初めは少年漫画っぽさもあり、BLらしい安易なエロもあり、生贄がフライドチキンだったりな適当さが美麗な画に収まっていて、かなり好きな雰囲気でクセになります。
罪や暴力への抵抗感が薄くブラックな描写もあるのですが、どこかユーモアもあり主人公二人のリアクションや行動が軽めなので、深刻になり過ぎません。
欲を言えば1巻完結ではなく復讐劇・日常編と1話完結形式で何話でも読みたいし、もっと深く掘り下げて欲しかった。正反対の性格の二人の化学反応が見たかった。

連載から楽しみに読んでいたのですが、とにかく絵が好みで、紙面のコントラストがとても美しく、唐突な強面などコメディタッチの緩急もあり、エロの体位やお尻も良い。見ていて気持ち良いです。
男二人の雑多な生活感や身長差、ファッションも楽しいです!

7

異彩を放っている!!


この作品、絵がとにかく私の好みでした。
そしてお話の内容と絵がすごくマッチしていて、きっとこれは紫比呂先生にしか描けないと思えました。

受けはどこまでも不幸で弱くいじめられ体質。
攻めも暴力的でかなり横暴な俺様で前科持ち。
まるでウサギとオオカミのような正反対の二人。

強さと暴力しかなかった攻めが、一緒に居るうちに受けに懐柔されていく…。
かと思えば、受けも善良というわけではなく、攻めを肯定するくらい人間臭さもあるキャラ設定がすごい良かったです。

シリアスとギャグ要素がいい配分で、雰囲気も独特です。
あと受けの不幸エピソードが、回想のシーン中の一コマずつでそこまで重くなかったのも良かったです。
最後の最後に受けの男前な一面も見れて大満足!

以前読んだことのある漫画に展開が少し似ている気が…しないでもないですが…。
やっぱり何回も読み返したいくらい異彩を放っている絵がとても好きです。

2

すごく面白かった!

実はこちらの作品少し敬遠してたんです。でも悪魔とか天使とか人外物大好きなので、どうしようかなとあと表紙の絵が、めちゃオシャレすぎて気後れしちゃう
イケメン2人のデンジャラスな雰囲気とか…
でも実際読んでみたら、すごく面白くて引き込まれました。悪魔召喚しょうとして本物の悪魔とかインキュバスとか出たりなBLは結構ありますが、こちら悪魔よりも悪魔らしいただの人間だったのが笑える!フライドチキンを生け贄に捧げるので、さらに笑える
なんか思ってたんと違う!所々にギャグは入るのすごく好きです。レオの悲惨な生い立ちを和らげてくれてます。
あと自分に正直なあまね確かに、すごく羨ましい性格
だってムカついててもなかなか手なんて出ないですからね普通の人は
あまねとレオ悪魔と天使みたいに正反対でなかなかお似合い相性バッチリて感じです
借金のあるレオ君ですが、私だったらまず借金作ったオヤジ探しだして、あまねにボコってもらいます!そして給料差し押さえじゃ~それかマグロ漁船ですね♡
あと読んでてたまに切なくなるシーンがあってレオがあまねに友達になってほしいとか、ありがとうって言うシーンとかきゅんとしました。
そしてとにかく絵が綺麗特にレオなんともいえない美人さんでした。神評価もっとあっても良い作品だと思います。

2

ダークでシリアス、だが。

ダークな表紙に釣られるようにしてお買い上げ。
初読みの作家さまでして、この作家さんの作風なのか否かちょっと分かりませんが、この表紙に偽りのないダークでシリアスなお話でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






玲央はカフェで働く青年。
働いても働いても生活は良くならない。ろくでなしの父親が遺した借金返済に追われているからだ。自分を愛してくれた母も亡く、母が信じてた「カミサマ」を信じても報われることはない。

そう思った玲央は悪魔を召喚することにする。
そして現れたのは目つきの悪い一人の男。悪魔召喚に成功したと思った玲央は、その男を家に連れて帰るが―。

この目つきの悪い男は天音と名乗る。天音を悪魔だと信じ込む玲央だったが、実は天音は…。

というお話。

玲央という男の子がとにかく薄幸さんです。
父親が遺した借金、自分を愛してくれた母親は逝去、仕事先の上司もクソ、そして学生時代からのいじめ。これでもかというくらい哀しい人生を生きてきた。品行方正に生きたところで自分に何がある?そう思い悪魔召喚にのめり込んでいくその思いに思わず共感してしまう。

そんな彼のもとにやってきた、悪魔(自称)の天音。
玲央の家に住み着き自由奔放にふるまう。挙句に玲央に抱かせろと要求してくる。

いやいやいや。
玲央くーん、目を覚まして!

と思わず思ってしまうのですが。
玲央も、天音も。
どちらも自分ではどうしようもない境遇に翻弄されてきた孤独な男たちなんですね。歪なカタチのまま、けれど彼らはお互いにぴったりと嵌まってしまった。そんな感じがしました。

ベースとしてはシリアス寄りなお話です。痛いシーンとか性的な暴力とか、流血もありますしもしかしたら好みが分かれる作品かもしれません。少なくとも読んでいてほっこりする作品ではありません。そして、痛いお話ではありますが痛すぎるお話ではないのでとことんダークで痛いお話を読みたいと思って手に取ると肩透かしを食らうかと思います。

が、反対に言うと痛さとコミカルさ、そして萌えがバランスよく詰まった作品。

紫さん作品はお初でしたが、凄く綺麗な絵柄を描かれる作家さまで、その綺麗な絵柄で描かれる天音のダークな男の色香が堪らなくセクシーでした。

5

独りぼっちじゃないぜ

最低な父親が残した借金のせいで、自分を取り巻く最低な環境から抜け出したくてもそんな余裕は無い玲央。
母親も亡くし絶望の末 彼が辿り着いたのは廃墟で悪魔召喚を試みることだった・・・?
追い詰められすぎていて可哀想なんだけど、ななめ上の発想に「えつ!?」てなったのは内緒です。
そしてなんと出現するんですね、黒づくめの人間が。
自分の望みを叶えてもらうための代償として、食べ物と寝床と体を与える玲央ですが…「ローションある?」とか聞いてくる悪魔とか居ませんからーーー気付いてーー詰めの甘さにつけ込まれてるよ!

「俺は何があっても天音の味方です」てヤ○ザに啖呵を切るには、玲央と天音のエピソードが弱いかな。
あと天音の雇い主だったヤ○ザが弱くて隙がありすぎて説得力が足りない。逃避行を許しすぎ。
絵はとても綺麗です。本編脇のエピソードみたいなの、ほんわかしていて好きでした。

2

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