特典ペーパー付き
1巻読了時に恐れていた「ものすごくサラッと終わってしまう説」が現実に・・・!これだけ設定を詰め込んで2巻で回収は無理だろうなと思ってはいたんですが、こんなにもアッサリとは・・・!
関係性としては萌えるんですが、ストーリーがちょっとお粗末かな?と思います。『新撰組』をオマージュした作品ではなく、『新撰組』という設定を使うことによって説明を省いた入れ替わり転生BLと言った方が正しいかな?
せめてメインCPのみで2巻もまるっとよみたかったです。
新撰組副長土方歳三×沖田総司の末裔沖田総介
沖田総司の末裔の総介がタイムスリップして土方と番になるお話です。
沖田総司もまた現代にタイムスリップして、沖田家の末裔である響と番になります。
ここで疑問に感じたのは、総司が現代に来たということは子孫は残せてないのでは?そうなると、総介は生まれてこないのでは?と・・・
あと、総介が沖田家の末裔なのに新撰組の歴史を何も知らない!普通、末裔ならわかるのでは?と色々モヤっててしまいました・・・
土方と沖田の生まれ変わりで前世の記憶があるとか、別の設定ならストンと落ちたかもです。
上下巻???となるあっさり展開!!!
土方×総介パートは実質7話だから、分厚い1巻くらいですかね、ページ数だけで言えば。
池田屋事件の黒幕、沖田総司の現代編はとっても面白かったです!!!
沖田総司編は4話であるある展開だけど、マイペースで自分を持った沖田総司、それを放っておけない響のやりとりもメリハリがあって、ちょっと変態ちっくなエロも楽しかった!!こっちをメインで見たかったくらい。
土方歳三に関しては自分の中で固定概念があったのか、総介にいい所もあるけど、土方歳三が好きになる???男で?未来から来た人だけど??とついつい思ってしまい、上巻から引き続き、土方歳三の恋の盛り上がりが謎すぎて気持ちが入り込めず…プロポーズするほど好きだったんだ!!って驚きが強いです。土方歳三だからというのも強いけど、ただの腕のたつ無骨な剣士だったとしても、うーーーん??
斎藤一は裏と表の顔、心の奥を見せないところが最後までめちゃくちゃ好きだったんですけど!!不憫~
土方×総介パートは軽くほんわかすぎなのが合わなくて中立ですが、斎藤一、沖田総司編が良かったです。
上巻の最後が不穏な雰囲気で終わったのですが
その続きからになります。
不穏の正体がまさかでびっくりしました。
そうか…そんなこともありえるのか…と
しばしBLだということを忘れてしまいました。
土方歳三と総介の恋のお話はなるほどーとなりました。
そしてまさかの沖田総司が総介と入れ替わってるパターンだとは…!
斎藤さんがいるので、沖田総司はひょっこり帰ってくるパターンだと思っていました。
まさかの現代へ行ってしまうとは…。
最後まで読むとそれぞれハピエンで良かったとは思うのですが、
斎藤さんのことだけが心残りになってしまいました。
沖田総司のこと待ってるんだよなぁ…と。
それ以外は個人的にあっさりと読めてしまいました。
これは賛否分かれそうな展開でしたね。
新選組のキャラを使った別の読み物、2次創作的な物だと思えば楽しく読めました。
この後どうするのかな?と思っていた話が、斜め上に進んでいって吃驚しました。
いいキャラだった斎藤一がちょっと可哀想でしたが、沖田総司が現れた現代の方も楽しかったです。総司が現代に順応して楽しそうにしてるのが面白いです。
総司が道場で親戚をボコったのはスッキリ!とてもザマァな気持ちになりました。
全体的に深く突っ込むと気になってしまう事も多いですが、軽く読むと楽しかったです。