• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作青い瞳のウエスタン

カウボーイ・ウィリアム・S・ピアソン(25)
登校拒否中の高校生・早瀬晶(17歳)

その他の収録作品

  • 恋する瞳のウェスタン

あらすじ

米国の牧場でのサマースクールに参加した早瀬晶。
帰国子女で日本の学校に馴染めず心を閉ざしていた彼がそこで出会ったのは、空のように青い瞳を持つクールでセクシーな本物のカウボーイ、ウィリアムだった。
彼の愛馬の美しさに心を奪われた晶は、助手として作業の手伝いをするようになるが、何かと晶を子供扱いするウィルと衝突してばかり。
だが、自然と触れ合い自分の感情を素直に解放するすべを覚えた晶は、ウィルの持つ優しさや頼もしさといった魅力にも気づき、心惹かれていく。
しかしそんな中、ウィルの思わぬ正体が明らかになり…。

作品情報

作品名
青い瞳のウエスタン
著者
池戸裕子 
イラスト
サクラサクヤ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778103859
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

余裕のない大人。

 米国の牧場でのサマースクールに参加した早瀬晶。
 晶は帰国子女で、日本の学校になじめず、心を閉ざし、学校にも行かない生活を送っていた。
 そんな晶がその牧場で出会ったのは、美しい馬だった。

 その馬と触れ合いたいと希望する晶に、持ち主であるカウボーイ・ウィリアムは、晶に自分の仕事を手伝うように告げる。
 当初、何かと自分を子供扱いするウィルと衝突してばっかりだった晶だったが、朝早く起き、くたくたになるまで働き、眠りにつく……という健康的な日々を送るようになった晶は、自然とのふれあいもあり、自分の感情を素直に解放するすべを覚えた。
 そして、晶はウィルの持つ優しさや頼もしさといった魅力にも気付き、心惹かれて行く……という話。

 しかしウィルの正体が実は、晶の行ったサマースクールを主催する財団の令息で……という話なんですが、まぁ、最後はハッピーエンドです。

 個人的には二人の馴れ初めの話である「蒼い瞳のウエスタン」よりも、次に入ってた「恋する瞳のウエスタン」の方が好きだたったりしました。

「恋する瞳のウエスタン」は、二人がくっついて、なかなか会えないウィルと過ごす時間を作るため、と、自分の将来を考えるためにも、アメリカ留学した後の話で。
 晶が新たな人間関係を気付いて。
 せっかく側にいるのに、二人はなかなか会えなくて。
 たまに会える日でも、晶に先約があって、約束を断られちゃって、ウィルが切れちゃう話……。
 よくあるアレですよね。
 自分の方が年上だからって余裕ぶっこいてたかったはずが、年下の恋人の自分よりも制限のない自由な精神を感じちゃって、嫉妬しちゃって大暴走☆ ってやつですよね。

 こういうの好きですよね。
 大人が大人げない話。

 なので、そういうのが好きな方にお勧めです☆

0

国際恋愛

外国人×日本人の国際恋愛で、リアリティーのある恋愛でした。
登校拒否児で頭でっかちだった受けが、外国に行って攻めとの恋愛で大人になります。
受けの人間としての成長物語としての側面もあります。
初めは余裕あり気だった攻めが、自らも恋によって後半では余裕をなくしていくのも、また見物かも。

カウボーイ・ウィリアム・S・ピアソン(25)外国人硬派攻め×登校拒否中の高校生・早瀬晶(17歳)意地っぱり受け
日本で登校拒否をしていた晶は、両親の心配から夏休みに米国のサマースクールに4週間も行かされる事に。
米国でもマイペースに孤独に過ごしていたのだが、とても綺麗な黒い馬に出会って運命的に惹かれてしまう。
馬に触ろうとして蹴られそうになった時に、カウボーイのウィルに助けられる。
サンダーは気性の荒い馬でウィル以外には世話されないと言うのだが、どうしても世話をしたくて頼み込む。
ウィルの助手として重労働をすることになるのだが、中々その道は険しくて。

頭でっかちの細い子が一生懸命にがむしゃらになって働く事で、心身共に健康になっていく展開は、外国文学の秘密の花園を思い出すような爽やかさでした。
ウィルへの恋慕を抱くようになってからの晶の意地っぱりな感じが、可愛くてたまらなかったです。
好意を見透かすような質問にも徹底的な否定をするものだから、ウィルは言葉通りに受取って嫌われていると思ってしまって、ジャパニーズツンデレボーイの恋愛は前途多難です。
言葉が通じていないと知りながらもウィルに思いを伝えたくて、日本語で告白するシーンが切なくてよかったです。

恋する瞳のウェスタン
2人は恋人になりましたってだけでは終わらない後日談で、男同士の2人がこれから共に歩む為に綺麗事だけでは終わらない恋愛中の姿が、リアルに書かれています。
自分の夢を見つけてすっかり立派になった晶の成長は嬉しかったですが、ウィルの嫉妬からの余裕の無さが残念でした。
とても大事にしていたのに嫉妬から我慢ができなくて、野外での初Hが最初というのも、あんなに守っていたという前提があっただけに、納得いかなかったです。
男らしく頼れる攻めなのですが、恋人の晶に相談もせずに一人だけで先走ってしまうのも気になりました。
何事にも白黒はっきりつけて、自らの恋愛を公正明大に認めさせたい(晶を自分のものだと、宣言したい)
そこに外国人の男という感じが、よく出ていたと思います。
ウィルの余裕のなさをカワイイと思えたなら、もっと楽しめていたかも。

エロ:★3 初が青姦、ラブラブH有
総合:★3 もう少し受けの気持ちをくみ取って、年上の攻めには余裕を見せて欲しかったです。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP