ボタンを押すと即立ち読みできます!
決して甘々ではない犬飼のの先生の本。
大好きな絵師さんである彩先生のイラストだし
ずっと気になっていた1冊でした。
予備知識無しだったので《近未来遊郭》、女子が極端に少ない、ファーストという高位人種、といった設定に驚きました。
これが商業処女作とは!
遊郭、身分差ときて苦しい場面が無いわけがない、と覚悟したものの、やはりソラが遊女として成長していく過程は辛かった…
最後は幸せになりますし、のの先生の文章は胸に刺さるものがあります。
一見もろそうに見える、ソラの芯の強さに惹かれました。
紫織の恋が実ったのも救われました。
楼主、いいとこあるやん……!!
辛かったけど有意義な時間でございました。
この著書が最初の商用本と知って、読みました。
彩さんのイラストが素敵です。
原点になるデビュー作。スタイルは、今も変わらない。
前向きな戦うヒロイン(受)ソラと、ひたすら愛する人・ソラを溺愛して追うヒーロー(攻)湊のコンビで展開していくスタイル。
SF要素のBL。女性が生まれなくなった未来世界。
女子が生まれると政府が管理するシステム。
男性同士の婚姻が認められている。
宇宙飛行士だった父の死後、伯父の奸計に嵌り、無実の罪で刑務所に入れられ、財産相続が不能になってしまった湊。
湊が刑務所を出る場面から、物語が始まります。
近未来の遊郭に居るソラ。
色々な困難を超えて、結末、湊は宇宙飛行士養成学校へ入学することになり、父から相続した資産で、ソラを遊郭から身請けする。
湊は、宇宙飛行士に任用された後、ソラを妻として同行するつもり。
・・という事で、昔からサービス精神旺盛な方だったんだな、と感心。
多くのことが、粗筋が蛇行するようにギューギューに詰め込まれていて、話がこんがらがっている印象を受けました。
説明を入れすぎ。枝葉を切り取ってスッキリさせたらいいと思うくらい。
この一冊は、多分今の書き方だと4冊ぐらいに分けて仕上げるのじゃないかと思った。
面白いとは思わなかったけど、著者の原点を知ることが出来る一冊だったので、読んだ意味は深いです。
扉絵のソラがめちゃめちゃ美麗です。
これだけでも買って良かったと思えるほど。
遊郭ものですが近代SFっぽい世界観です。
ありきたりな遊郭BLものに飽きた方には新鮮かも知れません。
彩さんのイラスト目当てで買った気がしますが、
存外重厚なお話だったので気に入ってます。
犬飼のの先生のイメージはファンタジー。初めて読んだ作品でしたが、とっても新鮮でした。あとがきによりますと、作家さまがかねてから描きたかったという「近未来遊郭モノ」。先生のパッション溢れる、少年達の純愛ストーリーでした。少年同士のカップリングは大好きです。
時代設定が未来の日本なのですが、読んでいていつの時代なのかあやふやになってくるのがちょっと戸惑いました。「第五次世界大戦の百年後」とか「ソーラーカー」などが出てくればわたしの頭の中ではかなりの未来感バリバリなのに、突然「吉原」が出てきて、なんでや!と思ってしまうわけです。しかも入場料千円って…。湊のために三百万円貯めて返すとか、物価の設定が現代の感覚とそう変わらないのもしっくりこず…。せめて通貨単位を架空のものにするとかしてもらったら入り込めたかもしれません。セクシュアリティーに関する部分は昨今のオメガバース設定を彷彿とさせました。遊郭での遊女と客の関係がメインでしたので、未来のテーマパーク仕様に変換されたものではなくて、いっそストレートに時代物だった方が個人的には楽しめたような気がします。コミックのSFは全く気にならないんですけど、文字情報だけだと想像力が貧困なせいか、おいてきぼり感が拭えませんでした…。
でも、十四、五歳くらいの少年同士の狂おしい純愛を描くには、これくらいの非日常感がないとなかなかドラマティックに盛り上がらないのかもしれません。湊とソラもよかったけれど、楼主と紫織の関係も萌えました。犬飼ののさん、たくさん人気作があるので、読むのが楽しみです。
イラストがとても美しく素晴らしかった。彩さんを知ることができたのも大きな収穫でした。
犬飼さんのデビュー作。
同人時代から活躍されていた作家さんなので、この時点で文章はもう十分に熟れています。
内容は近未来の遊郭もの。
肝心の内容については……個人的には好きです。
が、感情面で支離滅裂な点が多くて、ラストの展開に心が追いつきませんでした。
湊がどうしてソラを好きになったのか、ソラがあそこまで拘ったわりに、
あっさり湊の手を取ったのは?
楼主のソラへの執着も不可解で、その辺にもうちょっとページ割いてくれたらよかったかな、と。
特殊な設定なので世界観の説明にどうしてもページを取られ、肝心の恋愛面が疎かになってしまったという印象があります。
主人公2人が離れている時間が長すぎて、最後がもうたたみ掛けるような怒涛の展開になったので、それが凄く残念でした。
人物設定が魅力的なだけに、それぞれが中途半端になってしまっていたのが勿体なくて勿体なくて。
楼主様とかもの凄くツボなんですけど。
結局、最後まで主人公ふたりに感情移入できませんでした。
イラストは彩さんなので、超美麗です。
この挿絵だけのために購入してもいいくらい。