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ウェディングベルをあなたと

wedding bell wo anata to

  • 電子単話
  • 電子書籍【PR】

表題作ウェディングベルをあなたと

実相寺 圭  朝陽の上司
松本 朝陽

あらすじ

子供の頃からの夢を叶え、結婚に関するあらゆることを総合的にプロデュースする会社『ラブライフ・ブライダル・カンパニー』に就職した朝陽だが、配属された先は第三事業部、通称メンズブライダル部――男性の同性婚を扱う部署だった。まだ立ち上がったばかりで社内での風当たりも強く、いつ潰されるかわからない。とはいえ今は有名ブロガーで動画配信者のカリスマ美容師YOUがパートナーとの挙式をオファーしており、この案件が成功すれば風向きも変わるはず。朝陽は部署を牽引する弱冠34歳の辣腕部長、実相寺圭のもと一人前のブライダルプランナー目指して厳しく鍛え上げられていく。いつしか彼への憧れ、尊敬、畏れは少しずつ別な感情へと姿を変えていき…。そんな折、朝陽が不用意に発したひと言が、気まぐれでプライドの高いYOUの機嫌を損ね、挙式がキャンセルされてしまい…。

作品情報

作品名
ウェディングベルをあなたと
著者
墨谷佐和 
イラスト
上條ロロ 
媒体
小説
出版社
シーラボ
レーベル
ラルーナ文庫オリジナル
電子発売日
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

面白かった!満足。

電子のみでの販売。どんなお話なんだろうとどうしても気になりまして…色んな電子書籍のレビューなど参考にしようと検索しまくりましたが、新刊のためか全然載っていなかったので、これは自分で読んで確かめるしかないと思い購入しました。

結果としては予想以上に面白かったです。いや、私の好み寄りのお話だったので最後まですごく楽しめました。


始まりは主人公の松本朝陽の子どもの頃のお話から。母親の再婚のための結婚式でとある男性と出会います。それがウェディングプランナーを目指すきっかけとなったようで、それをバーで隣になった男性に話しています。しかも悪酔いしてその男性とホテルで一夜を共にします(介抱のためただ泊まっただけ)。そのあと会社の上司の実相寺だと判明します。

同性間の結婚をサポートするウェディングプランナーとして配属された松本朝陽。上司の実相寺の指導を受けながら慣れない仕事に取り組んでいきます。自分自身がゲイではないため、この仕事の信念を理解しておらず、取り組み方に迷いを抱えています。そのせいでキャンセルを引き起こすトラブルも。
しかし、この仕事への自分自身の向き合い方をはっきりと理解して無事に問題は解決します。そして初めて担当にもつきます。

↑主人公が仕事に向き合うお話がメインっぽく話してしまいましたが、その間にしっかりラブは育っていますよ^ ^
上司の実相寺は厳しくも優しい、部下にも信頼の厚い人物です。こちらの期待通り、ピンチのときなど助けてくれる実相寺に朝陽はどんどん惹かれていきます。実相寺も所々で朝日に気のあるそぶり(頭くしゃくしゃ、浴衣をやらしくを着付け直す、ディープキス)をしますが、朝陽は実相寺にモデルの恋人がいると激しく勘違いして、この想いは報われないと落ち込みます。←キスまでしてるのに、そんなバカな。

その盛大な勘違いから、実相寺が出張先から誤解を解こうと無理やりレンタカーを借りて朝陽の家まで来るのだから、実相寺は大したスパダリです。この朝陽の勘違いが話も聞かずウザいくらいなのですが、実相寺の行動動力でチャラになりました。
実相寺も結構朝陽に惚れ込んでいるので、エッチのときはそれなりに蕩けさせてます。朝陽も初めて(男女共に)とは思えないくらいに実相寺を欲しがって…エッチはあまあまです。

初めて担当するカップルの1人にストーカー問題が上がって、ちょっとした事件が作中に持ち上がり何やら不穏な動きもあるのですが、ストーカー男に襲われた朝陽を実相寺がスーパーマンの如く助けに来ます。スパダリ具合がハンパないです。

両思いを確認して恋人同士になった朝陽と実相寺。エピローグでは本編の伏線にもなった、メンズブライダルの広告塔になる人物をモデルではなく一般から募集してはどうか…というものから。その広告塔のモデルに朝陽が選ばれます。相手は直前まで秘密。朝陽がバージンロードを歩いたその先には実相寺がいて…2人は誓いの言葉を交わし合います。


最後まで惹き込まれて読んでしまいました。話もよくまとまっていて読みやすく面白かったです。お仕事エピソードが好きなので、主人公が仕事を頑張っているところを十分に見ることが出来てよかったです。最近、好みじゃない作品に当たることが多かったのでションボリしていましたが、少し元気のチャージが出来ました。



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