【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
冴えない公務員だった律(受け)は気がついた時にはまさに絶体絶命、人知れず処刑される寸前でした。未だ自分の状況が見えない中、処刑人である男・グレン(攻め)に、自分は無実だ警察を呼べと騒ぎ、この騒動に処断を決定したこの国の王位継承権1位のハーラルトと聖女マリリンの前に連れて行かれます。
そこで、実は聖女マリリンが親友だった茂雄で、自分が乙女ゲームの悪役令息リアンであることを教えられます。
既にリアンは悪行のかぎりを尽くし断罪された後、助かる道はないと死を覚悟するのですが・・・
リアンになりかわった律はどうしようもない状態だったのですが、マリリンのできうる限りの口添えにより、グレンに預けられることになります。
初めは面倒ごとを引き受けることになったと少しぞんざいな扱いをされる律ですが、持ち前の謙虚さと誠実さでグレンの屋敷で自分の居場所を作っていくのです。
この話はマイナスからの出発になった律も頑張りましたが、律ががんばれる下地を作り続けてくれたマリリンがMVPだったと思います。
こんなにいい友人は居ない。
2人の話は良かったのですが、ハーラルトはこのままも王位を継ぐんだろうか。こんな自分勝手な王子が王になったら、ちゃんと手綱を握ってくれる人がいなければどんな悪政をするかわかりません。
今は父王がいて止めてくれるけど、謹慎を言いつけられた後再教育するなり別の継承者にするなりしないと、この国の未来は暗い。今後どうなるかくらいは語られても良かったのでは。
そして、市井にまで広がったリアンの悪評を払拭するのにはまだまだかかるとは思いますが、その辺りはスルーされていて、最初生卵をぶつけられるほどだったのがどうなったかも気になるところです。リアンがどれくらい嫌われているかを表したかったのかもしれないけど、ちょっと中途半端に感じました。
全体的にサラッと読めました。可もなく不可もなくと言った感じですが、律には幸せになってもらいたいです。
本当に、今城先生の執筆なのか?と思う展開だった。
謎解きも伏線も、刺さらない。ひたすら甘い乙女ゲームシナリオ。
自分が読みたくて選んだ本なので、評価に神が多い私ですけど、
この作品は、萌2。
ある日、事故にあい、幼馴染と一緒に死亡したらしい主人公。
同時に事故に遭った幼馴染は、何故か異世界に4年先から飛ばされていた。
幼馴染は、新宿二丁目のゲイで源氏名マリリン。
二人は、ゲームシナリオの世界に飛んだらしい。
嫌われ者で、マリリンを階段から突き飛ばした罪で処刑される所を、マリリンに助けられる主人公。
階段からマリリンと一緒に転落した際に、魂が入れ替わったらしい。
金髪碧眼の美男子の中に入った律は、とても善良。実は、律はゲイ。
この作品の主軸は、聖女マリリンに転生した(茂雄)。
主人公に主導権はない。
波風少な目、山場もなだらか。
読みやすい作品だったけど、実は しゅみじゃなかった。
今城けい先生の作品は「複合獣と銀の麗人」が初読みで、「若社長と純愛ごちそうキャンプ」が特にお気に入りなんです。
こちらの作品は異世界転生物とのことで楽しみにしてましたが、思ったより萌がなかったのでこの評価になりました。
グレンが度々リアン(律)の話す単語に反応したりと、最後に明かされた秘密への伏線はなるほどと感心しました。
でも律の性格が良い子過ぎて、グレンへの気持ちを抑えるのには焦ったく思いました。
自己肯定感の低すぎるのはマイナス要因にもなり得ます。
あらすじにあった「いつしか周囲からも律は愛されるようになり」がグレンの屋敷の中の限定で、もっとドラマティックな演出があった方が納得したと思いました。何だかこの辺りが地味に感じてしまい、えっこれだけでと思ってしまったんです。
聖女様であるマリリンの活躍ばかりで、攻め受けという主人公二人が霞んでいたように思いました。
今城先生なんで手に取ってみましたが、キャラ、お話ともめっちゃ刺さるっところが無かったので中立寄りの萌にしました。読みやすいし愛されてるなあと思うので、甘めテイストが好きな方だったら嬉しいのでは。本編290Pほど+後日談17Pほど+あとがき。
薄闇の中、目が覚めてみると、日本人だったはずなのに、見た目金髪碧眼のキラキラ美青年で、めちゃ豪奢な部屋に。おまけに黒づくめの男が忍び込んできて切り殺されそうになり・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マリリン(聖女、転生前の受けの親友)、ハーラルト(王子)、マルガ(受けの側仕え)、アロイス(副団長)、サビーノ(他国からの留学生)ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めは王族にとって都合の悪い方に対処してきた関係で、城下では評判の良くない方。汚れ役をやってきた認識があるからか、表に立って何かを実施するという感じではないです。事情あって受けのお目付け役というか保護役になって、悪役だった受けが、謙虚でつつましい性格になったのを知り見直して・・という展開。めっちゃ仕事できるとか、強いとかという描写は今一つなく、萌えたのは言葉少な目でかっこよさげというところでしょうか。
受けは普通の公務員だったのに転生してキラキラ美青年(でも性格悪い)になって、戸惑い満点。なんとかマリリンに助けてもらって自分の立ち位置をどこに作ろう?と考え中・・・なはずなんですけどねえ。お仕事頑張り始める様子があったり、元社会(日本)のことからアドバイスしたりという様子はあれど、今一つ「これ!」という刺さるものが見いだせず。
二人の甘い様子は良かったなと思うものの、ちょっと盛り上がり損ねた一冊でした。
この設定は初めてです!
ゲーム転生もの多くなりましたね。正直またか…と思いましたが、あら!こうきたか!
なんと主人公律は乙女ゲームの悪役令息リアンに転生してしまい。
そしてなんと驚くことに現世で最後に一緒にいた親友の茂雄ことマリリンは、4年前からこの世界に転生していてゲームの主人公の聖女になっていて。
このマリリンも良かったです。現世でもこちらの世界でも真っすぐ好きなように行動して。
そしてマリリンが処刑されそうなリアンを救ってグレンにリアンを守るよう命じて。マリリン賢い!
悪役令息の噂を聞いていたグレンが、謙虚で礼儀正しく控え目なリアンにどんどん惹かれていき。
リアンこと律も優しくていつも律のことを考えて何かと世話を焼いてくれて、今の自分を見つめてくれるグレンに惹かれていき。
グレンの秘密や二人の恋の行方もとっても良かったです。グレンの立場も盤石になって。
エッチもなかなかしっかり書かれてましたね。
私はマリリンが印象深いです。好きな乙女ゲームの主人公に生まれ変われて、持ち前の強かさで這い上がり聖女に覚醒して、王子様と婚約間近と。
でも彼女は決められた攻略ルートで満足しないんですよね。
どこから現れたん?な新キャラと結ばれ新しい道を拓いて歩き出すマリリン。
律の心強い味方でいつまでも親友で。
みんなに幸あれ!