電子限定3Pかきおろし漫画付
攻×攻の構図から始まる、冴えない男(実は顔はめっちゃいい)と攻めを気取っている人気芸能人。
ただ、道でぶつかったという出会いから、あれよあれよというまに、攻められて、背攻からネコになるまでの過程が可愛すぎるくらいあっけなく堕とされる。執着もあるのが嬉しい♪一巻完結だから展開が速いし、深読みしたい人には向かないかもしれないけど、私的には満足の一冊でした。
最初からドライでとかもうファンタジーすぎて、性別受けとかやおい穴とかいう言葉を思い出しました。そこは入れる穴じゃない、出す穴だよ…。せめて、せめてウケ経験があって欲しかった…!ご都合すぎる展開に冷めてしまうお年頃の自分を恨みます…。
芸能界が舞台ということもあり、作家さんの力量もあり、とてもイケメンが揃っています。修正が薄め(白海苔)でエッチも楽しめます。もともとレーベル的にエロ寄りなのでラブも薄めですが、女性向けエロとしては申し分ないと思います。
主人公は俳優の一慧。
元々バリタチだが最近は色恋とはご無沙汰で、人気も停滞気味。
そんな一慧が偶然知り合った冴えない童貞就活生に思いがけずヤられちゃって……
…というお話。
私、リバが大好きなんですよね。そこから派生して「攻めからネコに転向する」ストーリーも好きで。
本作は、さえないもっさりメガネが何も知らないが故にゴリッゴリに突っ込んじゃう。突っ込まれた一慧は初めてナカの快感に震え…
…という感じで、元々一話一話がアンソロ雑誌の「GUSH maniaEX」掲載のお題ありきの作品なので一話一エロもキッチリ守られてる。
他の相手ではダメなのに何でこんなDTに?…と言いながら、どんどん深みにハマっていく様子は、微笑ましくもある。
絵柄も読みやすくきれい。
アソコもかなりはっきり目に描かれていて、修正にこだわりのある方も満足できるのではないでしょうか。
攻めの方も受けに心を捧げていて、結局相思相愛ラブラブの愛情が読めるので読後感も良い。
総合「萌x2」。
俳優という職業柄スキャンダルは避けなければならず、以前は毎晩のように遊んでいた一慧も知名度が上がった今ではすっかりご無沙汰に。
そんな風に"何もない"ことが逆に演技に影響してしまうという皮肉な状況を嘆いて歩き飲みをしていた帰り道、就活生の馬殿にぶつかり酒をぶちまけてしまうところから始まるお話でした。
タチ専の一慧があろうことか童貞の馬殿に抱かれ、でもそのおかげで色気が出て仕事も上手くいくようになるという…
抗いたい気持ちはあっても強く拒否しないあたり、一慧にはネコの素質があるとしか思えない展開でした。
全体的にエロ多めで、どんな出来事からでもセックスに発展させてしまうふたりに感心してしまうほど。
スキャンダルを避けたいのに楽屋でシてしまったりその関係が特定されるようなことを大声で話したり。
100社も面接を受けてきた馬殿は大学生ではなかったのか…?などなど、つっこみたくなる所はたくさんありましたが、繊細なストーリーではなくエロを楽しむお話と割り切って細かいところは気にせず読むのが良いのだと思います。
デビュー作ということでしたが今度はがっつりエロなお話ではなく、違った雰囲気のお話も読んでみたいなと思いました。