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表題作満たしてケルベロス

ケルベロス(ケル),地獄の番犬
カローン,死んだ魂を運ぶ渡し守

同時収録作品腹ペコライオンは無自覚ドM(電子書籍限定収録)

湯佐根,喫茶「ペチュニア」の店主(人間)
来音(らいおん),獣人の学校教師

その他の収録作品

  • スーの気持ち(描き下ろし)

あらすじ

――カローンがシてほしいこと…全部してやる。

死んだ魂を冥界へと運ぶ"渡し守"カローン。
守銭奴な彼は、死者から渡し船の運賃をせびっては使えもしない金を持て余す、むなしい日々を送っていた。
しかし"地獄の番犬"ケルベロスと出逢い日常は一変。
寒さをしのぐため「毛布になれ」と命令し、代わりにケルベロスを「撫で撫で」。
味を占めたケルベロスはさらなるスキンシップを求めてきて…!?

描き下ろし後日談も収録!!

作品情報

作品名
満たしてケルベロス
著者
岩飛猫 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575381115
3.5

(24)

(7)

萌々

(5)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
82
評価数
24
平均
3.5 / 5
神率
29.2%

レビュー投稿数6

攻めと受けの相性が抜群にいい

文字通りのワンコ攻めでとてもかわいくてキュンとするお話でした。
人間でここまでお馬鹿で猪突猛進だと鬱陶しさの方が勝ってしまうけど人外でしかもモフモフでかわいいので、愛らしくて終始微笑ましかったです。もうほとんど人懐っこい大型犬。
鬱屈を抱えていたカローンがどんどんほだされて表情豊かになっていく過程もかわいくて、孤独だったカローンの身も心も満たすケルの勢いとピュアさにある種の包容力のようなものまで感じました。

コミカルな場面も多く、テンポよく物語が進むものの2人(1人と1匹と+2匹…)の気持ちの流れがしっかり描かれていて、読後に充実感がありました。
初読みの作家さんだったのですが、とても漫画が上手い方だなと思いました。

1

大型わんこに溺愛される♡モフり愛な異種姦BL

表紙の体格差にビビッと来た方は是非!
大きな口でペロペロ溺愛♡体格差萌えが詰まった一冊。

孤独だったカローンが、ケルベロスと接する内に、他人と触れ合う温もりや、求められる心地よさを実感して愛情を知っていく物語です。

冷酷で守銭奴なカローンが時折見せる優しい笑顔にキュン♡
ケルベロスの溺愛っぷりに、トロトロに蕩けてしまう、そのギャップが堪りません…!

そして、フリスビーで遊んだり、撫でられて喜んだり、わんこ感満載のケルベロスがとっても可愛くて癒されます。
モフ可愛いわんこから一変、大きな口でペロペロペロペロ♡全身えっちに舐め回すエロわんこへ変貌!
カローンを丸ごと包み込む、この体格差が最高です!!

ケルベロスは3つの頭がついた怪物で、明るく人懐こい長男「ケル」、マイペースで本能的な次男「ベロ」、冷静沈着で飼い主のハーデスを敬愛する三男「スー」と、其々に人格があり、多重人格属性としても楽しめました。
3頭からペロペロ愛されまくり、淫らに乱れるカローンの姿は眼福です…♡

冥界が舞台ですが、グロやホラー要素はなく、終始モフモフわんこに愛される、癒し系作品でした。

※電子書籍特典に【ダンディーなおじ様(人間)×ぽっちゃりライオン(獣人)】の短編が収録されていますが、こちらは完全にケモナー向けの作品でした。
(残念ながら、こちらはシュミでは無かったです…)

▶︎シーモア/白抜き

0

今作品の主人公はケルベロス

初読みの作家さま。
もしかしたら今作品がデビュー作かな?もしそうならおめでとうございます。マージナルコミックスは個人的にハズレがないレーベルで、かつちるちるさんで試し読みをしてみて興味を引かれてお買い上げしました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。







生者と死者の世界を分ける「ステュクス河」。
ここで死者たちは冥界に行くためにステュクス河を渡るのだけれど、その河を渡らせてくれるのが渡し守のカローン。彼は己の持つ船を使い死者たちを冥界側へと送り届けている。

今日も今日とてカローンはその命を果たしているが、カローンは守銭奴だった。死者から金銭をもらわないと死者を冥界へと運ぶことはしない。金銭を持たないもの、払わないものは川を渡れずにその地で少しずつ魂がすり減っていくだけ。それを気の毒だと思うこともなく、カローンは今日も懐を温かくしている。

が、温かいのは懐だけ。彼の寝る場所は彼の仕事道具でもある船の上。日も当たらない場所かつ船の上ということで、寒さに震えながら寝ているのだった。そんな彼は仕事でケルベロスと知り合いになる。冥界の王・ハーデースの飼い犬であるケルベロスと実際に話すのは初めてだったが、それ以来、ケルベロスに懐かれてしまって…。

というお話。

カローンという青年は非常に外道っていうのか。
死者から金銭を巻き上げ、金銭を持たないものはそのまま放置。主人公がこれほどクズという設定もなかなか珍しい。

一方のケルベロス。
カローンに懐きあれやこれやとアピールする彼は、その見た目そのままにまさにワンコちゃんです。面白いのはですね、ケルベロスには3つ頭がありますが、それぞれに意思があること。カローンに懐くのは長兄のケル。懐っこい性格に一途でカローンが大好き。

ところが残り二つの頭くんたちはケルとは異なる性格。
ベロとスー。
ベロは粗暴でやんちゃ。
スーは己の主人はハーデースのみ、カローンに尽くす気はさらさらない。
ケルとは全く異なる感情をカローンに抱いているのに、ケルがカローンとあんなことやこんなことをするときは身体が一つなので感覚も一緒、という。カローンのアナルを舐める時は3人一緒、というエロスもあったりします。

カローンという青年は守銭奴でゲス男さんですが、彼が「そう」なってしまった理由も少しずつ見えてくる。カローンがケルの毛皮にくるまれ暖を取る時も、頭をなでてと甘えられるときも、そして身体を求められるときも。カローンは自分が孤独で哀しい、という感情を自身で気づいていません。が、ケルと出会い求められることで「愛されること」「愛すること」の意味を知っていく。人として成長していく物語です。

ケルベロスは3つの性格が同居していますが、身体を動かせるのはケルだけ。残りの二人が恋を知ったらどうなるのかなあ…。とちょっと心配になったりしました。ちなみにスーはハーデースに心酔していますがそれは恋とはちょっと違うのかな。ハーデースには愛する妻がいるようなので、そちらのお話も読んでみたいと思いました。

マージナルコミックスらしい人外モノでしたが、設定が斬新で面白かった。
ただ、しいて言うと、カローンは美人さん、という設定(だと思う)ですがそこまで「美人」というビジュアルでなかったのが残念。絵柄は好みがあることですが、非常に味のある絵柄ではあるのですが。

次回作も楽しみです。

1

想像を超えてた

表紙も艶っぽいですし即物的なエロ話かなと思いつつ、ケルベロスとどうBLするんだろうと気になって手に取りました。
結果はエロだけの話とは全くそんなことなはく、3頭のケルベロスがしっかりと活かされていて面白かったです。

ケル・ベロ・スーという名づけも楽しくて、それぞれが別人格でまったく性質が違うところが、物語を面白くさせてくれます。
おまけに脳内会議ならぬ、首内会議がたびたび繰り広げられるのですが、1つの身体を3頭が共有するからこそのわちゃわちゃが楽しめました。

舞台や設定が活かされているのはもちろんのこと、心情描写も丁寧で良かったです。
ケルベロスのほうは人外ですしワンコですから思考がぶっ飛んでいるところが魅力的。

受けのほうは、1人寂しく船の上で自分を通過していく死人たちを見送るだけ。
そんな拗らせた寂しさを、嵐のようにして現れたケルベロスで解消しようとするのも納得できます。
ケルベロスで暖を取る描写がたびたびあるのですが、これが本当に可愛い。
体格差も味わえるので、体格差好きとしては堪らないものがありました。

人外ものとして設定も楽しむことができて良かったです。

同時収録のライオンのお話は、ちょっと衝撃でした。これは好みがわかれるのでは...と思っています。

1

紙本で読みました

既に一般ではデビューしている作家さまなので、ストーリー構成も絵も達者な印象を受けました。好みが分かれると思いますが…

特にケルベロスの設定が面白かったですね。
ケル・ベロ・ス-がいて長兄のケルが常に主導権を持っていて、カローンとコミュニケーションを取っています。たまに他の兄弟が主導権を取ると全くの別人なのも面白かったです。

人型を取る時と獣型の時の身体の大きさの違いとか、ケルベロスが犬小屋だと言う部屋が豪華過ぎて笑ってしまいました。

カローンの満たされない孤独感を、ケルの一途さが癒やして行く過程が凄く良いのです。
ちょっとコメディタッチで、ハートフルな内容になっていたと思います。

ただ、そこまで萌えたかと聞かれると微妙でした。BLの萌が足りないように思います。
その点はスーの方が切ない思いを抱えているんじゃないかと妄想が滾りました。www

それと電子のみの同時収録作の情報は別ページに登録して欲しかったかな…どんな形が良いかは悩みますけど。

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