血の繋がらぬ弟達の甘美で重い執着愛。

小説

  • 嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

kirawaremono no ore ha yarinaoshi no sekai de giteitachi ni goma wo suru

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表題作嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

ジェイド、母の再婚でシャルルの義弟になるリエンの実兄
シャルル、1度死んだはずの侯爵家の長男

同時収録作品嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

リエン、母の再婚でシャルルの義弟になるジェイドの弟
シャルル、1度死んだ侯爵家の長男

あらすじ

母を亡くした侯爵令息シャルルは、父の再婚相手と義弟のジェイドとリエンを冷遇し、不幸の連鎖から非業の死を遂げる。しかし死んだはずの彼が目を覚ますと、なぜか義弟たちと出会う前に戻っていた。今度は悲惨な人生を辿るまいと彼らを大切にしてみたところ、義弟たちに溺愛されるようになり――!? 愛され義兄の逆行転生BL、開幕!

作品情報

作品名
嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする
著者
赤牙 
イラスト
古澤エノ 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784434296062
3.3

(14)

(5)

萌々

(0)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
44
評価数
14
平均
3.3 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数4

泣き虫お義兄さまが、兎に角可愛い!

義弟達からの愛憎入り混じる執着愛が楽しめて、総受け溺愛3P好きとしては、性癖が詰まった一冊でした。

粗筋から傲慢なツンデレ主人公かと思いきや、純粋無垢なおっとり系男子で、すぐに泣いてしまう涙脆い受け様が兎に角、可愛いかったです!

義弟達を冷遇した報いを受け、最後は奴隷にまで落ちてしまう主人公・シャルル。(そもそも、ちゃんと説明せず義母と義弟を連れてきた実父が諸悪の根源な気が…)
非業の死を遂げたトラウマから、義弟達に嫌われないよう、戦々恐々と優しく接する様子は正に"ゴマすり"
初めは恐る恐る接していたシャルルですが、彼らを受け入れる内に義母と義弟の優しさに触れ、本心から「大切にしたい」と改心する成長っぷりに、胸を打たれました。

本来は心優しく、繊細な性格のシャルル。過去の愚行を思い出しては憂い悩み、時折涙まで流してしまい…
そんなシャルルの姿は儚げで、知らず知らずの内に義弟達の様々な欲望を掻き立てていた訳で…⁉︎

義弟・ジェイドとリエンの溺愛っぷりが堪りません♡
"おまじない"と称して、さり気無くディープキスしたり、邪魔者を容赦なく排除する腹黒な兄弟達に思わずニッコリ。
お互いがライバルなので「抜け駆け禁止!」と、シャルルの知らない所でバチバチしているのも最高!
そして、1度目のシャルル死後のエピソードもしっかり描かれていて、愛憎入り混じる義弟達の複雑な感情に悶えました。

シャルルのBADENDフラグを回避していくストーリー展開に最後までハラハラ・ドキドキと楽しめ、300P以上のボリュームで読み応えもバッチリ!
只、終盤に出てくる双子のエピソードは蛇足感があり、その分、思いが通じ合った3人の甘イチャっぷりをもう少し堪能したかったな…と言うのが正直なところ。

終盤、少しダレてしまったのが残念でしたが、アルファポリスに掲載されている番外編まで全て読むほど、めちゃくちゃド嵌りした作品でした!

2

実はいい話なのでは

エノ先生おっかけで購入。お話は王道かと思ったんですけど、BLっていうより他の面で良い話じゃん!と思ったので萌にしました。本編370Pほど、あとがきなし。架空の国(なんちゃって中世ヨーロッパ)で1回時間を戻すという以外はファンタジー要素なしなお話でした。

10歳の時に二人の男の子がいる女性と再婚した父。母が亡くなったことを受け入れてなかったので我慢できず義弟達に辛く当たり上手くいかなかった人生だったのに、気付いたら、10歳の姿に戻っていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
マリアンヌ(1回目の人生の受け妻)、フロル(継母)、マット(領地の村民)、ライル(受け母の弟)、アルマン、ソフィア(ライルの子)ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻め一人目ジェイド:頭よさそう、そんなに言葉多い印象ないです、年取ったら質実剛健な渋イケメンになりそう。(表紙左)
攻め二人目リオン:末っ子なんで甘え上手な印象。よく喋る方ですね。(表紙右)
受け:表紙真ん中。一度目の人生では、父親を盗られたように感じて継母、義弟たちを受け入れられず酷い目にあわせたことを悔やんで、二回目の人生では義弟達に細やかに気配り。ただただ後悔反省に基づき善人になってます。めちゃくちゃ頭いい等ということはなく、どっちかっていうとおっとり天然なところもあるように思います。

二度目の人生では優しくしてくれる兄(受け)に弟二人して惚れて、ずっと一緒にいるためには二人で協力して頑張ろう!という結論になり、めでたく3Pっていうお話なんですけど。

好きだったのは、1度目の人生を3人とも思い出すというところ。受けから一度目の人生の話を聞いた後に、攻めも各々1度目の人生のことを夢として思い出すんですよ。そして復讐のために兄に酷いことをしたのを後悔するんです。そこが良かった。受けが改心するのはよくあるんだけど、攻めも改心して、みんなで仲良く暮らすのが一番幸せなんだっていう結論になるのが良かった。家族大切だもんね、ま性愛こみなんだけど。

3人の恋心云々より、みんなを大切に仲良く暮らすっていう方向になるのが嬉しかった一冊でした。

3

悪役令息の改心物語

今回は侯爵家の正当な嫡男と
侯爵と再婚で子爵夫人の連れ子兄弟のお話です。 

不幸なままに死んだ受様が人生をやり直し、
攻様兄弟との関係修復を図ろうとする顛末を収録。

受様は侯爵家の嫡男として生まれますが
9才で母を亡くし、10才の時に父が再婚した事で
継母と2人の弟ができます。

この弟達が後の攻様になります。

再婚を喜ぶ父に受様は母を忘れたのか、
自分だけではだめなのかと裏切られたと感じ、
父を奪った継母と義弟達を徹底的に反発します。

それから5年後、持病の悪化した母を
王都の医師に診せようとした父は
道中でやとうに沿われて殺されてしまいます。

父の死の原因すらも攻様達親子にあるとした受様は
まだ幼い2人を屋敷から押し出して領主となりますが
唐突な父の死で領地経営を学ぶ術もなく
侯爵家は逼迫していくのです。

そんな受様に手を貸した叔父も結局は財産目当てで
受様への復讐を糧に生きてきた攻様兄弟は
そんな叔父を利用して受様をはめ、
奴隷に落ちた受様は惨めな死を迎える・・・

はずでしたが、受様が次に目を覚ました日は
父が再婚相手の継母達を紹介しようとしていた
前日だったのです。

受様は訳が分かりませんでしたが
父伯爵は義母も愛しているが
受様の母への愛は変わっていない事、

再婚が受様の寂しさを払拭するためでもある
と聞き、再婚を応援する決意をします。

果たして受様は不幸な未来を変えられるのか!?

WEB小説サイト「アルファポリス」連載の
Web小説を加筆修正しての書籍化で
攻様達を虐めぬいて不幸な結末を迎えた受様が
2度目の生で関係修復を図る物語になります♪

異世界トリップとか転生した世界で"悪役令息"になって
未来を変えていくが大好きなので

本作もそんな感じの方向転換をパターンかなと
手にしたのですが「逆行転生」なる分野でした。
次々に新しい分野がてで来るのですね。

この分野の要となる逆行は理由付がされている場合と
謎なままスルーパターンがあるようで、
こちらは謎のままで進みます。

受様は心を入れ替えて
攻様達の良き兄になろうと頑張る事で

両親や義兄弟との仲は劇的に良くなっていきますが
受様の人生を悪い方向へと変えていく
出来事というか、事件は起こります。

どうあっても人生の結末は変えられないのか、
それらを乗り越えられれば未来を変えられるのか、
受様の2度目の人生はかなりスリリングで

3人でハピエンを迎えるまでハラハラ&ワクワク、
楽しく読ませて頂きました (^-^)/

物語はいつも主役視点で進みますが視点者が変われば
主役から受ける印象はだいぶ変わります。

受視点だけでなく
攻視点のパートも入っているので
彼らがどんな思いで受様を見ているのかも
チラ見せされているのも面白かったです。

1

細かいところが気になって。あとエッチも

一気読みでした!
やり直しものですね。ハラハラドキドキと家族愛にジーンときました。

途中までは本当に神だ!と思ってたんですよ。兄弟仲良くこらからも生きて行くんだなあと。二人の義弟に愛されて抱きつかれたりキスされたり微笑ましくて。

一度目の人生を回避するためにシャルルが慎重に何年も一人で頑張って。
でもどうしても避けられないかもしれない、自分さえいなければ…と思い詰め。
二人に秘密を打ち明けた時には泣けましたよ。

ただ個人的にエッチが…。
快楽でアホな子になっちゃうシャルルや、しめしめな二人にどうも…。

三人の息子がこんなことになってるのに両親は全く何にも気が付かなかったのかな?とか気になって。

あと新たなちびっ子の登場とか。時系列どうなってる?叔父さんどうなったの?

やり直しもので義弟の方も元のルートの行く末も書いてあって新鮮でした。
憎んでも恨んでもどうしても忘れられなかったんですねえ。
そもそも何がいけなかったのか?
シャルルの父上が再婚のことを慎重にしっかりシャルルに理解させてれば?いきなり話した翌日に迎えるとか、ええ!?ですよ。
もちろんシャルルがいけませんが、イジメを止めるまで言い聞かせない父上はどうなんだろう。

重箱の隅をつつくようなことを書いて本当にごめんなさい。

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